自動車保険の見直しタイミングやポイントとは?知らないと損する節約術【2022年版】

自動車保険

「自動車保険の保険料って節約できないかな」
「保険のどこを見直せばいいのだろう」
「他の保険会社に乗り換えたいけどタイミングがわからない」

このように、自動車保険の保険料についてお悩みの方も多いのではないでしょうか。

この記事では、自動車保険を見直すタイミングやポイント、割引制度などに加え、保険を乗り換える際の注意点についても紹介しています。

この記事を読むことで、自身のライフスタイルに合わせて保険を見直すことができるようになります。さらに、保険を乗り換えるタイミングについても知ることができるため、余分に保険料を払うことも避けられるでしょう。

自動車保険の見直しを検討されている方は是非、この記事をチェックしてみてください。

Chapter
自動車保険とは?
ファイナンシャルプランナー 藤 孝憲(とう たかのり)氏による自動車保険見直しのポイント
自動車保険を見直すタイミングはいつがベスト?
自動車保険の見直しポイントとは?
現在、契約中の補償内容を確認することも大切
知らなきゃ損!便利な割引制度
ファイナンシャルプランナー伊藤亮太氏による自動車保険見直しのポイントは?
具体的にいつ見直しを行うとよいのか?
保険見直しの際は「乗り換え」も念頭に
確認必須!自動車保険の見直しポイント4つ
車両保険の内容を見直す
特約を見直す
適用条件を見直す
保険会社を見直す
保険期間中に乗り換えするときの注意点
解約返戻金
等級の引き継ぎ
自動車保険は利用状況やタイミングに合わせて見直そう

自動車保険とは?

自動車保険とは、事故などの自動車に関連した損害を填補するための保険のことを指します。自動車保険は、大きく加入義務のある自賠責保険と加入義務のない任意保険に分けられます。

自賠責保険は相手をケガさせてしまった場合などの対人賠償について補償されますが、相手の車や自身の損害については填補されません。この自賠責保険で填補されない部分をカバーするのが任意保険です。

この記事では、任意保険について見直しのタイミングや保険料の節約のポイントについて紹介します。

出典:自賠責保険(共済とは)|国土交通省

ファイナンシャルプランナー 藤 孝憲(とう たかのり)氏による自動車保険見直しのポイント

自動車保険を見直すタイミングはいつがベスト?

自動車保険は、各種保険商品と同様に補償内容や補償範囲などによって保険料が大きく変わってきます。そのため、車の用途が変わったり、引っ越しなどでライフスタイルが変わったりしたタイミングで新規申し込みや乗り換えなどを行うのがおすすめです。自動車保険は定期的に契約内容を見直すことが重要です。

続いて、自動車保険は「いつ見直せばいいのか?」という具体的なタイミングについて解説します。まず挙げられるのが、車の利用目的を変更するときです。自動車保険では、それぞれの用途にあった保険料が設定されているため、車をどのように利用するかを申告する必要があります。保険料はおもに、業務使用が高く通勤通学が安く設定されています。

車の用途の変わった場合は、保険会社に連絡して自動車保険を見直すのがおすすめです。運転者の加齢による見直しも重要です。自動車保険は、事故を起こしやすい若者と高齢者の保険料が高く設定され、現役世代は安くなります。全年齢補償で契約していたが、利用者が限定されることになったときなどは保険の見直しをすることによって、割引の恩恵を受けることができます。 

運転者の範囲が変化したときも見直しのタイミングとしておすすめです。子どもが独立するなど、運転者が減った場合は、補償の対象を運転者と配偶者に設定することで保険料の節約が可能です。

自動車保険の見直しポイントとは?

自動車保険の見直しポイントとしてもっとも重要となるのが、「どこを経由して契約するのか」という点です。自動車保険には代理店を介して保険会社と契約をする「代理店保険」とよばれる商品と、インターネットや電話経由で直接契約をする「ダイレクト保険」とよばれる商品があります。

代理店保険では、担当者が付きアドバイスをもらいながら契約することができますが、サービス料や人件費などの手数料が上乗せされるため保険料が若干高くなります。ただし、自動車保険以外の保険商品もまとめて手続きすることができる代理店などもあります。

ダイレクト保険は、店舗などのコストがおさえられているため、その分保険料が安くなっています。さまざまな保険をネットや一括見積りなどで比較し、しっかりと情報収集した上で自分に適した商品を選ぶことがポイントです。

