メーカー別!国産車で3列シートが用意されている車種23選

マツダ CX-8

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今やファミリーカーの定番となっている3列シート車。普段は2列目までしか使わなくても、お友達やおじいちゃんおばあちゃんと一緒に出かけるときに3列目シートがあるのは便利なものです。

では、日本にはどんな3列シート車がラインナップされているのでしょうか?今回は2020年8月現在、現行で販売されているモデルと、去年まで販売されていた最近のモデルの国産3列シート車をリストアップしてみました。

文・木谷 宗義

木谷 宗義|きたに むねよし

車メディアとSNSの編集者。編集者として企業メディアやSNSのコンテンツ制作を手がける、自身もライターとして年間約100本の記事を執筆する。自動車の歴史から機能解説、ドライブデートまでその幅は広いが、その主軸はひとりの自動車ユーザーとして「役に立つこと」。1981年、神奈川県生まれ。

木谷 宗義
Chapter
マツダ
三菱
日産
トヨタ
レクサス
ホンダ
スズキ

マツダ

CX-8

マツダがラインナップする3列シート車はSUVの「CX-8」。MPVやプレマシーの生産が終了した現在、マツダでは唯一の3列シート車です。2列目シートが独立したキャプテンシートとなる6人乗りと、3人掛けベンチシートとなる7人乗りの2タイプから選択できます。
エンジンは「スカイアクティブテクノロジー」を採用したガソリンとディーゼルの2モデルが設定され、特にディーゼルモデルはWLTCモード燃費で15.8km/Lに達するなど、3列シートモデルのクルマとしては良好な燃費性能を誇ります。

三菱

アウトランダー

アウトランダーは全車が3列シートを備えた7人乗り仕様となっています。2.0Lエンジンを搭載するFWDと、2.4Lエンジンの4WD、2つのパワートレインが設定されています。
最近ではアウトランダーPHEVが人気を集め、こちらはコンセントを繋げて蓄えた電力を家電製品などに使用可能なので、車中泊やアウトドアを楽しむユーザーからも支持されています。一方で、PHEVには3列シートの設定がありません。大家族や大人数でのアウトドア楽しみたいという方には、ガソリンモデルの方がオススメです。

パジェロ

パジェロには3ドアショートボディと、5ドアロングボディがありましたが、ショートボディ、ロングボディの順に2019年で生産終了となってしまいました。最後まで残ったロングボディでは全車7人乗りとなり、3.0Lガソリンエンジンと3.2Lクリーンディーゼルの、全5グレードがラインナップされていました。

2019年には最後を飾る「ファイナルエディション」が限定700台で発売され、1982年の登場以来続くパジェロの最終進化系となりました。過去にはショートボディをベースにしたダカールラリーホモロゲーションモデル「パジェロエボリューション」などもラインナップされ、三菱を代表する本格的なオフロード車でした。

デリカ D:5

2019年2月にビッグマイナーチェンジを実施した「デリカD:5」は、3列シートミニバンでは他に類を見ないオフロード性能を持つユニークなモデルで、パジェロに代わる三菱の顔と言えます。

全グレード3列シートで、一部を除いた各グレードに7人乗りと8人乗りが設定されています。エンジンはクリーンディーゼルのみの設定となり、豊かなトルクによってフル乗車でも力強い加速力を実現。三菱がパジェロなどで培った4輪駆動技術で、優れた悪路走破性を持ち、雪道やオフロードでも安心できるクルマです。

デリカ D:3

見慣れない1台かもしれませんが、三菱 デリカD:3は日産 NV200バネットのOEMモデルとして三菱から販売されていたクルマです。

2019年に販売終了となってしまいましたが、3列シート7人乗りの他、2列シート5人乗りもラインナップしていました。フロントグリルやエンブレムが異なる以外は、基本的にNV200バネットと共通で、1.6Lのガソリンエンジンを搭載。主に商用利用がメインのモデルでした。

日産

セレナ

2019年の販売台数でナンバーワンとなり、日産の日本市場を支えている車種の1つ、セレナ。

2列目シートの形状に応じて7人乗りと8人乗りが設定されます。パワートレインは2.0Lのガソリンエンジンと、発電用1.2Lエンジン+走行用電気モーターを組み合わせる「e-POWER」の2種類を搭載しています。
特にe-POWERは発電時以外エンジンを動かさないことから静粛性が高く、モーターによる力強い加速力と低燃費を両立しているなど、ガソリンモデルに比べてさまざまな点で優れたクルマになっています。

エルグランド

セレナよりも一回り大きな日産のフラッグシップミニバンがエルグランドです。セレナと同様に7人乗りと8人乗りが設定され、エンジンは2.5Lもしくは3.5Lのガソリンエンジンを搭載します。

