スズキソリオ、ソリオバンディットを徹底解説!!おすすめグレードは?グレードの違いは?中古車は?

スズキソリオ、ソリオバンディットは、スズキが発売する両側スライドドア付きのコンパクトなミニバンである。この、ソリオ、ソリオバンディットも現在の自動車メーカーの流れに沿って、軽自動車からハイエンドモデルまで、今、ほとんどのハイトワゴンやミニバンには標準仕様とは別に、専用デザインを与えられた「カスタム」モデルが用意されている。エアロパーツを装着するだけでなく、専用のフロントマスクを採用するモデルも多く、スズキ「ソリオ バンディット」も標準仕様とはまったく別のルックスを持つカスタムモデルだ。今回は、スズキソリオ、ソリオバンディットに焦点をあてて解説する。

文・木谷宗義

Chapter
スズキソリオ、ソリオバンディットの歴史を振り返り解説
スズキソリオ、ソリオバンディットの装備内容などを解説
スズキソリオ、ソリオバンディット、ハイブリッド仕様などグレードの違いを比較・解説
スズキソリオ、ソリオバンディットの中古市場の動向を解説

スズキソリオ、ソリオバンディットの歴史を振り返り解説

ソリオ 初代

「ソリオ バンディット」の話をする前に、まずはベースモデルとなる「ソリオ」の説明を簡単にしておきたい。スズキのハイトワゴン「ソリオ」は、ワゴンRの普通車(登録車)仕様だった「ワゴンRソリオ」の後継モデルとして、2010年に誕生したモデル。

一見するとスズキ「スペーシア」やダイハツ「タント」のような軽ハイトワゴンのように見えるが、軽自動車より一回り大きなボディに1.2Lエンジンを搭載した普通車だ。軽ハイトワゴンよりも走りや室内空間に余裕があるだけでなく、4人乗りの軽自動車に対して5人乗りであることから、ファミリー層を中心に人気を集めた。

スズキ ソリオバンディットは2012年に登場した

ソリオバンディット 初代
ソリオバンディット 初代

カスタムモデルである「ソリオ バンディット」が登場したのは、2012年のこと。

それまでも「ソリオ」の上級グレードにはエアロパーツが標準装備され、カスタムニーズに対応していたが、迫力のあるデザインへのニーズは高く、軽自動車の「ワゴンR」に「ワゴンRスティングレー」がラインアップされていたのと同様に、フロントマスクを中心に専用デザインを与えた「ソリオ バンディット」を追加した。

2代目スズキソリオの登場は2015年だった

ソリオバンディット 2代目

現行モデルは、2015年8月に「ソリオ」のフルモデルチェンジと同時に発売されたもの。この新型では、2段構えのLEDヘッドランプを持つフロントマスクが最大の特徴だが、ブラック2トーンルーフを持つボディカラーが設定されたことも新しく、よりトレンドに沿ったデザインとなった。

またパワートレインがハイブリッドのみとなったことも、現行「ソリオ バンディット」の特徴のひとつで、まずは最長で約30秒間のモーターアシスト機能を持たせたマイルドハイブリッド仕様(JC08モード27.8km/L)がデビュー。翌2016年11月に、新開発のフルハイブリッドシステム搭載モデルが追加設定されている。

ソリオバンディット 2代目

またパワートレインがハイブリッドのみとなったことも、現行「ソリオ バンディット」の特徴のひとつで、まずは最長で約30秒間のモーターアシスト機能を持たせたマイルドハイブリッド仕様(JC08モード27.8km/L)がデビュー。

ソリオバンディット 2代目

翌2016年11月に、新開発のフルハイブリッドシステム搭載モデルが追加設定されている。

それまでラインアップされていたマイルドハイブリッドとは異なり、電気モーターのみでも走行を可能としたもので、JC08モードで32.0km/Lの低燃費を実現。


トランスミッションは、マイルドハイブリッドのCVTに対して、2ペダルMTであるAGS(オートギヤシフト)を採用し、「燃費性能のさらなる向上と加速感のある力強い走りを両立」している。

ソリオバンディット 2代目

2018年7月には「ソリオ」とともに一部改良を実施。夜間の歩行者を検知する機能を追加した衝突被害軽減ブレーキ「デュアルカメラブレーキサポート」と、後退時の衝突被害軽減ブレーキ「後退時ブレーキサポート」を採用し、予防安全性能を向上。経済産業省や国土交通省などが普及を推進する「セーフティ・サポートカー」の「サポカーS ワイド」に該当させた。

また、フロントバンパーやフロントグリル、アルミホイールを新デザインに変更した他、サイドエアバッグを標準化。パドルシフトも新採用している。

スズキソリオ、ソリオバンディットの装備内容などを解説

スズキ ソリオ 2016

ソリオ HYBRID MZ 

スズキ ソリオ 2016

ソリオ HYBRID MX 

2020年3月現在、発売されている「ソリオ バンディット」のグレードは、2タイプ。

フルハイブリッドに5ASGを組み合わせた「HYBRID SV」と、マイルドハイブリッド+CVTの「HYBRID MV」だ。「HYBRID SV」は2WDのみの設定、「HYBRID MV」は4WDも選択できる。

