愛車で車中泊を楽しむコツと基礎テクニック4選
更新日:2024.09.09
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アウトドアレジャー派やニューファミリーの中には、車中泊をしている人が多くいます。「車で寝るなんて…」と言う人もいますが、工夫をすれば想像以上に快適に寝ることができます。今回は車中泊の基礎テクニックをお伝えしたいと思います。
文・山崎友貴
文・山崎友貴
車の中の仮眠と車中泊の違い
アウトドアレジャー派やニューファミリーの中には、夜中のうちに移動して、現地で車中泊をするという人が多くいます。宿泊費が節約できる上に、休日の時間を有効に使えるからです。
車の中の仮眠と車中泊の違いは明確にあるわけではありませんが、シートを倒して2〜3時間程度の睡眠を取るのは仮眠、しっかりと装備などを整えて寝ることを車中泊と言っている場合が多いようです。ただ、キャンピングカーのような宿泊設備を持っている車で寝るのは、車中泊に定義されないことがほとんどです。
では、そんな車中泊の基礎テクニックを確認してみましょう。
車の中の仮眠と車中泊の違いは明確にあるわけではありませんが、シートを倒して2〜3時間程度の睡眠を取るのは仮眠、しっかりと装備などを整えて寝ることを車中泊と言っている場合が多いようです。ただ、キャンピングカーのような宿泊設備を持っている車で寝るのは、車中泊に定義されないことがほとんどです。
では、そんな車中泊の基礎テクニックを確認してみましょう。
①愛車の凹凸をいかに消すか
車中泊をする場合、まず大前提になるのが「脚を伸ばして寝る」ということです。最近の車は、軽自動車やコンパクトカーでもフルフラットシートを備えている車種が多くなっています。車中泊をするという文化は、非常に日本的なものであり、輸入車でフルフラットになる車種は一部です。
ただ、いくらフルフラットになると言っても、凹凸がないベッドのようなシートはありません。シートを倒すと表面が波打って、体格によっては背中や腰が曲がって、とても寝られるものではないのです。
車中泊派は、愛車の凹凸をいかに消すか、それぞれ工夫をしているのです。手っ取り早いのは、自宅で使っている布団を使うことです。マットレスと敷き布団をシートの上に置けば、凹凸の大部分を消すことができるはずです。ただ、布団の場合はかさばるのがネックになります。
使わない時にはコンパクトにしまえるのが、エアマット(ベッド)です。エアマットは空気を入れて使うため、凹凸はまず気になりません。空気を調整して堅さが変えられるので、寝心地を調整することも可能です。エアマットの弱点は大きさ。大抵はシングルかダブルが設定されており、車種によっては車内にうまくフィットしないことも。
最近はミニバンやSUVの車内を意識した商品も売られていますが、購入する場合はサイズを十分にチェックしましょう。マットは大きい場合は、空気の入っていない状態で折り曲げて、それをガムテープで留めれば、膨らませた時に小さくすることが可能です。
予算があるなら、ベッドマットを購入するのも手です。これを使えば、完全に平らな面で快適に寝ることができます。少々高価なのと、車種が限られてくるのが、デメリットかもしれません。
エアマットやベッドマットを使用する場合は、掛け布団かシェラフを用意しましょう。シェラフは、夏は封筒型、冬はマミー型を使うとベストですが、どちら選ぶならマミー型だけでオールシーズン使うことが可能です。
最後に、かならず枕を用意しましょう。枕があるとないとでは、まるで快眠度が違います。一番いいのは、家で使っている枕を持っていくことです。
ただ、いくらフルフラットになると言っても、凹凸がないベッドのようなシートはありません。シートを倒すと表面が波打って、体格によっては背中や腰が曲がって、とても寝られるものではないのです。
車中泊派は、愛車の凹凸をいかに消すか、それぞれ工夫をしているのです。手っ取り早いのは、自宅で使っている布団を使うことです。マットレスと敷き布団をシートの上に置けば、凹凸の大部分を消すことができるはずです。ただ、布団の場合はかさばるのがネックになります。
