【CFP監修】30代の自動車保険!おすすめの選び方や保険料の安い自動車保険を紹介!

自動車保険

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30代で自動車保険を検討している人向けに、おすすめの自動車保険や保険料の安い自動車保険を紹介します。30代の自動車保険の保険料は20代ほどではありませんが、40代以降と比べると高くなりがちです。

この記事では、保険料のしくみや安くするコツ、保険の加入率を紹介し、納得できる自動車保険を選べるようになることを目指します。

藤 孝憲|とう たかのり

日本FP協会所属のファイナンシャルプランナー。企業に属さない中立公正なファイナンシャルプランナーとして、2006年に独立。保険商品や住宅ローンなどの金融商品の選び方を中心に情報発信しています。保険分野については、約30社の生損保商品を販売していた元保険募集人としての経験や情報を生かした執筆をしております。保険商品は難しいかもしれませんが、複数の商品を比較して初めてそれぞれの商品の特徴が浮かび上がります。記事を通して、商品選びの参考になれば幸いです。

【保有資格】
CFP®、宅建士(未登録)、住宅ローンアドバイザー、証券外務員二種、エクセルVBAエキスパート

藤 孝憲
Chapter
30代で補償内容も保険料も納得できる自動車保険を選ぶコツ
30代が選ぶ!おすすめの自動車保険の補償内容
自動車保険の保険料の目安や相場を知ろう
30代で自動車保険を選ぶ際の注意点

30代で補償内容も保険料も納得できる自動車保険を選ぶコツ

30代は20代よりも収入面で安定し始めますが、まだまだ自動車保険の保険料は割高で、負担に感じる人も多いのではないでしょうか。また万一事故に遭った場合の金銭的な負担も重く感じる可能性があり、必要な補償は保険で準備しておきたいところです。そこで補償内容や保険料で納得できる自動車保険を選ぶコツを紹介します。

自動車保険の保険料が高くなる理由

30代の自動車保険の保険料は、20代ほどではありませんが、負担は重めといえるでしょう。自動車保険の保険料が高くなる理由には、おもに次のような点が挙げられます。

・ノンフリート等級があまり高くないため。
・統計的に30代の事故発生率が少し高いため(下記グラフ参照)。

ノンフリート等級(※)は、無事故を継続するほど上がります。30代でも自動車保険への加入が初めての人もいらっしゃると思いますので、ノンフリート等級は原則6等級となり、それに応じた保険料が設定されます。統計的に30代の事故発生率は40代と少しだけ高いかほとんど変わらないため、特にノンフリート等級が保険料に影響している可能性があります。

※ノンフリート等級:初めて自動車保険に加入する場合は原則6等級から始まり、最高で20等級まである。1年間無事故なら1等級上がり、事故を起こすと3等級(または1等級)下がる。

自動車保険の保険料を安くするコツ

40代以降と比べると保険料は割高となりがちですが、保険料を安くおさえ、できる限り負担を軽くしたいものです。自動車保険の保険料を安くするコツには次のようなものがあります。

・複数の自動車保険を比較する。
・補償内容を必要最小限におさえる。
・ネット型自動車保険の割引制度を活用する。
・親の等級を引き継ぐ。

この記事の後半で保険料相場を紹介していますが、保険会社によって保険料に差が出ていることがわかります。複数の自動車保険を比較することで、同じような補償内容でも保険料の負担を軽くすることができます。

補償内容を必要最小限におさえることも大切です。さまざまな補償を付帯すると安心ですが、それだけ保険料が高くなります。自動車保険を比較する際に、自分にとっての必要最小限の補償は何かについても検討するとよいでしょう。またインターネット割引などを活用すると保険料をおさえることができます。

なおノンフリート等級を親から引き継ぐことができます。親が車に乗らなくなるなど状況次第ですが、親から等級を引き継げるかどうか確認しておきましょう。

30代が選ぶ!おすすめの自動車保険の補償内容

自動車保険の基本補償である「対人賠償保険」「対物賠償保険」「搭乗者傷害保険」「人身傷害保険」「車両保険」の加入率を確認します。「対人賠償保険」「対物賠償保険」は相手側の身体や物、「人身傷害保険」や「搭乗者傷害保険」は自分の身体、「車両保険」は自分の車を保障の対象としています。

