マツダ ロードスター(ND)のライバルの違いを比較&解説!!
更新日:2024.09.09
※この記事には広告が含まれます
マツダ・ロードスターは2人乗りのオープンカーです。2座のオープンカーというジャンルで、ロードスターのライバルはかつて数多く存在していましたが、最近ではすっかり下火になってしまいました。今、国産車で2座オープンと言えば、ロードスター以外は、軽自動車のホンダのS660とダイハツのコペンだけという寂しい状況ですが、比較的コンパクトなスポーツモデルを取り上げ、比較・解説をしていきます。
文・鈴木ケンイチ/写真・萩原文博
文・鈴木ケンイチ/写真・萩原文博
- Chapter
- ロードスター(ND)をライバル車のS660、コペンと比較
- マツダロードスター(ND)とコペンとの違いは?
- ロードスター(ND)をライバル車の86(ハチロク)、スイフトスポーツ(スイスポ)と走りで比較
- マツダロードスター(ND)と日産フェアレディZロードスター(Z34)とのオープンカー比較もしてみた
- マツダロードスター(ND)とスイフトスポーツ(スイスポ)と走りのライバル関係は?違いは?
- ロードスター(ND)とライバル車のアバルト124スパイダーを比較
- 歴代マツダロードスターを土屋圭市と大井貴之が語り尽くす42分!
- 【試乗編】【マツダ ロードスター RS (ND)】4代目へと進化したロードスターの走りとは?! 試乗レビュー! PART 2
- 【解説編】【マツダ NDロードスターRS 】300万円台で買えるオープンカーの楽しさを解説!PART1
ロードスター(ND)をライバル車のS660、コペンと比較
S660の特徴は、エンジンを座席の後ろに搭載するミッドシップというところ。まるでレーシングカーのようなダイレクトでクイックな動きを見せてくれます。また、ミッドシップのスポーツカーは攻めた走りを行うときにナーバスな動きを見せがちですが、S660は安定度が高いようにセッティングされているのも特徴です。価格は203万1700円~304万2600円と価格帯は、意外とロードスターと重なっています。
ミッドシップ特有の走り味を味わいたいというのであればS660がおすすめとなります。また、軽自動車ですので、維持費は圧倒的にS660が勝ります。ただし荷室は、ほとんど使えないため、実用性という意味では、ロードスターの方が勝っています。
ミッドシップ特有の走り味を味わいたいというのであればS660がおすすめとなります。また、軽自動車ですので、維持費は圧倒的にS660が勝ります。ただし荷室は、ほとんど使えないため、実用性という意味では、ロードスターの方が勝っています。
マツダロードスター(ND)とコペンとの違いは?
ダイハツのコペンは、FFをベースにした2座オープンカーで、電動で開閉するハードトップを備えているのが特徴です。また、4種類のエクステリアが選べることができ、大きくはありませんが、それなりのサイズのトランクもあります。
レカロシートが用意されているなど、装備の充実度もなかなかのもの。価格帯は188万6500円~244万6000円で、200万円以下のグレードも数多く存在します。ロードスターと比較すると、走りという面では一歩、譲りますが、コスパという点ではコペンが一枚上。
本格的に走るというよりも、オープンカー・ライフをゆったりと楽しみたいという人にコペンがおすすめとなるでしょう。
レカロシートが用意されているなど、装備の充実度もなかなかのもの。価格帯は188万6500円~244万6000円で、200万円以下のグレードも数多く存在します。ロードスターと比較すると、走りという面では一歩、譲りますが、コスパという点ではコペンが一枚上。
本格的に走るというよりも、オープンカー・ライフをゆったりと楽しみたいという人にコペンがおすすめとなるでしょう。
ロードスター(ND)をライバル車の86(ハチロク)、スイフトスポーツ(スイスポ)と走りで比較
本格的なスポーツカーという意味でのロードスターの最大のライバルは、トヨタ86とスバルBRZでしょう。86とBRZは、スバルが生産を担う兄弟車です。特徴は2リッターの水平対向エンジンを搭載するFRモデルで、4座クーペということ。オープンカーではありませんし、後ろに小さいながらも座席もハッチバックもあるため、荷物の積載量は大きくロードスターを上回ります。
また、エンジン出力は最高出力207馬力・最大トルク212Nm(6速MT)もあり、ロードスターの1.5リッターの132馬力・152Nmだけでなく、同じ2リッターのロードスターRFの184馬力・205Nmをも上回ります。速い遅いでいえば86/BRZの方がワンランク上。つまり、室内の広さやパワーは86/BRZが上。実用性があって速いスポーツカーが欲しければ、ロードスターではなく86/BRZがおすすめです。
また、エンジン出力は最高出力207馬力・最大トルク212Nm(6速MT)もあり、ロードスターの1.5リッターの132馬力・152Nmだけでなく、同じ2リッターのロードスターRFの184馬力・205Nmをも上回ります。速い遅いでいえば86/BRZの方がワンランク上。つまり、室内の広さやパワーは86/BRZが上。実用性があって速いスポーツカーが欲しければ、ロードスターではなく86/BRZがおすすめです。
ただし、ロードスターの魅力は、速さでもないし実用性の高さでもありません。ロードスターならではの人馬一体の走りやオープンカーの爽快さ。そして魂動デザインの魅力です。そうしたものが好きというのであれば、迷いなくロードスターを購入すべきでしょう。ちなみにロードスターは、「サポカーSワイド」に相当する衝突被害軽減自動ブレーキを備えています。一方、86/BRZは未装着。安全装備はロードスターが勝っています。
マツダロードスター(ND)と日産フェアレディZロードスター(Z34)とのオープンカー比較もしてみた
日産の誇るスポーツカー、フェアレディZも2座スポーツという意味ではロードスターのライバルとなりえるでしょう。とはいえ、フェアレディZが搭載するのは、最高主力336馬力・最大トルク365Nmの3.7リッターV6エンジン。しかも、特別モデルとして355馬力のNISMOモデルも存在します。
価格も397万9800円~651万9700円と、やはり1ランクも2ランクも上。速さや車格は圧倒的にフェアレディZが上となっています。ただし、フェアレディZも86/BRZと同様に、最新の衝突被害軽減自動ブレーキの設定がありません。その点ではロードスターが勝っていると言っていいでしょう。
価格も397万9800円~651万9700円と、やはり1ランクも2ランクも上。速さや車格は圧倒的にフェアレディZが上となっています。ただし、フェアレディZも86/BRZと同様に、最新の衝突被害軽減自動ブレーキの設定がありません。その点ではロードスターが勝っていると言っていいでしょう。
マツダロードスター(ND)とスイフトスポーツ(スイスポ)と走りのライバル関係は?違いは?
