日産フォーミュラEチーム、2026 TDK Tokyo E-Prixへ。特別カラーの「Nissan e-4ORCE 05」を披露

日産フォーミュラE
日産自動車は、2026年7月25日・26日に東京で開催される「2026 TDK Tokyo E-Prix」を前に、日産フォーミュラ E チームの記者会見を開催した。

会場では、東京大会の特別カラーリングをまとったフォーミュラ E マシン「Nissan e-4ORCE 05(GEN3 Evo)」を披露。日産フォーミュラEチームの監督を務めるトマソ・ヴォルペ氏、ドライバーのノーマン・ナトー選手、パワートレイン開発を担当する岩瀬拓朗氏が登壇し、ホームレースに向けた意気込みやマシン開発のこだわりを語った。

CARPRIME編集部

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Chapter
日産がホームレースの東京大会へ挑む
桜とNISMOステルスグレーを組み合わせた特別カラー
ノーマン・ナトー選手が語る東京コースの魅力
マシン開発で重視する「効率」と「ドライバビリティ」
東京大会の鍵は予選とオーバーテイク
ホームレースで再び勝利を目指す

日産がホームレースの東京大会へ挑む

2026 TDK Tokyo E-Prixは、2025/26 ABB FIA フォーミュラ E 世界選手権の第14戦、第15戦として開催される。

ヴォルペ監督は今シーズンについて、前年と比べて苦戦する場面がありながらも、チームとしての競争力は維持できていると説明。オリバー・ローランド選手もドライバーズチャンピオンシップ争いに加わっており、ホームレースとなる東京大会での上位進出に期待を寄せた。

東京は日産フォーミュラ E チームにとって相性の良い大会でもある。前年にはローランド選手が東京で勝利を挙げており、チームにとっても特別な意味を持つ一戦だ。

さらに、2026年大会は東京大会として初めてナイトレースとして実施される。夜の東京を舞台にしたレースが、ドライバーやマシンにどのような影響を与えるかも注目される。

桜とNISMOステルスグレーを組み合わせた特別カラー

東京大会を走るNissan e-4ORCE 05には、NISMOステルスグレーを基調とした特別カラーリングが採用された。

車体には、これまでの東京大会でも使用されてきた桜のモチーフを配置。そこに、日産のモータースポーツに受け継がれるヘリテージを象徴するレッドのアクセントを組み合わせている。

ヴォルペ監督によると、東京大会では毎年、開催地に合わせた特別なデザインを採用しているという。今回のカラーリングは、東京らしさを表現すると同時に、日産とNISMOが追求する電動モータースポーツの世界観を示すものとなった。

日産がフォーミュラ E へ参戦する目的については、電動パワートレインに関する専門性をレースの場で証明し、そこで得た知見を日産やNISMOの今後の活動へ生かすことにあると説明した。

ノーマン・ナトー選手が語る東京コースの魅力

ノーマン・ナトー選手は、東京大会について、ファンからの人気が高く、自身も好きなコースのひとつだと語った。

東京の市街地コースには、細かな操作が求められるテクニカルセクションのほか、高速区間や高低差のあるコーナーも存在する。性格の異なる区間が組み合わされており、ドライバーにはマシンの性能を幅広く引き出すことが求められるという。

また、今回は東京大会で初めてナイトレースが実施される。ナトー選手も、夜の東京を舞台にしたレースを楽しみにしているとコメントした。

会場には、新型「日産リーフ NISMO」も並べて展示された。ナトー選手は、フォーミュラ E マシンとリーフ NISMOについて、競技車両と市販車という違いがありながら、どちらも日産のアイデンティティを体現していると評価した。

マシン開発で重視する「効率」と「ドライバビリティ」

日産フォーミュラE

ヴォルペ監督/ナトー選手/岩瀬氏

日産フォーミュラ E チームでパワートレイン開発を担当する岩瀬氏は、マシンづくりで特に重視しているポイントとして、「効率」と「ドライバビリティ」の2つを挙げた。

フォーミュラ E では、レース中に使用できるエネルギーが限られている。そのため、単純な最高出力だけでなく、限られたエネルギーをいかに効率良く使うかが勝敗を大きく左右する。

日産チームでは、量産車開発で培った技術や設計手法も活用しながら、パワートレインの高効率化を追求しているという。

一方、ドライバビリティでは、ドライバーがアクセルやブレーキを安心して操作でき、入力に対してマシンが正確に反応することを重視している。

エネルギーを効率良く使いながら、ドライバーの意図に忠実に応える。この考え方は、日産が市販EVの開発でも大切にしてきた車両制御の思想と共通している。

東京大会の鍵は予選とオーバーテイク

日産フォーミュラE

ヴォルペ監督

会見では、それぞれが東京大会で注目してほしいポイントについても紹介した。

ナトー選手は「クオリファイングスピード」を挙げ、決勝を有利な位置からスタートするためには、予選での速さが重要になると説明した。

岩瀬氏と、会見を欠席したローランド選手は「オーバーテイク」をキーワードに挙げた。市街地コースでは追い抜きが難しい場面もあるが、レース展開やエネルギーマネジメントによって順位が大きく動く可能性がある。

予選での速さに加え、決勝でどのようにエネルギーを使い、どこで仕掛けるのか。東京大会では、日産フォーミュラ E チームの戦略にも注目したい。

ホームレースで再び勝利を目指す

東京大会は、日産フォーミュラ E チームにとって地元ファンの前で戦う重要なホームレースとなる。

前年の勝利によって相性の良さを示した一方、今回は東京大会初のナイトレースという新たな条件も加わる。予選でのスピード、レース中のエネルギーマネジメント、そしてオーバーテイクのタイミングが結果を左右しそうだ。

NISMOステルスグレーと桜をまとったNissan e-4ORCE 05が、夜の東京でどのような走りを見せるのか。日産フォーミュラ E チームのホームレースでの戦いに注目が集まる。
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