ホイールインチアップで乗り心地はどうなる? 見た目と快適性を両立する方法
更新日:2025.07.29

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車のカスタム初心者の皆さん、ホイールのインチアップに興味はありますか?大径ホイールに履き替えるとクルマの見た目がグッとカッコよくなりますよね。ですが一方で「インチアップすると乗り心地が悪くなる」とよく耳にしませんか?実際、インチアップは見た目と乗り心地のバランスを考える上で避けて通れないテーマです。
インチアップとは?
インチアップの基本:ホイールを大きく、タイヤを薄く
ホイールのインチアップとは、タイヤ外径(ホイール+タイヤ全体の直径)をほぼ変えない範囲でホイール径だけを大きくすることを指します。具体的には、ホイールサイズを例えば17インチから18インチや19インチへとアップし、その分タイヤの厚み(扁平率)を薄くした低扁平タイヤを履かせます。
写真のトヨタ・クラウンの例では、純正18インチ(225/45R18)のホイールを2インチアップして20インチ(フロント245/30R20、リア255/30R20)に変更しています。その結果、タイヤのサイドウォール(厚み)は純正よりも薄くなり、見た目はよりスポーティになります。
写真のトヨタ・クラウンの例では、純正18インチ(225/45R18)のホイールを2インチアップして20インチ(フロント245/30R20、リア255/30R20)に変更しています。その結果、タイヤのサイドウォール(厚み)は純正よりも薄くなり、見た目はよりスポーティになります。
扁平(へんぺい)とは...
扁平(扁平率)=タイヤの断面高さを幅で割った割合で、数値が小さいほどタイヤが薄く低くなることを示す。
扁平(扁平率)=タイヤの断面高さを幅で割った割合で、数値が小さいほどタイヤが薄く低くなることを示す。
足元を引き締めるドレスアップ効果
インチアップを行うと、クルマを横から見たときにタイヤの黒い部分が減り、代わりにホイールとボディが強調されます。これにより足元が引き締まり、車全体がスタイリッシュに見えるのが大きな魅力です。
「ホイールが大きくタイヤが薄い方がクルマはカッコよく見える」というのは多くの車好きの共通認識でしょう。メーカーのデザインスケッチでも、大径ホイールに薄いタイヤが描かれるほどです。つまりインチアップはドレスアップ(=見た目向上)の定番メニューと言えます。
「ホイールが大きくタイヤが薄い方がクルマはカッコよく見える」というのは多くの車好きの共通認識でしょう。メーカーのデザインスケッチでも、大径ホイールに薄いタイヤが描かれるほどです。つまりインチアップはドレスアップ(=見た目向上)の定番メニューと言えます。
守るべき重要ルールと注意点
ただし、タイヤ外径は極力純正と同じになるサイズを選ぶ必要があります。外径が大きく変わってしまうと速度計に誤差が生じますし、車検にも通なくなってしまいます。そのためインチアップ時にはタイヤの扁平(へんぺい)率を下げて外径を合わせる工夫が必要です。
また、ホイールが大きく幅広になることで車体やフェンダーに干渉しないかも注意しましょう。要は「大きな靴」を履かせるぶん、サイズ選びは慎重にということですね。
また、ホイールが大きく幅広になることで車体やフェンダーに干渉しないかも注意しましょう。要は「大きな靴」を履かせるぶん、サイズ選びは慎重にということですね。
ホイールインチアップのメリット
- 見た目が向上する
- ハンドリング・走行性能の向上
- 大径ブレーキの装着やカスタムの幅が広がる
- (場合によっては)バネ下重量の軽減
ホイールインチアップのデメリット
- 乗り心地の悪化
- 走行音・ロードノイズの増加
- ハンドル操作への影響
- 燃費の悪化
- ホイールやタイヤの損傷リスク増
- コスト増(タイヤ交換費用など)
インチアップすると乗り心地は悪くなるの?その理由
1. タイヤのクッション性能低下
最大の理由はここに尽きます。タイヤのサイドウォール(横の厚み部分)は路面からの衝撃を吸収する「ゴムのサスペンション」のような役割を果たしています。インチアップでこの部分が薄くなると、そのクッションが効かなくなり、路面の凸凹をもろに拾ってしまうのです。
2. タイヤ・ホイールの重量増(バネ下重量増)
大幅なインチアップや安価なホイールに交換した場合、純正より数kg重くなってしまうこともあります。サスペンションより下の重量(=バネ下重量)が重くなると、路面からの衝撃をいなしきれず乗り心地が悪化する原因になります。