コスパと走りの楽しさという点で、ライバルになるのがスズキのスイフトスポーツです。こちらは、スイフトという実用性の高いコンパクトハッチバックをスポーツカーに仕立て直したというモデル。
最高出力140馬力・最大トルク230Nmの1.4リッター・ターボ・エンジンを搭載しながらも、187万円~209万7700円というお手頃価格を実現しました。また、衝突被害軽減自動ブレーキもスイフトスポーツには用意されています。速さと実用性という点では、スイフトスポーツもロードスターを上回る存在となります。
最高出力140馬力・最大トルク230Nmの1.4リッター・ターボ・エンジンを搭載しながらも、187万円~209万7700円というお手頃価格を実現しました。また、衝突被害軽減自動ブレーキもスイフトスポーツには用意されています。速さと実用性という点では、スイフトスポーツもロードスターを上回る存在となります。
ロードスター(ND)とライバル車のアバルト124スパイダーを比較
最後のロードスターのライバルは兄弟車となるアバルト124スパイダーでしょう。これは、フィアット社のアバルト・ブランドにマツダがOEM提供する、ロードスターの兄弟モデルです。中身はロードスターなのですが、フィアット社のデザインをまとい、フィアット製のエンジンを搭載しているのが特徴です。ルックスは迫力あるグリルが特徴的で、これは1970年代の初代アバルト124のオマージュ的なデザインとなります。
エンジンは、最高出力170馬力・最大トルク250Nmの1.4リッター・ターボ・エンジン。低回転から大きなトルクを発揮し、ロードスターとはまたひと味違った力強い走りを披露します。ただし、価格は406万円(6MT)と416万9000円(6AT)。
ロードスターよりも、1ランク上の価格帯。アバルトのブランド価値とパワフルなエンジンの分だけ高くなっているというわけです。アバルトのブランドが好きという方であれば、日本車の信頼感にロードスターの伝統の走りの良さがプラスされた、こちらを選ぶというのも、十分ありな選択でしょう。
ロードスターよりも、1ランク上の価格帯。アバルトのブランド価値とパワフルなエンジンの分だけ高くなっているというわけです。アバルトのブランドが好きという方であれば、日本車の信頼感にロードスターの伝統の走りの良さがプラスされた、こちらを選ぶというのも、十分ありな選択でしょう。
歴代マツダロードスターを土屋圭市と大井貴之が語り尽くす42分!
【土屋圭市×大井貴之】伝説の名・迷コンビ復活?歴代マツダロードスターを土屋圭市と大井貴之が語り尽くす42分!NAロドとNDロドの乗り比べチェックもあります!【土屋圭市のヴィンテージタイムス】
【試乗編】【マツダ ロードスター RS (ND)】4代目へと進化したロードスターの走りとは?! 試乗レビュー! PART 2
2015年にデビューした4代目マツダロードスター(ND)。1989年に初代が発売されてから一貫して変わらない「人馬一体」というキーワードは有言実行となっているのか? 前回は、4代目マツダロードスター RS(ND)の解説編をお届けしましたが、今回はお待ちかねの試乗編です。どんな走りを魅せるのか?CARPRIMEナビゲーターの河西啓介が試乗レビュー します。
【解説編】【マツダ NDロードスターRS 】300万円台で買えるオープンカーの楽しさを解説!PART1
2015年にデビューした4代目マツダロードスター(ND)。1989年に初代が発売されてから一貫して変わらない「人馬一体」というキーワード。さて、一体どんな車になっているのか、CARPRIMEナビゲーターの河西啓介が紹介します。
マツダ ロードスター RFをNDロードスターが愛車の伊藤梓が徹底解説!ソフトトップロードスター乗りはロードスターRFをどう評価する?MAZDA ROADSTER RF【試乗レビュー・車両レビュー】