「ファミリーバイク特約」のメリット・デメリットとは?補償対象範囲も紹介
更新日:2024.09.09
「原付バイクを所有しているけど、ファミリーバイク特約だけで補償は十分なの?」
「ファミリーバイク特約とバイク保険の補償内容には違いがあるの?」
「ファミリーバイク特約を付帯するメリットとデメリットは?」
排気量の小さなバイクを所有している人の中には、自動車保険にファミリーバイク特約を付帯するか迷い、このような疑問がたくさんあるのではないでしょうか。
この記事では、ファミリーバイク特約の基礎知識やバイク保険との違い、特約を付帯することのメリットやデメリットなどを紹介しています。この記事を読むことで、ファミリーバイク特約の内容が分かり、自分に最適な補償を選べるようになるでしょう。
ファミリーバイク特約を付帯しようか迷っている人は、ぜひこの記事を参考にしてください。
「ファミリーバイク特約」の基礎知識
「ファミリーバイク特約」とは自動車保険に付帯できる特約で、原付バイクなどを運転中の事故に対して保険金が支払われます。一般的に他人を死傷させて損害賠償責任を負ったときや、他人の所有物を破損させてしまったとき、自分がケガを負ったときが対象となります。125cc以下の二輪車、50cc以下の三輪以上の車が対象です。
自分のケガについて複数の保障プランから選べる保険会社もあります。具体的には、自損事故や無保険車との事故に限り補償されるタイプ(自損傷害タイプ)と治療費など実際の損害額が人身傷害保険で支払われるタイプ(人身傷害タイプ)があり、後者の方が補償範囲は広くなります。ただし自分のバイクやモノの修理費用などは補償の対象外となります。
また「ファミリーバイク特約」には、運転者年齢条件や運転者の範囲が適用されませんので、家族が通勤・通学でバイクを運転する場合などにも補償の対象となります。運転者本人(記名被保険者)やその家族が所有しているバイクや借りたバイクについて、台数に制限はありません。
自分のケガについて複数の保障プランから選べる保険会社もあります。具体的には、自損事故や無保険車との事故に限り補償されるタイプ(自損傷害タイプ)と治療費など実際の損害額が人身傷害保険で支払われるタイプ(人身傷害タイプ)があり、後者の方が補償範囲は広くなります。ただし自分のバイクやモノの修理費用などは補償の対象外となります。
また「ファミリーバイク特約」には、運転者年齢条件や運転者の範囲が適用されませんので、家族が通勤・通学でバイクを運転する場合などにも補償の対象となります。運転者本人(記名被保険者)やその家族が所有しているバイクや借りたバイクについて、台数に制限はありません。
自損事故タイプ
ファミリーバイク特約の自損事故タイプは、事故相手のいない自損事故(単独事故)や無保険車との事故、相手に過失がない事故(自分側に100%過失がある場合)があった際に、自分の怪我の補償が受けられるものです。
自損事故タイプのファミリーバイク特約では、相手に少しでも過失がある場合には補償が受けられません。自己負担分は自分で支払わないといけないため、注意が必要です。
また、受け取れる保険金は通院(入院)日数や症状に応じて定額となっており、実費を全額カバーできない可能性があるでしょう。
自損事故タイプのファミリーバイク特約では、相手に少しでも過失がある場合には補償が受けられません。自己負担分は自分で支払わないといけないため、注意が必要です。
また、受け取れる保険金は通院(入院)日数や症状に応じて定額となっており、実費を全額カバーできない可能性があるでしょう。
人身傷害タイプ
ファミリーバイク特約の人身傷害タイプは、自損事故タイプの補償に加え、相手に過失がある事故の場合にも自分の怪我の補償が受けられるものです。補償範囲内で、実際に通院や入院などにかかった費用が保険金として支払われます。
