【プロに聞いた】スタッドレスタイヤのおすすめ12選を徹底比較!2025年版|選び方や診断表

※この記事には広告が含まれます
ブリジストンやヨコハマタイヤ、KENDAなどをはじめとする各メーカーが、さまざまな種類の商品を販売しています。
”ミニバン専用”などタイプがたくさんあり、「どのスタッドレスタイヤが良いのかわからない」と混乱してしまう方も多いのではないでしょうか。
結論、スタッドレスタイヤは下記の観点で選べば問題ありません。
- 氷上性能と雪上性能を必ずチェック
- 性能が低下しにくいものがベスト
- コスパの観点では型落ちモデルも魅力的
ブリヂストン
mobox【タイヤ・メンテのサブスク】
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月額 792 円〜(税込)
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新品タイヤの購入とあわせてメンテナンス・パンク時のタイヤ交換補償がセットになったサブスク制のサービスです!
国産車であれば車種名から純正装着タイヤのサイズを検索ができるので、タイヤを初めて購入しようとしている方にもわかりやすい。
タイヤ単品で購入するかホイールとセットにするか選べたり、スタッドレスタイヤだけでなく、来シーズンに向けてのサマータイヤも購入可能と、選択肢が多いのもポイントです。
雪国装着率23年連続No,1※のBLIZZAK(ブリザック)など安心のブリヂストンタイヤを用意しています。※北海道・北東北主要5都市での装着率
タイヤの購入を検討されている方はぜひチェックしてみてください!
商品名 | 画像 | 最安値 | 特徴 | スペック | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|
タイヤ数 | タイヤ幅 | ホイールサイズ | 扁平率 | ||||
ブリヂストン(BRIDGESTONE) BLIZZAK(ブリザック) VRX3 185/60R15 84Q |
![]() |
![]() 斎藤 聡 ヒタッ!と氷の路面をとらえるグリップ感が印象的 |
1 | 185mm | 15インチ | 60% | |
ミシュラン(Michelin) X-ICE SNOW(エックスアイス スノー) 185/60R15 88H |
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![]() 斎藤 聡 氷も雪も、全ての冬道に。長く続く安心感を届けるスタッドレスタイヤ |
4 | 185mm | 15インチ | 60% | |
ダンロップ(DUNLOP) WINTER MAXX 03 (ウィンターマックスゼロスリー)185/60R15 84Q |
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![]() 斎藤 聡 氷上性能に特化したタイヤです。40%摩耗時もゴムの柔軟性を確保しています。 |
1 | 185mm | 15インチ | 60% |
- Chapter
- 失敗しないスタッドレスタイヤの選び方
- 選び方① タイヤサイズを確認しよう
- 選び方② 走行地域や路面状況に合った性能を選ぶ
- 選び方③ 性能から選ぶ
- 選び方④ 価格から選ぶ
- おすすめのスタッドレスタイヤ診断
- おすすめのスタッドレスタイヤ10選比較表
- 【プロ厳選!】モータージャーナリスト斎藤聡氏がおすすめするスタッドレスタイヤ7選
- 【プロ厳選!】モータージャーナリスト工藤貴宏氏がおすすめするスタッドレスタイヤ2選
- スタッドレスタイヤだけで事足りない?
- 【CARPRIME編集部厳選!】おすすめのスタッドレスタイヤ3選
- 気になるスタッドレスタイヤのQ&A
- Q1. スタッドレスタイヤはいつ交換すべき?
- Q2. スタッドレスタイヤを夏まで履き続けてもいいの?
- Q3. スタッドレスタイヤの寿命はどのくらい?何年使える?
- Q4. スタッドレスタイヤで舗装路を走ると音がうるさいのはなぜ?
- Q5. スタッドレスタイヤは雨の日に効きにくいって本当?
- Q6. 空気圧管理はどうすれば良い?
- Q6. 雪道・凍結路面での運転の注意点はある?
