84.9万円から...今が買い時?スズキジムニーを中古で手に入れた方が良い理由と評価

2018年、スズキジムニーが20年の時を経てフルモデルチェンジを果たしました。ジムニーの人気は2020年現在でも衰えを知らず、中古車の価格が落ちないことはもちろん、新車の納車待ちは、約1年以上という大人気モデルです。そんなジムニーの歴史を改めて振り返るとともに、中古車で購入する視点で今回、検討してみました。

文/写真・萩原文博

Chapter
軽自動車で本格オフローダーという優れモノ
ボディタイプも色々ファッショナブルに進化した2代目ジムニー
中古車価格が下がらない?3代目ジムニー
2018年、20年ぶりのフルモデルチェンジを果たした4代目ジムニー
現行型4代目ジムニーのエクステリアをチェック!
現行型4代目ジムニーのインテリアをチェック!
力強いトルクが自慢の660cc直3DOHCターボエンジンのR06A型エンジン
なぜ今、ジムニーを中古で買うべきなのか?
動画でもどうぞ!!大人気で1年以上納車待ち!!スズキ 新型ジムニー (JB64) MTを河西啓介が徹底解説〜試乗してわかった!いいとこ・悪いとこ〜【解説編】
動画でもどうぞ!【JB64ジムニー】納車1年待ちはくだらないジムニー!伝統のラダーフレームの乗り心地はどう?試乗チェック!

軽自動車で本格オフローダーという優れモノ

軽自動車の本格オフローダーとして、スズキジムニーは1970年に登場しました。当初は360ccの空冷2気筒エンジンを搭載していましたが、1972年に水冷エンジンへと変更され、温水式ヒーターを採用や耐候性に優れたバンモデルを追加したことにより、順調に販売台数を伸ばし、ジムニーの認知が拡大していきます。そして1976年軽自動車の規格変更に伴い、搭載するエンジンの排気量は550ccに拡大され、機動性はさらに向上します。また、800ccのエンジンを搭載したジムニー8という派生モデルも設定されました。

ボディタイプも色々ファッショナブルに進化した2代目ジムニー

2代目のジムニーは1981年〜1998年の間、17年も販売されたロングセラーモデルです。初代モデルと比べるとオフロードだけでなく、オンロードでの走行性能を意識しており、ジムニーファンの拡大を狙った意欲作です。ボディタイプも幌、ハーフメタルドア、フルメタルドアなど多彩です。搭載されているエンジンは550ccの直3 2サイクルエンジンでトランスミッションは4速MTのみという硬派っぷりは変わっていません。そして、1986年には2サイクルエンジンにかわって電子燃料噴射装置を採用した4サイクルの550ccターボエンジン+5速MTへとパワートレインが変更されました。

1990年には軽自動車の規格変更によって排気量が110ccアップの660ccへと拡大。また、安全面も強化され、前後バンパーも大型化されています。搭載されているエンジンはすべてインタークーラー付ターボとなり、最高出力55psを発生。最終的には64psまで出力が向上します。トランスミッションは5速MTが主流ですが、3速ATを搭載するなど幅広いニーズに応える施策が行われました。1995年には2代目ジムニーの総決算ともいえる改良が加えられました。5ナンバーの乗用車に搭載されるエンジンは、ジムニー史上初の660cc直4DOHCターボに変更。また、サスペンションは従来のリジットアクスル酒気半楕円リーフスプリングに変わって3リンクコイルリジッドアクスル引きコイルスプリングへと変更し、オンロードでの操縦安定性と快適性を向上させました。

中古車価格が下がらない?3代目ジムニー

3代目となるジムニーは軽自動車の企画変更が行われた1998年〜2018年まで約20年間も販売されたロングセラーモデルです。先代の角張ったボディから、角を丸めた優しいラインのデザインへと見た目はソフトになっていますが、骨格はジムニー伝統のラダーフレームと前後リジッドアクスルサスペンションを継承し、オンロードの操縦性とオフロードの走破性を両立させています。最高出力64psを発生する直3DOHCターボエンジンを縦置きし、組み合わされるトランスミッションは5速MTと4速ATで、レバー操作で切り替えるパートタイム式4WDはローモードも設定しています。