使わない時にはコンパクトにしまえるのが、エアマット(ベッド)です。エアマットは空気を入れて使うため、凹凸はまず気になりません。空気を調整して堅さが変えられるので、寝心地を調整することも可能です。エアマットの弱点は大きさ。大抵はシングルかダブルが設定されており、車種によっては車内にうまくフィットしないことも。
最近はミニバンやSUVの車内を意識した商品も売られていますが、購入する場合はサイズを十分にチェックしましょう。マットは大きい場合は、空気の入っていない状態で折り曲げて、それをガムテープで留めれば、膨らませた時に小さくすることが可能です。
予算があるなら、ベッドマットを購入するのも手です。これを使えば、完全に平らな面で快適に寝ることができます。少々高価なのと、車種が限られてくるのが、デメリットかもしれません。
エアマットやベッドマットを使用する場合は、掛け布団かシェラフを用意しましょう。シェラフは、夏は封筒型、冬はマミー型を使うとベストですが、どちら選ぶならマミー型だけでオールシーズン使うことが可能です。
最後に、かならず枕を用意しましょう。枕があるとないとでは、まるで快眠度が違います。一番いいのは、家で使っている枕を持っていくことです。
②道徳に反する行為は絶対にNG
昨今、車中泊で問題になっているのが、泊まる場所です。治安やインフラを考えると、高速道路のSAやPA、道の駅が便利ですが、これらの施設は基本的に休憩や仮眠を取るためにのみ利用できると定められています。つまり、長時間の車中泊はNGというわけです。
どうして、こういうことが取り沙汰されるかというと、それはマナーが悪いから。エンジンをかけっ放しにする、トイレで洗髪などをする、駐車場にテーブル、椅子を広げて食事を取る…などなど。中にはバーベキューコンロを使ってBBQをする猛者もいるということですから、驚きです。
どこで車中泊をするにしても、道徳に反する行為は絶対にNG。車中泊は基本的に公共の場所でするものですから、他人が嫌がることはすべてNGと考えましょう。現地に到着したら、まずエンジンを止めて、ヘッドライトをすぐに消しましょう。オーディオの音楽も御法度です。先客に迷惑にならぬように、静かに行動することが原則です。
どうして、こういうことが取り沙汰されるかというと、それはマナーが悪いから。エンジンをかけっ放しにする、トイレで洗髪などをする、駐車場にテーブル、椅子を広げて食事を取る…などなど。中にはバーベキューコンロを使ってBBQをする猛者もいるということですから、驚きです。
どこで車中泊をするにしても、道徳に反する行為は絶対にNG。車中泊は基本的に公共の場所でするものですから、他人が嫌がることはすべてNGと考えましょう。現地に到着したら、まずエンジンを止めて、ヘッドライトをすぐに消しましょう。オーディオの音楽も御法度です。先客に迷惑にならぬように、静かに行動することが原則です。
③快適に寝るための場所選び
さて場所選びですが、快適に寝るためには2つのことに留意しなければなりません。まずは明るくないこと、そして平らな場所であること。この二つの条件が揃う場所を見つけるのは、意外と難しいものです。
街灯が明るくて気になる時のために、アイマスク、もしくはブラインドシェードを用意しておくといいでしょう。アイマスクは100円で購入できますので、手軽です。ブランドシェードはすべての窓の分を購入すると、それなりに高価になりますが、断熱ができること、外からの視界を遮ることができるなど、メリットは大きいと言えます。
場所が平らでない場合は、車載のパンタグラフジャッキを複数使って、車内を平らにしているユーザーもいるようです。ただし、斜面の上方に頭を向け、さらにエアベッドを使えば、急坂でないかぎりはそれほど気にならないと思います。
街灯が明るくて気になる時のために、アイマスク、もしくはブラインドシェードを用意しておくといいでしょう。アイマスクは100円で購入できますので、手軽です。ブランドシェードはすべての窓の分を購入すると、それなりに高価になりますが、断熱ができること、外からの視界を遮ることができるなど、メリットは大きいと言えます。