- スタッドレスタイヤで冬も安全にドライブをしよう
失敗しないスタッドレスタイヤの選び方
「自分に合った一本」を選ぶために、以下のポイントを押さえておきましょう。
- タイヤサイズを車に適合するものにすること
- 走行する地域の気候や路面状況に合った性能を持つものを選ぶこと
- 価格や寿命など経済性にも目を向けて選ぶこと
選び方① タイヤサイズを確認しよう
タイヤサイズの見方
初心者でも分かる!タイヤサイズ表記の読み方
サイズ表記の例
各部分にカーソルを合わせると詳細が表示されます
タイヤ断面図
寸法線にカーソルを合わせると詳細が表示されます
①タイヤ幅
タイヤの断面幅をミリメートルで表示。
この例では225mmの幅があります。
②扁平率
タイヤの高さ÷幅×100で計算。
60%は標準的な扁平率です。
数値が小さいほど薄いタイヤ
③タイヤ構造
R = ラジアル構造
現在のタイヤはほぼ全てがラジアル構造。
他にD(バイアス)もありますが稀
④タイヤ内径
ホイールリムの直径をインチで表示。
16インチホイール用のタイヤです。
1インチ = 約2.54cm
⑤ロードインデックス
タイヤ1本が支えられる最大荷重の指数。
98 = 750kg まで対応
数値が大きいほど重い荷重に対応
⑥速度記号
タイヤで安全に走行可能な最高速度。
H = 210km/h まで対応
一般的:S(180), T(190), H(210), V(240)
💡 覚えておきたいポイント
- • タイヤサイズは車のドアの内側やタイヤの側面に記載されています
- • 同じサイズでもメーカーによって性能や価格が異なります
- • 交換時は必ず同じサイズのタイヤを選びましょう
- • ロードインデックスと速度記号は車の仕様以上のものを選ぶ必要があります
タイヤサイズは現在車に装着されているタイヤの側面(サイドウォール)に刻印された数字とアルファベットの組み合わせで確認できます。
例えばタイヤに「205/65R15 94H」と書いてあれば、これはタイヤ幅が205mm、偏平率が65%、ラジアル構造、リム径15インチ、荷重指数94、速度記号Hを意味しています。
サイズ表示の例として、軽自動車用タイヤには「145/80R13 75S」のような表記もあります。
※乗用車タイヤの側面にあるサイズ表示(例:145/80R13 75S)。
タイヤサイズが適合しないと本来の性能を発揮できず安全性にも影響します。
必ず取扱説明書や現在のタイヤ側面でサイズを確認し、同じサイズのスタッドレスタイヤを選びましょう。
もし意図的にサイズを変えてインチアップ等を検討する場合は、専門ショップに相談しながら進めることをおすすめします。
また車種によっては「SUV専用」や「ミニバン専用」といった車種専用設計のスタッドレスも存在します。
お乗りの車に適したサイズ・仕様のタイヤを選ぶことが、まず第一歩です。
選び方② 走行地域や路面状況に合った性能を選ぶ
雪の量や路面の状態に合わせて、タイヤの特性を見極めましょう。
それぞれの環境ごとに、注目すべき性能を解説します。
降雪が少ない地域
具体的には雨の日のウェット性能が高いタイヤだと安心ですし、ロードノイズを抑える静粛性も考慮すると快適に走行できます。
雪がめったに積もらない地域では「多少の積雪にも対応できるオールシーズンタイヤ」を選ぶ手もあります。
オールシーズンタイヤは通常の夏タイヤ並みのドライ性能を持ちながら多少の雪道も走行可能なので、年に数回しか雪道を走らないという方にはスタッドレスを履かずこちらで備えるのも現実的です。
ただし、凍結した路面にはスタッドレスほどは対応できないため注意が必要です。
積雪が多い地域
新雪や圧雪路でタイヤが空転せずに前進できるトラクション性能や、深い雪をしっかり噛んで掻き出す深い溝パターンが重要です。
また低温環境でもゴムが硬化しにくい寒冷地向けモデルを選ぶこともポイントです。
「雪柱せん断力」(雪を踏み固め柱状にしてグリップする力)が高いタイヤは深雪でも安定して走行できます。
アイスバーン(凍結路)が多い地域
氷の上で滑りにくくするための密着性能(ゴムが路面に吸いつく能力)や、氷上の薄い水膜を素早く除去する除水性能が高いモデルを選びましょう。
ブリヂストンやヨコハマなど主要メーカーの最新モデルは、低温時でもゴムが柔らかさを保ち微細な凹凸に食いつく「吸水系ゴム」や、氷上の水をはじく「撥水系ゴム」といった技術で氷上グリップを高めています。
氷点下でもしっかり路面を捉えるタイヤを選べば、凍結路面でのブレーキやコーナリングの安心感が違います。
冬でも雪道をほとんど走らない場合
そのような場合は無理に高額な最新スタッドレスを履くよりも、ドライ路面での性能バランスも良いタイヤを選んでおき、必要に応じタイヤチェーンを携行する方法もあります。