3. タイヤ剛性アップによる硬いフィーリング
扁平タイヤは構造上、サイドウォールの剛性(固さ)が高く設計されています。そのため乗り心地も相対的に硬めの感触になりやすいです。
最大の理由はここに尽きます。タイヤのサイドウォール(横の厚み部分)は路面からの衝撃を吸収する「ゴムのサスペンション」のような役割を果たしています。インチアップでこの部分が薄くなると、そのクッションが効かなくなり、路面の凸凹をもろに拾ってしまうのです。
2. タイヤ・ホイールの重量増(バネ下重量増)
大幅なインチアップや安価なホイールに交換した場合、純正より数kg重くなってしまうこともあります。サスペンションより下の重量(=バネ下重量)が重くなると、路面からの衝撃をいなしきれず乗り心地が悪化する原因になります。
3. タイヤ剛性アップによる硬いフィーリング
扁平タイヤは構造上、サイドウォールの剛性(固さ)が高く設計されています。そのため乗り心地も相対的に硬めの感触になりやすいです。
以上の理由から、「インチアップすると乗り心地は悪化しがち」というのは事実です。ただし、常識的な範囲のインチアップであれば極端に酷くなるわけではありません。例えば1インチアップ程度であれば、「あれ、ちょっと硬くなったかな?」と感じるくらいで、日常走行に支障が出るほどではないケースも多いです。最近では低扁平でも快適性に配慮したタイヤも販売されており、タイヤ選び次第でデメリットを軽減することもできます。
乗り心地を損なわないインチアップのコツ
- 軽量ホイールを選ぶ(バネ下重量の軽減)
- サスペンションやショックを見直す
- 快適志向のタイヤを選び、空気圧管理を万全に
2025年の最新トレンド:大径ホイール化は当たり前!?
実は近年、市販車のホイール大型化がますます進んでいます。昔は15~16インチが主流だったセダンやSUVも、今や18~19インチ、グレードによっては20インチ超えも珍しくありません。例えばトヨタの高級ミニバン「アルファード」は、現行の4代目(2023年~)で上級グレードには19インチホイールが標準採用されています。
メーカーは大径ホイールによる乗り心地悪化を抑えるため、サスペンションの改良やボディ剛性アップ、タイヤ開発などで、純正装着サイズで最適なバランスが取れるよう設計しています。つまり「最初から大きい靴を履くように作られた車」であれば、そのサイズなりの快適性が確保されているわけです。 一方で、純正よりさらに大きなサイズへの変更はやはりバランスを崩しがちです。カスタムでインチアップする際は、この「メーカーが想定した範囲」を意識すると失敗が少ないでしょう。最新トレンドとしては「見た目と実用のバランス重視」がキーワードです。
メーカーは大径ホイールによる乗り心地悪化を抑えるため、サスペンションの改良やボディ剛性アップ、タイヤ開発などで、純正装着サイズで最適なバランスが取れるよう設計しています。つまり「最初から大きい靴を履くように作られた車」であれば、そのサイズなりの快適性が確保されているわけです。 一方で、純正よりさらに大きなサイズへの変更はやはりバランスを崩しがちです。カスタムでインチアップする際は、この「メーカーが想定した範囲」を意識すると失敗が少ないでしょう。最新トレンドとしては「見た目と実用のバランス重視」がキーワードです。
まとめ:見た目と快適性、欲張りなあなたへ
ホイールのインチアップは、愛車のルックスを劇的に向上させてくれる魅力的なカスタムです。その反面、乗り心地や実用面への影響も無視できません。しかし、ポイントを押さえれば見た目と快適性の両立は決して不可能ではありません。
見た目か、乗り心地か――究極的にはオーナーであるあなたの好み次第です。ぜひ本記事のポイントを参考に、自分にとってベストな落としどころを見つけてください。例えば「週末のドライブが楽しみになるカッコいい愛車」と「普段乗っても疲れない快適な相棒」、その両方を手に入れることも夢ではありません。
見た目か、乗り心地か――究極的にはオーナーであるあなたの好み次第です。ぜひ本記事のポイントを参考に、自分にとってベストな落としどころを見つけてください。例えば「週末のドライブが楽しみになるカッコいい愛車」と「普段乗っても疲れない快適な相棒」、その両方を手に入れることも夢ではありません。
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