補償内容の見直しとしては、自分の車を対象にした「車両保険」がまず挙げられます。車両保険のタイプを変更したり免責金額を設定したりすることによって、保険料が抑えられます。また不要になった特約を解約すれば、その分保険料は安くなります。

 

現在、契約中の補償内容を確認することも大切

保険の見直しをする前に、そもそも加入していた自動車保険はどのような補償内容であったかを確認することも大切です。自動車保険においては、最低限加入しておくべき補償が3つあります。

まず交通事故を起こしてしまった際に、相手方に自賠責よりも大きな額を補償する「対人賠償保険」です。万が一高額の賠償責任を負った場合に確実に支払えるようにしておかなければなりません。対象が物になる「対物賠償保険」も同様です。

対象が自分や同乗者である「搭乗者傷害保険」や「人身傷害保険」なども契約しておくことが重要です。交通事故の被害者になってしまったときに、示談がなかなかまとまらないというケースもあります。このようなときにこれらの保険はとても大きな効果を発揮してくれます。


最低限加入しておくべき保険にプラスして「車両保険」も検討してみましょう。車両保険には一般型とエコノミー型(限定型)の2種類あり、エコノミー型では車庫入れなどによる自損事故や犯人不明の当て逃げ事故などが補償されません。補償範囲が狭い分、保険料の負担は軽くなりますので、車両保険が必要だが保険料の負担をおさえたい人は検討してみると良いでしょう。

知らなきゃ損!便利な割引制度

自動車保険にはさまざまな割引制度が用意されています。代表的な割引制度の一つに、ダイレクト保険の「インターネット見積もり割引」があります。オンライン上で見積もりや契約が完了した場合に割引を受けられるという制度です。早めに更新手続きをすることで保険料が割引される「早期割引」やゴールド免許の場合に適用される「ゴールド免許割引」などもあります。
今回は自動車保険について、見直すべきポイントや割引、節約術などを解説しました。自動車保険の見直すべきタイミングは複数ありますが、最終的には利用者のライフスタイルや家庭の事情、環境などによって大きく異なってきます。ライフスタイルの変化や自動車を運転する人が変わった場合など、節目ごとのタイミングで見直しすると良いでしょう。

ファイナンシャルプランナー伊藤亮太氏による自動車保険見直しのポイントは?

自動車保険は、補償内容をどうするか、補償範囲をどこまで広げるかで保険料が大きく変わってきます。そのため、保険契約後に家族環境が変わるなど運転者の範囲などに変化が見られる場合には、見直しを行うことで保険料が安くなる場合があります

特に年齢条件と運転者の範囲は保険料に大きく影響する要素であり、この他にも保険料を決める要素は複数あります。特に見直しを行わずに更新し続けている場合は、保険料の見直しによる保険料の節約につながる可能性があります。

この記事では、自動車保険を定期的に見直す理由について解説します。

具体的にいつ見直しを行うとよいのか?

自動車保険の見直しを行うべきタイミングとして、運転者の範囲が変化したときを挙げることができます。例えば、子どもが独立したことで運転者が減った場合には、補償対象者の範囲を狭くすることで保険料の節約が可能となります。

また、運転者の年齢に変化がある場合にも見直しをすべきといえます。
自動車保険は、事故を起こしやすい若者と高齢者の保険料が高く設定され、現役世代の保険料は安くなる傾向にあります。そのため、全年齢補償の契約をしていたものの、運転者が全員現役世代になるなど範囲が狭くなる場合には見直しにより保険料の割引を受けることができます

車の利用目的が変わった場合も保険料の見直しに有効です。通勤通学で利用していたものの、必要がなくなり週末しか利用しなくなった場合なども申告することで保険料が安くなる場合があります。

保険見直しの際は「乗り換え」も念頭に

保険を見直す場合、内容の見直しや変更を行うだけではなく、「保険会社自体を変えてみる」のも1つの方法です。
なぜならば、保険会社によって条件設定やプラン形態・特色は異なります。そのため、現状のご自身のニーズに合ったプランが見つかれば、乗り換えによりより安い保険やより充実した保険に加入することができることがあります。