実際、冬用タイヤを装着していてもチェーン装着が義務付けられる「チェーン規制区間」が存在し、大雪時にはスタッドレスだけでは通行不可となる道路もあります。
そうしたケースではチェーンも併用すべきなので、「普段は静かで燃費も良いタイヤ + いざというときチェーン」という選択肢も考えられます。
ただしチェーン規制がなくとも、突然の雪では夏タイヤでは走行困難になるため、安全のため可能ならスタッドレスを装着しておくに越したことはありません。
選び方③ 性能から選ぶ
スタッドレスタイヤに関するユーザーアンケート(※1)を見ると、1番目に欲しい性能は「氷の路面でのグリップ性能」、2番目に「雪道での性能」が挙がっています。
そして3番目には「寿命・耐摩耗性能」がランクインしています。
スタッドレスタイヤの重視な性能を以下の5つピックアップして解説していきます。
- 氷上性能
- 雪上性能
- 寿命・耐摩耗性
- ドライ・ウェット性能
- 燃費性能
氷上性能
一般に氷上性能の高いスタッドレスタイヤはゴム質が柔らかく、氷上のわずかな凹凸にも密着して滑りにくくなります。
ただしゴムが柔らかすぎるタイヤは摩耗や劣化が早まる傾向があり、氷上性能とタイヤ寿命のバランスに注意が必要です。
またスタッドレスタイヤは氷点下でもゴムが硬くなりにくい特殊コンパウンド(素材配合)を採用し、トレッド面の細かい溝(サイプ)やエッジが氷をひっかいてグリップ力を高めています。
氷上性能が高いタイヤほど、凍結路での制動距離を短くし、発進時の空転(スリップ)を抑えられるため、冬の安全運転に直結します。
雪上性能
ふかふかの新雪から踏み固められた圧雪路まで、様々な雪道でもタイヤがしっかり路面を捉えて車をコントロールできることが重要になります。
雪上性能の高いタイヤは発進時にスタックしにくく、カーブやブレーキ時にも安定したグリップを発揮するため、雪道での走行をより安全にします。
スタッドレスタイヤは溝が深くデザインされており、路面の雪を踏み固めて“雪の柱”を作ることで前に進む力を得られる仕組みです。
このため深い雪や圧雪路でもタイヤが空転しにくく、安定した走行が可能となります。
例えば深雪の坂道でも空転を抑えつつ前進できるなど、冬場の運転に安心感をもたらす性能です。
寿命・耐摩耗性
走行して摩耗が進むことに加え、使用の有無に関わらずゴムが経年劣化で硬化し性能が低下するためです。
特にタイヤの柔軟性が失われると氷雪路でのグリップ力が著しく落ちるため、製造から3年以上経過したものは交換を検討するのが望ましいでしょう。
また冬季以外にスタッドレスタイヤで走行し続けると柔らかいゴムが急速に摩耗し寿命を縮めてしまうため、シーズンオフには早めに夏タイヤへ履き替えることが推奨されます。
スタッドレスタイヤは冬季以外の長期保管が多いため、保管環境や空気圧管理によっても寿命が左右されます。
使用しないシーズンには直射日光を避けて室内保管する、適度に空気を抜く、定期的に状態をチェックするといった正しい保管とメンテナンスによってタイヤの劣化や偏摩耗を防ぎ寿命を延ばすことができます。
ドライ・ウェット性能
スタッドレスタイヤは夏用のノーマルタイヤに比べ、柔らかいゴムや細かい溝の影響で乾燥路および雨天時のグリップ力が低下する傾向にあります。
特にウェット路面では排水のための溝が少ない構造上、水膜に乗って制動距離が延びやすく注意が必要です。
実際、雨天高速走行時のブレーキテストではスタッドレス装着車の制動距離が夏タイヤより大幅に長くなるデータも報告されています。
近年、ゴム配合やパターン改良によりウェット性能を高めたスタッドレスタイヤも登場していますが、冬季が終わったら早めに夏タイヤへ履き替えることが安全面でも経済面でも推奨されます。
燃費性能
一般にスタッドレスは柔らかいゴムによる大きな摩擦抵抗や重量の増加により、走行時の転がり抵抗が高く燃費が悪くなりがちです。
その差は夏タイヤ比で平均5〜10%程度燃費が悪化するといわれます。
こうした燃費面のデメリットを補うため、近年では低燃費タイヤの技術を取り入れて転がり抵抗を抑えたエコ性能重視のスタッドレスタイヤも登場しています。
燃費性能が向上した製品ならガソリン消費を抑えられますが、総じて氷上性能との両立を図るため価格が高めになる傾向があります。
また空気圧が不足した状態では燃費がさらに悪化するため、スタッドレス装着時も適正空気圧の維持が重要です。
選び方④ 価格から選ぶ
タイヤ4本をまとめて購入・交換するとなると出費も大きいですから、価格と寿命のバランスを考えましょう。
タイヤには最新モデルと一世代前モデルが存在します。
一般に同じメーカーなら最新モデルの方が性能は向上していますが、その分価格も高く設定されます。
一方で旧モデルは製造が継続されつつ価格が見直され、廉価モデルとして販売されるケースが多いです。
