マツダ CX-8が販売好調!ヤングファミリー層に人気な理由

マツダ CX-8 2017.9

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2017年12月から発売が開始されたマツダ「CX-8」。2月上旬には約1万4,000台の受注を記録し、好調なスタートとなりました。特に若い年齢層に人気があるという同車の魅力は、一体どのようなところなのでしょうか。
Chapter
ミニバンに代わる選択肢
ディーゼルエンジンという新鮮味
若い層だからこその人気?

ミニバンに代わる選択肢

国産車とは思えないスタイリッシュなデザインに加えて、3列シートの多人数乗車を可能にしたCX-8。発売前から話題を呼んでいましたが、発売以来順調に受注を増やし、この2月には約1万4,000台を記録しています。予想外なのは、ユーザーの年齢層が若いということ。コアは30代から40代ですが、30代以下がなんと40%を占めています。

若い人にそれだけ人気がある要因とは何なのでしょうか。第一のファクターは、3列シートということ。これまで3列シートの車と言えば、ミニバンタイプをチョイスする人がほとんどでした。特にCセグメントのミニバンはファミリー層に支持されていましたが、ミニバンブームは一段落して、新しい選択肢が求められていたのも事実です。

さらに、マツダがミニバン市場から撤退したことも影響しているでしょう。かつてMPVで育った世代が、再びMPVに乗ることはできなくなってしまったのです。

そこに到来したのがSUVブームであり、CXシリーズの新機軸であるCX-8です。北米では3列シートのSUVはベーシックですが、同社の北米用モデルであるCX-9しかり、日本ではかなり持て余すサイズです。それゆえ、全長と全幅を若干切り詰めたものの、3列目まで十分なスペースユーティリティを持ち、かつ取り回しのしやすいCX-8は魅力的です。

実際、若い層が比較検討するのは、Cセグメントのミニバンであり、3列シートの輸入SUVのようです。CX-8は319.68万円〜419.04万円の価格帯ですが、ライバルと比べると「安い」と感じているユーザーが多いと言います。これは、メーカーにとっても嬉しい誤算だったようです。

ディーゼルエンジンという新鮮味

新鮮さと言えば、CX-8が2.2ℓのクリーンディーゼルエンジンを搭載していることも、若い世代には新しいファクターのようです。

かつてディーゼル乗用車が全盛だったのは’80年代から'90年代ですが、いまの20代、30代がディーゼルエンジンを搭載した乗用車に触れたのは、ここ数年のこと。SUV=ディーゼルという方程式は、彼らにはなかったわけです。

ディーゼルの燃費の良さはさることながら、トルクフルな力強い走りは、若い世代を魅了したようです。またマツダが全車でこだわり続ける「人馬一体」感のあるリニアでスポーティな走りも、彼らを虜にするファクターだったに違いありません。

シャープで高級感のあるボディデザインも、人気の要因です。昨今のマツダ車のデザインプロトコルで設計され、かつフラッグシップモデルとしての貫禄を十二分に備えたCX-8は、高級車に憧れを持つ若年層ユーザーには魅力的に映るはずです。

ちなみにソリッドなフォルムのデザインゆえか、ボディカラーの比率は「マシーングレープレミアムメタリック」が52%で1位、「スノーフレイクホワイトパールマイカ」が40%弱で2位と、ボディ形状の凹凸が分かりやすい色が人気となっています。

グレード構成では最上級グレード「XD Lパッケージ」が42%で、中間グレードの「XDプロアクティブ」が52%と、CX-8のユーザーが高級志向なことが窺えます。

駆動方式の比率は、4WDと2WDが50:50。これは居住地域での降雪の有無や、ライフスタイルの違いということで分かれているのかもしれません。

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