中古で買える輸入車SUVのおすすめランキング15選【自動車目利き人が厳選】
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文・鈴木 ケンイチ/萩原 文博/木谷 宗義/工藤 貴宏/小鮒 康一
- Chapter
- 【目利き人】鈴木ケンイチ氏が選ぶ!輸入車SUVの中古車おすすめトップ3
- 鈴木ケンイチ氏の車を購入するに当たっての価値観
- 1.コスパ最強!メルセデス・ベンツ 初代GLA
- 2.古臭さを感じない中古車を選びたいなら ジープ ラングラー
- ↓CarMe[カーミー]兄弟メディアのCARPRIMEレビュー動画↓
- 3.ミニの世界観が好きであればミニ クロスオーバー
- 【目利き人】萩原文博氏が選ぶ!輸入車SUVの中古車おすすめトップ3
- 萩原文博氏の車を購入するに当たっての価値観
- 4.本格的に自然と向き合いたい人に! ジープラングラー
- 5.走行性能にこだわるなら! ポルシェカイエン
- 6.個性的なクルマがほしいなら! フィアット500X
- 【目利き人】木谷宗義氏が選ぶ!輸入車SUVの中古車おすすめトップ3
- 木谷宗義氏の車を購入するに当たっての価値観
- 7.コンパクトSUVの隠れた洒落者プジョー 2008
- 8.セレブSUVの代名詞 ポルシェ カイエン
- 9.可愛いデザインは使い勝手も良好:ミニクロスオーバー
- 【目利き人】工藤貴宏氏が選ぶ!輸入車SUVの中古車おすすめトップ3
- 工藤貴宏氏の車を購入するに当たっての価値観
- 10.快適で運転しやすく何よりカッコイイSUV!ランドローバー レンジローバーイヴォーク
- 11.日常から旅行までファミリーで使える万能な高級SUV!メルセデス・ベンツ Gクラス
- 12.こだわりのワイルドなSUVが欲しい!ジープ ラングラー
- 【目利き人】小鮒 康一氏が選ぶ!輸入車SUVの中古車おすすめトップ3
- 13.可愛らしいルックスながらしっかりジープ!「JEEP レネゲード」
- 14.堂々としたサイズ感と古さを感じさせないデザイン、低価格が魅力の「メルセデスベンツ 初代GLKクラス」
- 15.中身は日産でも味付けはしっかりルノーの合作SUV「ルノー コレオス」
【目利き人】鈴木ケンイチ氏が選ぶ!輸入車SUVの中古車おすすめトップ3
鈴木ケンイチ
モータージャーナリスト。新車紹介から人物取材、メカニカルなレポートまで幅広く対応。最近は新技術や環境関係に注目。年間3~4回の海外モーターショー取材を実施。レース経験あり。毎月1回のSA/PAの食べ歩き取材を10年ほど継続中。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 自動車技術会会員 環境社会検定試験(ECO検定)
鈴木ケンイチ氏の車を購入するに当たっての価値観
1.コスパ最強!メルセデス・ベンツ 初代GLA
日本では、昨年の暮れに登場したトヨタのライズが大ヒットし、2020年1~6月の新車販売では、ヤリスもカローラもプリウスも押しのけて、ナンバー1の販売記録を達成しています。
そんなコンパクトSUVを輸入車で買おうというのであれば、メルセデス・ベンツのGLAがおすすめです。実のところGLAは、2020年6月に第二世代の発売が開始され、今、購入できる中古車は初代となっています。
しかし、目の肥えたクルマ好きならご存知でしょう。
メルセデス・ベンツなどの欧州車は後期型の方がクルマの完成度が高いということを。細かな改良が進んだ後期型は、故障も少なく、さらに中古車でも値段がこなれています。旧型になったといえどもGLAのデザインは秀逸で、まったく古さを感じさせません。
使いやすいサイズ感とメルセデス・ベンツならではのゴージャス感は、まだまだ健在です。
ただし、注意してほしいのは、先進運転支援システムの内容です。
衝突被害軽減自動ブレーキは、全車標準なのですが、ACCなどを含む先進運転支援系は「レーダーセーフティパッケージ」でオプション。中古車によって装着されているのとないものがあります。ぜひとも、装着している中古車を選ぶのがおすすめです。
