自動車保険の中断(休止)方法とは?【2022年版】
更新日:2024.09.09
引っ越しや海外赴任など、なんらかの理由で一時的に車を手放すことや、車に乗らなくなる期間もあるでしょう。そんなとき、「自動車保険はどうすべき?」と気になったことはないでしょうか。
自動車保険は等級が上がると割引率も上がるため、一度解約するとそれまで築いてきた等級がリセットされるという難点があります。
本記事では、等級を維持したまま自動車保険を一時中断する方法について解説します。保険の中断が認められる具体的な理由、中断を申請する手続きについてなど、知っておくと便利な情報をまとめて紹介しています。
この記事を読めば、自動車保険を中断する方法がわかり、車に乗らない期間の保険料を見直せるでしょう。
自動車保険を解約せずに中断できるか知りたい、という方はぜひこの記事をチェックしてください。
自動車保険って中断(休止)できるの?
自動車保険は一度解約してしまうと、これまで積み上げてきた等級がリセットされてしまいます。これまでの実績が無駄にならないよう自動車保険には解約手続き以外に「中断制度」とよばれる制度があります。
中断制度はその名の通り、一時的に自動車保険の契約を休止する手続きのことで、一定期間内であればノンフリート等級を引き継ぐことができます。また中断中は保険料の支払いが発生しないので、長期間、車を利用しない場合に活用できる便利な制度です。再開できる期間は、一般的に5年以内か10年以内のどちらかで設定されています。
※参照元:中断証明書を発行するメリットは|ソニー損保|自動車保険のよくある質問
中断制度はその名の通り、一時的に自動車保険の契約を休止する手続きのことで、一定期間内であればノンフリート等級を引き継ぐことができます。また中断中は保険料の支払いが発生しないので、長期間、車を利用しない場合に活用できる便利な制度です。再開できる期間は、一般的に5年以内か10年以内のどちらかで設定されています。
※参照元:中断証明書を発行するメリットは|ソニー損保|自動車保険のよくある質問
自動車保険を中断(休止)できる4つの理由
自動車保険は、一時的に契約を中断できますが、そのためには定められた条件のいずれかに該当していなければなりません。
いったいどのような場合に中断できるのでしょうか。具体的な条件をひとつずつ見ていきましょう。
いったいどのような場合に中断できるのでしょうか。具体的な条件をひとつずつ見ていきましょう。
1:廃車や譲渡するから
車を廃車にしたり譲渡したりする場合、自動車保険を解約するしかないと思ってしまいがちですが、保険を解約しなくても中断できます。
中断を申請するには、等級が7級以上であることが条件です。自動車保険は6等級または7等級から始まるため、7級未満の場合は保険を中断する意味がないからです。また、保険を中断する日までに車を廃車にしておかなければなりません。
譲渡の場合も同じように、保険を中断する日までに譲渡が完了している必要があります。
中断を申請するには、等級が7級以上であることが条件です。自動車保険は6等級または7等級から始まるため、7級未満の場合は保険を中断する意味がないからです。また、保険を中断する日までに車を廃車にしておかなければなりません。
譲渡の場合も同じように、保険を中断する日までに譲渡が完了している必要があります。
2:車検が切れているから
車検の有効期限が切れている場合、自動車保険を中断できます。
車検が満期になったあと検査に通さず、自動車保険の満期日か解約日の翌日に自動車検査証が失効している状態にあれば、保険中断の対象となります。
車検が満期になったあと検査に通さず、自動車保険の満期日か解約日の翌日に自動車検査証が失効している状態にあれば、保険中断の対象となります。
3:車が盗難されたから
保険契約している車が盗難被害にあった場合、自動車保険を中断できます。
自動車保険が満期を迎えた日か解約日に、契約している車両が盗難されている状態にあると中断制度の適用対象となります。
盗難にともない、もともと所有していた別の車と入れ替えた場合も中断が認められます。
自動車保険が満期を迎えた日か解約日に、契約している車両が盗難されている状態にあると中断制度の適用対象となります。
盗難にともない、もともと所有していた別の車と入れ替えた場合も中断が認められます。
4:車両入れ替えをしたから
新しく車を購入したとき、元の車から新しい車に保険対象を変更する手続きを「車両入れ替え」と言います。
新たに車を購入しても、古い車の自動車保険が自動的に新しい車に適用されないため、保険会社に連絡をして手続きを行う必要があります。
また、保険契約している対象の車を廃車にする場合、所有している別の車と車両入れ替えもできます。
元の車が契約していた自動車保険の満期日か解約日に、新しい車またはすでに所有している別の車と車両入替が済んでいる場合は保険を中断できます。
新たに車を購入しても、古い車の自動車保険が自動的に新しい車に適用されないため、保険会社に連絡をして手続きを行う必要があります。
また、保険契約している対象の車を廃車にする場合、所有している別の車と車両入れ替えもできます。
元の車が契約していた自動車保険の満期日か解約日に、新しい車またはすでに所有している別の車と車両入替が済んでいる場合は保険を中断できます。
自動車保険の中断(休止)をするために必要な書類と条件
自動車保険の中断・休止の手続きをするためには、いくつかの条件と必要書類があります。条件としては中断後の新契約の等級が7等級以上であること、車を手放していることなどがあります。解約日・満期日から一定期間内に申請するという条件もありますが、こちらは保険会社によって異なるので、事前に確認しておく必要があります。また手続きには中断証明書発行に関する依頼書、中断前の自動車保険証券のコピー、さらに前契約車両の売却やリース業者への返還・譲渡・廃車などを証明する書類が必要です。中断する理由によって必要な書類が異なります。
中断証明書の発行方法と紛失した場合は?
