自動車保険を乗り換えるタイミングと注意点|等級引き継ぎの基礎知識

自動車保険を乗り換えるタイミング

自動車保険の乗り換えのタイミングと注意点をご存知でしょうか。年齢が変わったり、車を買い替えたりしたことで「保険料をもっと安くしたい」「補償内容を見直したい」と考えている方も多いのではないでしょうか。

本記事では、等級についても触れながら詳しく解説していきます。

Chapter
自動車保険を乗り換えるタイミング
「いつから」検討し、「いつまで」に手続きする?
乗り換えるタイミングは「満期」「中途解約」のいずれか
自動車保険を乗り換える手続きの主な流れ
自動車保険の乗り換えで等級引き継ぎに関する注意点
等級を引き継ぐには乗り換えるタイミングに注意
乗り換え先へ等級を引き継ぐには満期で乗り換える
等級を引き継げるのは満期日の翌日から起算して7日以内
等級を引き継ぐには重複期間(二重契約)にも注意
自動車保険を保険期間中に乗り換える場合の注意点・デメリット
保険期間中の乗り換え(中途解約)だと等級面でデメリット
解約返戻金が月割り計算の金額より少なくなる場合が多い
適用中の継続割引が受けられなくなる
自動車保険の乗り換えに関するその他の注意点
契約中の自動車保険の解約忘れに注意
自動継続特約がついている場合は解約の連絡が必要
保険料の安さだけでなく、補償内容も考慮して乗り換え先を選ぼう
自動車保険を乗り換えるタイミングと注意点についておさらい

自動車保険を乗り換えるタイミング

自動車保険を乗り換えるタイミングは、引き継がれる等級にも関わってきます。保険料にも影響するため、満期日での乗り換えがよいでしょう。それでは、以下で詳しく説明していきます。

「いつから」検討し、「いつまで」に手続きする?

自動車保険の検討は、満期日の2ヶ月ほど前から始め、手続きは満期日の前日までに完了させる必要があります。特に検討を始める時期に決まりはありませんが、半年前から始めても、保険料が改定されるケースがあるためおすすめしません。

満期日の2ヶ月ほど前には更新のお知らせが届くため、その時点から資料集めを開始するとよいでしょう。自動車保険の等級を引き継ぐ場合は、満期日に合わせた乗り換えがベストなタイミングです。

満期日の翌日から数えて7日以内であれば、等級の引き継ぎは可能です。しかし、8日以上経過してしまうと引き継ぎができません。さらに、低い等級からのスタートとなってしまい、保険料が上がってしまうため注意が必要です。

保険会社によっては早期割引を提供している場合があります。満期日の2ヶ月ほど前から情報を集め、お得に乗り換えを進めましょう。

乗り換えるタイミングは「満期」「中途解約」のいずれか

自動車保険を乗り換えるタイミングは「満期」か「中途解約」のどちらかですが、保険料を安く抑えられるのは、満期日と言えます。理由としては、1年間、無事故・無違反であれば、1年経過すると満期日を迎える際に等級が1つ上がるからです。

中途解約の場合でも、現在の等級を引き継ぐことはできます。ですが、新契約した保険の等級が上がるのは、新契約が開始してから1年後です。また、満期日よりも前に乗り換えると等級が上がるタイミングに遅れが生じ、保険料が割高になります。

したがって、お得に自動車保険の乗り換えをするには、満期日がベストなタイミングと言えるでしょう。

自動車保険を乗り換える手続きの主な流れ

自動車保険を乗り換える際の手続きの流れを解説します。

  1. 一括見積もりを活用して保険会社を選ぶ
  2. 乗り換えたい保険会社で申し込み手続きをする
  3. 必要に応じて加入中の保険の解約手続きをする
  4. 必要書類の提出と支払いを済ませる

まずは、自動車保険の一括見積もりを活用して、自分の条件に合った保険会社を決めましょう。
乗り換え先が決まったら、必要書類をそろえて申し込みを済ませてください。

手続きの際は、車検証や運転免許証、保険証券などの必要書類を準備しておくと手続きがスムーズです。また、加入している自動車保険に自動継続特約がついている保険や中途解約の場合は、保険会社へ更新しないことを伝える必要があります。

