自動車保険は1ヶ月単位で短期契約できる？1日など他の選択肢も紹介

更新日：2024.09.09

自動車保険を解約した方の中には、急遽その後短期間で車を運転することになって困ったという方もいるでしょう。自動車保険には、1年単位ではなく、1ヶ月単位で契約できる短期契約があります。

そこでこの記事では、1ヶ月単位で契約できる自動車保険の短期契約について、徹底解説します。自動車保険の短期契約を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

Chapter: 自動車保険は1日・1ヶ月など短期契約できる？; 自動車保険は1年契約が基本; 1日や1ヶ月だけの短期契約も可能; 自動車保険を1日・1ヶ月など短期契約する方法; 1日自動車保険とドライバー保険の違いを比較; 1日自動車保険とは; ドライバー保険とは; 1日自動車保険とドライバー保険の比較; 自動車保険の短期契約の選択肢【ケース別】; ケース1. 自分名義の車を運転する場合; ケース2. 他人名義（家族や同居の親族以外）の車を運転する場合; ケース3. 他人名義（家族や同居の親族）の車を運転する場合; ケース4. レンタカーで借りる車を運転する場合; 1年契約の自動車保険を途中解約する場合の注意点; 途中解約する場合は等級引き継ぎのために中断証明書を発行しよう; 年払いで途中解約する場合は解約返戻金の「短期率」に注意; 自動車保険を短期契約する方法をおさらい

自動車保険は1日・1ヶ月など短期契約できる？

自動車保険は1日・1ヶ月単位などの短期で契約できます。以下の内容では、1日・1ヶ月単位で契約できる自動車保険の内容について詳しく解説します。それぞれの内容を1つ1つ理解していきましょう。

自動車保険は1年契約が基本

一般的に自動車保険は「1年単位の契約」が基本となっています。1年単位ではなく、1日や1ヶ月単位で自動車保険に加入する場合、自動車保険の等級は関係なく、一般的に1年単位の自動車保険よりも補償内容が十分でない可能性が高いため注意が必要です。

ただし、1日や1ヶ月単位で自動車保険を契約することで、車を利用するタイミングだけ、自動車保険を契約するため、保険料を抑えられます。

1日や1ヶ月だけの短期契約も可能

自動車保険は、1日や1ヶ月単位で契約が可能です。1年単位の契約ではなく、1日や1ヶ月単位で契約する自動車保険を短期保険と呼びます。短期保険は、旅行先で車を使用する場合や実家に里帰りした際に親の車を借りる場合などに活用できる自動車保険です。

ただし、1年単位で契約する自動車保険と比較すると、補償内容が手厚くないため、最低限の補償内容をカバーできるとイメージしておきましょう。

自動車保険を1日・1ヶ月など短期契約する方法

1日・1ヶ月などの短期契約を利用する場合、以下の手順で契約手続きを進めます。

加入希望する自動車保険に1日・1ヶ月単位で契約できる保険商品があるのか確認
スマートフォンやパソコンにて、短期契約の契約手続きを済ませる
契約時に発行された番号をコンビニの受付もしくはバーコードを読ませる発番機でスキャンする
スキャンした際に発行されたレシートをコンビニの受付に持っていく
コンビニの受付にて契約する期間の保険料を支払う

1日や1ヶ月保険を契約する商品の中でも、車両保険を付帯する短期契約の場合、すぐに契約手続きを進められる訳ではありません。

最短でも1週間以上前に短期契約の手続きを行う必要があるため注意しましょう。自動車保険会社によって、1日・1ヶ月単位で契約できる保険料が異なるため、最低3社ほどの保険商品を比較してみることをおすすめします。

1日自動車保険とドライバー保険の違いを比較

1日自動車保険とドライバー保険の違いを詳しく解説します。まずは1日自動車保険とドライバー保険の特徴を理解しつつ、それぞれの自動車保険内容の違いを把握してみましょう。

1日自動車保険とは

1日自動車保険とは、言葉の通り「1日単位で契約できる自動車保険」です。現在、多くの大手自動車保険会社では、1日保険と呼ばれる短期契約の商品が徐々に普及しています。若者の車離れが進む中、ちょっとしたタイミングで車を利用する方も年々増えてきました。

しかし、短期間、車を利用する際に万が一、車両事故を起こしてしまえば、損害費用は全て自己負担しなければいけません。1日自動車保険の相場は、1日1,000円〜3,000円程度と少額費用で最低限の保証内容を付帯できます。