旧モデルといっても発売前は最上位だった製品ですから、性能は今でも高水準で、コストパフォーマンス重視なら一世代前を選ぶのも賢い選択です。
おすすめのスタッドレスタイヤ診断
どのスタッドレスタイヤが良いか迷っている方は、ぜひ商品選びの参考にしてみて下さい。
スタッドレスタイヤ診断アシスタント
あなたに最適なスタッドレスタイヤを診断します
タイヤサイズを選択してください
おすすめのスタッドレスタイヤ10選比較表
商品名 | 画像 | 最安値 | 特徴 | スペック | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|
タイヤ数 | タイヤ幅 | ホイールサイズ | 扁平率 | ||||
ブリヂストン(BRIDGESTONE) BLIZZAK(ブリザック) VRX3 185/60R15 84Q |
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![]() 斎藤 聡 水の流れを整えて接地性を高めたタイヤです。氷上ブレーキ20%*向上、摩耗ライフ17%*を謳っています。 |
1 | 185mm | 15インチ | 60% | |
ミシュラン(Michelin) X-ICE SNOW(エックスアイス スノー) 185/60R15 88H |
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![]() 斎藤 聡 氷の路面を走っている時、密着感が強く感じられるタイヤです。 |
4 | 185mm | 15インチ | 60% | |
ダンロップ(DUNLOP) WINTER MAXX 03 (ウィンターマックスゼロスリー)185/60R15 84Q |
![]() |
![]() 斎藤 聡 氷上性能に特化したタイヤです。40%摩耗時もゴムの柔軟性を確保しています。 |
1 | 185mm | 15インチ | 60% | |
グッドイヤー(Goodyear) ICE NAVI7 185/60R15 84Q |
![]() |
![]() 斎藤 聡 撥水ゴムを使うことにより、水を弾き、路面に密着させることに成功したタイヤです。 |
1 | 185mm | 15インチ | 60% | |
トーヨータイヤ (TOYO TIRES) TRANPATH mp7 185/60R15 84H |
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![]() 斎藤 聡 ミニバン・ライトSUV向けのタイヤです。安定感のある走りです。 |
1 | 185mm | 15インチ | 60% | |
コンチネンタル(Continental) VikingContact 7( バイキングコンタクト7 ) 185/60R15 88T |
![]() |
![]() 斎藤 聡 菜種オイルを配合して低音でもゴムの柔軟性を高めています。安定したグリップ性能があるタイヤです。 |
1 | 185mm | 15インチ | 60% | |
Nokian(ノキアン) 265/70R17 115Rハッカペリッタ R3 SUV |
![]() |
![]() 斎藤 聡 極低温でも柔軟性が失われないタイヤです。従来製品に比べて転がり抵抗を5%低下させています。 |
1 | 265mm | 17インチ | 70% | |
ダンロップ(DUNLOP) WINTER MAXX 03 (ウィンターマックスゼロスリー)185/60R15 84Q |
![]() |
![]() 工藤 貴宏 従来モデルに対して氷上性能を強化 |
1 | 185mm | 15インチ | 60% | |
ブリヂストン(BRIDGESTONE) BLIZZAK(ブリザック) VRX3 185/60R15 84Q |
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![]() 工藤 貴宏 最新作はさらに長く持つ |
1 | 185mm | 15インチ | 60% | |
ブリヂストン(BRIDGESTONE) BLIZZAK(ブリザック) VRX2 215/60R17 96Q |
![]() |
アクティブ発泡ゴムで安心のグリップ力 |
1 | 215mm | 17 インチ | 60% |
【プロ厳選!】モータージャーナリスト斎藤聡氏がおすすめするスタッドレスタイヤ7選
ブリヂストン(BRIDGESTONE)
BLIZZAK(ブリザック) VRX3 185/60R15 84Q
BLIZZAK(ブリザック) VRX3 185/60R15 84Q
17,950円〜(税込)
ヒタッ!と氷の路面をとらえるグリップ感が印象的
- 対応車種
- セダン、スポーツ、ミニバン、軽、コンパクト、SUV
- タイヤ数
- 1
- タイヤ幅
