フロントグリルにスペアタイヤを載せるクルマ3選

ホンダ バモス 初代

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スペアタイヤ搭載箇所は、通常、車のトランク下です。しかしクロカンSUVでは、床下に大きなスペアタイヤを装備すると最低地上高やアプローチ&デパーチャーアングルに対してマイナスの影響を及ぼすため、テールゲートにタイヤを背負っています。それなら、フロントにスペアタイヤを装備しても良さそうですよね。ここでは、そんな特異なモデルを3台紹介します。
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スペアタイヤがフロントグリルについている車:ホンダ バモス
スペアタイヤがフロントグリルについている車:ミゼットⅡ
スペアタイヤがフロントグリルについている車:キューベルワーゲン

スペアタイヤがフロントグリルについている車:ホンダ バモス

バモス ホンダは、ホンダが1970年から1973年まで販売していた軽自動車です。

当時のホンダといえば1967年にN360を発売。Nコロという愛称とともに大ヒットとなりました。その裏で、販売されていたトラックをベースに開発されたモデルがバモスです。

車を正面から見るとフロントグリル部分、左右ヘッドライトの間にスペアタイヤを搭載しています。また、バモスホンダは車でありながらドアが1枚もありません。走行中の乗員転落防止のために転落防止用のバーが、本来ドアがある個所に設けられました。

現代の目で見ると、そのスタイルはまさにレジャービークルですが、発売当初は警備、建設現場、農山林管理、屋外作業などを想定していました。

スペアタイヤがフロントグリルについている車:ミゼットⅡ

ミゼットⅡは1996年4月から2001年7月までダイハツが発売していた軽トラックです。映画『ALWAYS三丁目の夕日』に登場したことでも知られているミゼットの2代目です。

コンセプトは、初代ミゼット同様、商店などの小口配達用途で、当初は、1人乗り仕様のみのラインナップ。後に2人乗りモデルが追加されています。

フロントにスペアタイヤが搭載されているのは、長さ2.87m×幅1.3m×高さ1.65mというミニマムなボディを有効活用するため。結果、最小回転半径は3.6mという超小回りを実現しました。

水冷エンジンに必要なラジエターは、黒いバンパー部分に組み込まれるカタチでデザインされています。

スペアタイヤがフロントグリルについている車:キューベルワーゲン

キューベルワーゲンは、世界的なドイツの自動車メーカーのフォルクスワーゲンが生産していた軍用車両です。初期のタイプ82は、第2次世界大戦中に製造されたモデルです。

設計は、フェルディナント・ポルシェ博士。車体のリアに搭載されたエンジンは水平対向4気筒で、いわばVWタイプ1の兄弟車です。

軍用車というだけあり頑丈な見た目のキューベルワーゲンは、フロントのフードの上にスペアタイヤを装備しています。タイプ1に先駆けて大量生産を行った車としても有名です。

フロントグリルにスペアタイヤを搭載している車を眺めると、実用的な目的で設計されたものばかり。フロントにスペアタイヤを固定したのは、それなりに理由があったのですね。
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