コスパと見栄え良く、トレンドのコンパクトSUVに乗りたいのであれば、先代GLAがベストではないでしょうか。
2.古臭さを感じない中古車を選びたいなら ジープ ラングラー
道なき道を走破する、本格クロスカントリーの4WDカーの老舗ブランドとなるジープ。その中でも最も強く伝統を伝えるモデルが、ジープのラングラーです。
ジープには、ラングラーだけでなく、コンパクトなレネゲードやコンパス、ミッドサイズのチェロキー、ゴージャスなグランドチェロキーなどのSUVの幅広いラインナップが存在します。しかし、そんな中でも日本で一番に売れているのがラングラーなんですね。
その人気モデルが、2018年に新世代にモデルチェンジしました。ところが驚くのは、新型となっても、デザインがほとんど変わらなかったということ。つまり、旧型を購入しても、新型と見た目が変わりませんから、“古くて恥ずかしい”とは、あまりならないのが良いところです。
ちなみに、ラングラーは2ドアでボディの短いラングラーと、4ドアのラングラー・リミテッドの2つのボディがあります。使い勝手としては、4ドアの方が良いようなものですが、サイズが大きいので、取り回しの良さは2ドアの方が上。
“子供がいるので、どうしても4ドアがいい”というのでなければ、2ドアも検討した方がいいと思います。
また、長く乗ろうというのであれば、ちょっと割高ですが、新世代モデルがおすすめです。なんといっても燃費性能が進化していますから、ランニングコストでは新型が勝るからです。
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3.ミニの世界観が好きであればミニ クロスオーバー
本来のミニは、3ドアのコンパクトカーを指しますが、現在のミニは、幅広いラインナップが用意されており、その中には、もちろんのようにSUVも存在します。それがミニのクロスオーバーです。
初代が2011年に登場し、2014年にマイナーチェンジを実施。2017年に第2世代にフルモデルチェンジしています。面白いのは、初代から2代目と進化するのにあたって、デザインの変化もあるのですが、もともとあるクロスオーバーの雰囲気は、ほとんど変わりません。
機能面でも、先進運転支援システムやカーエンターテインメントなども、新しいモデルほど進化していて、室内のデザインも変化しているのですが、室内の雰囲気もやっぱり、ほとんど同じのまま。
ミニの提供する世界観が、強く大きく存在しているため、“その世界観が好き”というのであれば、旧型モデルに乗っても満足するはずです。
また、ミニのラインナップの中でもクロスオーバーは、5ドアで荷室も広くて使いやすいという魅力があります。しかも4WDモデルやディーゼル・エンジン車もあるので、ウインタースポーツを楽しむ人や、ロングドライブの多い人にもおすすめできます。人気モデルなので、中古車の数も多くて、選びやすいというのもおすすめの理由となります。
【目利き人】萩原文博氏が選ぶ!輸入車SUVの中古車おすすめトップ3
萩原 文博|はぎはら ふみひろ
1970年生まれ。10代後半で走り屋デビューし、大学在学中に中古車情報誌の編集部にアルバイトとして加入。1995年より編集部員として編集作業に本格的に携わる。中古車の流通、販売店に精通し、「中古車相場師」として活動。2006年からフリーランスの編集者となり、中古車だけでなく、現在は日本で最も多くの広報車両を借り出して取材を行い、新車でもユーザー視点のバイヤーズガイドを中心に、人気車種の動向や流行りの装備の価値評価などを加味した、総合的に買いのクルマ・グレードの紹介をモットーとしている。
萩原文博氏の車を購入するに当たっての価値観
4.本格的に自然と向き合いたい人に! ジープラングラー
軍用車をルーツとして、SUVのパイオニアと言えるジープブランド。その数あるジープブランドの中でも、ルーツである軍用車のDNAを色濃く残しているのがラングラーです。
無駄なものを省いたアスリートのようなスタイリングのラングラーですが、実はジープブランドの中で日本市場において、最も販売台数が多いベストセラーモデルなのです。曲線を多用した外観デザインのSUVが増えている中で、ラングラーのような無骨なデザインは新鮮と感じる人が多いのでしょう。
