自動車保険の運転者を本人・家族限定すると保険料は安くなる?「運転者範囲」と決め方を紹介!
更新日:2024.09.09
自動車保険の補償内容を決める際に目につく「本人・家族限定」の項目、補償の範囲をどうするか悩んでしまうかもしれません。自動車保険における「運転者範囲」は、だれが運転するかを決定する項目で、年齢については「運転者の年齢条件」にて設定します。ただ運転者の範囲と年齢条件は密接な関係がありますので、今回は年齢条件にも触れながら解説します。
自動車保険の「運転者範囲」の基礎知識
自動車保険は「運転者限定」「年齢条件」の設定によって、契約自動車の運転者に対する補償の有無が変わります。運転者の範囲は一般的に「限定なし」、「家族限定」、「本人・配偶者限定」、「本人限定」の4つの区分から選択できます。また年齢条件には「全年齢」「21歳以上」「26歳以上」「30歳以上」などがあります。
基本的に運転者の範囲を狭くするほど保険料は割安です。前述の区分を例にすると、運転者の範囲では「本人限定」、年齢条件では「30歳以上」が最も割安となります。
基本的に運転者の範囲を狭くするほど保険料は割安です。前述の区分を例にすると、運転者の範囲では「本人限定」、年齢条件では「30歳以上」が最も割安となります。
本人限定とは?
本人・配偶者限定とは?
「本人・配偶者限定」は、運転者を本人とその配偶者のみに限定することです。
家族限定特約
「家族限定」の範囲は次のとおりです。
・記名被保険者(おもに運転する人)
・記名被保険者の配偶者(記名被保険者の妻や夫)
・記名被保険者またはその配偶者の同居の親族
・記名被保険者またはその配偶者の別居の未婚の子
「親族」は範囲が広く、記名被保険者の伯叔父母・甥姪・いとこの子まで含みます。ただし同居していることが条件です。
「別居の未婚の子」は、子供であれば別居している場合でも家族限定が適用されます。ただし未婚であることが条件です。独身であっても、離婚歴がありなおかつ別居している子供は対象から外れるので注意が必要です。一人暮らしをしている未婚の子どもが、実家に帰省した際に親の車を運転する場合は補償の対象となります。
・記名被保険者(おもに運転する人)
・記名被保険者の配偶者(記名被保険者の妻や夫)
・記名被保険者またはその配偶者の同居の親族
・記名被保険者またはその配偶者の別居の未婚の子
「親族」は範囲が広く、記名被保険者の伯叔父母・甥姪・いとこの子まで含みます。ただし同居していることが条件です。
「別居の未婚の子」は、子供であれば別居している場合でも家族限定が適用されます。ただし未婚であることが条件です。独身であっても、離婚歴がありなおかつ別居している子供は対象から外れるので注意が必要です。一人暮らしをしている未婚の子どもが、実家に帰省した際に親の車を運転する場合は補償の対象となります。
自動車保険の「運転者範囲」の決め方とは?
自分だけしか運転しない場合は「本人限定」を選び年齢条件も自分の年齢に合わせれば問題ありませんが、少しでも家族が運転する可能性があると迷ってしまうかもしれません。
同居している親族で運転するのであれば、運転者の範囲を家族限定とし、年齢条件は最も若い人に合わせます。既婚している別居の子や友人も運転するのであれば、運転者の範囲は限定せず、年齢条件は同居している親族のうち最も若い人を基準としましょう。
同居している親族で運転するのであれば、運転者の範囲を家族限定とし、年齢条件は最も若い人に合わせます。既婚している別居の子や友人も運転するのであれば、運転者の範囲は限定せず、年齢条件は同居している親族のうち最も若い人を基準としましょう。
◯:補償されます
✕ :補償されません
①〜③:運転者年齢条件が適用されます (運転者年齢条件を満たす方のみ補償されます)
(※):運転者年齢条件にかかわらず(年齢を問わず)補償されます。
また「同居の親族」には、自分の6親等以内の血族のほか、配偶者とその3親等以内の親戚も入ります。「配偶者」は婚姻届を出しているかどうかに限らず、内縁関係にある人も事実関係の証明さえできれば対象になります。
運転者の範囲や年齢条件はややこしいため、運転する予定の人が決まれば、具体的にどこまでが補償の範囲か保険会社に回答を求めると安心です。
✕ :補償されません
①〜③:運転者年齢条件が適用されます (運転者年齢条件を満たす方のみ補償されます)
(※):運転者年齢条件にかかわらず(年齢を問わず)補償されます。
また「同居の親族」には、自分の6親等以内の血族のほか、配偶者とその3親等以内の親戚も入ります。「配偶者」は婚姻届を出しているかどうかに限らず、内縁関係にある人も事実関係の証明さえできれば対象になります。
運転者の範囲や年齢条件はややこしいため、運転する予定の人が決まれば、具体的にどこまでが補償の範囲か保険会社に回答を求めると安心です。
運転者を本人・家族限定すると保険料は安くなる?
すでに解説したように、運転者の範囲や年齢条件を限定するほど保険料は安くなります。保険料を安くおさえるためには、実情に合った契約内容にすることです。配偶者や子が運転する場合は「家族限定」としますが、運転しなくなれば「本人限定」に変更することで無駄な保険料は発生しません。
ただし運転する回数が少ないからといって、保険料を安くするために、対象外としないよう注意する必要があります。
ただし運転する回数が少ないからといって、保険料を安くするために、対象外としないよう注意する必要があります。
結婚して配偶者と一台の車を共有する場合や一人暮らしを始めた子どもが運転しなくなる場合など、運転者の年齢や人数は変化します。そのため自動車保険の運転範囲はその都度見直すことで、保険料を節約できる可能性があります。運転範囲は契約途中での一時的な変更もできるので、今のライフスタイルや家族に合わせて見直ししてみましょう。