マークⅡがマークXへ変遷した理由を解説!マークXのスペック・燃費・中古価格まとめ
更新日:2024.09.09
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かつて、トヨタにはマークⅡという上級ファミリーカーが存在し、バブル景気に沸いた頃には「ハイソカー」と呼ばれ、中流層のハートを掴み、販売ランキングの上位を争うような売れ行きを示しました。しかし時代とともにマークⅡは勢力を弱め、2005年、新たにマークXに改名しリニューアルを図ることとなりました。
なぜマークⅡはマークXに変わっていったのかという理由とともに、マークXの情報を取り揃えました。
なぜマークⅡはマークXに変わっていったのかという理由とともに、マークXの情報を取り揃えました。
ユーザーとともに年齢を重ねるマークX
かつて、ハイソカーに熱狂した団塊の世代ももはや60歳代半ば。 マークⅡのボリュームゾーンだった世代は、年齢を重ね、もはや60歳代半ばです。しかし、それはマークⅡに限ったことではありません。
カローラもプレミオ(コロナ)もクラウンも、皆いちように、分厚い支持層を得た代わりに、ユーザーとともに老いてしまうという現象に直面したのです。マークⅡも例外ではなく、乗っているのは高齢者ばかり、年寄り車という評判につながっていきます。それでは若い世代に支持を得られず、新しい層の顧客を開拓することもできません。
そこでトヨタが採った施策のひとつは「ターボ車によるスポーツカーイメージの構築」でした。マークXは2004年に12代目クラウンがプラットフォームを刷新。このプラットフォームを採用して、登場したのがマークXです。マークⅡの正式な後継者にあたります。
現在のマークXは2代目。ですが、マークⅡから数えると11代目という歴史ある車種となります。 マークⅡの後継車種として登場したマークXは、大胆でスタイリッシュなデザインのスポーツセダンとして、このクラスでのトヨタの復権を狙ったモデルでした。
2世代目のマークXでは、G‘sバージョンや、特別仕様のヴェルティガ、プラスMスーパーチャージャーなど、コンプリートカーもリリースされ、スポーツセダンとしての色が濃くなっています。
カローラもプレミオ(コロナ)もクラウンも、皆いちように、分厚い支持層を得た代わりに、ユーザーとともに老いてしまうという現象に直面したのです。マークⅡも例外ではなく、乗っているのは高齢者ばかり、年寄り車という評判につながっていきます。それでは若い世代に支持を得られず、新しい層の顧客を開拓することもできません。
そこでトヨタが採った施策のひとつは「ターボ車によるスポーツカーイメージの構築」でした。マークXは2004年に12代目クラウンがプラットフォームを刷新。このプラットフォームを採用して、登場したのがマークXです。マークⅡの正式な後継者にあたります。
現在のマークXは2代目。ですが、マークⅡから数えると11代目という歴史ある車種となります。 マークⅡの後継車種として登場したマークXは、大胆でスタイリッシュなデザインのスポーツセダンとして、このクラスでのトヨタの復権を狙ったモデルでした。
2世代目のマークXでは、G‘sバージョンや、特別仕様のヴェルティガ、プラスMスーパーチャージャーなど、コンプリートカーもリリースされ、スポーツセダンとしての色が濃くなっています。
マークⅡファンの獲得の手応えはイマイチ...