ラングラーは2018年にフルモデルチェンジを行っていて、中古車のメインとなるのが2007年〜2018年まで販売されていた旧型モデルです。10年以上販売されたロングセラーモデルなので、初期モデルはすでに100万円台で購入できる中古車も登場しています。
流通台数が多いのはアンリミテッドと呼ばれ利便性の高い5ドアモデルですが、台数は少ないもの3ドアのショートボディも見つけることができます。ショートボディのほうがより生活感が薄くなり、自然を満喫しているアウトドアのエキスパートと思われるはずです。
5.走行性能にこだわるなら! ポルシェカイエン
このような高級輸入車ブランドがSUVを手がけるきっかけとなったのは、ドイツのスポーツカーブランド、ポルシェが2002年にカイエンを販売開始したからです。現在ではベントレーやアストンマーティンからもSUVが登場し、あのフェラーリも開発中と言われています。
ポルシェと言えば、憧れのスポーツカーブランドですが、中古車となればハードルはグンと下がります。現在カイエンの中古車でメインとなっているが、2010年〜2017年に販売された2代目モデルです。
ポルシェ曰く「背の高いスポーツカー」と言うように、カイエンの走りは他のSUVとは一線を画し、スポーツカーに匹敵するパフォーマンスを発揮します。
そんな2代目カイエンでも中古車ならば200万円台から購入することが可能なのです。200万円と言ったら最近では新車の軽自動車の価格ですが、ほぼ同じ価格帯で旧型のポルシェカイエンが手に入るのです。周りの人には誰も200万円のクルマとは思えないですし、周りからも羨望の眼差しを浴びるはずです。
最上級モデルのカイエンターボでも300万円台から購入可能となっていて、高い走行性能と実用性を兼ね備えたSUVがこの価格で手に入ることは中古車の醍醐味と言えます。
6.個性的なクルマがほしいなら! フィアット500X
そのうちフィアット500のキュートなエクステリアを受け継ぎつつ、実用性をプラスしクロスオーナーSUVに仕立てたのが、2015年に登場したフィアット500X。
ミニにもクロスオーバーというSUVがラインアップされていますが、こちらは街で多く見かけるので、ほかの人とは違う個性的なモデルがほしい!という人向けにフィアット500Xをオススメします。
このフィアット500Xはジープブランドで最もコンパクトなボディサイズのSUVであるジープレネゲートと兄弟車となっています。
スタイリングはひと目でファアット500の派生モデルとわかる丸目のヘッドライトを採用したフロントマスクが特徴で、アンダーガード風の処理を施されたフロント&リアバンパーやタイヤアーチに施されたクラッディングによってSUVらしさを強調しています。まだ新車が購入できる現行モデルですが、中古車ならば100万円前半から購入することが可能です。
4WDモデルの中古車も流通していますが、街乗り中心ならば2WD車で十分満足できます。国産車にはない独創的なデザインと5ドアの高い実用性を兼ね備えたコンパクトSUVのフィアット500Xは手に入れたユーザーの生活に彩りを添えてくれるはずです。
【目利き人】木谷宗義氏が選ぶ!輸入車SUVの中古車おすすめトップ3
木谷 宗義|きたに むねよし
車メディアとSNSの編集者。編集者として企業メディアやSNSのコンテンツ制作を手がける、自身もライターとして年間約100本の記事を執筆する。自動車の歴史から機能解説、ドライブデートまでその幅は広いが、その主軸はひとりの自動車ユーザーとして「役に立つこと」。1981年、神奈川県生まれ。
木谷宗義氏の車を購入するに当たっての価値観
7.コンパクトSUVの隠れた洒落者プジョー 2008
ボディサイズは、全長4160×全幅1740×全高1570mm。SUVの多くが全幅1.8m級となった今、このスリムなサイズは魅力的。スタイリングは、プレミアム感を強調した新型2008に対し、旧2008はシンプルで古き良き牧歌的なフランス車を思わせる。リヤドア部分から後部が1段高くなるキックアップルーフが、特徴的だ。