エルグランドには「e-POWER」の設定がありませんが、セレナを上回る大きさがもたらす広大な車内空間や、数多くの快適装備、静寂性、快適な乗り心地、そして3.5Lエンジンモデルは大排気量にふさわしいミニバン離れした余裕のある走行性能を実現しています。

NV200バネット

セレナよりも一回りコンパクトなNV200バネットは、商用需要向けのバンである点が他の日産の3列シート車とは異なります。そのため装備や仕様は極めてシンプル。基本的には先に紹介した三菱デリカD:3と同様ですが、専用の内外装を持つ「プレミアムGX」というグレードも。

ただ、基本的には商用車として使われることが多く、2人乗りや5人乗りなどの商用グレードが中心となっています。3列シートモデル「16X-3R」は、NV200バネットの中ではレアなグレードと言えるでしょう。

エクストレイル

日産の3列シート車はミニバンばかりではありません。SUVの「エクストレイル」にも7人モデルが設定されています。ただし、7人乗りモデルが選べるのはガソリン車で、ハイブリッドは5人乗りのみの設定となります。

セレナやエルグランドと異なり、SUVならではの高い最低地上高を持つことから、雪道などの悪路でも安心して走行することができます。日常的に3列目まで使うならともかく、たまにしか使わないなら、7人乗りSUVはアリな選択ではないでしょうか?

トヨタ

アルファード/ヴェルファイア

多くの3列シート車をラインナップするトヨタの中で、頂点に立つ大型ミニバンが「アルファード」「ヴェルファイア」です。
エグゼクティブラウンジシート、エグゼクティブパワーシート、リラックスキャプテンシート、6:4分割チップアップシートと、用途や好みに応じて選べる多彩な2列目シートのラインナップが魅力です。

その豪華な装備や印象から国内外で人気の車種となり、場合によっては日本国内で新車を購入し、わざわざ海外へ輸出する人もいると言われています。

ノア/ヴォクシー/エスクァイア

日産「セレナ」のライバルとなるミドルサイズミニバンは、「ノア」「ヴォクシー」「エスクァイア」の3兄弟。なかでもエスクァイアは、ノア/ヴォクシーよりも上級モデルの位置づけとなっています。

3車ともガソリン/ハイブリッドがあり、ガソリン車は7/8人乗り、ハイブリッドは7人乗りを設定されています。

これまでは「カローラ」や「ネッツ」などのチャンネルごとに販売車種が分かれていましたが、2020年5月にトヨタ販売店の販売チャネルの統合が行われ、東京都の一部の販売店を除いた全国の店舗で3車種の購入が可能となっています。

エスティマ

エスティマはスタイリッシュなデザインが魅力的な、アルファード/ヴェルファイアとは違う方向性を持つ大型ミニバン。3代目となる現行モデルは、2006年デビューながら度重なるマイナーチェンジにより、今も人気を維持しています。

ハイブリッドのトヨタ車らしくガソリンとハイブリッドがあり、それぞれに7人乗りと8人乗りをラインナップ。

残念ながら2019年をもってラインナップから姿を消してしまいましたが、トヨタを代表するミニバンの1つとして販売終了となった現在でも人気を集めています。

シエンタ

トヨタでもっともコンパクトな3列シート車「シエンタ」は、ヴォクシーやアルファードとは異なるカジュアルなスタイリングも魅力のひとつ。

ガソリンとハイブリッドがあり、3列シート車は7人乗りのみですが、2018年のマイナーチェンジで2列シート5人乗りの「FUNBASE」というグレードも追加されました。

ノアやヴォクシー、エスクァイアに比べて小さく取り回しが良いことや、価格が低いなどのメリットも多く、ファミリー層から支持される車種となっています。

プリウスα

プリウスαは、2011年登場以来、今では珍しくなった背の低いステーションワゴンタイプの3列シート車として一定の支持を得ているモデルです。

プリウスの名を冠しているとおり、全車ハイブリッドパワートレインを採用し、3列シート7人乗りのほか、2列シート5人乗りもラインナップしています。

プリウスαはトヨタ以外にもOEM供給が行われ、ダイハツ メビウスとして販売されています。

ランドクルーザープラド

オフロード4WDの「ランドクルーザープラド」も、2列シート5人乗りと3列シート7人乗りを用意。

ヴォクシーのようなミニバンと比べると、3列目シートへの乗降性や居住性で劣るものの、古くからのクロスカントリー4WDの系譜を受け継ぐモデルとして貴重な存在です。

エンジンは2.8Lディーゼルと2.7Lガソリンが設定され、路面状況に対応する5つのモードも設定されるなど、ミニバンとは異なる本格的な悪路走破性を備えた3列シートを持つクルマです。