保険会社によって様々なプラン、条件が用意されているため、いちいち全部調べるのは手間がかかります。とはいえ、保険内容を一つ一つ調べていかないとご自身にとって割安といえる保険料を見つけるのは難しいかもしれません。

そうした課題を克服したのがインターネットの一括見積もりです。一括見積もりの比較は簡単で分かりやすく、手間もかかりません。保険の見直しとしてインターネットの一括見積もりも検討してみましょう。

以上、自動車保険を定期的に見直す理由について解説しました。見直しにより保険料が節約できる場合があります。同じ保険会社の中での見直しと他社も含めた見直しの両面から、保険内容や商品の見直しを検討するとよいでしょう。

確認必須!自動車保険の見直しポイント4つ

自動車保険を見直したい場合に、何を基準として見直せばよいのでしょうか。そのポイントは、車両保険の内容、特約、適用条件、保険会社の4つです。この4つのポイントから見直しを行うことにより、保険料の節約につなげることができる可能性があります。

そこで、ここでは自動車保険の見直しポイント4つについて解説していきます。無駄な保険料を支払わなくてもよいように、見直しを徹底していきましょう。

車両保険の内容を見直す

まず、車両保険の見直しを検討します。
車両保険の補償対象は、当て逃げや単独事故なども補償する「一般条件(ワイドカバー型)」と、補償を限定する「限定条件(エコノミー型)」に分かれます。補償範囲を限定することで保険料を抑えることができます。そのため、一般条件から限定条件へ条件を切り替えても問題がないかどうか、検討してみましょう。

また、免責金額を高めに設定し、事故にあった場合の自己負担額を高く設定することで保険料を抑えることが可能です。
ただし、自己負担額が高いということは事故にあった場合の負担が大きいということですので、運転には重々気を付けなくてはなりません。

特約を見直す

特約は主契約に追加して加入するオプション保険です。この特約部分に、不要なものがないかどうかを確認、不要であれば適宜解約を行います。こうして余分な保険料がかからないようにできます。

ただし、最低限の補償として、相手にケガをさせた場合などへの損害賠償を補償する「対人賠償責任保険」、相手の車などモノを壊してしまった場合の損害賠償を補償する「対物賠償責任保険」、搭乗者が事故によりケガまたは死亡した場合に保険金を受け取ることができる「人身傷害保険」は加入をおすすめします。

適用条件を見直す

車を利用する適用条件を見直すことで保険料の節約につながります。

一つめに車の使用目的の見直しを挙げることができます。保険料は日常・レジャー<通勤・通学<業務使用と、業務で使用する場合が保険料が最も高くなります。通勤で車を使用しなくなった場合には日常・レジャー使用へ変更することで保険料の抑制につなげられます。

年間予定走行距離の見直しも行ってみましょう。過去1年間でどのくらい走行したかにより保険料は変わります。一般に走行距離が短いほど保険料は安くなります。

運転者の範囲は変わっていないでしょうか。運転者本人や配偶者だけに補償を限定する、家族限定にするといった範囲を狭くすることで保険料は安くなります。
年齢条件を引き上げることで保険料を抑えることも可能です。年齢条件を全年齢補償ではなく、21歳以上補償や30歳以上補償とすればよいのです。

なお、上記の通り、運転する期間が短いと判断されるほど、また運転者の条件が厳しくなるほど保険料は安くなる傾向がありますが、虚偽の内容で申告するのはNGです。虚偽の内容で申告し事故にあった場合、告知義務違反により保険金が支払われないことがあります。
そのため、嘘はつかず、実際に適用できる見直しを検討するようにしてください。

保険会社を見直す

もう一つ、忘れてはならないのが保険会社の見直しです。
自動車保険には大きく分けて電話やインターネットを利用して契約を行う通販型と、代理店で保険契約を行う代理店型があります。代理店型から通販型に乗り換えることで保険料を抑えることができる場合があります

ただし補償内容などによっては代理店型でも安くなる場合があるため、一括見積もりで複数社の保険料を比較してみることをおすすめします。

以上、保険料見直しの4つのポイントについて解説しました。必要な補償と見直しできる部分を明確に選別できると、効果的な保険加入が可能です。是非参考にしてみて下さい。

保険期間中に乗り換えするときの注意点

自動車保険を乗り換えることで、保険料を節約できるというメリットがありますが、一方で注意点もあります。保険期間中に乗り換えを行うと解約返戻金が少なくなってしまう可能性や保険料を余分に支払わなければならない可能性があります。

