【プロ解説】マツダロードスター(ND)のライバルとの違い等を徹底比較&解説!!

マツダ・ロードスターは2人乗りのオープンカーです。2座のオープンカーというジャンルで、ロードスターのライバルはかつて数多く存在していましたが、最近ではすっかり下火になってしまいました。今、国産車で2座オープンと言えば、ロードスター以外は、軽自動車のホンダのS660とダイハツのコペンだけという寂しい状況ですが、比較的コンパクトなスポーツモデルを取り上げ、比較・解説をしていきます。

文・鈴木ケンイチ/写真・萩原文博

Chapter
マツダロードスター(ND)とS660とコペンとの違いは?ライバル比較
マツダロードスター(ND)と86(ハチロク)、スイフトスポーツ(スイスポ)と走りのライバル関係は?違いは?
マツダロードスター(ND)とアバルト124スパイダーとの違いは?解説
【試乗編】【マツダ ロードスター RS (ND)】4代目へと進化したロードスターの走りとは?! 試乗レビュー! PART 2
【解説編】【マツダ NDロードスターRS 】300万円台で買えるオープンカーの楽しさを解説!PART1
マツダ ロードスター RS 萩原文博

マツダロードスター(ND)とS660とコペンとの違いは?ライバル比較

ホンダ S660

S660の特徴は、エンジンを座席の後ろに搭載するミッドシップというところ。まるでレーシングカーのようなダイレクトでクイックな動きを見せてくれます。また、ミッドシップのスポーツカーは攻めた走りを行うときにナーバスな動きを見せがちですが、S660は安定度が高いようにセッティングされているのも特徴です。価格は203万1700円~304万2600円と価格帯は、意外とロードスターと重なっています。

ミッドシップ特有の走り味を味わいたいというのであればS660がおすすめとなります。また、軽自動車ですので、維持費は圧倒的にS660が勝ります。ただし荷室は、ほとんど使えないため、実用性という意味では、ロードスターの方が勝っています。
 

マツダロードスター(ND)とコペンとの違いは?

ダイハツ コペン ローブ

ダイハツのコペンは、FFをベースにした2座オープンカーで、電動で開閉するハードトップを備えているのが特徴です。また、4種類のエクステリアが選べることができ、大きくはありませんが、それなりのサイズのトランクもあります。

レカロシートが用意されているなど、装備の充実度もなかなかのもの。価格帯は188万6500円~244万6000円で、200万円以下のグレードも数多く存在します。ロードスターと比較すると、走りという面では一歩、譲りますが、コスパという点ではコペンが一枚上。

本格的に走るというよりも、オープンカー・ライフをゆったりと楽しみたいという人にコペンがおすすめとなるでしょう。

マツダロードスター(ND)と86(ハチロク)、スイフトスポーツ(スイスポ)と走りのライバル関係は?違いは?

トヨタ 86 2017

本格的なスポーツカーという意味でのロードスターの最大のライバルは、トヨタ86とスバルBRZでしょう。86とBRZは、スバルが生産を担う兄弟車です。特徴は2リッターの水平対向エンジンを搭載するFRモデルで、4座クーペということ。オープンカーではありませんし、後ろに小さいながらも座席もハッチバックもあるため、荷物の積載量は大きくロードスターを上回ります。

また、エンジン出力は最高出力207馬力・最大トルク212Nm(6速MT)もあり、ロードスターの1.5リッターの132馬力・152Nmだけでなく、同じ2リッターのロードスターRFの184馬力・205Nmをも上回ります。速い遅いでいえば86/BRZの方がワンランク上。つまり、室内の広さやパワーは86/BRZが上。実用性があって速いスポーツカーが欲しければ、ロードスターではなく86/BRZがおすすめです。

トヨタ 86 2017

ただし、ロードスターの魅力は、速さでもないし実用性の高さでもありません。ロードスターならではの人馬一体の走りやオープンカーの爽快さ。そして魂動デザインの魅力です。そうしたものが好きというのであれば、迷いなくロードスターを購入すべきでしょう。ちなみにロードスターは、「サポカーSワイド」に相当する衝突被害軽減自動ブレーキを備えています。一方、86/BRZは未装着。安全装備はロードスターが勝っています。

