トヨタ GR86の内装はスポーツカーならではのこだわりがたくさん！【プロ徹底解説】

更新日：2024.09.09

※この記事には広告が含まれます

トヨタのGR86は、高い走行性能を備えたFRのスポーツカーです。

インテリアにも、スポーツカーならではのこだわりと工夫が凝らされており、一般的なファミリーカーとは大きく異なる設計となっています。

ここでは、GR86のインテリアの特徴について詳しくご紹介します。

文・鈴木ケンイチ／写真・PBKK

鈴木ケンイチ

モータージャーナリスト。新車紹介から人物取材、メカニカルなレポートまで幅広く対応。最近は新技術や環境関係に注目。年間3～4回の海外モーターショー取材を実施。レース経験あり。毎月1回のSA/PAの食べ歩き取材を10年ほど継続中。日本自動車ジャーナリスト協会（AJAJ）会員　自動車技術会会員　環境社会検定試験（ECO検定）

【この記事のすべての画像を表示する（6枚）】

Chapter: トヨタ GR86の内装の特徴; BOXERメーターを採用した計器類とインパネ; フロントシートのこだわりに注目; グレードごとの内装の違いは？; トヨタ GR86の収納

GR86の中古車一覧

トヨタ GR86 2.4 RZ 美車 HKSハイパワ―スペックマフラー

本体価格

320万円
支払総額

331万円

年式：2022年
走行距離：2.5万km
車検：R.7年01月
なし

トヨタ GR86 2.4 RZ

本体価格

345.8万円
支払総額

364.7万円

年式：2022年
走行距離：0.2万km
車検：R.7年03月
なし

トヨタ GR86 2.4 RC

本体価格

308万円
支払総額

316.4万円

年式：2023年
走行距離：1.4万km
車検：R.8年01月
なし

トヨタ GR86 2.4 RZ 6MT 純正9インチナビ前後ドラレコ

本体価格

288.1万円
支払総額

299.9万円

年式：2022年
走行距離：0.6万km
車検：R.7年07月
なし

トヨタ GR86 2.4 RZ

本体価格

334.9万円
支払総額

352.3万円

年式：2021年
走行距離：2.9万km
車検：車検整備付
なし

トヨタ GR86の中古車一覧を見る

トヨタ GR86の内装の特徴

GR86はFR駆動のスポーツカーであり、走りの部分に重点をあてて開発された車です。

そのため、走行性能と運転する楽しさが重視されており、室内のゆとりやユーティリティを重視したファミリーカーとは、基本的なコンセプトが異なります。

専用設計のFRプラットフォームを用いることで低重心かつ低慣性、コンパクトで車体が軽くなる超低重心FRパッケージを採用。リアシートは用意されているものの、フロントシートを優先した設計となっています。

ドライバーが座るドライビングポジションはヒップポイントを下げつつ、車両の内側へ設定することでコーナリング時における安定性を向上。インパネ周辺は車両姿勢の変化を掴みやすくするために水平を基調としたデザインを採用しています。

また、スイッチ類やシフトノブといった運転に関わる操作機器も、ドライバーが操作しやすいように工夫された配置となっています。

BOXERメーターを採用した計器類とインパネ

先代モデルではコンビネーションメーターが採用されていましたが、GR86ではBOXERメーターと呼ばれる7インチカラー+LCD液晶のデジタルメーターを採用しました。

モノクロカラーを基本とするシンプルな配色となり、タコメーターを中心として視認性を高める効率的な配置がなされています。

さらに、エンジンをかけると表示されるオープニングアニメーションは、GR86に搭載されている水平対向エンジンのピストン動作をモチーフとしたものです。運転に必要な情報が見やすいだけでなく、ドライバーの気分を盛り上げる演出がなされているのです。

また、マルチインフォメーションディスプレイはGモニターやタイムを計測するストップウォッチといった、サーキット走行を行う際にも便利な情報を表示する機能が盛り込まれています。

さらに、サーキット走行向けに用意された「TRACK」モードを利用することで、エンジンの回転数を拡大表示するなど、走行モードを変えることでメーター表示を切り替えることも可能です。

フロントシートのこだわりに注目

GR86では、体のホールド部分を独立パッド形状とすることで、コーナリング時の身体の安定感を高めつつ、シートの軽量化を実現しています。

最上級グレードである「RZ」のシート表皮には、高級人工皮革素材であるウルトラスエード®と本革を採用。

グリップ性に優れた素材を用いることで、激しいサーキット走行時などに発生する負荷にも耐え、身体の軸をぶれにくくするだけでなく、運転しながら車との一体感を感じられるような工夫がなされています。

また、「RZ」には、スポーティーでスパルタンな雰囲気を演出するアルミ製のスポーツペダルが標準で装備されています。このアルミ製スポーツペダルは、「SZ」ではメーカーオプションで装備することが可能です。

グレードごとの内装の違いは？

GR86では、グレードによってシート表皮の素材やペダルが異なるほか、インテリアカラーなどに違いがあります。

まず、競技車などに使われる「RC」およびミドルグレードである「SZ」のインテリアカラーは、ブラックで統一されています。スポーツカーらしいシャープさを備え、クールさが際立ちます。

さらに「RZ」では、ブラックカラーのインテリアだけでなく、ブラック×レッドも用意されています。

ブラックを基調としたインテリアに、レッドがアクセントとして加えられ、レーシングカーのようなアグレッシブな雰囲気が魅力です。

また、ドアスカッフプレートにステンレスの加飾、ドアトリムにはブランノーブ®を使用することによって高級感も演出されています。

トヨタ GR86の収納

GR86は、その素性からミニバンやSUVほどの収納スペースはありませんが、小物やドリンクホルダーといった最低限必要とされるスペースは備わっています。

まず、センターコンソールボックスは観音開き、かつ落ち込み開閉が採用されています。フタが開くと、左右に落ち込んで、使いやすい広い開口部となります。

オープン時にはドリンクホルダーとして使用できるほか、AT車・MT車によって形状が異なります。AT車ではセンターコンソールボックス前方にもドリンクホルダーが設置されていますが、MT車にはシフト操作の妨げにならないよう省略されています。

また、センターコンソールボックス内には充電用USB端子が2個設置されており、スマートフォンなどを充電することも可能です。

このほか、ペットボトルが保管できるサイズのドアポケットが、全車に装備されています。