1JZ-GTEターボエンジン搭載のIR-Vを、ヤマハがチューニングしたフォーチュナといった仕様を設けたりしながら、マークⅡは本当に顧客が求めているものを作りを続けていきました。
兄弟車のヴェロッサが登場したのもその一環と言えるでしょう。しかし成果としてはあまり芳しくはありませんでした。当時の若者層を掘り起こすことはできず、中間層はといえばミニバンやSUVへ移行していましたから、非常に微妙な立場に立たされていたことは確かです。
ちなみに、その迷いの一例として、豪華でフカフカないつものベージュ色のモケットシートに、パールツートンのボディカラーも選べる最高級グレード、グランデGに、スポーツ色の強い1JZ-GTEを搭載した「グランデG-tb」というモデルがあります。
しかし、グランデG-tbはまったく見向きされず、売れたのは2.0L(これは植木さんがやられている表記にあわせてもらえると。。)の普通のモデルでした。 つまり、グランデG-tbは立派なレア車。興味があれば、中古車サイトで探してみてください。
兄弟車のヴェロッサが登場したのもその一環と言えるでしょう。しかし成果としてはあまり芳しくはありませんでした。当時の若者層を掘り起こすことはできず、中間層はといえばミニバンやSUVへ移行していましたから、非常に微妙な立場に立たされていたことは確かです。
ちなみに、その迷いの一例として、豪華でフカフカないつものベージュ色のモケットシートに、パールツートンのボディカラーも選べる最高級グレード、グランデGに、スポーツ色の強い1JZ-GTEを搭載した「グランデG-tb」というモデルがあります。
しかし、グランデG-tbはまったく見向きされず、売れたのは2.0L(これは植木さんがやられている表記にあわせてもらえると。。)の普通のモデルでした。 つまり、グランデG-tbは立派なレア車。興味があれば、中古車サイトで探してみてください。
マークXのCM戦略 "部長頭下げすぎでした...でも素敵でした"
マークXが誕生した背景には、日産 スカイラインV35型の存在が大きいように思います。
FRセダンとして国際的にも通用する合理的で理想的なパッケージングと走りで、V35スカイラインは完成度に定評を得ることに成功したのです。 スカイラインのデビューは、マークXよりも3年早い2001年でしたから、このスカイラインの人気を見て、マークⅡは大幅な刷新を受けたとも言われています。そう考えるとトヨタの戦略というのは日産の動向を見ながらの後出しジャンケンのようです。
しかしそれがいつもうまくいってしまうのですから、それもひとつの才能と言っていいかもしれません。 事実、マークXは直前に誕生したZEROクラウンのコンポーネンツを利用し、新型V6エンジンに6段オートマチックを組み合わせた、最新モードのスポーティサルーンに生まれ変わったのです。
そしてなにより成功のきっかけとなったのはCM戦略でしょう。 俳優の佐藤浩市と当時モデルだった井上訓子(現・青山倫子)を起用した、ビジネスマンの格好良さを全面に出したCM展開は話題を呼び、「佐藤部長」はマークXの代名詞のような存在にもなりました。
ライバル比較?日産スカイラインとマークX…それぞれの持ち味は?
FRセダンとして国際的にも通用する合理的で理想的なパッケージングと走りで、V35スカイラインは完成度に定評を得ることに成功したのです。 スカイラインのデビューは、マークXよりも3年早い2001年でしたから、このスカイラインの人気を見て、マークⅡは大幅な刷新を受けたとも言われています。そう考えるとトヨタの戦略というのは日産の動向を見ながらの後出しジャンケンのようです。
しかしそれがいつもうまくいってしまうのですから、それもひとつの才能と言っていいかもしれません。 事実、マークXは直前に誕生したZEROクラウンのコンポーネンツを利用し、新型V6エンジンに6段オートマチックを組み合わせた、最新モードのスポーティサルーンに生まれ変わったのです。
そしてなにより成功のきっかけとなったのはCM戦略でしょう。 俳優の佐藤浩市と当時モデルだった井上訓子(現・青山倫子)を起用した、ビジネスマンの格好良さを全面に出したCM展開は話題を呼び、「佐藤部長」はマークXの代名詞のような存在にもなりました。
ライバル比較?日産スカイラインとマークX…それぞれの持ち味は?