マツダロードスター(ND)と日産フェアレディZロードスター(Z34)とのオープンカー比較もしてみた

日産 370Z ロードスター 2018
日産 370Z ロードスター 2018

日産の誇るスポーツカー、フェアレディZも2座スポーツという意味ではロードスターのライバルとなりえるでしょう。とはいえ、フェアレディZが搭載するのは、最高主力336馬力・最大トルク365Nmの3.7リッターV6エンジン。しかも、特別モデルとして355馬力のNISMOモデルも存在します。

価格も397万9800円~651万9700円と、やはり1ランクも2ランクも上。速さや車格は圧倒的にフェアレディZが上となっています。ただし、フェアレディZも86/BRZと同様に、最新の衝突被害軽減自動ブレーキの設定がありません。その点ではロードスターが勝っていると言っていいでしょう。

マツダロードスター(ND)とスイフトスポーツ(スイスポ)と走りのライバル関係は?違いは?

スズキ スイフトスポーツ 2017

コスパと走りの楽しさという点で、ライバルになるのがスズキのスイフトスポーツです。こちらは、スイフトという実用性の高いコンパクトハッチバックをスポーツカーに仕立て直したというモデル。

最高出力140馬力・最大トルク230Nmの1.4リッター・ターボ・エンジンを搭載しながらも、187万円~209万7700円というお手頃価格を実現しました。また、衝突被害軽減自動ブレーキもスイフトスポーツには用意されています。速さと実用性という点では、スイフトスポーツもロードスターを上回る存在となります。

マツダロードスター(ND)とアバルト124スパイダーとの違いは?解説

アバルト 124 スパイダー 2016

最後のロードスターのライバルは兄弟車となるアバルト124スパイダーでしょう。これは、フィアット社のアバルト・ブランドにマツダがOEM提供する、ロードスターの兄弟モデルです。中身はロードスターなのですが、フィアット社のデザインをまとい、フィアット製のエンジンを搭載しているのが特徴です。ルックスは迫力あるグリルが特徴的で、これは1970年代の初代アバルト124のオマージュ的なデザインとなります。

マツダ ロードスター RS 萩原文博

エンジンは、最高出力170馬力・最大トルク250Nmの1.4リッター・ターボ・エンジン。低回転から大きなトルクを発揮し、ロードスターとはまたひと味違った力強い走りを披露します。ただし、価格は406万円(6MT)と416万9000円(6AT)。

ロードスターよりも、1ランク上の価格帯。アバルトのブランド価値とパワフルなエンジンの分だけ高くなっているというわけです。アバルトのブランドが好きという方であれば、日本車の信頼感にロードスターの伝統の走りの良さがプラスされた、こちらを選ぶというのも、十分ありな選択でしょう。

【試乗編】【マツダ ロードスター RS (ND)】4代目へと進化したロードスターの走りとは?! 試乗レビュー! PART 2

2015年にデビューした4代目マツダロードスター(ND)。1989年に初代が発売されてから一貫して変わらない「人馬一体」というキーワードは有言実行となっているのか? 前回は、4代目マツダロードスター RS(ND)の解説編をお届けしましたが、今回はお待ちかねの試乗編です。どんな走りを魅せるのか?CARPRIMEナビゲーターの河西啓介が試乗レビュー します。

【解説編】【マツダ NDロードスターRS 】300万円台で買えるオープンカーの楽しさを解説!PART1

2015年にデビューした4代目マツダロードスター(ND)。1989年に初代が発売されてから一貫して変わらない「人馬一体」というキーワード。さて、一体どんな車になっているのか、CARPRIMEナビゲーターの河西啓介が紹介します。

鈴木 ケンイチ

モータージャーナリスト。新車紹介から人物取材、メカニカルなレポートまで幅広く対応。最近は新技術や環境関係に注目。年間3~4回の海外モーターショー取材を実施。レース経験あり。毎月1回のSA/PAの食べ歩き取材を10年ほど継続中。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 自動車技術会会員 環境社会検定試験(ECO検定)

鈴木 ケンイチ