つまり、1日自動車保険は、数日単位や1日単位で車を利用する機会がある方におすすめする商品です。

●1日自動車保険のメリット

1日自動車保険を利用するメリットは、以下の通りです。

最低限の保険料で車を運転できる
料金体系はシンプルで理解しやすい
スマートフォンやコンビニで契約手続きが可能
車両保険も付帯できる

1日保険の場合、1日単位で保険を契約できるため、最低限の保険料で万が一の車両事故をカバーできるメリットがあります。1日保険という言葉を聞くと、補償内容が不十分と考える方も中にはいますが、有料オプションを追加すれば、車両保険も付帯可能です。

自動車保険会社によっては、1日1,000円で加入できるお得な保険商品もあり、万が一の事故に備えて最低限の保険をすぐに契約できます。加入手続きは、ご自身のスマートフォンや近くのコンビニでできます。

●1日自動車保険のデメリット

1日自動車保険のデメリットは、以下の通りです。

運転する機会がある度に短期保険を契約しなければいけない
支払い方法が限定される
プランによっては、付帯できない特約がある

1日自動車保険は、1日単位で契約できる保険であり、1年単位の自動車保険と比較して補償内容が充実していないデメリットがあります。ただし、補償内容を絞っているからこそ、1日1,000円単位で契約可能であり、保険会社によっては、1日1,000円以下で契約できるケースもあります。

保険会社によって、違いがありますが、1日自動車保険の支払い方法は、クレジットカードかキャリア決済の場合がほとんどです。支払い方法や補償内容が適正なのかを判断しつつ、最適な自動車保険に加入しましょう。

ドライバー保険とは

ドライバー保険とは、車を主に運転する方以外の他人が車を借りた際に発生した損害費用を補うものです。他にも、レンタカーやカーシェアリングで車を一時的にレンタルした方を契約の対象としています。

ドライバー保険は、原則「運転免許証」がお手元に届いた際に利用できる商品です。友人から借りた車をぶつけた場合や、レンタカーやカーシェアリングで利用する車が万が一、事故を起こした際の保険です。

ドライバー保険は1日・1ヶ月単位で契約する短期契約とは補償内容が異なり、どちらの保険も手厚い保証内容になっているとはいえません。ドライバー保険の相場は、保険会社によって異なります。

●ドライバー保険のメリット

ドライバー保険のメリットは以下の通りです。

他人の車を運転する際に発生する車両事故をカバーできる
補償内容が短期保険と比較して手厚い
保険期間は1年単位で契約できる

ドライバー保険は、1日のみなどの短期契約ができる保険商品です。ただし、ドライバー保険を適用する場合は「他人の車を運転した際に起きた車両事故」に限られ、一般的に車両保険に対する補償がありません。

ドライバー保険で付帯される補償内容は、対人賠償、対物賠償、傷害保険（搭乗者傷害保険）、人身傷害保険に限られます。保険期間は、1日単位ではなく、1年単位で契約できるため、利用する度に保険を契約する手間が発生しません。

最低限の保険料で他人の車を運転する際に起こる損害事故をカバーできるメリットがあります。

●ドライバー保険のデメリット

ドライバー保険のデメリットを以下にまとめました。

保険料は記名被保険者の年齢や等級によって異なる
保険期間は1年単位の契約になる
車両保険が付帯できない

ドライバー保険は、原則として車両保険を付帯できません。また、負担する保険料は、記名被保険者の年齢や等級によって異なるデメリットがあります。

等級が低い場合には、割高の保険料を支払う必要があります。さらに、契約する保険期間が1日単位ではなく、1年単位であるため、毎月もしくは毎年のように保険料を支払い続けなければいけません。

基本的に保険をかけていない車や他人の車を運転する際には、大きなリスクを背負う形になるため、よっぽどのことがない限り、運転を推奨することはありません。損害事故が起きた際には、自分だけでなく、他人にも迷惑がかかることを理解してください。

1日自動車保険とドライバー保険の比較

1日自動車保険とドライバー保険の違いを以下の表で詳しくまとめました。

	1日自動車保険	ドライバー保険
自動車保険料	1日1,000円〜4,000円程度	記名被保険者の等級や年齢に応じて変化する
車両保険の付帯有無	付帯可能	付帯不可
保険期間	1日や1ヶ月単位が可能	1年契約のみに対応

1日自動車保険とドライバー保険を比較した場合、負担する保険料が1日単位の商品は1日自動車保険、1年単位はドライバー保険です。保険料は1日単位であれば1日1,000円〜4,000円程度、ドライバー保険は記名被保険者の等級や年齢によって異なります。

車両保険は1日自動車保険で加入する際には、付帯可能ですが、ドライバー保険は車両保険を付帯できないため注意しましょう。

自動車保険の短期契約の選択肢【ケース別】

自動車保険の短期契約の選択肢をケース別に詳しく解説します。自動車保険の中でも、短期契約は付帯条件や利用方法を利用前に確認することが重要です。それぞれの選択肢を詳しく解説します。