場所が平らでない場合は、車載のパンタグラフジャッキを複数使って、車内を平らにしているユーザーもいるようです。ただし、斜面の上方に頭を向け、さらにエアベッドを使えば、急坂でないかぎりはそれほど気にならないと思います。
④車中泊をする際の注意点
これからの季節は雪が降りますので、車中泊をする際に気をつけなければならないことがあります。まず、エンジンのかけたまま寝入ってしまうのはNGです。雪が積もって排気マフラーを覆ってしまうと、車内にガスが入り込んで、一酸化炭素中毒になる恐れがあるのです。
寒さは着衣やシェラフ、毛布などでできるだけ凌ぎ、どうして暖房が必要な場合は、短時間だけエンジンをかけるようにしましょう。その時に、マフラーの周囲をスコップで広く除雪しておくことが大切です。
アウトドア派の中には、キャンプ用バーナーで暖を取る人がいるようですが、これも大変危険です。酸素がなくなって火が消えても、ガスは出続けるからです。車内にガスが充満して、なにかの拍子に引火する恐れがあるので使用は厳禁です。お湯などを沸かす場合も、車外で行うか、リアゲートを開けることがマストです。
降雪地域では、朝起きたら愛車が雪に埋まって発進できなかった…というケースが意外とあります。また、ドアに付いた水滴が凍結して、ドアが開かなくなったという例もあります。降雪地域で車中泊をする場合は、除雪用のスコップを用意し、あらかじめドアとボディの接面にあるゴムシールドにシリコンオイルなどを塗布しておきましょう。
車内で夜を過ごす時に、カーAVなどで電力を使いすぎることも注意したいポイントです。エンジンをかけないで、オーディオの使用やガジェットへの充電を行っていると、バッテリーの電力がなくなって、翌朝エンジンが始動できないということも。寒冷地では自動車用バッテリーの放電も激しくなりますので、電力消費には気をつけたいものです。
最後に、寝る時は必ずドアのロックを忘れずに。
最初に車中泊をするのは勇気がいるものですが、快適にするための準備をしておけば、想像以上に楽しいのものです。手軽に体験できる非日常、車中泊。あなたも、ぜひ実践してみてください。
寒さは着衣やシェラフ、毛布などでできるだけ凌ぎ、どうして暖房が必要な場合は、短時間だけエンジンをかけるようにしましょう。その時に、マフラーの周囲をスコップで広く除雪しておくことが大切です。
アウトドア派の中には、キャンプ用バーナーで暖を取る人がいるようですが、これも大変危険です。酸素がなくなって火が消えても、ガスは出続けるからです。車内にガスが充満して、なにかの拍子に引火する恐れがあるので使用は厳禁です。お湯などを沸かす場合も、車外で行うか、リアゲートを開けることがマストです。
降雪地域では、朝起きたら愛車が雪に埋まって発進できなかった…というケースが意外とあります。また、ドアに付いた水滴が凍結して、ドアが開かなくなったという例もあります。降雪地域で車中泊をする場合は、除雪用のスコップを用意し、あらかじめドアとボディの接面にあるゴムシールドにシリコンオイルなどを塗布しておきましょう。
車内で夜を過ごす時に、カーAVなどで電力を使いすぎることも注意したいポイントです。エンジンをかけないで、オーディオの使用やガジェットへの充電を行っていると、バッテリーの電力がなくなって、翌朝エンジンが始動できないということも。寒冷地では自動車用バッテリーの放電も激しくなりますので、電力消費には気をつけたいものです。
最後に、寝る時は必ずドアのロックを忘れずに。
最初に車中泊をするのは勇気がいるものですが、快適にするための準備をしておけば、想像以上に楽しいのものです。手軽に体験できる非日常、車中泊。あなたも、ぜひ実践してみてください。
山崎友貴|Yamazaki Tomotaka
四輪駆動車専門誌、RV誌編集部を経て、フリーエディターに。RVやキャンピングカー、アウトドア誌などで執筆中。趣味は登山、クライミング、山城探訪。小さいクルマが大好物。