自動車保険を中断・休止していることを証明するための「中断証明書」は、契約している保険会社もしくは代理店に申請して発行してもらいます。中断証明書は、契約を再開・新契約する際に必要となりますが、もし、紛失してしまった場合は再発行の手続きをすることができます。
中断証明書は同居家族も使用可能
中断証明書の契約条件のなかには、中断する前と後で車の所有者が同一であること、中断する前と後での被保険者が同一であること、という条項があります。
自動車保険において、被保険者の配偶者や同居の家族は同一とみなされるため、同居している家族であれば中断証明書を引き継いで使用できます。
たとえば、親が高齢になって車を手放したときに保険の中断証明書を発行していた場合、同居の子どもがその証明書を使って自動車保険に加入することが可能です。
ここで言う同居家族とは、同じ住居で生活している家族のことを示します。扶養関係や同一の生計下にあるかなどは関係ありません。
同じ敷地内で別々の家に住んでいる場合は同居家族とみなされないため、家族の中断証明書を使う際は保険会社に確認するのがよいでしょう。
自動車保険において、被保険者の配偶者や同居の家族は同一とみなされるため、同居している家族であれば中断証明書を引き継いで使用できます。
たとえば、親が高齢になって車を手放したときに保険の中断証明書を発行していた場合、同居の子どもがその証明書を使って自動車保険に加入することが可能です。
ここで言う同居家族とは、同じ住居で生活している家族のことを示します。扶養関係や同一の生計下にあるかなどは関係ありません。
同じ敷地内で別々の家に住んでいる場合は同居家族とみなされないため、家族の中断証明書を使う際は保険会社に確認するのがよいでしょう。
中断後の他社への乗り換えはできるの?
自動車保険を中断・休止している最中に、ほかの自動車保険に乗り換えたいという場合もあるでしょう。中断証明書を利用すれば、等級を保持したまま他社への乗り換えも可能です。手続き方法は保険会社によって異なるので、どのような手続きや書類が必要になるのかを保険会社に確認しましょう。なおインターネットでの見積もりや手続きができない保険会社もあるので、その点も確認しておく必要があります。
自動車保険の中断(休止)の注意点
自動車保険の中断や休止に関する注意点としては、手続きをするために条件が設定されている点が挙げられます。また中断や休止した場合は等級が引き継がれるだけでなく、事故有係数適用期間も引き継がれる点にも注意が必要です。
自動車保険は中断(休止)できることを知っておこう
自動車保険は、解約をしなくても保険の中断を申請しておくことで、等級を変えずに契約を再開できます。
保険を一時的に中断できれば、余分な保険料を支払ったり、新たな契約で低い等級から始めたりせずに済むため、知っておくと便利です。
また、中断証明書は自分だけでなく家族にも適用される場合があるため、中断を申請しておけば保険料がお得になることがあります。
自動車を手放すときや、自動車保険の解約を検討するときは、保険の中断について保険会社に相談してみましょう。
保険を一時的に中断できれば、余分な保険料を支払ったり、新たな契約で低い等級から始めたりせずに済むため、知っておくと便利です。
また、中断証明書は自分だけでなく家族にも適用される場合があるため、中断を申請しておけば保険料がお得になることがあります。
自動車を手放すときや、自動車保険の解約を検討するときは、保険の中断について保険会社に相談してみましょう。