ランクル「20万kmまでは慣らし」とまで言わしめるその男前っぷりとは?

ランドクルーザー 2016

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その卓越した耐久性と整備性の良さで、世界中で走っているトヨタ ランドクルーザー。「20万キロまでは慣らし」とも言われますが、本当なのでしょうか?
Chapter
ランドクルーザーという車
世界のランドクルーザーは、30、40万kmも当たり前?
ランドクルーザーの慣らしが20万キロって?
慣らし運転が必要な車とは?

ランドクルーザーという車

トヨタの歴史を紐解くと、「ランドクルーザー」という車名が登場したのは1954年。そのルーツは1951年に誕生したトヨタ BJジープまでさかのぼることができます。

BJジープは、当時の警察予備隊(現在の陸上自衛隊)向けに計画された車両で、小型トラック用シャシーをベースに4WDとしたものでした。

その後、1955年に20系がデビュー。この2代目から海外への輸出が開始され、現在では、200系として海外へ輸出されています。

ランクルは、世界でもっとも有名な日本車のひとつであり、またその高い耐久性と故障が少ないことでもっとも信頼される4×4とも言われています。

そのためか10年以上経過した中古車であっても、国内はもちろん世界中で高い人気を得ており、中古車の値段が下がりにくいことで有名です。

通常、国産中古車では10万キロを超えるとまったく価値がなくなると言われていますが、ランクルに関しては関係がないのです。

※写真はFJ25型


世界のランドクルーザーは、30、40万kmも当たり前?

現在までの累計販売台数は800万台以上。発展途上国や中東、東南アジアでの需要が高いことでも知られています。

もっと台数が多いのでは?と思いますが、これはランクルが非常に耐久性のある車で、買い替えニーズが少ないことに理由があるようです。

車歴30年以上、総走行距離30万kmというランクルが、世界各地で現役で活躍しています。また、整備性が大変良いのも特長です。

もともと頑丈な車ではありますが、日本では考えられないような過酷な環境下で使われることも多く、たとえ最新の整備設備を備えた工場がなくても、整備がしやすく、また壊れてもきちんと直せば元の性能を取り戻せる車、それがランクルです。

ランドクルーザーの慣らしが20万キロって?

現在の国産車は、ほとんどの取扱説明書に慣らし運転についての記載がありません。一般的な安全運転をしていれば、慣らし運転は不要というスタンスです。

ですが、現在も各自動車メーカーは、新車販売1ヶ月後または1,000km、3か月3,000km前後で新車点検整備を無料サービスとして実施しています。

この理由は、工場出荷前に厳しい検査や納車前点検が行われているものの、実際にユーザーの手にわたって運転となった場合、熱変化や振動などにさらされることで、各部品または部品間で干渉による不具合が出る可能性があるためです。

慣らし運転が必要な車とは?

メーカーによって慣らし運転に対する考えはさまざまです。まとめてみると

必要なし : トヨタ
絶対ではないがしたほうがよい : 日産、マツダ
したほうがよい : ホンダ、スズキ、スバル

となっています。

また、日産GT-Rに関しては、500km、500〜1,000km、1,000〜2.000kmと、走行距離に応じた慣らし運転の方法が、取説に細かく記載されています。

かつてはRX-8にも詳しい慣らし運転の方法が記載されていました。高性能車には慣らし運転が必要ということなのですね。
話を元に戻しましょう。以上のことからランクルが「20万kmまでは慣らし」というのは、その耐久性の高さをたとえたもので、ランクルならきちんとメンテナンスをしていれば、20万kmを走ったくらいでは、エンジンもボディも問題ない、という意味だと考えられます。

もちろん工業製品ですから、年数、距離数が重なれば小さなトラブルは発生すると思います。

しかし、故障をしてもきちんと直せばまたその先何万キロ、何十年も乗り続けることができる。それがランクルということなのでしょうね。

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