車高調が勝手に下がることはある?その原因とは?
更新日:2024.09.09
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スポーツ走行をする車には必需品と言ってもいい車高調サスペンション。サーキットではより車高を低く、公道では保安基準内に、という車高変化が行えるほか、ストロークを必要とするサーキットなどでも車高変化を付けてセッティングを変えられます。そんな車高調ですが、勝手に下がる…という話も。
車高調でもバネはへたる
車高調に限りませんが、いつしか車高が下がってくるのは「バネのへたり」というのはよくある話です。スプリングはスチール製の製品ですが、長く使っていると反発力が鈍り車重に負けて戻りにくくなる事があります。
これにより、車高が微妙に下がった状態になる、という事は十分あり得ます。ノーマルのダンパー、ノーマルのスプリングだったとしても10万キロも乗れば車高は落ちてきます。そう考えると、サーキット走行などより高負荷状態に置かれる車高調サスペンションのスプリングは劣化も速いと考えるのが妥当ですので、当然ですが車高が落ちてきてしまう、という事はあり得るでしょう。
これにより、車高が微妙に下がった状態になる、という事は十分あり得ます。ノーマルのダンパー、ノーマルのスプリングだったとしても10万キロも乗れば車高は落ちてきます。そう考えると、サーキット走行などより高負荷状態に置かれる車高調サスペンションのスプリングは劣化も速いと考えるのが妥当ですので、当然ですが車高が落ちてきてしまう、という事はあり得るでしょう。
同じくダンパーもヘタる
サスペンションの構成部品はスプリングだけではありません。ダンパーも大事な要素ですね。ダンパーは、スプリングよりも劣化が早いと考えるのが良いでしょう。ダンパーの構成部品は、ガス又はフルード(オイル)とそれらを封入する筒。またピストンやピストンリングも必要ですし、オイル式の場合オイルの通り道を確保するため小さな穴が開いたピストンが必要になります。
これらの構成部品は小さいものが多く、劣化は比較的早いと言えます。特にサーキット走行が多い場合などは、その劣化も早くなるものです。また、サスペンションブーツが劣化している場合などは、サスペンションに傷が入りそこからオイルが漏れる、というケースもあるようです。
これらの構成部品は小さいものが多く、劣化は比較的早いと言えます。特にサーキット走行が多い場合などは、その劣化も早くなるものです。また、サスペンションブーツが劣化している場合などは、サスペンションに傷が入りそこからオイルが漏れる、というケースもあるようです。
そもそも車高調はオーバーホールが必要なもの
ノーマルのサスペンションは耐久性が高く、場合によっては10万キロ程度のれる、という話を聞くこともあります。しかし、車高調は耐久性よりも性能に重きを置いたものですので、当然ながら劣化も速いと考えたほうがいいでしょう。
そのため、車高調はオーバーホールを前提として作られている場合が多く、そのオーバーホール期間は1年毎くらいと設定されている物もあります。利用状況に応じて変わりますが、きちんとオーバーホールする事が必要。
そのため、車高調はオーバーホールを前提として作られている場合が多く、そのオーバーホール期間は1年毎くらいと設定されている物もあります。利用状況に応じて変わりますが、きちんとオーバーホールする事が必要。
ねじ式車高調にありがちな…
ねじ式の車高調でありがちなのは、二つのリングがきちんとかみ合っておらず緩んでしまうもの。
ねじ式の場合、スプリングを支えるリングに対してもう一つのリングが支える形で車高を維持しています。この二つのリングがしっかりとかみ合っていればいいのですが、あまりしっかりやると固着することもあります。そのため、軽くかませる位で…と油断していると、走行時の振動で落ちてくることがありますので要注意です。
なお、固着した場合などはCRCやシリコンスプレーなどで細かな砂などを取り除きながら緩めると上手くいくことがありますので、調整時はしっかり締めましょう。
ねじ式の場合、スプリングを支えるリングに対してもう一つのリングが支える形で車高を維持しています。この二つのリングがしっかりとかみ合っていればいいのですが、あまりしっかりやると固着することもあります。そのため、軽くかませる位で…と油断していると、走行時の振動で落ちてくることがありますので要注意です。
なお、固着した場合などはCRCやシリコンスプレーなどで細かな砂などを取り除きながら緩めると上手くいくことがありますので、調整時はしっかり締めましょう。
車高調だからと言って下げすぎは要注意
車高を調整できるのがメリットでもある車高調正式サスペンションですが、だからと言って下げすぎは禁物です。特に、通常のねじ式車高調などでは、車高を下げると、その分だけストローク量が減るものもあります。この状態で激しい走行をすると、底付きと言って、シリンダーがマウント側のブッシュと当たる事があり、オイル漏れ=ダンパーの抜けを招くことにも。
車高調と一概に言ってもいろいろありますが、例えばフルタップの全長式など、ストローク量を落とすことなく、かつ車高の調整幅が非常に広く、より車高を下げるのも容易。より調整幅を必要とする場合については、全長式を選ぶというのも、サスペンションを傷めないためには大事な事です。
車高調と一概に言ってもいろいろありますが、例えばフルタップの全長式など、ストローク量を落とすことなく、かつ車高の調整幅が非常に広く、より車高を下げるのも容易。より調整幅を必要とする場合については、全長式を選ぶというのも、サスペンションを傷めないためには大事な事です。
車高は高すぎるとロールセンターも高くなりますので、左右に振られる遠心力が強くなりスポーツ走行には不向きです。かといって下げすぎるとストロークを失うので、十分にサスペンションが仕事をしてくれないことも。車高調メーカーが出してくる最適値はそういった要素も考慮しての数値ですのでこれを参考にミリ単位で調整するのが長持ちさせるコツです。