ランドクルーザー

トヨタの本格クロカンSUVランドクルーザー。

200系と呼ばれる現行モデルは、全長4,950mm×全幅1,970mm×全高1,870~1,880mmという堂々ボディサイズを持ち、プラドと異なり3列目シートが3人がけとなる8人乗り仕様が中心です。ベーシックなGXグレードには2列シートの5人乗りもあり、用途に応じたグレードがラインナップされています。

エンジンは4.6LのV8ガソリンのみですが、大排気量エンジンがもたらすパワーとトルクは、プラドよりも大きな車体をものともしない加速を見せます。

レクサス

RX450hL

スタイリッシュな印象が強いレクサスRXシリーズには、2018年にロングボディで3列目シートを備えた6人・7人乗りの「RX450hL」が追加されました。

全長はノーマルボディより110mm長い5,000mmとなり、室内長は545mmも伸ばされています。110mmもボディが伸ばされているにも関わらず、間延びした印象は少なく、RXシリーズらしいエクステリアを保っています。
また、ハイブリッドの意味を持つ「h」が名前にあるように、RX450hLはハイブリッドのみの設定となります。燃費はWLTCモード14.7km/Lを誇り、全長5,000mクラスのSUVとしては優秀な数値を記録しています。

LX570

ランドクルーザー200のレクサス版となる「LX570」も、ランドクルーザーと同様に5人乗りと8人乗りをラインナップします。

その名の通りエンジンはV8 5.7Lで、ベースとなるランドクルーザーをも上回る排気量です。さらに価格は1135.6万円という、国産最高峰3列シート車でもあります。

悪路での実用性を重視したランドクルーザーに対し、LX570はエクステリアやインテリアのデザインが洗練され、本格的なオフロード走行性能を持つプレミアムSUVへと磨き上げられています。

ホンダ

ステップワゴン

セレナやノア/ヴォクシー/エスクァイアと同じ、ミドルサイズミニバンに属するステップワゴンは、ライバルと同様に7人乗りと8人乗りが設定されます。
スポーティなスタイルの「SPADA」は、専用のフロントマスクを持ち、ハイブリッドも設定されました。空力性能などを高めた「モデューロX」などのグレードも設定され、ミニバンのなかでもスタイリッシュな雰囲気が強いクルマです。

フリード

フリードはトヨタ シエンタとライバル関係にある、ホンダのコンパクトワゴンです。

シエンタと異なり、2列目シートが独立したキャプテンシートとなる6人乗り仕様も用意されています。パワートレインは1.5Lのガソリンとハイブリッド設定され。ステップワゴンと同様に、空力性能や走りを鍛え上げた「モデューロX」も設定されます。

2019年の販売台数はヴォクシーに次ぐ8万5,596台を記録するなど、ホンダの代表車種の1つとなっています。

オデッセイ

1994年に初代が登場したオデッセイはミニバンブームの火付け役とも言われています。

1999年に登場した2代目は、3列シートミニバンでありながら車高を低くし低重心化することで、ミニバンらしからぬスマートなデザインや走行性能を持ち、乗車人数と運転する楽しさを両立したいユーザーや、デザインを重視するユーザーにマッチし人気を集めました。

現在は2013年にフルモデルチェンジした5代目が販売され、7人乗りと8人乗りの2つのモデルがラインナップされています。

CR-V

1995年にミドルサイズSUVとして初代が登場したCR-V。

現行型の5代目は2018年に登場、国内での販売は約2年振りとなりました。近年は北米市場が主戦場となっていたCR-Vですが、ハイブリッドモデルが設定されるなど日本市場のトレンドやニーズに合わせて復活しました。

ボディサイズ拡大やユーザーニーズなどの影響から、5代目には3列目シートが設定されていますが、車内容積の関係からハイブリッドモデルは2列シートの5人乗りとなり、3列シートがあるのはガソリンモデルのみとなります。

スズキ

ランディ

日本国内では軽自動車メーカーとして業界トップクラスの存在であるスズキにも、3列目シートを持つ8人乗りミニバンとしてランディがラインナップされています。

スズキとしては大きなクルマに分類されるランディですが、このクルマは日産のミニバンであるセレナのOEM車です。初代は2007年に登場しましたが、2016年に登場した現行型に至るまで、すべての代でセレナのOEM車となっています。
3列シート=ミニバンのイメージが強いかもしれませんが、実際にはSUVのラインナップも少なくありません。

残念ながら販売終了となった車種はあるものの、こうして3列シートを持つクルマを並べてみると、その車種の多さに驚きますね。


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