【プロ解説】マツダCX-8のインテリア(内装)と荷室を徹底解説!!最上位SUVにふさわしい上質な空間

マツダで最も大きなSUVであるCX-8。最大の特徴は、ただのSUVではなく、3列シートを備えることから多人数乗車(MPV)という側面も持っているという点です。ラインナップからミニバンを落としたマツダにとっては、他人数乗車(MPV)が欲しいという人に対するマツダの答えにCX-8ということです。今回はそんなCX-8のインテリアについて注目していきます。

文・鈴木ケンイチ

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「こだわりの書斎」を思わせるマツダ CX-8の室内空間
全ての座席において自然な姿勢で座れるマツダ CX-8のシート
マツダ CX-8は床下収納が優れている

「こだわりの書斎」を思わせるマツダ CX-8の室内空間

CX-8の開発の目標は、「多人数乗車(MPV)」と「デザイン」「走り」をマツダの最上位SUVとしてふさわしい高いレベルでバランスさせることだったとか。そうくればインテリアも当然、マツダ最上位を狙ったはずです。

実際、本杢パネルやナッパレザーといったフェイクでなく本物の素材が使われ、インテリアの部品ひとつひとつにも洗練を感じさせるようなデザインとなっており、まるで「こだわりの書斎」を思わせる上質さと落ち着きを感じさせる空間となっています。

インパネのデザインは水平基調になっており、左右の先はドアにまで伸びて、広がり感のある空間を生み出しています。ステアリングやメーター、シフトまわりのデザインは、他のマツダ車とほぼ同様なもの。ただし、数多く使われたメッキ加飾は金属を削り出したかのようなリアル感があります。

また、よく見るとメッキ加飾も2種類が用意されており、最上位SUVらしい上質感を感じることができます。そして上級グレードにはインパネとドアトリムに、本物の木材を使った本杢加飾を採用。さらに、しっとりと滑らかな手触りのナッパレザーシートも上級グレードには用意されています。

全ての座席において自然な姿勢で座れるマツダ CX-8のシート

理想的なドライビングポジションにこだわるのは、最近のマツダの流儀。CX-8でも同様で、ステアリングやペダルはドライバーの左右対称にレイアウトされ、自然で安定した姿勢で無理のない操作がしやすくなっています。また、良好な後方視界を確保するため、3列目シートのヘッドレストは可倒式が採用されています。

1列目から2列目、3列目と座席の位置は高くなっており、後ろの席からも前の景色が眺められるようになっているのもCX-8の特徴でしょう。2列目シートは「大柄な大人がゆとりをもってくつろげる空間」を目標に開発されており、前後120mmのスライドと座席のリクライニング機構を装備。2列目シートとしては、コンソール付きキャプテンシート、キャプテンシート、分割可倒式ベンチシートの3種類が用意されています。

3列目シートは身長170㎝の人が自然な姿勢で座れることを実現。足先を2列目シート下に差し込めるようにできているため、“緊急用の子供シート”ではない、しっかりとした座席として利用することができるでしょう。また、後席ドアは最大80度の角度まで開くことができ、3列目シートへアクセスしやすくなっています。

マツダ CX-8は床下収納が優れている

ラゲッジスペースは3列目シートまで乗員が使っている状態で239リットル。ゴルフバックであれば2個を載せることが可能な寸法です。3列目シートのシートバックは荷室床面と段差内ところまでに倒すことができ、荷室容量は572リットル(床下収納を含む)まで拡大します。

さらに2列目シートまで倒せば、前輪を外した自転車を搭載することも可能なほどの広い空間を生み出せます。また、床下収納は深さが307㎜もあるため、バスケットボールさえ収納することもできるほど。SUVらしく、多くに荷物を運ぶことが可能です。

3列シートを備え、ミニバンと同様の多人数乗車(MPV)的に使えるのがCX-8の魅力ですが、上下空間という面では背の高いミニバンにはかないません。しかし、逆に走行性能ではミニバンよりもSUVであるCX-8が勝ります。

実際に多人数乗車で高速道路を長距離走るようなシチュエーションでは、運転手にかかる負担はミニバンよりも圧倒的にCX-8の方が少ないと言えるでしょう。乗り心地はフラットで、左右にフラフラすることもないため運転が圧倒的にミニバンよりも楽なのです。また、乗車する方もミニバンよりもフラットライドな走りのCX-8の方が快適です。

クルマは移動するもの。空間の広さだけでなく、実際に走って使うことを考えれば、多人数乗車できるSUVは、非常に大きなメリットを持っていると言えるでしょう。そして、その特性を生かしたのがCX-8です。国内の3列シートの最多販売を誇るのも、それが認められた証拠ではないでしょうか。

鈴木 ケンイチ

モータージャーナリスト。新車紹介から人物取材、メカニカルなレポートまで幅広く対応。最近は新技術や環境関係に注目。年間3~4回の海外モーターショー取材を実施。レース経験あり。毎月1回のSA/PAの食べ歩き取材を10年ほど継続中。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 自動車技術会会員 環境社会検定試験(ECO検定)

鈴木 ケンイチ