一方で、自動更新されない保険の場合は、基本的に保険会社への解約連絡は不要です。


保険会社によっては、解約や乗り換えの際に郵送での書類のやり取りが必要な場合がありますので案内にしたがって、期日までに書類を忘れずに郵送するようにしてください。

また、支払いは期日までに済ませるようにしましょう。

自動車保険の乗り換えで等級引き継ぎに関する注意点

自動車保険の乗り換えで、等級引き継ぎに関する注意点について説明します。等級引き継ぎの仕組みを理解すれば、スムーズに乗り換えのスケジュールを立てることができます。以下に、くわしく解説します。

等級を引き継ぐには乗り換えるタイミングに注意

自動車保険を乗り換えるタイミングは、満期日か保険期間中のどちらかです。等級引き継ぎの条件は、どの保険会社で契約しても変わりません。

現在、加入している保険の期間中に、1年間、無事故・無違反だった場合、契約の満期日に乗り換えすると等級が1つ上がり、割引率も上がります。

万が一、事故を起こした場合は、乗り換えのタイミングに関わらず、事故の内容に応じて1〜3等級下がり、割引率も下がります。

そのため、満期日の乗り換えの方が等級が下がるのを遅らせることができ、有利に等級を引き継ぐことが可能です。

乗り換え先へ等級を引き継ぐには満期で乗り換える

自動車保険の乗り換えは、満期日がおすすめです。理由は、1年間無事故・無違反だった場合、1つ上の等級で引き継ぎが可能なためです。

万が一、保険期間中に乗り換えた場合でも等級の引き継ぎはできますが、等級が上がるのが新たな保険契約をしてから1年後となります。

万が一、保険期間中に等級が下がる事故を起こしてしまった場合は、満期日前に乗り換えると等級が下がるタイミングが早くなってしまうため、乗り換えをする場合は満期日にすると良いでしょう。

ただし、乗り換えた方が等級が下がっても保険料が安くなり、サービス内容も良いのであれば、現在の保険を解約するのも1つの方法と言えます。

等級を引き継げるのは満期日の翌日から起算して7日以内

自動車保険を乗り換える際、現在の等級を引き継ぐことができます。しかし、引き継ぎのできる期間が決まっており、満期日の翌日から数えて7日以内です。8日以上経過してしまうと等級を引き継げず、スタートが6等級からになってしまうので注意しましょう。

引き継ぎ期日を過ぎると、等級も大幅に下がり、保険料も高くなる可能性が高いため、早めに手続きを済ませておくことが大切です。

自動車保険の満期日のお知らせが届くのがおよそ2ヶ月前ですので、忘れてしまう可能性があれば、スケジュール表に事前にメモしておくのもおすすめです。
●参考:事情により空白期間が7日以上空く場合は中断証明書を取得しよう

自動車保険の満期日に継続契約しない場合は、中断証明書を発行してもらいましょう。中断証明書とは、契約中の車を廃車にする、車を人に譲る、海外渡航するなどの理由から、保険契約を一度辞めたい場合に、保険会社に依頼することで発行される証明書です。

また、保険会社ごとに中断証明書の発行可能期間は異なりますが、最長で10年間、等級の引き継ぎが可能になります。

中断証明書の取得をしなかった場合は、等級は引き継ぐことはできません。その場合は、自動車保険に再度加入する際、6等級からのスタートになってしまうため注意しましょう。

等級を引き継ぐには重複期間(二重契約)にも注意

自動車保険は、1台の車に1つしか保険がかけられません。満期日や保険期間中に関わらず乗り換える際は、重複期間ができないよう注意しなければなりません。

万が一、二重契約になってしまった場合、最初に入っていた自動車保険の等級が適用されます。そのため、最初に加入していた方の自動車保険を残し、新たに契約した保険を解約しなければなりません。