スズキ ソリオ 2016

ソリオ HYBRID MZ 

また、全車に「全方位モニター用カメラパッケージ装着車」が用意される。このパッケージは、フロントカメラ 、サイドカメラ(左右)、バックカメラ、ステアリングハンズフリースイッチ、USBソケット、GPSアンテナ、TVアンテナ用ハーネスがセットされたもので、対応カーナビゲーションを装着するための仕様だ。

非装備車に対して52800円高と安価なため、純正ナビの装着を検討しているならこのパッケージ仕様車を選び、対応カーナビを装着したい。

スズキ ソリオ 2016

ソリオ HYBRID MZ 

ソリオ バンディット HYBRID MV

ソリオ バンディット HYBRID MV

「HYBRID SV」と「HYBRID MV」との違いは、ほとんどパワートレインのみで、装備面はほぼ同じ。「HYBRID SV」に車両接近通報装置やPTCヒーターといったフルハイブリッドならではのアイテムが装備されるだけで、LEDヘッドライトや運転席/助手席シートヒーター(HYBRID MVの2WDは運転席のみ)、本革巻ステアリングホイール、エアロパーツ、15インチアルミホイールなどは、両グレードに標準装備される。

ただし、それぞれのパワートレインのキャラクターに合わせて見た目の差別化が図られており、「HYBRID SV」では、フロントグリルやリヤコンビランプ、インパネアッパーガーニッシュにブルーの意匠が採用される。

ソリオ バンディット HYBRID MV

ソリオ バンディット HYBRID MV

ソリオ バンディット HYBRID MV

ボディカラーも2グレードで共通で、5タイプのブラック2トーンルーフ仕様を含め、全13タイプから選択可能だ(カラーにより22,000~66,000円高となる)。

価格は「HYBRID MV 2WD」の1,980,000円~「HYBRID SV 2WD全方位モニター用カメラパッケージ装着車」の2,261,600円。同じ2WDのパッケージ非装着車同士で比較すると、フルハイブリッドのHYBRID MV」の方が、228,800円高い設定だ。

一見同じように思えるマイルドハイブリッドとフルハイブリッドだが、そのドライビングフィールは大きくことなる。購入を検討する際には、両グレードに比較試乗し、フィーリングのある方を選びたい。

スズキソリオ、ソリオバンディット、ハイブリッド仕様などグレードの違いを比較・解説

ソリオ G

ソリオ G 

「ソリオ バンディット」を考えている人の中には、通常の「ソリオ」を比較検討する人も多いだろう。「ソリオ」は、ハイブリッドシステムを搭載しない「G」、マイルドハイブリッドの「HYBRID MX」「HYBRID MZ」、フルハイブリッドの「HYBRID SX」「HYBRID SZ」の5グレード構成で、価格は1,486,100円~2,272,600円。

ソリオ バンディット HYBRID MV

ソリオ バンディット HYBRID MV

マイルドハイブリッドの上級仕様「HYBRID MZ」とバンディットの「HYBRID MV」の2WD同士を比較すると、「HYBRID MZ」の1,991,000円に対しバンディットの「HYBRID MV」は1,980,000円で、バンディットの方が若干、安い。バンディットは専用パーツでドレスアップするものの、電動スライドドアが左側のみになるためだ(オプションで装着可能)。

その他、機能的に異なる部分はなく、純粋に内外装のデザインの好みで選ぶといいだろう。なお、通常の「ソリオ」には、ブラック2トーンルーフは選択できないので注意したい。

スズキソリオ、ソリオバンディットの中古市場の動向を解説

ソリオ バンディット HYBRID MV

ソリオ バンディット HYBRID MV

2020年3月現在、大手中古車情報サイトには、「ソリオ」と「ソリオ バンディット」を合わせて全国で約2800台が掲載されているが、その中で「ソリオ バンディット」は、およそ1000台。内訳は、先代モデルが約300台、現行モデルが約700台だ。

現行モデルの最安値は、80万円前後。ただし、「修復歴なし」に限ると100万円前後が下限となる。しかし、台数の多いボリュームゾーンは160万円前後と、比較的高額な車両となる。これは、登録済み未使用車が多いためだ。

ソリオ デュアルカメラブレーキサポート

2020年に登録された真新しい車両で、160万円台から購入できる。中には「全方位モニター用カメラパッケージ装着車」も見られるため、新車の購入を検討している人は、登録済み未使用車に目を向けてみてもいいかもしれない。

2017年式の比較的高年式の車両でも150万円前後が相場だから、中古車を検討するなら登録済み未使用車はかなりお買い得といえるだろう。ただし、登録済み未使用車の場合、カーナビやオーディオが未装着の場合が多いので注意したい。

ダイハツ「トール」、トヨタ「タンク」「ルーミー」、スバル「ジャスティ」4兄弟という強力なライバルも登場したが、この4兄弟にハイブリッドは存在しない。また、「ソリオ バンディット」は走りの質感が高く、クルマ好きをも納得させるもの。コンパクトなワゴンを検討しているなら、ぜひ一度試乗をしてみてほしい。

木谷 宗義|きたに むねよし

車メディアとSNSの編集者。編集者として企業メディアやSNSのコンテンツ制作を手がける、自身もライターとして年間約100本の記事を執筆する。自動車の歴史から機能解説、ドライブデートまでその幅は広いが、その主軸はひとりの自動車ユーザーとして「役に立つこと」。1981年、神奈川県生まれ。

木谷 宗義|きたに むねよし