国産スーパーカーにあって、輸入スーパーカーにないものを比較してみた
更新日:2024.09.09
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1989年から15年続いた280馬力の自主規制が解禁されてから、国産車のパフォーマンスは飛躍的に向上しました。いまやハイパフォーマンスカーの500psオーバーは当たり前で、スペックだけはスーパーカーです。そこで今回は、国産車スーパーカーと輸入車スーパーカーを比較して、国産スーパーカーの利点を調べてみます。しかし、そもそも真の意味での国産スーパーカーって存在するのでしょうか?
スーパースポーツカーか?スーパーカーか?
2004年に自動車馬力規制が解禁されたことで、エンジンは規制の鎖から解き放たれ、本来の燃焼効率を追求。その結果、高出力でありながら燃料消費率は280ps時代とさほど変わらない相対的に低燃費な車種もあります。
高出力エンジンを搭載するため、車体剛性やサスペンション、ブレーキなどが作り込まれ、高品位なモデルとなっています。国産車の多くがベンチマークにしていた、BMWやメルセデス・ベンツにも迫る勢いです。
一方、ハイパフォーマンスを発揮させるためのディメンションを追い求めた結果、5ナンバー枠や全幅をさほど気にしない車作りになっています。そのため、従来の国産車とはかけ離れた、豊かな面構成のデザインも登場しています。
スーパーカーの要素は、卓越した動力性能、品質の高さ、独自の世界観を表現するデザインやインテリア、中古市場でも値崩れしにくい資産性の高さなどでしょうか。もっと言えば、見かけた人がため息をつく、そんなクルマです。はたして現代日本で、このようなスーパーカーが存在するのでしょうか?
高出力エンジンを搭載するため、車体剛性やサスペンション、ブレーキなどが作り込まれ、高品位なモデルとなっています。国産車の多くがベンチマークにしていた、BMWやメルセデス・ベンツにも迫る勢いです。
一方、ハイパフォーマンスを発揮させるためのディメンションを追い求めた結果、5ナンバー枠や全幅をさほど気にしない車作りになっています。そのため、従来の国産車とはかけ離れた、豊かな面構成のデザインも登場しています。
スーパーカーの要素は、卓越した動力性能、品質の高さ、独自の世界観を表現するデザインやインテリア、中古市場でも値崩れしにくい資産性の高さなどでしょうか。もっと言えば、見かけた人がため息をつく、そんなクルマです。はたして現代日本で、このようなスーパーカーが存在するのでしょうか?
国産スーパーカー VS 輸入スーパーカー3番勝負
異論はあると思いますが、今回執筆するにあたりピックアップした国産スーパーカーは、レクサス LFA、日産 GT-R、ホンダ NSXです。
各車に対抗する輸入スーパーカーとしてマクラーレン 720S、ポルシェ 911ターボ S、ランボルギーニ アヴェンタドール クーペをピックアップしました。
各車に対抗する輸入スーパーカーとしてマクラーレン 720S、ポルシェ 911ターボ S、ランボルギーニ アヴェンタドール クーペをピックアップしました。
【おとなしめな外観】レクサス LFA VS マクラーレン 720S
すでに生産が終了し5年が経過するレクサス LFAですが、2000年代以降の国産車では唯一といってよいスーパーカーです。対するマクラーレン 720Sは2017年3月に発表されたばかりの新型です。
この2車を比較してみると、車両サイズのコンパクトさではLFAですが、車重では720Sが150kgほど軽量です。
最高出力は、LFAの560psに対し、720Sは720ps。エンジンは高回転まで回したときの官能性能はLFAが上回りそうですが、720Sは超低慣性ターボチャージャーにより、低回転から十分なトルクを発生。それでいて高回転までまわるエンジンとなっているようです。
エクステリアを見ると、おとなしめなLFAに対し、少々とがり気味の720Sで好みが分かれます。価格は、LFAが3,750万円(発売当時)、720Sが3,338万3,000円。エンジニアリングや装備内容を考えると、720Sのコスパの高さが際立ちます。
スーパーカーにとって7年の差は、大きいですね。LFAに限らず、国産車のエクステリアは、輸入車に比べると派手さはなく、シンプルかつハイセンスなデザインではないでしょうか。
この2車を比較してみると、車両サイズのコンパクトさではLFAですが、車重では720Sが150kgほど軽量です。
最高出力は、LFAの560psに対し、720Sは720ps。エンジンは高回転まで回したときの官能性能はLFAが上回りそうですが、720Sは超低慣性ターボチャージャーにより、低回転から十分なトルクを発生。それでいて高回転までまわるエンジンとなっているようです。