自損事故タイプに比べて補償範囲が広く、限度額の範囲内であれば実費の全額補償を受けられるというメリットがありますが、その分、保険料が高くなってしまうというデメリットもあります。
また、自動車保険に人身傷害保険が付帯されていないと、ファイミリーバイク特約でも人身傷害タイプを選べないという条件があるため注意しましょう。
自損事故タイプに比べて補償範囲が広く、限度額の範囲内であれば実費の全額補償を受けられるというメリットがありますが、その分、保険料が高くなってしまうというデメリットもあります。
また、自動車保険に人身傷害保険が付帯されていないと、ファイミリーバイク特約でも人身傷害タイプを選べないという条件があるため注意しましょう。
補償対象者について
ファミリーバイク特約の補償対象者は、自動車保険の記名被保険者、記名被保険者の配偶者や同居親族、別居の未婚の子どもです。
自動車保険に運転者限定や年齢条件が付いている場合でも、その制限にかかわらず補償対象者が補償を受けられるようになっています。
また、対象となるバイクは、補償対象者が所有、使用、管理するものとなっており、友人や知人から承諾を得て借りたバイクを使用中に起きた事故も補償してもらえるのが特徴です。
自動車保険に運転者限定や年齢条件が付いている場合でも、その制限にかかわらず補償対象者が補償を受けられるようになっています。
また、対象となるバイクは、補償対象者が所有、使用、管理するものとなっており、友人や知人から承諾を得て借りたバイクを使用中に起きた事故も補償してもらえるのが特徴です。
「ファミリーバイク特約」とバイク保険の補償内容の違いは?
「ファミリーバイク特約」は、自動車保険の保険金の種類や保険金額と同じ補償となります。対人賠償や対物賠償が無制限であれば、バイクでの事故も無制限となります。自損事故や人身傷害については契約内容によって人それぞれでしょう。人身傷害保険を付けていてもファミリーバイク特約で自損タイプを選ぶと、人身傷害保険から保険金は支払われませんので注意が必要です。
バイク保険(任意保険)との違いはいくつかあります。ファミリーバイク特約では125cc以下の原付バイクなどが対象ですので、250cc以上のバイクに乗りたい人はバイク保険しかありません。またバイク保険であれば搭乗者傷害保険や車両保険など選べる補償は充実しています。
バイク保険にも等級がありますので無事故であれば保険料は割安となります。逆に事故を起こすと保険料は割高となります。一方、ファミリーバイク特約は、使用しても自動車の等級に影響しません。
バイク保険は原付バイクを長く使用する予定の人や車両保険を付けたい人などに向いています。一方、ファミリーバイク特約は家族で複数台の原付バイクを所有しており、必要最小限の補償で十分な人に向いているといえます。
バイク保険(任意保険)との違いはいくつかあります。ファミリーバイク特約では125cc以下の原付バイクなどが対象ですので、250cc以上のバイクに乗りたい人はバイク保険しかありません。またバイク保険であれば搭乗者傷害保険や車両保険など選べる補償は充実しています。
バイク保険にも等級がありますので無事故であれば保険料は割安となります。逆に事故を起こすと保険料は割高となります。一方、ファミリーバイク特約は、使用しても自動車の等級に影響しません。
バイク保険は原付バイクを長く使用する予定の人や車両保険を付けたい人などに向いています。一方、ファミリーバイク特約は家族で複数台の原付バイクを所有しており、必要最小限の補償で十分な人に向いているといえます。
「ファミリーバイク特約」のメリット・デメリットは?