フォーマルかつスポーティなマークX
こうしてマークⅡはマークXとなり、新しいジャンルとポジションを獲得しました。
マークⅡが昭和のサラリーマンなら、マークXは現代に生きるビジネスマンの名刺代わりのような存在なのかもしれません。 ユーザーの年齢とともに年老いていった時期を経て、新たな価値観とキャラクターを模索、そしてユーザーの信任を得て現在のマークXがあるということがわかりますね。
エンジン、走りに磨きがかけられた現行型マークXは、優れたパッケージングによって、誰もが納得する快適性と運動性能を両立。フォーマルカーとしても使える品格は、大人の男性が選ぶセダンとしてお薦めの1台なのです。なにより「このクルマに乗っていれば安心だよね」という商品性もに、マークXの魅力なのではないでしょうか。
マークⅡが昭和のサラリーマンなら、マークXは現代に生きるビジネスマンの名刺代わりのような存在なのかもしれません。 ユーザーの年齢とともに年老いていった時期を経て、新たな価値観とキャラクターを模索、そしてユーザーの信任を得て現在のマークXがあるということがわかりますね。
エンジン、走りに磨きがかけられた現行型マークXは、優れたパッケージングによって、誰もが納得する快適性と運動性能を両立。フォーマルカーとしても使える品格は、大人の男性が選ぶセダンとしてお薦めの1台なのです。なにより「このクルマに乗っていれば安心だよね」という商品性もに、マークXの魅力なのではないでしょうか。
マークXのエクステリア・内装について
トヨタ マークXのエクステリアは、伸びやかなシルエットが特徴です。BMWやベンツのような三連のヘッドランプとマークXならではの「X」のシルエットのフロントメッシュグリルなど、高級感のある顔立ちになります。 フロント同様にリアコンビネーションランプも三連タイプが採用されております。
そしてマークXのエクステリアで最大の特徴はその車幅。全幅1,795mmと国内メーカー製セダンのなかではかなり広い方で、存在感では右に並ぶセダンはないといっても過言ではありません。
しかし、リアから見てもフロントから見ても全体的なシルエットの流線型はバランスが取れております。インテリアも細部まで作り込まれた印象。センターの大きめの木目調パネルやシフトゲートなどは、まさに高級車を思わせるシック&ラグジュアリーなデザインです。
また、後部座席の縦幅が長く、ゆったりと足を延ばせるような作りになっており、長時間のドライブでも疲れることは少ないです。
マークXの燃費性能について
オーナーの報告をもとに、マークXの燃費や維持費を見ていきましょう。
※JC08モードで計測
※新車登録から13年以上経過のガソリン車は税金15%上乗せ
初代2,500cc | ハイオク | 12.6km/L | 10.01km/L |
初代3,000cc | ハイオク | 11.8km/L | 9.44km/L |
2代目2,500cc | レギュラー | 12.4~13.0km/L | 10.07km/L |
2代目3,500cc | ハイオク | 10.2km/L | 10.04km/L |
※新車登録から13年以上経過のガソリン車は税金15%上乗せ
マークXの走行性能について
マークXの各グレードのスペックをまとめてみました。以下のようなスペックとなっているので、グレードで悩んでいる方は参考にしてみてください。
250G Fパッケージ | 250G Four Fパッケージ | 250G | |
駆動方式 | FR | フルタイム4WD | FR |
エンジン | 2.5L | 2.5L | 2.5L |
最高出力 | 203ps(149kW)/6,400rpm | 203ps(149kW)/6,400rpm | 203ps(149kW)/6,400rpm |
最大トルク | 24.8kg・m/4,800rpm | 24.8kg・m/4,800rpm | 24.8kg・m/4,800rpm |
トランスミッション | 6AT | 6AT | 6AT |
プレミアム | 250G Four | 250G Sパッケージ | |
駆動方式 | FR | フルタイム4WD | FR |
エンジン | 2.5L | 2.5L | 2.5L |
最高出力 | 203ps(149kW)/6,400rpm | 203ps(149kW)/6,400rpm | 203ps(149kW)/6,400rpm |
最大トルク | 24.8kg・m/4,800rpm | 24.8kg・m/4,800rpm | 24.8kg・m/4,800rpm |
トランスミッション | 6AT | 6AT | 6AT |
プレミアム Four | 350S | プレミアム | |
駆動方式 | フルタイム4WD | FR | FR |
エンジン | 2.5L | 3.5L | 3.5L |
最高出力 | 203ps(149kW)/6,400rpm | 318ps(234kW)/6,400rpm | 318ps(234kW)/6,400rpm |
最大トルク | 24.8kg・m/4,800rpm | 38.7kg・m/4,800rpm | 38.7kg・m/4,800rpm |
トランスミッション | 6AT | 6AT | 6AT |
マークXの中古価格・中古市場は?
マークXの新車価格は約300~430万で国産車としてはやや高級車に位置付けられます。一方、中古車価格、中古市場はどうでしょうか?
※2016年7月1日現在
最安価格 | 最高価格 | 平均価格 | |
初代(2004年~ 2006年) | 13万円 | 169.9万円 | 66.2万円 |
現行(2009年~現在) | 88万円 | 379.8万円 | 167.2万円 |
※2016年7月1日現在
2.5Lのモデルで考えている方は使用燃料が検討のポイントとなります。年間の走行距離が多い方は2代目をチョイスした方がガソリン代にシビアにならずに済むでしょう。上質感溢れる「マークX」に乗ればあなたのカーライフもワンランク上のものとなるのではないでしょうか?
広い年代層に支持された中古マークXが買い時!その理由とは
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マークXのライバル車は?
