MINI「クロスオーバー」を徹底解説!MINIの楽しさに実用性をプラスする
更新日:2024.09.09
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MINI・クロスオーバーは、MINIの4番目の派生モデルとして誕生し、日本では2011年から発売が開始された。3ドアのコンパクトカーである基本のMINIに対して、MINI・クロスオーバーはSUVであり、MINI初の4ドア、そしてMINI初の4輪駆動モデルを用意していた。
ちなみに、BMWではSUV(スペース・ユーティリティ・ビークル)ではなく、SAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)と呼ぶ。あくまでもスポーティであることにこだわっているというわけだ。では第2世代に進化したMINI・クロスオーバーは、どんな進化を遂げているのか。鈴木ケンイチがレポートする。
文・写真:鈴木ケンイチ
ちなみに、BMWではSUV(スペース・ユーティリティ・ビークル)ではなく、SAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)と呼ぶ。あくまでもスポーティであることにこだわっているというわけだ。では第2世代に進化したMINI・クロスオーバーは、どんな進化を遂げているのか。鈴木ケンイチがレポートする。
文・写真:鈴木ケンイチ
写真:MINI・クーパーSD クロスオーバーALL4
1959年の登場からバリエーションに富んだモデルが登場
もともとMINIは、1959年にイギリスのBMCが世に送り出したクルマだ。ミニマムなサイズでありながら、大人4人を乗せて、しっかりと走れるという、当時としては画期的なクルマで、後のFF(前輪駆動)コンパクトカーの教科書的な存在となった。
イギリスだけでなく、自動車史に名を残す名車のひとつである。そのMINIのイメージを、現代に復活させたのが、BMWが手掛ける、現在のミニだ。最初のモデルは2001年に登場し、世界的なヒットを記録。さらに、ステーションワゴンのミニ・クラブマン、オープンカーのミニ・コンバーチブル、そしてSUVのクロスオーバー(欧州ではカントリーマンと呼ばれる)とモデルを追加してゆく。
現在では、さらにSUVクーペのミニ・ペースマン、2座オープンカーのミニ・ロードスターまで、バリエーションを増やしている。
第2世代のクロスオーバーはディーゼルとハイブリッドを追加
写真:MINI・クーパーSD クロスオーバーALL4
MINI・クロスオーバーの現行モデルは2017年より日本発売が開始となった第2世代だ。特徴は、1.5リッターのガソリン、2リッターのディーゼル、1.5リッター+モーターのプラグインハイブリッドの3種のパワートレインが用意されていることだ。
写真:MINI・クーパーSD クロスオーバーALL4
出力スペックは、1.5リッターの3気筒ガソリン・エンジンで最高出力102馬力/最大トルク180Nm。2リッターディーゼルは、最高出力150馬力/最大トルク330Nmと最高出力190馬力/最大トルク400Nmの2つのチューンを用意。
プラグインハイブリッドは、最高出力136馬力/最大トルク220Nmの1.5リッター3気筒ガソリン・エンジンに、最高出力88馬力/最大トルク165Nmのモーターの組み合わせで、エンジンで前輪、モーターで後輪を駆動する4輪駆動となる。モーターのみで最高125km/hの走行と、航続距離最長40㎞を可能とする。
搭載されるリチウムイオン電池は7.6kWhで、200V電源で約3時間で満充電となる。また、室内空間は先代モデルよりも拡大しており、荷室容量も100リッター増やした450リッターとなっている。
駆動方式はFFと4WDの2種類。ディーゼル・エンジン車には前輪と後輪の駆動配分を、100:0から0:100までシームレスに変化することが可能なフルタイム4輪駆動システム「MINI ALL4」が用意されている。
MINIの魅力にSUVならではの実用性をプラス
写真:MINI・クーパーSD クロスオーバーALL4
試乗は、ディーゼル・エンジンの上級モデルとなる「MINI・クーパーSD クロスオーバーALL4」であった。
デザインは、エクステリアもインテリアも、「いかにもMINI!」といったもの。しかし、よくよく見れば先代モデルやハッチバックのMINIとも異なっている。同じような印象を残しつつ、いつまでもフレッシュさを保つミニのデザインには、いつも感心させられるばかりだ。
しかも、世代を重ねるほどに質感を向上させ、今ではすっかりプレミアムカーと言っても恥ずかしくないほどのものになっている。ただし、つまみ状のトグルスイッチを残すなど、遊び心は歴代ミニの世界観そのまま。ドライバーズシートに収まっただけでも、楽しい気分にさせてくれるのがミニの大きな魅力のひとつだろう。
ステアリングの手ごたえは意外に重いが、走り出してしまえば、ほとんど気にならなくなる。それよりもディーゼル・エンジンによる低回転からの力強さが頼もしく、スピードのノリがよい。サイズは、やや大きいがハッチバックのミニと同様の軽快な走りを見せてくれるのだ。ルックスと走りは、クロスオーバーとはいえ、MINIそのものだ。
そうしたMINIの基本的な魅力に、4枚ドアと4輪駆動、広い荷室といった実用性をプラスするのがMINI・クロスオーバーの美点だ。オフロードや雪道でも、ちゅうちょなく臨めるし、荷物を満載してのロングドライブも楽しめる。子供のいる家族にも勧められる。オールマイティに使えるのがMINI・クロスオーバーの最大の魅力。MINIファミリーの中でも屈指のヒット・モデルというのも、当然と言えるだろう。
鈴木ケンイチ
モータージャーナリスト。新車紹介から人物取材、メカニカルなレポートまで幅広く対応。最近は新技術や環境関係に注目。年間3~4回の海外モーターショー取材を実施。レース経験あり。毎月1回のSA/PAの食べ歩き取材を10年ほど継続中。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 自動車技術会会員 環境社会検定試験(ECO検定)