- 185mm
- ホイールサイズ
- 15インチ
- 扁平率
- 60%
ミシュラン(Michelin)
X-ICE SNOW(エックスアイス スノー) 185/60R15 88H
X-ICE SNOW(エックスアイス スノー) 185/60R15 88H
80,110円〜(税込)
氷も雪も、全ての冬道に。長く続く安心感を届けるスタッドレスタイヤ

- 斎藤 聡
X-ICEにSNOWがついて方向性がブレているのか!?と思ったら、氷上グリップ性能がさらにアップしていました。
トレッドデザインはV字パターンを基調にした方向性パターンでストレートグルーブを持たないのも特徴の一つです。
ポリマー(≒ゴム)系の材質の硬質な配合物を混ぜたエバー・ウインター・グリップコンパウンドを採用することでブロック剛性を高めながら、露出した配合物が取れたところが吸水機能を発揮して氷上グリップ性能がアップ。
明らかに氷の路面を走っているときのタイヤと路面の密着感が強く感じられます。
また、ブロック剛性の高さからくる手応えの良さが雪上でも優れた操縦性につながっています。
先代モデルのX-ICE2と比べても1ランクグリップが上であり速度レンジがT(190km/h/H(210km/h)も特徴の一つです。
- タイヤ数
- 4
- タイヤ幅
- 185mm
- ホイールサイズ
- 15インチ
- 扁平率
- 60%
ダンロップ(DUNLOP)
WINTER MAXX 03 (ウィンターマックスゼロスリー)185/60R15 84Q
WINTER MAXX 03 (ウィンターマックスゼロスリー)185/60R15 84Q
8,920円〜(税込)
氷上性能特化型を謳ったスタッドレスタイヤ

- 斎藤 聡
WINTER MAXX 03は、ダンロップの氷上性能特化型スタッドレスタイヤです。
従来モデルのWINTER MAXX 02もトータルバランス型として併売しています。
特徴は「ナノ凹凸ゴム」の採用で素早く水を押し出し氷に密着させ、縦長の接地プロファイル(≒タイヤ形状)によって密着時間を長くとる設計になっています。
またゴムの柔軟性を保つオイルの役割を果たす液状ファルネセンゴムをコンパウンドに配合することによって、経年変化、40%摩耗時のゴムの柔軟性を確保し氷上ブレーキ性能の低下を抑制しています。
試乗した印象も、タイヤの氷の路面への接地感、密着感が明確でしっかりと路面をとらえている安心感があります。
従来モデルのWINTER MAXX 02と比べ、氷上ブレーキ性能で、制動距離を22%も短縮しているとのことですが、実際に走らせてみると、これほど差があるのか、と驚かされます。
ダンロップの水を押し出すゴムの性能と特長を余すことなく引き出したスタッドレスタイヤだと思います。
- タイヤ数
- 1
- タイヤ幅
- 185mm
- ホイールサイズ
- 15インチ
- 扁平率
- 60%
グッドイヤー(Goodyear)
ICE NAVI7 185/60R15 84Q
ICE NAVI7 185/60R15 84Q
10,740円〜(税込)
水を弾き氷の路面に密着させる撥水ゴムをベースに製造

- 斎藤 聡
コンパウンドは小粒径シリカにカップリング材を使うことで特定のポリマー(ゴム)と結び付け、より多くのシリカを均一に分散させることに成功しました。
その結果、低温でもしなやかに微細な凹凸にも密着し氷の路面での優れたグリップ性能が得られています。
感覚としてはサイプやエッジが爪を立てながら氷の路面をグリップしているような乗り味があります。
そのため滑りだしてからもグリップがガクッと落ち込まないので安心感があるのも特長です。
発売から5年経過しているので、モデルチェンジが行われました。
しかし、依然として優秀なスタッドレスタイヤであることに変わりはありません。
- タイヤ数
- 1
- タイヤ幅
- 185mm
- ホイールサイズ
- 15インチ
- 扁平率
- 60%
トーヨータイヤ (TOYO TIRES)
TRANPATH mp7 185/60R15 84H
TRANPATH mp7 185/60R15 84H
8,100円〜(税込)
安定感のある走りと、進化したアイス性能

- 斎藤 聡
ミニバン専用タイヤで知られるトーヨータイヤは、ミニバンと最近流行のライトSUVに向けたスタッドレスタイヤ=トランパスXTも発売しています。
重心が高くてもグラつかないケース剛性とブロック剛性のバランスが良く、癖がなくかつ安心して走れるスタッドレスタイヤです。
- タイヤ数
- 1
- タイヤ幅
- 185mm
- ホイールサイズ
- 15インチ
- 扁平率
- 60%
コンチネンタル(Continental)
VikingContact 7( バイキングコンタクト7 ) 185/60R15 88T
