【プロ解説】マツダ CX-8のエンジンやミッション、パワートレイン等のメカニズムを徹底解説!!

マツダの国内SUVの最上位モデルとして2017年12月に誕生したCX-8。3列シートを備え、多人数乗車(MPV)としての役割も果たすこのモデルは、マツダの最上位SUVとしてふさわしい「デザイン」と「走り」を「多人数乗車(MPV)」という条件で実現させています。

デビュー直後から評価も高く、2018年、2019年と2年連続で国内3列シートSUVとして最多の販売台数を実現しました。今回はそんなCX-8のメカニズムやスペックを徹底解説していきます。

文・鈴木ケンイチ

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マツダ CX-8のエンジンは3種類
安心の4WDシステムが設定されているマツダ CX-8
マツダ CX-8のパワーユニットはそれぞれに良さがある

マツダ CX-8のエンジンは3種類

CX-8が搭載するエンジンは、スカイアクティブ D 2.2と名付けられた、2.2Lのクリーンディーゼルと、スカイアクティブ G 2.5Tの2.5Lガソリンターボエンジン、そしてスカイアクティブ G 2.5の2.5Lガソリンエンジンの3種類。デビュー当初は、スカイアクティブ D 2.2の一種類でしたが、2018年10月の商品改良にて2つのガソリン・エンジンが追加されています。

スカイアクティブ D 2.2

スカイアクティブ D 2.2は、“世界一の低圧縮比”で世界を驚かせたマツダのクリーン・ディーゼル・エンジンの最新版です。圧縮比は14.0から14.4まで高められましたが、急速多段燃焼や可変ジオメトリーターボなどの新技術の採用で、さらに性能を向上。最高出力は140kW(190PS)、最大トルク450Nmを発揮します。

また、ディーゼルエンジン特有の振動や騒音を制御するDE精密過給制御や、ナチュラルサウンドスムーザー、ナチュラルサウンド周波数コントロールなどの技術にも磨きがかけられています。

こうした進化により、パワーだけでなく、回転フィールや静粛性も向上しており、新世代のディーゼル・エンジンとして、ドライバーの思う通りに走る気持ちの良いエンジンとなっています。燃費性能はWLTCモードでFFが15.8㎞/L、4WDが15.4km/Lという優れた数値となります。

スカイアクティブ G 2.5T

スカイアクティブ G 2.5Tは、4リッターV8自然吸気エンジン並みの力強いトルクとリニアな加速レスポンスを実現する高性能エンジンです。最高出力が169kW(230PS)、最大トルクが420Nmというスペックで、大きなCX-8をまるでスポーティーカーのようにキビキビと走らせます。燃費性能はWLTCモードでFFが12.0km/L、4WDが11.6㎞/Lとなります。

スカイアクティブ G 2.5

スカイアクティブ G 2.5は最高出力140kW(190PS)、最大トルク252Nmというスペックですが、ごく普通に家族と一緒のドライブに使う分には十分なスペックです。他のエンジンを搭載するグレードと比べると、スカイアクティブ G 2.5のグレードは価格が安いというのが大きな魅力となります。

300万円台でCX-8を狙おうというのであれば、スカイアクティブ G 2.5がメインターゲットになるでしょう。燃費性能はWLTCモードでFFが12.4㎞/L、4WDが12.2㎞/Lとなります。

安心の4WDシステムが設定されているマツダ CX-8

トランスミッションはすべて6速ATとなり、駆動方式は全グレードにFFと4WDを用意されています。

4WDシステムは、前輪スリップ予兆検知システムを採用したi-ACTIV AWDが採用されています。これは路面状況にあわせて積極的に前後輪の駆動を自動制御するシステムです。アイスバーンなどに出会ったときは、直結4WD状態までに駆動配分を変化させます。また、駆動システム内の抵抗を徹底的に低減したことで、FFモデルと4WDモデルの燃費性能差が小さいのも特徴でしょう。

マツダ CX-8のパワーユニットはそれぞれに良さがある

CX-8に用意された3つのパワートレインは、それぞれに個性があり、メリットがあります。スカイアクティブ D 2.2は、クリーンディーゼルならではの低回転のトルクフルさと、優れた経済性が魅力となります。高速道路を長距離移動するのが多いという方であれば、間違いなくスカイアクティブ D 2.2がおすすめです。

一方、ガソリン・ターボのスカイアテクィブ 2.5 Tは、ガソリンエンジンならではの伸びのある加速が味わえます。また、ターボエンジンでありながら、アクセル操作に対するトルクの出方がリニアなのも、このエンジンの大きな魅力です。ワインディングなどをキビキビと走りたいという方におすすめとなります。

スカイアクティブ G 2.5は、「あまり遠出はしない」「それほど飛ばすわけでもない」という方におすすめです。イニシャルコストが安く、ゆったりと走れば不満が出ることもありません。上質で快適なCX-8の室内空間を楽しみながらのドライブが楽しめるはずです。

鈴木 ケンイチ

モータージャーナリスト。新車紹介から人物取材、メカニカルなレポートまで幅広く対応。最近は新技術や環境関係に注目。年間3~4回の海外モーターショー取材を実施。レース経験あり。毎月1回のSA/PAの食べ歩き取材を10年ほど継続中。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 自動車技術会会員 環境社会検定試験(ECO検定)

鈴木 ケンイチ