フロントマスクは2016年9月のマイナーチェンジを境とした前期/後期で大きく異なるが、それよりも注視したいのはパワートレイン。前期型が1.2リッターNAエンジンに5ETG(2ペダルMT)を搭載するのに対し、後期型は1.2リッターターボエンジン+6ATとなる。前期型フェイスに後期型エンジンを搭載する「CROSSCITY」(2016年3月発売)も存在するから少々ややこしいが、おすすめは断然、ターボエンジンの方だ。
安く2008に乗りたいなら、100万円を切る前期型も悪くはないが、ターボエンジン搭載の後期型だって総額200万円で狙える。「ライズ」や「ヤリスクロス」の新車を買うなら、プジョー2008という選択も視野に入れてみてほしい。唯一、4WDがないことは欠点だが、単身の若者、ファミリー、子育てを終えた熟年世代とどんなライフステージの人にも似合う、小粋なコンパクトSUVだ。
8.セレブSUVの代名詞 ポルシェ カイエン
グレードは、V6 3.6Lの「カイエン」、V8 4.8Lの「カイエンS」、V8のハイチューン版となる「カイエンGTS」、V8ターボの「カイエンターボ」とそのハイチューン版「カイエンターボS」があり、V6モデルでも十分にセレブ感を味わえるが、ほとんど価格差なくGTSやターボが選べてしまうのも悩ましいところ。こうした上位グレードは、インパネがレザー貼りになっているなど内装もハイグレード化されるから、単にパワーの差だけではない魅力がある。
もちろん、新車価格が1000万円前後のクルマで排気量も大きいから、維持費はそれなりにかかると言える。でも、ハリアーを新車で買うよりも遥かに安くカイエンが手に入るとしたら、魅力的ではないだろうか。決して万人におすすめできるクルマではないが、ひと味違うSUVに乗りたいなら、初代カイエンにぜひ注目してみてほしい。
9.可愛いデザインは使い勝手も良好:ミニクロスオーバー
ガソリン/ディーゼル、2WD/4WDとパワートレインが選べるのもミニクロスオーバーの大きな魅力だが、さまざまな仕様がある内外装を選ぶのも楽しい。多彩なオプションが用意されるミニクロスオーバーは、ほとんどのクルマが何かしらのオプションを装着しているため、中古車サイトを見てみると、1台1台がみんな違うのだ。古着のように一点物を選ぶ楽しみがある。
ここまでデザインについてばかり触れてきたが、使い勝手もよい。目線が高くボンネットが見渡せるから車両感覚もつかみやすいし、後席空間も広々。ただし、荷室は全長が約4.1mと短いためにあまり広くないから、アウトドア道具を満載する人は実車でチェックしよう。もうひとつ注意点は、初期型モデルでは後席が独立した2席となる4名乗車となること。ミニクロスオーバーを検討する際は、必ず後席の仕様も確認しておきたい。
特に筆者のおすすめは、パワフルな「クーパーS」とディーゼルの「クーパーD」。SUVならパワーに余裕があった方がいいし、中古車ならば、NAモデルとの価格差もなく選べるので、パワフルなエンジンを積む上位グレードを選びたい。
【目利き人】工藤貴宏氏が選ぶ!輸入車SUVの中古車おすすめトップ3
工藤 貴宏|くどう たかひろ
1976年生まれの自動車ライター。クルマ好きが高じて大学在学中から自動車雑誌編集部でアルバイトを開始。
卒業後に自動車専門誌編集部や編集プロダクションを経て、フリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに執筆している。
心掛けているのは「そのクルマは誰を幸せにするのか?」だ。現在の愛車はルノー・ルーテシアR.S.トロフィーとディーゼルエンジン搭載のマツダCX-5。
日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。
工藤貴宏氏の車を購入するに当たっての価値観
10.快適で運転しやすく何よりカッコイイSUV!ランドローバー レンジローバーイヴォーク