VikingContact 7( バイキングコンタクト7 ) 185/60R15 88T
20,800円〜(税込)
ウインター性能とウエット性能、相反する性能を高次元で両立

- 斎藤 聡
特徴的なトレッドデザインですが走ってみるとびっくりするくらい雪を掴み、しっかりとグリップしてくれます。
剛性感と応答の正確さの手応えを感じます。
つまりグニャつくようなところがなく、圧雪路でもシャキッとしたドライブ感覚を覚えます。
速度レンジT(190km/h)なのもあり、ドライの高速道路での操縦安定性やドライ路面の街中での癖がなく、走りやすさも魅力です。
シリカとポリマー(ゴム)を科学的に密に結びつけることで、高密度で均一にシリカを分散しウエット路面でのブレーキ性能やグリップ性能を高めています。
また菜種オイルを採用して低温でのゴムの柔軟性を高めています。氷雪路面で安定したグリップ性能が得られます。
- タイヤ数
- 1
- タイヤ幅
- 185mm
- ホイールサイズ
- 15インチ
- 扁平率
- 60%
Nokian(ノキアン)
265/70R17 115Rハッカペリッタ R3 SUV
265/70R17 115Rハッカペリッタ R3 SUV
89,027円〜(税込)
サイドウオールをアラミド繊維で補強したR3SUV
凍結路からハイウェイまで幅広い路面対応力を発揮強靱なアラミド繊維を採用した高強度サイドウォール、強力なアイスグリップ、凍結路の加速、ブレーキ力を向上 極低温で柔軟性を失わず、高温でダレない新開発コンパウンドR2SUVに較べて転がり抵抗を5%*低下し省エネ性能を向上。

- 斎藤 聡
凍結路からハイウェイまで幅広い路面対応力を発揮強靱なアラミド繊維を採用した高強度サイドウォール、強力なアイスグリップ、凍結路の加速、ブレーキ力を向上。
極低温で柔軟性を失わず、高温でダレない新開発コンパウンドR2SUVに較べて転がり抵抗を5%低下し省エネ性能を向上しています。
- タイヤ数
- 1
- タイヤ幅
- 265mm
- ホイールサイズ
- 17インチ
- 扁平率
- 70%
【プロ厳選!】モータージャーナリスト工藤貴宏氏がおすすめするスタッドレスタイヤ2選
いっぽう日本のスタッドレスタイヤは氷の上でのグリップ力に重点を置いています。
それらの特性の背景にあるのは、走行環境の違いの影響。欧州は雪が降っても、日本のように凍って滑りやすい路面にはなることが少ないので、その性能はあまり重視されません。
いっぽうで日本では、路面が凍ってツルツルに磨かれることもあり、極めて滑りやすいその路面での性能が求められるのです。なので、選ぶときは日本向けに作られたスタッドレスタイヤが望ましいでしょう。
スタッドレスタイヤだけで事足りない?
しかし、そうはいきません。なぜなら不得意な状況があるからです。たとえば、舗装路の性能は充分とはいえません。
昨今のスタッドレスタイヤはかつてよりは改善されていますが、タイヤが柔らかいので舗装路での操縦安定感がなく、またグリップ自体も夏タイヤよりは低いので急ブレーキ時など安全にかかわる部分で不利です。
さらに、濡れた路面も苦手。雪や氷で最大のパフォーマンスを発揮されるように作られた表面の溝は、水がたまった路面との相性が良くないからです。また、舗装路面をスタッドレスタイヤで走るとゴムが摩耗したり表面の繊細な溝が荒れて氷雪路面でのグリップが低下します。
以上のことから、雪の降る時期以外は夏用のタイヤを履くのが望ましいのです。
では、オススメのスタッドレスタイヤを紹介しましょう。
文:工藤貴宏
ダンロップ(DUNLOP)
WINTER MAXX 03 (ウィンターマックスゼロスリー)185/60R15 84Q
WINTER MAXX 03 (ウィンターマックスゼロスリー)185/60R15 84Q
8,920円〜(税込)
従来モデルに対して氷上性能を強化

- 工藤 貴宏
ダンロップの最新作である「WINTER MAXX 03」は、従来タイプである「WINTER MAXX 02」とは方向性を変えてきました。
従来タイプの“WINTER MAXX 02”は、「日常的に雪が積もるわけではないけれど、冬になったら念のために履く。
だけど走行するのはほとんど舗装路だ」というドライバーに強くオススメしたいスタッドレスタイヤといえました。
その理由は、ドライ路面でのハンドリングの安定感や安心感が強く、また舗装路面でもすり減りにくいことが自慢だったからです。
しかし“WINTER MAXX 03”になり、舗装路での性能はやや控えめとなるいっぽうで、氷上ブレーキ性能が従来品に対して22%*も向上し、氷上コーナリング性能も11%*向上と大幅にレベルアップ。
氷へよりしっかりと密着する構造としたことで、極限の凍結路面での絶対的な性能と安心感が増しているのです。
