自動車の購入時、自動車保険に加入する適切なタイミングや選び方とは?

自動車保険

自動車保険に加入する場合には、どのタイミングで加入するかによって、手続きの方法が異なります。購入した自動車が納入される前後など、いくつかのタイミングがありますので、最適なタイミングと方法で自動車保険に加入することが大切です。今回は、これから自動車保険に加入しようと思っている人や検討している人のために、自動車保険加入の適切なタイミングや選び方について、詳しく紹介します。

Chapter
自動車保険の加入手続きは納車前?納車後?ベストなタイミングとは
車が手元にない場合でも加入できるの?
自動車保険の加入に必要な自動車の情報とは?
車両入換の場合も納車前に手続きした方が良い?
車両入換で自動車保険に加入する場合の注意点
自動車保険は一括見積もりで探すと便利!

自動車保険の加入手続きは納車前?納車後?ベストなタイミングとは

自動車保険に加入する場合には、購入した自動車が納入される前と後のいずれかのタイミングを選んで、手続きを行うことができます。基本的には、所有者にとって都合の良いときを選んで加入手続きを行いますが、納車前の手続きをおすすめします

理由は、納車後に自動車保険の加入手続きをする場合、保険加入前に自動車事故を起こしてしまうと保険が利用できなくなるからです。自動車を運転する場合に必ず加入しなければいけないのが自賠責保険ですが、これは対人補償のみの保険です。支払われる保険金の額も限られているため、万が一事故が発生した場合には自賠責保険だけでは対応できない場合があります。納車後の事故により、物に被害が生じた場合にも自賠責保険だけでは不十分です。自賠責保険に対物補償はないため、事故を起こした本人が損害を全額負担する必要があります。

このように、納車後に自動車保険に加入した場合、事故を起こしたときにさまざまなデメリットやリスクが発生する可能性があります。そのため納車前にあらかじめ自動車保険の加入手続きをしておいたほうが安心して車を利用できます。納車前に加入手続きをした場合、保険料を余分に支払わなければならないと考えるかもしれませんが、保険の適用が開始される日を納車日にすることで、無駄なお金を支払うことなく自動車保険に加入できます。

車が手元にない場合でも加入できるの?

納車前に自動車保険に加入する場合、「車が手元になくても保険に加入できるのか?」と疑問に感じる人もいるかもしれません。結論から先に言えば、車が手元になくても自動車保険に加入することはできます

理由は、車が実際に手元になくても保険の対象になる車の情報がわかっていれば、その情報を元にして保険の加入に必要な手続きが進められるからです。加入に必要なこれらの情報は車検証を見れば簡単に確認できるので、加入する前に車検証の情報を確認しておく必要があります。

自動車保険の加入に必要な自動車の情報とは?

自動車保険の加入に必要な自動車の情報は、「型式」、「初度登録年月」、「登録番号」、「車台番号」です。そのほかに「自動車の所有者と使用者の名前」も加入に必要な情報です。初度登録年月とは、工場で製造された車が新車として初めて運輸支局に登録された年月のことです。登録番号はナンバープレートに記載される数字で、それぞれ車ごとに固有の数字が割り振られています。

中古車を購入して保険に加入する場合には、新しく発行された登録番号で加入の手続きを進めます。情報が記載された車検証を発行してもらうためにはまず、運輸支局で車の新規登録手続きを完了しておく必要があります

新車をディーラーで購入する場合は、車検証はディーラーに届けられていて、納車の時に車と一緒に所有者に渡されます。車検証は一般的に、納車日よりも前に車の販売店に届けられているので、納車前に保険に加入する場合にはディーラーや担当スタッフに問い合わせて、必要な情報を教えてもらうことになります。車検証の写しをもらうことでも、必要な情報が確認できます。

車両入換の場合も納車前に手続きした方が良い?

現在使用している車を買い換えて自動車保険に加入する場合には、通常の保険加入とは異なった手続きが必要になります。この場合に必要になるのは、「車両入換」という手続きです。自動車保険における車両入換とは、すでに自動車保険に加入している人が、保険の契約を継続しながら、別の車を保険の対象にすることです。無事故の運転手の場合、保険の特典が新しい車の契約に継続されるメリットがあります。

車両入換の方法で自動車保険に加入する場合でも、加入に最適なタイミングは、新車が納車されるよりも前の時期です。納車が完了して新しい車両の使用を開始した場合、自動車保険に未加入の状態のままだと、事故が発生した場合に保険の適用が受けられなくなるためです。こうした理由から、車両入換の場合でも納車前に保険に加入しておいたほうが、安全に車両を利用できます。

車両入換で自動車保険に加入する場合の注意点

車両入換で自動車保険に加入する場合には、車両入換を行う時期にも注意が必要です。加入している保険会社によっては、車両入換ができる時期に制限が設けられている場合があります。車両入換ができる期限は契約する保険会社によってそれぞれ異なりますが、平均的な車両入換ができる期限は新車を購入してから30日ほどです。この場合の期限の初日は、新車を購入した日ではなく、購入した翌日となっているのが一般的です。

納車の日ではなく、購入した日の翌日から数えるところも間違えやすいポイントです。期限が経過してしまい、車両入換ができなくなると新規で自動車保険を契約することになり、それまでの無事故の実績による特典なども全てリセットされてしまうので注意が必要です。

自動車保険は一括見積もりで探すと便利!

自分の車に最適な自動車保険を探す場合には、「一括見積もり」を利用するのが便利な選び方です。自動車保険に加入する場合、ディーラーにすすめられた保険を選んでしまうかもしれませんが、ディーラーですすめている保険が必ずしも最適な保険とは限らないこともあります。

より有利な条件で契約ができる会社があるかもしれないので、保険をすすめられてもすぐには契約しないほうが良いかもしれません。保険会社の代理店業務を行っているディーラーもあり、こうしたお店ですすめられる保険には代理店の手数料が含まれているためです。通販型自動車保険よりも割高の料金になっていることもありますので、保険料の負担を減らしたい場合には一括見積もりサービスを利用することで、どこの保険会社が一番利用しやすいか客観的な視点で判断できます
自動車保険に加入する場合に重要なのは、加入するタイミングです。適切なタイミングで保険に加入することにより、安全に車を利用できます。加入する自動車保険を選ぶ際には一括見積もりを利用するのが便利で、加入者にとってもさまざまなメリットがあります。一括見積もりを利用することで保険料やサービス内容の比較もしやすいので、興味のある人は利用してみてください。

藤 孝憲|とう たかのり

日本FP協会所属のファイナンシャルプランナー。企業に属さない中立公正なファイナンシャルプランナーとして、2006年に独立。保険商品や住宅ローンなどの金融商品の選び方を中心に情報発信しています。保険分野については、約30社の生損保商品を販売していた元保険募集人としての経験や情報を生かした執筆をしております。保険商品は難しいかもしれませんが、複数の商品を比較して初めてそれぞれの商品の特徴が浮かび上がります。記事を通して、商品選びの参考になれば幸いです。

【保有資格】
CFP®、宅建士(未登録)、住宅ローンアドバイザー、証券外務員二種、エクセルVBAエキスパート

藤 孝憲

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