1990年代に一世を風靡したクロカンSUV5選を紹介!クロカン四駆ブームの代表格とは?
更新日:2024.09.09
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1997年に登場したトヨタ「ハリアー」によってクロスオーバーSUVというジャンルが確立され、2002年のポルシェ「カイエン」をきっかけに世の中はSUVブームへ。しかし、ハリアー登場以前の1980年代後半から1990年代中頃にかけて、日本ではクロスカントリー4WD(通称:クロカン四駆)の大ブームが巻き起こっていました。当時、多くの人が憧れ、手に入れたモデルの数々をご紹介していきましょう。
文・木谷宗義
文・木谷宗義
1990年代を代表するクロカンSUV① 三菱 パジェロ
クロカン四駆ブームの中でも代表格を言えるのが、三菱「パジェロ」でしょう。1
982年に初代モデルが登場すると、クロカン四駆ブームの火付け役に。1991年に登場した2代目でその人気はピークに達します。なんと、新車販売でトヨタ「カローラ」を抑えて月間トップになったこともあったのです。
レザーシートなどを備えた高級仕様の「スーパーエクシード」や、「Jトップ」と呼ばれるキャンバストップモデルなど、幅広いバリエーションを誇っていたのも特徴でした。
982年に初代モデルが登場すると、クロカン四駆ブームの火付け役に。1991年に登場した2代目でその人気はピークに達します。なんと、新車販売でトヨタ「カローラ」を抑えて月間トップになったこともあったのです。
レザーシートなどを備えた高級仕様の「スーパーエクシード」や、「Jトップ」と呼ばれるキャンバストップモデルなど、幅広いバリエーションを誇っていたのも特徴でした。
1990年代を代表するクロカンSUV② トヨタ ランドクルーザー80
当時、日本のクロカン四駆の中で大きなボディを持ち、憧れ度も高かったのがランドクルーザーの「80系」と呼ばれるモデルです。
現在の「200系」のルーツでもあるこのモデルは、デビューこそ1989年ですがパジェロなどとともに、1990年代のクロカンブームを支えた立役者でした。5mに迫る全長と1900mmを超える全幅を持つボディは、堂々としたもの。直列6気筒のエンジンは排気量も大きく、ディーゼルは4.2L、ガソリンは4.0L(マイナーチェンジで4.5L)でした。
現在の「200系」のルーツでもあるこのモデルは、デビューこそ1989年ですがパジェロなどとともに、1990年代のクロカンブームを支えた立役者でした。5mに迫る全長と1900mmを超える全幅を持つボディは、堂々としたもの。直列6気筒のエンジンは排気量も大きく、ディーゼルは4.2L、ガソリンは4.0L(マイナーチェンジで4.5L)でした。
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1990年代を代表するクロカンSUV③ トヨタ ハイラックスサーフ
ピックアップトラックに端を発するワゴンとして登場した「ハイラックスサーフ」は、1989年に2世代目へとモデルチェンジ。
4ドアに加え4ドアボディがラインナップされたこともあり、一躍クロカンブームの主役のひとつへと躍り出ました。特徴は、7人乗りとなるパジェロやランドクルーザー80の弟分にあたる「ランドクルーザープラド」と比べると、少し全高が低くスタイリッシュであったこと。
パジェロやプラドがファミリー向きなら、サーフは若者向きといった位置づけでした。1995年には3代目にフルモデルチェンジ。
4ドアに加え4ドアボディがラインナップされたこともあり、一躍クロカンブームの主役のひとつへと躍り出ました。特徴は、7人乗りとなるパジェロやランドクルーザー80の弟分にあたる「ランドクルーザープラド」と比べると、少し全高が低くスタイリッシュであったこと。
パジェロやプラドがファミリー向きなら、サーフは若者向きといった位置づけでした。1995年には3代目にフルモデルチェンジ。
1990年代を代表するクロカンSUV④ 日産 テラノ
ハイラックスサーフと同じく、ピックアップトラックをルーツに持つ日産のクロカン四駆が「テラノ」です。
どこかアメリカンなムードを漂わせるのは、カリフォルニアにある北米日産のデザインスタジオ「NDI」によるデザインだから。1986年に登場した初代モデルは1995年まで生産され、2ドアに加えて4ドアが設定されたりワイドフェンダーモデルが追加されたりと進化。
2代目にバトンタッチしています。2代目には、「テラノレグラス」という上級仕様も登場し、こちらは北米で「インフィニティQX4」としても販売されました。
どこかアメリカンなムードを漂わせるのは、カリフォルニアにある北米日産のデザインスタジオ「NDI」によるデザインだから。1986年に登場した初代モデルは1995年まで生産され、2ドアに加えて4ドアが設定されたりワイドフェンダーモデルが追加されたりと進化。
2代目にバトンタッチしています。2代目には、「テラノレグラス」という上級仕様も登場し、こちらは北米で「インフィニティQX4」としても販売されました。
1990年代を代表するクロカンSUV⑤ いすゞ ビッグホーン
今でこそ乗用車市場から撤退してしまったいすゞが、最後まで日本で販売していた乗用車がクロカン四駆のビッグホーンです。
パジェロより少し早い1981年に初代モデルが登場し、1991年に2代目へとフルモデルチェンジ。2ドアと4ドアがあり、3.2LのV6ガソリンエンジンは、国産クロカン四駆で初の200馬力を達成。2ドアにはスポーツモデルの「イルムシャーRS」、4ドアには英国ロータスが足回りをチューニングした「ハンドリング・バイ・ロータス」を設定するなど、他社とは違うアプローチでファンを獲得しました。
パジェロより少し早い1981年に初代モデルが登場し、1991年に2代目へとフルモデルチェンジ。2ドアと4ドアがあり、3.2LのV6ガソリンエンジンは、国産クロカン四駆で初の200馬力を達成。2ドアにはスポーツモデルの「イルムシャーRS」、4ドアには英国ロータスが足回りをチューニングした「ハンドリング・バイ・ロータス」を設定するなど、他社とは違うアプローチでファンを獲得しました。
今こうして振り返ってみると、同じジャンルに属しながらもそれぞれが強い個性を持っていたことがわかりますね。
ミニバンや軽自動車、コンパクトカーが主流となった今では考えられませんが、こうしたクロカン四駆が数多く走り回っていた1990年代という時代も、ユニークだったと言えるのではないでしょうか。
ミニバンや軽自動車、コンパクトカーが主流となった今では考えられませんが、こうしたクロカン四駆が数多く走り回っていた1990年代という時代も、ユニークだったと言えるのではないでしょうか。
木谷宗義│きたに むねよし
車メディアとSNSの編集者。編集者として企業メディアやSNSのコンテンツ制作を手がける、自身もライターとして年間約100本の記事を執筆する。自動車の歴史から機能解説、ドライブデートまでその幅は広いが、その主軸はひとりの自動車ユーザーとして「役に立つこと」。1981年、神奈川県生まれ。