自動車保険の保険証券とは?発行方法や紛失時の手続きについて解説【2022年版】

自動車保険

「保険証券に書かれている内容が難しくてよくわからない」
「どういう場面で必要になるの?」
「紛失してしまったけど再発行するべき?」

このように、自動車保険を契約すると発行される保険証券について疑問や悩みはないでしょうか。

本記事では、保険証券の記載内容や必要になるシーンといった基本的な情報に加え、ペーパーレス化や紛失した場合の再発行の手続きについて解説しています。この記事を読むことで、保険証券の重要性を理解できるため、取り扱い方を見直したり再発行を検討したりする良いきっかけになるでしょう。

自動車保険の保険証券について疑問がある方や、保管場所を忘れたり誤って紛失したりしてしまった方は、ぜひ参考にしてみてください。

Chapter
自動車保険の保険証券ってなに?
保険証券の主な記載内容は?
保険証券はどんなときに必要なの?
保険証券はペーパーレス化が進んでいる?
保険証券の発行方法と紛失してしまった場合

自動車保険の保険証券ってなに?

補償内容や補償範囲などの契約内容が記載されている書面を「保険証券」といいます。一般的には契約締結後に郵送されてきますので、いつでも取り出して見直せる場所に大切に保管しておく必要があります。契約するときには約款などを確認しますが、補償内容は複雑で素人にはわかりにくい部分もあります。そのため、希望通りの補償内容になっているか、送られてきた保険証券をもう一度確認して理解しておくことが大切です。

保険証券の主な記載内容は?

保険証券の記載内容のうち保険証券番号は、問い合わせをするときなどにスムーズに手続きできる大切な情報です。契約者の名前、保険の種類、契約日、補償期間なども記載されています。

おもに運転する人の生年月日や運転免許証の情報、同じ車をほかにも運転する人がいる場合には補償の対象となる運転者も記載されています。保険料やその支払い方法、等級の情報、補償金額や免責金額、特約条項など、契約内容がすべて記載されています。

証券番号

証券番号とは、自動車保険の1契約ごとに割り当てられる番号のことです。契約内容に関して保険会社へ問い合わせたり、各種手続きを行ったりする際には証券番号を求められることが多いため、いつでも確認できる状態にしておきましょう。

契約日・保険期間

自動車保険の契約内容として、契約日や保険期間などが記載されています。保険期間とは、保険会社が補償の責任を負う期間のことで、この期間内で事故が発生した場合にのみ保険会社から保険金が支払われます。ただ、保険料が支払われていない場合は、保険期間内であっても保険金が支払われない点には注意が必要です。

契約者と記名被保険者の情報

自動車保険の契約者となる方の情報として氏名や住所などが記載され、記名被保険者の情報として氏名や住所、生年月日、グリーンやブルーといった免許証の色などが記載されています。

なお、契約者とは保険の契約を申し込んで保険料を支払う方をいい、記名被保険者とは保険の対象となる車を主に運転される方をいいます。

補償される運転者の範囲

運転者限定特約(本人限定、配偶者限定等、限定なし)や、運転者年齢条件(21歳以上補償、26歳以上補償、年齢問わず補償など)といったような、補償される運転者の範囲が記載されています。

ここに記載される範囲に当てはまらない方が運転して事故にあった場合は、補償の対象外となってしまいます。家族構成が変化したり誕生日を迎えたりした際は、運転者限定特約や運転者年齢条件から外れる可能性があるため、補償範囲を見直すべきでしょう。

補償の対象となる車の情報

自動車保険の補償対象となる車(被保険自動車)の情報として、車名やメーカー名、仕様、登録番号(ナンバープレートの番号)、車台番号などが記載されています。

仕様とは同じ型式の車やバイクを内装や外装、シート、変速機などの違いで区別するために用いられる記号あるいは用語のことで、車台番号とはメーカーが自動車1台ごとに付与した番号のことです。

主な補償内容

保険・特約の付帯有無や補償金額、免責金額など、自動車保険の詳細な内容が記載されています。

また、等級(ノンフリート等級)や運転者年齢条件など、見積りの際に必要となることがある項目の記載もあります。万が一のことがあった場合、これらの内容に従って保険金が支払われるため、納得できる内容かどうかチェックしておきましょう。

保険料

年間の保険料や支払方法、初回払込保険料などの情報も記載されています。なお、自動車保険では、保険料の振込を3か月滞納した場合に強制解約となります。

強制解約されてしまうと、補償を受けられないのはもちろんのこと、これまでに積み上げてきた等級も消失してしまうので注意が必要です。残高不足で引き落としできないといった事態を避けるためにも、口座残高に十分なお金が入っているかを定期的に確認するようにしましょう。

保険証券はどんなときに必要なの?

事故を起こしたとき、保険会社に連絡する必要がありますので、本人確認のために保険証券番号が必要になることがあります。

契約内容によってはロードサービスが付いていることもあり、パンクやエンジントラブルなどで保険を利用できるか、保険証券で確認することができます。契約更新の時期だけでなく、契約内容を見直す際にも必要になるでしょう。

保険証券はペーパーレス化が進んでいる?

保険証券を印刷物として発行せずに、インターネット上で確認できるサービスもあります。契約方法には従来からの対面式で契約する方法と、インターネット上で契約が完了するダイレクト型があり、ダイレクト型ではペーパーレス化が進んでいます。証券を発行すればその費用もかかりますので、ペーパーレスにすることで保険料を割り引くサービスもあります。発行してもらわなくても自分の契約者ページから印刷することもできますので、ペーパーレスでも困ることはありません。

保険証券の発行方法と紛失してしまった場合

保険証券は保険会社で作成され、保険契約後に送られてきます。薄い紙ですので大切な書類だとわかっていても保存場所を忘れたり、紛失したりすることがあります。見つからない場合は、保険会社や代理店に保険証券の再発行を依頼しましょう。再発行の申し込みをしてから手元に届くまで日数がかかります。その間も保険契約が停止するわけではなく、きちんと継続されていますので焦らずに手続きを完了しましょう。
運転するときには、万が一に備えて自動車保険に加入する必要があります。どんなに運転技術に自信があっても事故は突然起こりますので、相手に対して補償できるよう準備をしておかなければなりません。また必要な補償を正確に手続きしたつもりでも見落としている点があるかもしれませんので、契約完了後に保険証券で内容を確認することが大切です。


藤 孝憲|とう たかのり

日本FP協会所属のファイナンシャルプランナー。企業に属さない中立公正なファイナンシャルプランナーとして、2006年に独立。保険商品や住宅ローンなどの金融商品の選び方を中心に情報発信しています。保険分野については、約30社の生損保商品を販売していた元保険募集人としての経験や情報を生かした執筆をしております。保険商品は難しいかもしれませんが、複数の商品を比較して初めてそれぞれの商品の特徴が浮かび上がります。記事を通して、商品選びの参考になれば幸いです。

【保有資格】
CFP®、宅建士(未登録)、住宅ローンアドバイザー、証券外務員二種、エクセルVBAエキスパート

藤 孝憲

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