2011年にデビューした初代モデルの車体サイズは全長4355mm×全幅1900mm。2019年に登場した2代目モデルはやや大型化しましたが、それでも全長4380mm×全幅1905mmだからコンパクトサイズといえます。
全幅は少し広めですが、全長は国産車人気のコンパクトSUVであるホンダ・ヴェゼルと同じ。そう思えば、住宅街や駐車場など日常の扱いもイージーなことがイメージできますね。
イヴォーグが欲しくなる最大の理由は、スタイル。初代も2代目も「SUVは背が高い」という概念を覆すクーペスタイルなのが特徴で、ショッピングモールへ出かけるなどのちょっとした移動でも気分をアゲてくれることでしょう。休日のドライブでは、お洒落なホテルなどにカッコよく乗り付けることができます。
そう説明するとスタイル重視のSUVと思われがちですが、オフロードブランドだけに走破性も本格的。
極悪路でも前後バンパーが路面に接触しにくい設計になっているのをはじめ、手元のスイッチ操作で路面に合わせて走行制御を切り替える「テレインレスポンス」を搭載し、都会派のスタイリングからは想像できないほどの走りの実力で、初代は500mm、新型は600mmの水深の川を渡れるというのだから驚きです。
レンジローバーは、イギリスの名門オフロードカーメーカーであるランドローバーの上級ブランド。英国王室でも愛用されるほどのポジションのブランドだけに、インテリアの上質感も魅力です。
超個性的に乗りたいのなら、電動開閉式ルーフを備えたイヴォークコンバーチブルを狙うのも手です。
11.日常から旅行までファミリーで使える万能な高級SUV!メルセデス・ベンツ Gクラス
Gクラスは、日本における輸入SUVの世界で、ライバルを寄せ付けないポジションに立っている車種。「ゲレンデヴァーゲン」という軍用車両がルーツなので「ゲレンデ」と呼ぶ人もいます。
その最大の魅力は、今どきのクルマとは思えないクラシックな雰囲気を持っていること。まるで数十年前からタイムスリップしてきたかのような無骨なスタイルです。それもそのはず、初代デビューは1979年と40年も前ですが、現行モデルでもデザインはほとんど変わっていないのですから。
昨今のソフトなSUVとは対極にあたる、四角いボディのゴツさが人気の理由になっているのです。そのメリットとして、荷室が広いことがあげられます。たくさんの荷物を持ってバカンスに出かける人や、ファミリーでキャンプに行く人にもオススメです。
いっぽうインテリアは、年式の新しい上級仕様であれば本革などを張ったラグジュアリーな仕立てに驚きます。さすがは高級ブランドの高額SUVですね。もうひとつの自慢は、悪路走破性の高さ。
そもそも軍用車両として開発されただけに、ストロークの長いサスペンションや強靭な4WDシステムが組み込まれ、人間が歩くのもやっとのほどの道なき道もガシガシ走り抜けられます。岩場や泥だらけの道を通ってアウトドアレジャーに行く人や、深い雪をかき分けながらスキーに出かける人も重宝することでしょう。
エンジンは経済性に優れるディーゼルエンジンから585psを誇るV8ツインターボや、先代ではV12ツインターボといった超高性能なガソリンエンジンまで選択可能。維持費を考えれば、ディーゼルエンジンがおススメです。
12.こだわりのワイルドなSUVが欲しい!ジープ ラングラー
かつて日本ではSUVのことを「ジープタイプ」と表現することがありました。なぜなら、悪路走破性に優れて荷物も運べる万能的な四輪駆動車のルーツをたどるとジープにたどり着くから。そんなジープの代表的なモデルがこの「ラングラー」というわけです。
デザインは7スロットグリルと呼ぶ縦長の7つの穴を並べたグリルに丸いヘッドライトを組み合わせる伝統的なスタイルで見るからに武骨でワイルド。手間と人手はかかりますが、屋根やドアを外すこともできます。
メカニズムは頑丈なフレームに強靭な4WDシステムを組み合わせて、極悪路でもグイグイと進む走破性を実現。これまではV6エンジンだけを積んでいましたが、2018年に登場した現行モデル(4台目)からは燃費に優れる4気筒ターボエンジンも選べるようになりました。排気量が2Lなので、3.6LのV6に比べて自動車税もグッと安く済みます。