マークXの競合車は価格帯で考えると日産 ティアナやマツダ アテンザセダンでしょうか。まず、新車価格帯で比較してみましょう。
トヨタ マークX 2,509,715円~4,011,429円
マツダ アテンザセダン 2,764,800円~3,331,800円
日産 ティアナ 2,499,120円~3,196,800円
といった具合です。 セダンで同価格帯となると上記の2車種となりますが、マークXの走りを楽しみたいという人もいるのではないでしょうか。マークXはFRですが、ティアナはFF、アテンザセダンはFFと4WDのラインナップなので、FRにこだわるのであればいずれも競合車にはなりえません。
そこで気になってくるのが、日産 スカイラインです。 スカイラインは、先代モデルでは新車価格帯が2,990,400円~501,900円だったので、低いグレードでは競合モデルとして名前を挙げても良かったものの、現行モデルの新車価格帯は4,136,400円~5,829,840円。
さらにはハイブリッドシステムまで装備されるなど、価格の面では競合車とは言えなくなりました。 クラスで考えるのか、駆動方式で考えるかの違いですが、現状はもはやスカイラインが競合ではなくなっている以上、純然な競合車となると冒頭で挙げたティアナやアテンザセダン、さらにはレガシィB4といったところではないでしょうか。
トヨタ マークX 2,509,715円~4,011,429円
マツダ アテンザセダン 2,764,800円~3,331,800円
日産 ティアナ 2,499,120円~3,196,800円
といった具合です。 セダンで同価格帯となると上記の2車種となりますが、マークXの走りを楽しみたいという人もいるのではないでしょうか。マークXはFRですが、ティアナはFF、アテンザセダンはFFと4WDのラインナップなので、FRにこだわるのであればいずれも競合車にはなりえません。
そこで気になってくるのが、日産 スカイラインです。 スカイラインは、先代モデルでは新車価格帯が2,990,400円~501,900円だったので、低いグレードでは競合モデルとして名前を挙げても良かったものの、現行モデルの新車価格帯は4,136,400円~5,829,840円。
さらにはハイブリッドシステムまで装備されるなど、価格の面では競合車とは言えなくなりました。 クラスで考えるのか、駆動方式で考えるかの違いですが、現状はもはやスカイラインが競合ではなくなっている以上、純然な競合車となると冒頭で挙げたティアナやアテンザセダン、さらにはレガシィB4といったところではないでしょうか。
マークXは初代・2代目ともに高評価!
初代マークX(GRX120)と現行マークX(GRX130)はともに評価が高いようです。初代モデルで高く評価されている点は、インテリアと走行性能。インパネやセンターコンソールなどが、独創的なデザインで評価されています。クラウンにはおよばないものの、確かな高級感があり満足度が高いようです。
走行性能に関しては、車幅があるにも関わらず見た目よりも小回りが利き、高速走行時にしっかりと地面を蹴り込む安定感のある力強い走りが評価されています。 一方、現行モデルで評価を受けているのは、走行性能と静粛性です。走行性能については、高速回転時の吹け上がりが良く高評価を得ています。
また、低重心で安定感がありハドリングが良いため、スポーツ走行も楽しめるという点も評価されています。静粛性に関しても、高速走行時でもエンジンやロードノイズが気になることもなく、車内でしっかりと音楽を楽しむことができます。
時期的にはもうそろそろ新型の声が聞こえてきそうなタイミングですが、もう少し、現行型で行くという情報もあります。次はFFになるのか、それともFRのままなのか、興味は尽きないところですが、先代、現行型、いずれを手にしても国産車では希少になったFRの走りを堪能できることでしょう。
走行性能に関しては、車幅があるにも関わらず見た目よりも小回りが利き、高速走行時にしっかりと地面を蹴り込む安定感のある力強い走りが評価されています。 一方、現行モデルで評価を受けているのは、走行性能と静粛性です。走行性能については、高速回転時の吹け上がりが良く高評価を得ています。
また、低重心で安定感がありハドリングが良いため、スポーツ走行も楽しめるという点も評価されています。静粛性に関しても、高速走行時でもエンジンやロードノイズが気になることもなく、車内でしっかりと音楽を楽しむことができます。
時期的にはもうそろそろ新型の声が聞こえてきそうなタイミングですが、もう少し、現行型で行くという情報もあります。次はFFになるのか、それともFRのままなのか、興味は尽きないところですが、先代、現行型、いずれを手にしても国産車では希少になったFRの走りを堪能できることでしょう。