ケース1. 自分名義の車を運転する場合

自分名義の車を運転する場合、運転者が自分しかいなければ、1日自動車保険で車を運転しても良い状態にしましょう。1日自動車保険は、自分名義の車を運転する場合に適用できる保険です。

1日自動車保険を契約する中でも、自分以外の方が車を運転するのかが重要になってきます。仮に1日自動車保険を契約する際、自分名義の車に自分以外の方が運転する場合は、運転者限定の範囲を広げる必要があります。運転者限定の範囲を広げるほど、保険料は高くなります。

保険料の上がり幅を確認後、自分の利用方法に最適な1日自動車保険を契約しましょう。自動車保険会社によっても、1日自動車保険で付帯できる内容が異なります。それぞれの自動車保険の内容を比較しつつ、最適な保険商品を選択してください。

ケース2. 他人名義（家族や同居の親族以外）の車を運転する場合

他人名義（家族や同居の親族以外）の車を運転する場合には、ドライバー保険を利用することをおすすめします。ドライバー保険は、他人名義（家族や同居の親族以外）の車を運転する際に適用される自動車保険です。ただし、ドライバー保険の場合、対人や対物、人身傷害などは付帯されますが、車両保険は付帯されません。

そのため、他人名義の車を修理する費用は自己負担でカバーする必要があります。ドライバー保険での契約は、1日単位ではなく、年間単位での契約になるため、利用したい時に利用したい分だけという利用方法ができません。

他人名義（家族や同居の親族以外）の車は、可能であれば、運転しないように意識した方が、万が一、損害事故が発生しても自分が損はしません。

ケース3. 他人名義（家族や同居の親族）の車を運転する場合

他人名義（家族や同居の親族）の車を運転する場合は、1日自動車保険が利用できます。1日自動車保険を利用する方の中には、実家に帰省したタイミングで家族の車を使うケースも多々あります。

家族や同居の親族から借りた車で万が一、車両事故が発生しても補える補償にするため、1日自動車保険の加入は必ず手続きしてほしい内容です。

ケース4. レンタカーで借りる車を運転する場合

レンタカーで借りた車は、1日自動車保険の付帯範囲に含まれます。レンタカーを借りる際には、必ず受付スタッフから1日自動車保険の加入案内があるでしょう。特に普段から車を運転していない方が車両事故を起こす確率が高いため、加入して損は決してありません。

1年契約の自動車保険を途中解約する場合の注意点

1年契約の自動車保険を途中解約する際の注意点を以下にまとめました。自動車保険は、いつどのようなタイミングでも「すぐに解約する商品」ではありません。場合によっては、解約を少し遅らせることも必要です。

途中解約する場合は等級引き継ぎのために中断証明書を発行しよう

1年契約の途中で自動車保険を解約する場合、再度保険契約する可能性が少しでもある方は、中断証明書の発行をおすすめします。中断証明書とは、一度中断した保険を再度、保険に加入する際に再び利用する際の証明書です。中断証明書を発行せずに、保険を解約した場合、再度加入する際には、6S等級と呼ばれる割増等級から契約を進める必要があります。

万が一、車を所有することも考慮しつつ、保険契約の途中で解約する方は、中断証明書を発行してください。保険会社によっては、解約時に中断証明書の発行をおすすめしてこないケースも中にはあります。

「保険を一時的に利用しない期間があれば、中断証明書を発行する」と覚えておけば、新規契約する際に困ることはありません。

年払いで途中解約する場合は解約返戻金の「短期率」に注意

年払いで途中解約する場合は、解約返戻金の「短期率」に注意してください。解約返戻金の短期率とは、解約した期間によって課せられる係数のことです。自動車保険を解約する場合には、解約する期間や期日によって、返戻金が異なります。

返戻保険料の計算方法は、「年間保険料×（1-既経過期間に対応する短期料率）です。また、返戻金として返戻される保険料は、保険始期日によっても変動します。可能であれば、保険始期日に合わせて、自動車保険を解約することをおすすめします。

自動車保険料の返戻金で自分が損をしないためにも、解約返戻金の短期率は意識してほしいポイントの1つです。解約返戻金の短期率がわからなければ、解約時に現在の保険会社に一度、相談してみることをおすすめします。

自動車保険を短期契約する方法をおさらい

自動車保険を短期契約する方法は「1日自動車保険」や「ドライバー保険」などさまざまな利用方法があります。重要なことは、自分が利用したい条件に合わせて、1日自動車保険とドライバー保険を使い分けることです。保険商品によっても、年間や1日単位で負担する保険料が異なります。

この記事の内容を参考にして、ぜひ自動車保険の短期契約の知識を深めていきましょう。

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