ボディはショートボディの2ドアに加えて「アンリミテッド」と呼ぶロングボディの4ドアがあり、オススメは後者。後席が広くなり実用性がグッと高まるからです。ただし最小回転半径は新型でも6.2mもあり、それでも先代よりは90cmも縮まったのですがやっぱりUターンなどはちょっと大変です。
【目利き人】小鮒 康一氏が選ぶ!輸入車SUVの中古車おすすめトップ3
小鮒 康一|こぶな こういち
1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。
国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とするが、実は現行車へのチェックも欠かさない。また、中古車販売店に勤務していた経験も活かし、中古車系の媒体でも活動中。
現行車を所持しながらも、NAロードスターも手放さないオールマイティな車愛が持ち味。
中古車選びのポイント
価格や走行距離に惑わされないこと。安くても過走行でも状態のいいものは存在するので、その見極めが大切。
13.可愛らしいルックスながらしっかりジープ!「JEEP レネゲード」
そんな人にオススメしたいのが、SUVの老舗ブランドであるジープからリリースされているレネゲードです。
ジープの原点とも言えるウィリスMBをモチーフとしたデザインが採用され、ジープの代名詞であるセブンスロットグリルや台形のホイールアーチを採用しながら、比較的コンパクトなボディサイズに収めた結果、ジープの雰囲気を持ちながらもどことなくデフォルメされたような可愛らしさを持ち合わせたデザインとなっています。
普段乗りが中心というユーザーがメインターゲットということで2WDが中心のラインナップとなっていますが、ジープブランドからリリースされているということもあり、伝統のグレード「トレイルホーク」もしっかり用意されており、こちらは前期型は2.4LNA、後期型はハイチューンの1.3Lターボエンジンが搭載される点もこだわりを感じるところです。
14.堂々としたサイズ感と古さを感じさせないデザイン、低価格が魅力の「メルセデスベンツ 初代GLKクラス」
また、当然ながら車両価格もずば抜けており、なかなか気軽に購入できるモデルではないというのが正直なところでしょう。
そこでオススメしたいのがGLKクラスです。当時のCクラスをベースとして生まれたクロスオーバーSUVであるGLKクラスは、SUVらしいフォルムとは対照的に乗り味はCクラスにほど近い快適なもの。セダンよりも増した車両重量もまた、重厚で落ち着いた乗り味に一役買っている印象です。
エクステリアは、全長に対してコンパクトにまとめられたキャビンが濃縮されたイメージとなり、ゴテゴテしていないデザインと相まって古さを感じさせません。
左ハンドルしかラインナップされなかったのがやや難点ですが、滑らかなフィーリングのV6 3Lと7速ATの組み合わせは上質な走りを生み、2013年7月の改良ではレーダーセーフティーパッケージも標準装備となるので、安全性が高いのもポイントです。
15.中身は日産でも味付けはしっかりルノーの合作SUV「ルノー コレオス」
そんなあなたにフランス車入門としてオススメしたいSUVがルノー コレオスなのです。見た目はどこからどう見てもフランス車を感じる独特のテイストを醸し出しており、内装も緩やかな傾斜をもったアッパーパネルなどが国産車とは一線を画しています。
しかし、メカニズムはなんと日産エクストレイル(2代目)と共通で、オールモード4x4-iと呼ばれる4WDシステムやエクストロニックCVTはもちろん、2.5リッターエンジンも名前こそ「2TR」型となっていますが、中身はほぼQR25DE型と同一となっていました。
さらにそれを搭載するプラットフォームもエクストレイル系のものが使用されているため、メカニズム系はほとんど日産というワケ。
しかし、足回りのセッティングや乗り味の味付けはルノーが担当しているため、乗ってみると一切エクストレイルを感じさせず、100%ルノー風味となっていて感動を覚えるほど。つまりコレオスはメカは日本製、ルックスや乗り味はフランス製という夢のような1台に仕上がっているのです。