そのうえで「効き長持ち性能」もさらに強化し、よりウィンタータイヤとしての能力を磨き上げたといえるでしょう。
- タイヤ数
- 1
- タイヤ幅
- 185mm
- ホイールサイズ
- 15インチ
- 扁平率
- 60%
ブリヂストン(BRIDGESTONE)
BLIZZAK(ブリザック) VRX3 185/60R15 84Q
BLIZZAK(ブリザック) VRX3 185/60R15 84Q
17,950円〜(税込)
最新作はさらに長く持つ

- 工藤 貴宏
「ブリザック」は20年以上にわたって北海道や北東北主要5都市での装着率ナンバー1を誇る人気ブランドです。
その最新銘柄が「ブリザックVRX3」。
ポイントはなんといっても、トータル性能の高さ。
ブリザックといえば氷の上でのグリップ性能に定評がありますが、「VRX3」は従来品である「VRX2」に比べ、氷上ブレーキ性能が20%*向上。
その進化幅には驚くばかりです。もっともっと氷の上でより安心できるタイヤになったといっていいでしょう。
そのうえで見逃せないのが、長く使える性能へのこだわりです。
長く使える要素としては「減りにくい」と「効き(経年劣化で低下する雪道でのグリップ力)が長持ちする」の2つの要素がありますが、前者に対しては舗装路におけるタイヤと路面の“すべり”を軽減することで耐摩耗性を向上。
後者は、ブリザックが得意とする「発泡ゴム」に含まれる小さな穴の形状が進化したほか、柔らかさを保つ素材として一般的なオイルよりも抜けにくい「ロングステイブルポリマー」を配合することで長く使ってもゴムが硬くならないように工夫しているのです。
- 対応車種
- セダン、スポーツ、ミニバン、軽、コンパクト、SUV
- タイヤ数
- 1
- タイヤ幅
- 185mm
- ホイールサイズ
- 15インチ
- 扁平率
- 60%
【CARPRIME編集部厳選!】おすすめのスタッドレスタイヤ3選
ぜひ商品選びの参考にしてみてください。
ブリヂストン(BRIDGESTONE)
BLIZZAK(ブリザック) VRX2 215/60R17 96Q
BLIZZAK(ブリザック) VRX2 215/60R17 96Q
22,140円〜(税込)
アクティブ発泡ゴムで安心のグリップ力
ものの表面に水が薄く広がる性質を活かした素材でコーティングされており、路面の水滴を除去し、従来製品より高いグリップ力を誇る商品です。
タイヤに摩擦力向上剤と、非対称の溝パターンが採用されているため、より滑りにくい運転が可能です。
この技術によって、氷上ブレーキ性能が10%向上したので、安全で長持ちするタイヤを探している方におすすめです。
- タイヤ数
- 1
- タイヤ幅
- 215mm
- ホイールサイズ
- 17 インチ
- 扁平率
- 60%
ファルケン(Falken)
285/35ZR19 プレミアムタイヤ AZENIS FK510
285/35ZR19 プレミアムタイヤ AZENIS FK510
30,700円〜(税込)
広いタイヤ幅で高グリップ性能を実現!
ダンロップや、ファルケンをメインブランドにタイヤ製品を展開している住友ゴム工業株式会社が製造した安心安全の日本製商品です。
タイヤ幅が285mmあり、地面との接地面積が広いため、確実なグリップ性能を求めている方におすすめです。
また、タイヤの広くて深い溝のパターンデザインによって、より高性能なハイドロプレーニング性能が実現しました。
冬場だけでなく、突然の雨にも対応できる仕様なので、常時安心して運転できます。
- タイヤ数
- 1
- タイヤ幅
- 285mm
- ホイールサイズ
- 19インチ
- 扁平率
- 35%
トーヨータイヤ(TOYO TIRES)
スタッドレスタイヤ 185/60R15 84Q OBSERVE GIZ2
スタッドレスタイヤ 185/60R15 84Q OBSERVE GIZ2
9,490円〜(税込)
吸着クルミゴムで氷上を掴むGIZ2
新作オブザーブGIZ2は従来品よりアイス性能を高め、経年変化後の性能維持やウェット・シャーベット路面も改善しました。
トレッドには太い縦溝3本とセンターブロックを3つひと塊にした非対称パターンを採用し、ブロック同士が支え合い制動やコーナリング性能を高めます。
コンパウンドは鬼クルミの殻、NEO吸水カーボニックセル、柔らかさを保つ持続性密着ゲルを組み合わせた「吸着クルミゴム」で、4年後も氷上摩擦力の低下を抑えます。
この改良により、アイス制動は約8%、ウェット制動は18%向上しています。
- タイヤ数
- 1
- タイヤ幅
- 185mm
- ホイールサイズ
- 15インチ
- 扁平率
- 60%
気になるスタッドレスタイヤのQ&A
Q1. スタッドレスタイヤはいつ交換すべき?
氷上性能の低下が著しいため早めの交換が安全です。
Q2. スタッドレスタイヤを夏まで履き続けてもいいの?