30代で選ばれている自動車保険の補償内容

損害保険料率算出機構「自動車保険の概況(2020年度版)」をもとに、基本補償の加入率を確認します。

下表の「自動車保険加入率」は、対人賠償保険、対物賠償保険、人身傷害保険(搭乗者傷害保険)、車両保険それぞれの加入率を表しています。人身傷害保険も対人賠償保険や対物賠償保険と同様、高い加入率であることがわかります。搭乗者傷害保険については、人身傷害保険と同じ「自分の身体」の補償で、保険会社によっては人身傷害保険しかない場合もあることから加入率は低くなっています。車両保険は5割弱の加入率となっています。
※出典:損害保険料率算出機構「自動車保険の概況(2020年度版)」
次に年齢条件別の加入率を確認します。年代別に分かれていませんが、30代の場合「30歳以上補償」を参照します。下記の表は、自家乗用車と軽四輪乗用車それぞれについて、対人賠償保険への加入率を100とした場合の補償内容の割合をまとめたものです。

人身傷害保険はほかの条件と同様、高い加入率となっていますが、車両保険の加入率は若干低めになっています。また軽四輪乗用車より自家乗用車の加入率が高めです。
※出典:損害保険料率算出機構「自動車保険の概況(2020年度版)」
※出典:損害保険料率算出機構「自動車保険の概況(2020年度版)」

自動車保険の保険料の目安や相場を知ろう

自動車を購入する前に、自動車保険の保険料の目安(相場)を知りたい人もいらっしゃるでしょう。ここでは、次の前提条件をもとに補償内容による保険料の違いや保険料の目安(相場)を紹介します。

補償内容による保険料の違い

基本補償のうち、人身傷害保険や車両保険を付帯するかどうか検討することが多いと思われます。そこで人身傷害保険を付帯した場合とさらに車両保険を付帯した場合で保険料がどの程度変わるのかを確認します。
表を見ると、人身傷害保険を付帯すると年間2,000円程度の増額ですが、人身傷害保険と車両保険を付帯すると約5.4万円増えます。この金額で負担に感じるかどうかは家計の状況によりますが、保険料が大きく変わることがわかります。

30代の保険料相場は35,856円!自動車保険8社を調査

先ほどの前提条件をもとに、アクサダイレクト、イーデザイン損保、SBI損保、セゾン、ソニー損保、チューリッヒ、三井ダイレクト損保、楽天損保の8社で保険料シミュレーションを行い、その平均を保険料相場としてまとめたものが下記のグラフです。
30代の自動車保険8社の保険料平均は約3.6万円で、40代以降と比べると高めですが、20代と比べるとかなり保険料が下がっていることがわかります。また20代と同様、保険会社によって保険料の差が大きく、自動車保険を比較検討することが重要です。

なお保険料は条件などによって変わります。保険を検討する際には各保険会社へ見積もりをご依頼のうえ、保険料をご確認ください。

自動車保険の保険料をできる限り安くする補償内容

これまでの資料から、30代の自動車保険としておすすめの補償内容やポイントを紹介します。自動車保険を検討する際の参考にしてください。

●ポイント1:車が生活に欠かせない場合は車両保険まで付帯する
車両保険は全損時に車を利用できなくなった場合に役立ちます。軽微な故障であれば自己負担で対応し、半損や全損など被害が大きいときに車両保険を使います。車両保険を付帯すると保険料が上がりますので、車がないと生活に支障をきたすなど重要性に合わせて加入を検討します。また保険料をできる限り安くするために、免責金額を高めに設定します。ただし免責金額を設けると自己負担が発生しますので注意が必要です。

●ポイント2:必要最小限の補償として、人身傷害保険まで加入する
補償に車両保険を付帯せず、自分の身体を補償する人身傷害保険や搭乗者傷害保険まで加入します。先ほどのシミュレーションを参考にすると人身傷害保険の付帯までであれば、付帯しない場合と比べると保険料はあまり変わりません。

●ポイント3:ネット型の割引制度を活用し、補償内容を充実させる
パターン1や2との併用として、「車両保険を付帯したいけれど保険料が高い」場合など、最大限の割引制度を活用できる保険会社を探し、保険料をおさえられた分、補償を充実させることができます。

30代で自動車保険を選ぶ際の注意点

ここまでさまざまな角度から30代の自動車保険について紹介しましたが、保険料を安くすることだけに注目しすぎて、補償内容を削りすぎないよう注意する必要があります。保険料と補償内容とのバランスを考えて加入することをおすすめします。

30代の場合、運転経験の浅い人もいらっしゃるでしょう。最初から自分に合った自動車保険や補償内容にめぐり合うことを考えず、更新ごとに自分に合った補償内容に近づけることを目指しましょう。

最後に安い自動車保険についてですが、前提条件が変わると保険料も変わるため、1社に限定することはできません。しかし保険会社によって保険料に差があることから、複数の自動車保険を比較検討すれば、補償内容のわりに安い自動車保険を見つけることはできるでしょう。保険料が気になる場合は、ディーラーなどが勧める自動車保険だけでなく、ネット型自動車保険も確認してみましょう。

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