2台目の自動車保険料や維持費はどのくらいかかる?節約方法とは?

共働きで夫婦ともに車が必要な場合や生活に車が必要な地域に住んでいる場合などでは、一つの家族で複数台の車を所有しているケースがあります。またこれから2台目を購入する人もいるのではないでしょうか。
複数台の車を長く保有するためには、車の用途や使用頻度によって保険料を含めた維持費を把握する必要があります。今回は、車の2台持ちのメリットや維持費、注意点などについて解説します。どのようにすればコストカットできるのか、節約方法も詳しく紹介しますのでぜひ参考にしてみてください。
車の2台持ちにかかる維持費はどのくらい?
一般社団法人日本自動車工業会「2017年度乗用車市場動向調査」によると、平均の月間維持費は約9,800円となっています。この調査の維持費にはガソリン代や修理代、駐車場代、有料道路通行料などが含まれていますが、ローン返済や保険料、税金などは含まれておりません。
車のおもな用途は「買い物や用足し」が約42%と最も多く、月間走行距離は平均370kmであることから、ガソリンを満タンにすれば1ヶ月以上走行できるのではないでしょうか。そのため維持費で負担と感じるものとして、税金や自動車保険料、車検代が挙げられます。首都圏に住んでいれば駐車場代の負担も気になります。税金や保険料、ローン返済など車種によって変わる維持費もありますので、複数台必要な場合は車種選びから重要となります。
セカンドカー割引とは?
前述した調査結果では、自動車保険料が負担感のある費用の一つとなっています。車種や用途以外で保険料の負担をおさえる方法にセカンドカー割引があります。セカンドカー割引は、2台目以降の車で、新規で自動車保険に加入するときに保険料が安くなる割引制度です。通常は6等級スタートに対して、7等級から保険を開始することができます。自動車保険では等級が増えるほど割引率がアップし、保険料が安くなるので維持費を節約することができます。
なお保険会社によっては、セカンドカー割引の適用条件を満たせば、1台目と2台目の車の自動車保険が違う保険会社であっても適用されます。
車を2台持ちするメリットは?
車を2台持ちするとその分、自動車保険やガソリン代もかかりますが、それ以上に必要性や利便性を求める場合にはいくつかのメリットがあります。用途によって車を使い分けられますので、たとえば平日の買い物や子供の送り迎えにはコンパクトカーや軽自動車を、キャンプや旅行など休日に遠出をするときにはミニバンを使うといった使い分けが可能になります。また夫の通勤用に1台使い、妻が買い物や子供の送迎のために2台目を使用することができると生活のさまざまなシーンに対応できるため便利です。
そのほかのメリットとしては、2台を使い分けることで車への負担を分散することができるという点です。2台の車を乗り分ければ、車の寿命を延ばすことができ、高値で売れる可能もあるため次回の車の買い替え時に有利です。また車検の際には、もう1台の車を代車として使用できるので代車料金などを節約することもできます。
車を2台持ちする際の節約方法や注意点とは?
セカンドカー割引が適用される場合には保険料が安くなりますが、保険会社が定める「適用条件」がありますので、割引の内容を含め保険会社に確認しましょう。
また前述したように、2台持ちした場合には特に維持費に気を付ける必要があります。燃費の良い自動車を選んだり安い駐車場を探したりするなど、維持費を削減することが大切です。購入費用でも、2台目の購入資金をどう工面するか、特に1台目のローンを返済している場合には早めに購入計画を立てる必要があります。車のほかにも住宅ローンの支払い状況なども考慮して検討してみましょう。
車の2台持ちは利便性が高いため検討している人もいるかもしれません。用途別に使い分けたり、家族の目的ごとに使い分けたりできます。2台目の車を所有するためには、購入費やさまざまな維持費がかかりますので計画的に検討を進めることが必要です。2台目の自動車保険は割引が適用されることもありますので、維持費を節約したい場合には自動車保険をしっかりと吟味して選びましょう。