スタッドレスタイヤは雪や氷上での使用を想定して設計された特殊タイヤであり、夏の暑い路面での使用には適していません。
気温が上がるとゴムが柔らかすぎて摩耗が非常に早く進むほか、タイヤ剛性が低いためブレーキが効きにくくなる恐れがあります。
最悪の場合、長く履き続けるとゴム劣化によりバースト(破裂)しやすくなるリスクもあります。
法的には夏にスタッドレスを履いていても(溝さえ十分なら)違反ではありませんが、安全面・経済面から見てもスタッドレスタイヤは冬季以外には使わず、早めに夏タイヤへ履き替えるのが無難です。
Q3. スタッドレスタイヤの寿命はどのくらい?何年使える?
年数で言えば、製造から約5年がゴム劣化の目安とされています。
これは紫外線や温度変化でゴムが徐々に硬化し、見た目に溝が残っていても性能が低下してしまうためです。
実際には3~4年も経つと新品時の柔らかさは失われて氷雪上性能がかなり落ちると言われます。
したがって3-4シーズン使ったら溝があっても交換を検討すべきでしょう。
「あまり走っていないから大丈夫」と何年も使い続けるのは危険です。
Q4. スタッドレスタイヤで舗装路を走ると音がうるさいのはなぜ?
この複雑なパターンが路面との摩擦でパターンノイズを発生させるため、乾いた舗装路では走行音が大きく感じられるのです。
また、低温でも柔らかさを保つ特殊ゴムも通常のタイヤと異なる振動・音を生じさせる一因です。
近年の最新モデルではパターン配置を工夫しブロック剛性を最適化することでロードノイズ低減技術も向上してきていますが、それでも夏タイヤに比べれば音や振動はどうしても大きめになります。
スタッドレス装着中はある程度の走行音増加は避けられないものと考え、安全運転に集中しましょう。
Q5. スタッドレスタイヤは雨の日に効きにくいって本当?
スタッドレスタイヤは雪や凍結路では絶大なグリップ力を発揮しますが、その反面濡れた路面(雨天時)には弱いとも言われています。
溝が深くブロックが大きいトレッドは、水膜を切る性能が夏タイヤに比べ最適化されておらず、雨の日の制動距離が長くなる傾向があります。またゴムが柔らかいため高速で水膜に乗るとハイドロプレーニング現象も起きやすいです。
事実、シャーベット状の路面(雪+水)や氷上に水が浮いた状態はスタッドレスが最も苦手とする状況です。
ただし、メーカーも雨天性能を無視しているわけではなく、ウェット性能に配慮したスタッドレスも存在します。
降雪の少ない都市部向けモデルでは「雨の日でもしっかり止まる」をセールスポイントにしている商品もあります。
いずれにせよスタッドレス装着時でも雨天時は慎重な運転を心がけ、スピードダウンと十分な車間距離確保で安全に走行してください。
Q6. 空気圧管理はどうすれば良い?
月1回は必ず点検すると安心安全です。
Q6. 雪道・凍結路面での運転の注意点はある?
1つ目は、急操作禁止:急ブレーキ・急ハンドル・急加速を避けること。
2つ目は、車間距離は夏の2〜3倍ほど取ること。
氷上では制動距離が大幅に伸びるため、夏よりも車間距離を取りましょう。
3つ目は、早めの減速+エンジンブレーキ併用すること。
4つ目は、わだち・ブラックアイスバーンに注意すること。
路面の変化を早めに読み取り、トレッド溝を活かす速度域(30〜50 km/h)を維持すると良いでしょう。
5つ目は、チェーン規制区間を想定すること。
大雪時はスタッドレスのみでは通行不可となる区間もあるため、チェーンを携行し緊急装着に慣れておくのがおすすめです。
スタッドレスタイヤで冬も安全にドライブをしよう
実際良くなっているので、冬道の運転に不安を持っている人には強くお勧めします。一方、これだけ性能が良くなったので、1世代前のスタッドレスタイヤでも十分な性能を持っているともいえます。
ただし、タイヤの性能はドライバーの腕の未熟をカバーしてくれるので、一世代前のタイヤを使うのはコスパ重視の雪道に慣れたドライバー向きの選択肢です。上手にスタッドレタイヤを選んで楽しい冬道ライフを過ごしてください。
氷上ブレーキ20%向上、摩耗ライフ17%を謳う氷上性能を重視した、ブリヂストンの効き持ちスタッドレスタイヤです。
トレッドデザインは、一見すると縦溝基調のサマータイヤのように見えますが、技術を詰め込み、無駄を省いたらこんなトレッドデザインになってしまいましたとのこと。
ブロック端に突起をつけ、接地面に水膜が侵入しないよう設計するとともに、サイプにもブロックを端から端まで貫通させないサイプを配置することで水の流れを整えて接地性を高めています。
さらに太く長い水路(気泡)を楕円系にして吸水性能をアップしています。