ファミリーバイク特約のメリットはおもに次の点です。
[1] ファミリーバイク特約だけで、複数のミニバイクの補償を得られる。
[2] ミニバイクの利用期間が短期間であれば、バイク保険よりも割安になる可能性がある。
[3] 保険を使っても等級に影響がない。
[4] 自動車保険の運転者年齢条件や運転者の範囲が適用されない。
一方、ファミリーバイク特約のデメリットは次の点です。
[1] 特約には等級制度がないため、1年間無事故であっても翌年の保険料は安くならない。
[2] 原付バイクを長期で利用する場合、バイク保険の方がトータル保険料は安くなる可能性がある。
[3] 補償内容は限定的である。
たとえば自動車は土日しか乗らず、平日は原付バイクを利用しているなど、使用頻度が高い場合はバイク保険の方が向いているかもしれません。自分の状況に合わせて選ぶと良いでしょう。
[1] ファミリーバイク特約だけで、複数のミニバイクの補償を得られる。
[2] ミニバイクの利用期間が短期間であれば、バイク保険よりも割安になる可能性がある。
[3] 保険を使っても等級に影響がない。
[4] 自動車保険の運転者年齢条件や運転者の範囲が適用されない。
一方、ファミリーバイク特約のデメリットは次の点です。
[1] 特約には等級制度がないため、1年間無事故であっても翌年の保険料は安くならない。
[2] 原付バイクを長期で利用する場合、バイク保険の方がトータル保険料は安くなる可能性がある。
[3] 補償内容は限定的である。
たとえば自動車は土日しか乗らず、平日は原付バイクを利用しているなど、使用頻度が高い場合はバイク保険の方が向いているかもしれません。自分の状況に合わせて選ぶと良いでしょう。
「ファミリーバイク特約」に向いている人とは
バイク保険ではなく、ファミリーバイク特約を利用した方が良い人は以下のような人たちです。
・家族で複数台の原付バイクを保有している
・限られた期間しかバイクに乗らない人
・用途が限られている人
・必要最低限の補償で良いと考えている人
・バイク保険料の高い未成年者
ファミリーバイク特約にするか、バイク保険にするかの判断基準は、バイクに乗る期間や用途です。
例えば、一時的に通勤通学でバイクを使うという場合や買い物にしかバイクを使わない場合には、ファミリーバイク特約の方が良いですが、普段の移動手段がバイクになるという人や趣味で長く乗り続けたいと考える人はバイク保険を選択した方が良いでしょう。
・家族で複数台の原付バイクを保有している
・限られた期間しかバイクに乗らない人
・用途が限られている人
・必要最低限の補償で良いと考えている人
・バイク保険料の高い未成年者
ファミリーバイク特約にするか、バイク保険にするかの判断基準は、バイクに乗る期間や用途です。
例えば、一時的に通勤通学でバイクを使うという場合や買い物にしかバイクを使わない場合には、ファミリーバイク特約の方が良いですが、普段の移動手段がバイクになるという人や趣味で長く乗り続けたいと考える人はバイク保険を選択した方が良いでしょう。
「ファミリーバイク特約」の注意点
ファミリーバイク特約は、自動車保険に加入すると自動的に付帯されるものではありません。保険会社に付帯を申し込む必要があるため、どちらのタイプにするかしっかり検討して申し込みましょう。
また、無事故で1年間経過しても等級や保険料に影響しないことも注意しなければなりません。長期でバイクに乗る人であれば、無事故を続けることで等級が上がったり保険料が安くなったりするバイク保険の方がお得になる可能性があります。
バイクに乗る期間や用途を考えて、ファミリーバイク特約で良いのかしっかり考えましょう。
また、無事故で1年間経過しても等級や保険料に影響しないことも注意しなければなりません。長期でバイクに乗る人であれば、無事故を続けることで等級が上がったり保険料が安くなったりするバイク保険の方がお得になる可能性があります。
バイクに乗る期間や用途を考えて、ファミリーバイク特約で良いのかしっかり考えましょう。
「ファミリーバイク特約」は用途や使用年数を考慮して選ぼう
ここまで、ファミリーバイク特約について紹介してきました。
ファミリーバイク特約は補償対象者の範囲が広く、家庭で複数台のバイクを所有している場合にはバイク保険に加入するよりも保険料が割安になる可能性があるといったメリットがあります。
その一方、補償範囲は限定的で、1年間無事故でも保険料が安くならないというデメリットもあり、使用状況によってはバイク保険の方が安くなることもあるでしょう。
用途や使用年数を考慮して、ファミリーバイク特約にするか、バイク保険にするか検討しましょう。
ファミリーバイク特約は補償対象者の範囲が広く、家庭で複数台のバイクを所有している場合にはバイク保険に加入するよりも保険料が割安になる可能性があるといったメリットがあります。
その一方、補償範囲は限定的で、1年間無事故でも保険料が安くならないというデメリットもあり、使用状況によってはバイク保険の方が安くなることもあるでしょう。
用途や使用年数を考慮して、ファミリーバイク特約にするか、バイク保険にするか検討しましょう。