エクステリアを見ると、おとなしめなLFAに対し、少々とがり気味の720Sで好みが分かれます。価格は、LFAが3,750万円(発売当時)、720Sが3,338万3,000円。エンジニアリングや装備内容を考えると、720Sのコスパの高さが際立ちます。
スーパーカーにとって7年の差は、大きいですね。LFAに限らず、国産車のエクステリアは、輸入車に比べると派手さはなく、シンプルかつハイセンスなデザインではないでしょうか。
レクサス LFA
マクラーレン 720S
【コスパの良さ】日産 GT-R VS ポルシェ 911ターボ S
日産 GT-Rの開発時にベンチマークとなったのが、997型ポルシェ911です。2017年現在販売している991型のターボSで比較してみます。
車両サイズは両車ともほぼ同サイズですが、ホイールベースが300mmほどGT-Rが長く、ツアラー型であることがわかります。
エンジンはGT-Rが3.8L V6ツインターボ、ポルシェ 911ターボSが3.8L 水平対向6気筒ツインターボ。最高出力は、GT-Rの565PSに対し、ポルシェは580PS、最大トルクはGT-Rが64.5kgf.mに対し、ポルシェは71.3kgf.mとポルシェが上回ります。
さらに、車両重量はGT-Rが1,700kg前後であるのに対し、ポルシェ911は1,350kg。圧倒的にポルシェが軽量です。
価格はGT-Rが996万円~、ポルシェ 911ターボSが2,630万円。GT-Rのコスパの良さが際立っています。
車両サイズは両車ともほぼ同サイズですが、ホイールベースが300mmほどGT-Rが長く、ツアラー型であることがわかります。
エンジンはGT-Rが3.8L V6ツインターボ、ポルシェ 911ターボSが3.8L 水平対向6気筒ツインターボ。最高出力は、GT-Rの565PSに対し、ポルシェは580PS、最大トルクはGT-Rが64.5kgf.mに対し、ポルシェは71.3kgf.mとポルシェが上回ります。
さらに、車両重量はGT-Rが1,700kg前後であるのに対し、ポルシェ911は1,350kg。圧倒的にポルシェが軽量です。
価格はGT-Rが996万円~、ポルシェ 911ターボSが2,630万円。GT-Rのコスパの良さが際立っています。
日産 GT-R
ポルシェ 911ターボ S
【次世代技術の採用】ホンダ NSX VS ランボルギーニ アヴェンタドール
最後はともにMR+4WD車の比較です。ボディサイズは、NSXが全長 -290mm、全幅 -90mmと、ともに下回っています。ただし全高はNSXのほうが80mm高くなっています。
車重は、NSXが1,780kgであるのに対し、アヴェンタドールは1,575kg。エンジンはNSXが3.5L V6ツインターボ+3モーターに対し、アヴェンタドールは6.5L V12です。
それぞれの最高出力と最大トルクは、NSXの581ps/65.9kgm(システム出力)に対し、アヴェンタドールは700ps/70.3kgf.m。価格はNSXが2,370万円、アヴェンタドールは4,317万3,000円です。
積極的に次世代技術を取り入れている国産スーパーカーに対し、輸入スーパーカーは従来の技術の徹底的な磨き上げを感じます。
車重は、NSXが1,780kgであるのに対し、アヴェンタドールは1,575kg。エンジンはNSXが3.5L V6ツインターボ+3モーターに対し、アヴェンタドールは6.5L V12です。
それぞれの最高出力と最大トルクは、NSXの581ps/65.9kgm(システム出力)に対し、アヴェンタドールは700ps/70.3kgf.m。価格はNSXが2,370万円、アヴェンタドールは4,317万3,000円です。
積極的に次世代技術を取り入れている国産スーパーカーに対し、輸入スーパーカーは従来の技術の徹底的な磨き上げを感じます。
ホンダ NSX
ランボルギーニ アヴェンタドール
日本スーパーカーにあって、輸入スーパーカーにないもの
ここまでの比較では、おとなしめな外観、コスパの高さ、次世代技術の採用の3点があげられました。
加えてNSXの燃費は12.4km/Lと、スーパーなスポーツカーとしては飛び抜けた性能です。とはいえ、本来スーパーカーとしては燃費は重視されないため、国産スーパーカーが輸入スーパーカーに勝ることができていないというのも事実。すこし寂しいですね。
国産メーカーにはマーケットを度外視した、本当のスーパーカーを作ってもらいたいものです。
加えてNSXの燃費は12.4km/Lと、スーパーなスポーツカーとしては飛び抜けた性能です。とはいえ、本来スーパーカーとしては燃費は重視されないため、国産スーパーカーが輸入スーパーカーに勝ることができていないというのも事実。すこし寂しいですね。
国産メーカーにはマーケットを度外視した、本当のスーパーカーを作ってもらいたいものです。