以下でそれぞれの注意点を紹介しています。保険期間中の乗り換えを考えている方はチェックしてみてください。

解約返戻金

保険料を一括払いで納めていた場合に、保険を中途解約すると残りの保険期間に応じた金額が戻ってきます。この戻ってくるお金が解約返戻金です。

解約返戻金の計算方法は保険会社によって異なりますが、一般的には「短期率」といわれる保険会社ごとに設定された係数を用いて求めます。また、短期率は、既に経過した期間が7日なら「10%」、2か月なら「35%」というように経過期間に応じて設定されています。

そして、解約返戻金は年間保険料に1から短期率を減じた数値を乗じて算出されるのです。例えば2か月(短期率は35%とします)で解約した場合、(1-35%)となるため、65%分の保険料に応じた解約返戻金が支払われるということになります。

上記の通り、解約返戻金は本来支払った保険料よりも割安になります。そのため、保険期間中に乗り換えを検討されている場合は、保険会社の短期率を確認した上で検討しましょう。

等級の引き継ぎ

自動車保険には「等級」という仕組みがあり、事故歴に応じて翌年度の等級が決定されます。等級は1等級から20等級までとなっており、自動車保険加入時は6等級からのスタートです。そして、1年間無事故だった場合は1等級上がり、保険料の割引という恩恵が受けられます。

満期日をもって乗り換えをすると、そのまま等級が上がった状態を引き継ぐことができるのですが、保険期間中に乗り換えた場合は等級の進みが遅れてしまうのです。

例えば、現在の等級が10等級、満期日が1月1日、乗り換え日が6月1日だとします。満期日に切り替えた場合は11等級で新しい保険が適用される一方、6月1日に切り替えた場合は来年の6月1日に11等級に上がります。

保険会社によっては、保険期間中に乗り換えても等級が通常通り進む制度もあるためチェックしておくと良いでしょう。また、解約日の翌日から7日以内に契約しないと6等級に戻ってしまうため注意してください。

保険期間中に乗り換えをした場合はメリットだけでなくデメリットも存在します。乗り換えのタイミングなども考慮した上での検討がおすすめです。

出典:等級制度とは|東京都市町村民交通災害共済

自動車保険は利用状況やタイミングに合わせて見直そう

自動車保険を乗り換えることで、保険料を節約できるというメリットがある一方で、保険期間中に乗り換えをした場合は等級の進行に遅れが出てしまうといったデメリットもあります。

車をどれくらいの頻度で、又は誰が使っているか、そして保険契約の満期日はいつになっているかといった状況やタイミングを見計らった上で乗り換えの検討を行うようにしましょう。

藤 孝憲|とう たかのり

日本FP協会所属のファイナンシャルプランナー。企業に属さない中立公正なファイナンシャルプランナーとして、2006年に独立。保険商品や住宅ローンなどの金融商品の選び方を中心に情報発信しています。保険分野については、約30社の生損保商品を販売していた元保険募集人としての経験や情報を生かした執筆をしております。保険商品は難しいかもしれませんが、複数の商品を比較して初めてそれぞれの商品の特徴が浮かび上がります。記事を通して、商品選びの参考になれば幸いです。

【保有資格】
CFP®、宅建士(未登録)、住宅ローンアドバイザー、証券外務員二種、エクセルVBAエキスパート

藤 孝憲

伊藤 亮太|いとう りょうた

岐阜県大垣市出身。慶應義塾大学大学院商学研究科経営学・会計学専攻修了。在学中にCFPを取得する。その後、証券会社にて営業、経営企画、社長秘書、投資銀行業務に携わる。2007年11月に「スキラージャパン株式会社」を設立。現在、富裕層個人の資産設計を中心としたマネー・ライフプランの提案・策定・サポート等を行う傍ら、資産運用に関連するセミナー講師や講演を多数行う。著書に『図解即戦力 金融業界のしくみとビジネスがこれ1冊でしっかりわかる教科書』(技術評論社)、『ゼロからはじめる!お金のしくみ見るだけノート』(宝島社)、『あなたの街でも砂金が採れる!?~令和時代の砂金採り入門~』(Amazonオンデマンド)など多数。

伊藤 亮太

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