マイルドハイブリッドの実力をチェック|ソリオ試乗インプレ1

スズキ ソリオ 2015

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スズキから発売されているプチバン、ソリオ(SOLIO)が、フルモデルチェンジをして、発売されましたね。

今回フルモデルチェンジをしたソリオ(SOLIO)の特徴の一つが、発進時や加速時にモーターがエンジンのパワーをサポートしてくれるマイルドハイブリッドを採用している点。

このマイルドハイブリッドのおかげで燃費効率が多少良くなったようです。

ちなみに、ソリオ(SOLIO)では”マイルドハイブリッド”と言う名前になっていますが、基本的にはハスラー(Hustler)やワゴンRの“Sエネチャージ”と全く同じ機能になっています。

先日マイルドハイブリッドを登載したソリオ(SOLIO)を試乗してきたのですが、ハイブリッド車の感覚はなく意外と普通!?

良い部分もたくさんあったのですが、過度な期待をしすぎているとちょっと拍子抜けをする事も・・・。

ソリオ(SOLIO)を試乗した際、新装備のマイルドハイブリッドの実力を、徹底的にチェックしてきました。

2015/9/14
Chapter
ソリオ マイルドハイブリッドの性能チェック
マイルドハイブリッドはガソリンよりもパワーがある!?

ソリオ マイルドハイブリッドの性能チェック

チェック1. エンジン立ち上げ時

ハイブリッド車と聞くと、エンジンの立ち上げの音がとても静かと言ったイメージがありますよね。

今回、発売されたソリオ(SOLIO)は、どうなのか!?

ハンドルの右側にあるプッシュエンジンを押してみると・・・ギュルルルルル~ンと、ガソリン車ならではのエンジン音が聞こえてきました。
ハイブリッド感は全くありません。このクルマのエンジン音は特にウルサイとかんじませんが、普通に大きいです。

実はこのように電源を入れた時にエンジン音がするのは、当たり前なんです。

今回フルモデルチェンジをして発売されたソリオ(SOLIO)はハイブリッドと言う名前が付いていますが、メインはガソリンエンジン。

あくまで、ソリオに登載されているモーターは、あくまでサポート(補助)。加速時や発進後にエンジンをアシストするための装備に過ぎません。

なので、ソリオ(SOLIO)の電源を入れた時はモーターは全く作動せず、普通のガソリン車並みのエンジン音がします。

このような店がトヨタのハイブリッド車の”アクア(AQUA)”やホンダのフィット3 ハイブリッドと異なる点なのかなと思いました。

チェック2. 発進時

先ほども言った通り、ソリオ(SOLIO)のモーターはあくまでエンジンをサポートするためだけのモノです。
なので、ストロングハイブリッドと呼ばれるアクアやプリウス(PRIUS)と異なり、発進する時もエンジンのパワーでブウォ~~~ンと唸りながら加速してきます。

発進する時の感じもガソリン車そのもの。無音でス~~ッと発進するわけでは無いので、ハイブリッド感は皆無。
しかし、肝心の新型ソリオ(SOLIO)のモーターは発進直後からしっかりと作動。
クルマが発進してからスグに作動し、加速のパワーサポートをしていました。

ただ、いつソリオ(SOLIO)のモーターが作動したのか全く分からない。

ソリオ(SOLIO)のマルチインフォメーションディスプレイで表示されるエネルギーフローインジケーターを見て、ようやくいつモーターが作動したかわかる感じです。

そのくらいモーターの立ち上がりも静かですし、モーターの作動や停止でに不快な振動やショックを運転中に感じる事は全くありませんでした。

この点は、ソリオ(SOLIO)を試乗していて良いと思いました。

チェック3.加速時

ソリオ(SOLIO)は発進時だけでは無く、走行中の加速時にもモーターが作動しエンジンのチカラをモーターがサポートするようになっています。
試乗した際、時速40km/h~50km/hでクルーズ走行中にアクセルを踏み込んで加速しようとすると、モーターが作動してエンジンをアシストしていました。

このモーターの立ち上がりもとてもスムーズ。発進時の加速同様にエンジンフローを見ていないと、いつモーターが作動したのかわからないくらい自然に立ち上がります。

ちなみに、ソリオ(SOLIO)のモーターは時速100km程度までの加速に対応しているようです。なので、高速道路を運転中などもしっかりとモーターがエンジンをサポートしてくれそうですね。

ただ、ちょっと残念だったのはこのモーターの作動時間が短い事。発進時もそうでしたが、思ったよりも早くモーターの稼動が終ってしまいます。

このモーターの作動時間をもう少しながくしてくれれば、燃費もさらに良くなるのに・・・と、試乗をした際に感じました。

マイルドハイブリッドはガソリンよりもパワーがある!?

ソリオ(SOLIO)にはマイルドハイブリッドが登載されている標準モデルのMZグレード・MXグレードやバンディット、そして、ガソリンエンジンのみのGグレードが用意されています。

そこで気になるのは、マイルドハイブリッドが登載されているモデルの方がガソリンエンジンのみのモデルよりもパワー・加速力は良いのかという事。

私もこのマイルドハイブリッド車とガソリン車でパワーや加速が気になったので、ディーラーさんに確認をしてみました。
ディーラーさんの話によると、どうやらソリオ(SOLIO)のマイルドハイブリッド車とガソリン車では、パワーや加速力に違いは無いようです。

ソリオ(SOLIO)に登載されているモーターはあくまで燃費効率を良くするモノで、パワーや加速力をアップするような装備では無いようです。

具体的には、次のようなイメージのようです。

■ガソリン車のケース
エンジンのパワー:100

■マイルドハイブリッド車のケース
エンジンのパワー: 90
モーターのパワー: 10
パワーの合計    :100

例えば、ソリオ(SOLIO)の持つパワーを100とします。

ガソリン車の場合、モーターが装備されていないので、エンジンのチカラのみで走行します。

一方、マイルドハイブリッド車の場合はモーターのチカラが”10″があるので、エンジンは”90″のチカラで走行するイメージ。
つまり、マイルドハイブリッド車はモーターがある分エンジンのパワーを抑える事ができ、それが燃費の向上に繋がるようです。

ディーラーさんの話によると、新型ソリオ(SOLIO)のマイルドハイブリッド車は、ガソリン車よりもパワーや加速力が良いように勘違いをしている人もいるようです。

ソリオ(SOLIO)に登載されているモーターは、+α(プラス アルファ)のチカラを出すための機能ではないので、ご注意を・・・。

今回ソリオ(SOLIO)に新設定されたマイルドハイブリッド車ですが、メインパワーはガソリンなので、ハイブリッド車らしい乗り心地や静寂性は味わえませんでした。

また、正直に言って、普通のガソリン車のパワー・加速力と全く変わりませんでした。

ストロングハイブリッドと呼ばれるアクアやプリウスのような静かなクルマを期待していたら、少しガッカリするかもしれません。

この点は過度な期待はいけないと思います。
その一方、このマイルドハイブリッドで良いと思ったのは、モーター作動時のスムーズさ。

マルチインフォメーションディスプレイを見ていない限りモーターもいつ作動したか全く分かりませんでした。

このスムーズにモーターがサポートしてくれる感じは、とても良いと思いました。

もしこれから新型ソリオのマイルドハイブリッドを試乗する方は、いつモーターが作動したか確認するためにマルチインフォメーションディスプレイにも注意をした方が良いと思います。

試乗中前ばかりを見ていると、いつモーターが作動したか分からないですよ^^
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