保険料や補償内容などから、乗り換え先の契約を継続したいと考える方もいるかもしれませんが、乗り換え先の保険は無効なため解約するしかありません。

乗り換え先の保険の解約が済み次第、最初に契約していた保険から新たに違う保険へと乗り換えができます。ただし、等級の引き継ぎは、満期日の翌日から数えて7日以内です。

自動車保険が重複しないよう契約前に内容を確かめるようにしましょう。

自動車保険を保険期間中に乗り換える場合の注意点・デメリット

自動車保険を保険期間中に乗り換える場合、注意点とデメリットがあります。知らずに乗り換えてしまうと保険料や等級の面で損をしてしまうことに繋がるため、注意が必要です。

それでは、注意点とデメリットを3つ解説していきます。

保険期間中の乗り換え(中途解約)だと等級面でデメリット

自動車保険は、保険期間中に乗り換えると保険料や等級の面で不利になります。それまで無事故・無違反だった場合でも等級は上がりません。

新たな保険契約が開始してから、無事故・無違反で1年経過しなければ等級は上がらないため注意してください。

また、保険期間中に等級が下がる事故を起こしてしまった場合、そのタイミングで乗り換えてしまうと等級が下がる時期が早まり、保険料も割高になります。

自動車保険の乗り換えは、保険期間中ではなく満期日に合わせて乗り換えするようにしましょう。

解約返戻金が月割り計算の金額より少なくなる場合が多い

自動車保険は、保険料を年払いの一括で支払い解約した場合、解約返戻金が振り込まれる場合があります。保険料を月払いにしていた場合、解約返戻金はありません。

解約返戻金の計算は月割計算ではなく、保険会社ごとに決められた短期率を用いて計算されることが多くあります。

そのため、解約返戻金が月割計算の保険料よりも少なくなる可能性があります。また、満期日近くになって中途解約した場合は、ほとんど解約返戻金がないこともあります。ですので、乗り換えはデメリットのない満期日に合わせて行うのがおすすめです。

適用中の継続割引が受けられなくなる

自動車保険を途中で乗り換える場合、現在、加入中の保険の継続割引が受けられなくなります。確かに、乗り換えで保険料が安くなったり、補償内容の見直しができたりするメリットはあるでしょう。

しかし、継続年数に応じて割引になっていた保険料が、乗り換えることで割引率が下がってしまい負担が増えてしまう場合があります。

自動車保険の乗り換えに関するその他の注意点

自動車保険を乗り換える際の注意点をご存知でしょうか。注意しなければ、保険料を無駄に支払うことになり、安いだけで欲しかった補償内容がついていないという状況もあり得ます。

それでは、注意点を3つ解説していきます。

契約中の自動車保険の解約忘れに注意

自動車保険を乗り換える際は、契約中の自動車保険の解約忘れに注意しましょう。解約手続きの必要な自動継続特約がついている場合、解約手続きを忘れてしまうと、そのまま継続され保険料が発生します。

また、二重契約になってしまい、満期日の翌日から8日以上経過してから気づいた場合は、等級の引き継ぎができません。そのため、あらかじめ自分の保険が自動更新される保険かどうか確認しておきましょう。

自動継続特約がついている場合は解約の連絡が必要

自動継続特約がついている保険の場合、保険会社へ解約連絡は必須です。この特約がついている場合は、保険会社へ契約更新しないことを連絡するようにしてください。

連絡しなかった場合は、自動で契約が継続されるので注意が必要です。一方で、契約を継続するのに手続きが必要な自動車保険に関しては、保険会社への解約連絡は特に必要ありません。

保険料の安さだけでなく、補償内容も考慮して乗り換え先を選ぼう

自動車保険の乗り換えは、保険料の安さだけではなく補償内容も考慮して保険会社を選びましょう。

保険会社によっても補償内容は異なります。自動車保険を検討する際は、自分に合った補償は受けられるのか、必要な補償が抜けていないか確認するようにしてください。

自動車保険の一括見積もりサービスを活用して、さまざまな保険会社の保険料と補償内容を比較するのがおすすめです。

自動車保険を乗り換えるタイミングと注意点についておさらい

自動車保険を乗り換えるタイミングは、保険期間中ではなく満期日にしましょう。満期日までの1年間、無事故・無違反であれば、1つ上の等級で契約ができます。また、自動継続特約がついている場合は、保険会社に連絡して解約することを伝えるようにしてください。

契約内容が分からない場合は、契約者専用ページや保険会社の相談窓口に連絡して確認するようにしましょう。

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