1998年の販売開始以降、改良が加えられて、2004年のマイナーチェンジでは、インパネのデザインの変更とともに、トランスファーの切り替えが従来のレバー式からスイッチ式へと変更。同時にトランスダーの型式も変更され、ハイ/ローのギア比が大きくなりました。 2008年の一部改良では、シリンダーヘッドを改良したことで、エンジンの低中回転域のトルクが改善。また4WDシステムのコントローラーが変更され2H-4L間の直接シフトが可能となりました。そして2014年8月の一部改良ではメーターやシート表皮のデザインを変更。メーターは燃料計やATシフトインジケーターがデジタル表示となりました。

2018年、20年ぶりのフルモデルチェンジを果たした4代目ジムニー

そして4代目となる現行型ジムニーは2018年7月に登場。先代の丸みを帯びたボディカラー一変、2代目ジムニーを彷彿させる直線基調の無骨なデザインへと回帰しています。 先代モデルから継承されたラダーフレームにはXメンバーと前後にクロスメンバーを追加。さらに車体とラダーフレームをつなぐボディマウントゴムが新設計され、オンロードの走行性能とオフロードの走破性に磨きを掛けています。

搭載されるエンジンはジムニー専用チューンが施された660cc直3DOHCターボで、トランスミッションは5速MTと4速ATを採用。また、パートタイム式の4WDシステムはレバー操作による機械式の副変速機に戻されています。 軽オフローダーのジムニーでも安全装備は無視できない時代。衝突被害軽減ブレーキ「デュアルセンサーブレーキサポート」を採用するなど安全装備は充実しています。販売開始から約1年半が経過していますが、未だに人気が衰えることなく新車の納車期間は最大で1年半という大ヒットモデルとなっています。

現行型4代目ジムニーのエクステリアをチェック!

現行型ジムニーのデザインは、「プロの道具」として、機能に徹した飾らない潔さをもった形を追求しています。外観デザインは、車両の姿勢・状況を把握しやすい四角いボディ。そして過酷な環境に負けない、タフなパネル断面そして、走破性・積載性を高める細部の工夫を追求し、新世代ジムニーに相応し機能に徹した造形となっています。ジムニーの普遍的な価値を象徴するデザインとして、5スロットグリル、丸型ヘッドランプ、クラムシェルフードを採用。また、ウィンドシールドからの視界確保のため、Aピラーを立たせたことにより、エンジンフードが長く、FRベースの四輪駆動車らしい、プロポーションを実現しています。

現行型4代目ジムニーのインテリアをチェック!

インテリアデザインは「車両姿勢を把握しやすい、力強い基本骨格、過酷な環境での運転に配慮したデザインを狙いとし、過酷な状況において機能性を発揮できるようになっています。インストルメントパネルは車体の傾きが判断しやすいように水平基調のラインを明確に強調しています。フロントドアのベルトラインは段差を付けることにより視界を拡大。さらにスイッチ類の操作部には光の反射を抑える表面処理を施すなど機能性が重視されています。

ジムニーのスイッチ類は、過酷な環境下でも感覚かつ確実に操作できるように部品の素材や形状など細部に渡って作り込まれており、エアコンのスイッチはグローブをしたままでも操作できるように大型のスイッチが採用されています。またラゲージルームは、防汚加工が施されたフロアを始め、アンダーボックスそして、使い勝手を高めるナットなどプロユースに応える利便性を追求しています。

力強いトルクが自慢の660cc直3DOHCターボエンジンのR06A型エンジン

現行型ジムニーには専用チューニングが施された660cc直3DOHCターボエンジンのR06A型エンジンを搭載。先代のK6A型と比べると、最高出力は64psと同じですが、発生する回転数が6500回転から6000回転へと低くなっています。また、最大トルクは103Nmから96Nmを下がっていますが、吸気VVTなどを採用することでカバーしています。燃費性能は向上し、実走行に近いWLTCモードで5速MT車が16.2km/L、4速AT車が13.2km/Lとなっています。AT車でも何の不満はありませんが、エンジンの出力特性と5速MTの愛称はバッチリで、軽自動車とは思えない鋭い加速フィールが味わえます。

また、パートタイム式4WDは機械式の副変速機付きとなり、さらに、4L時のみ作動する電子制御のブレーキLSDコントロールを採用し、スタックからの脱出が容易となっています。 運転支援システムは単眼カメラとレーザーレーダーを組み合わせたデュアルセンサーブレーキサポートを採用。クルマや人を検知して回避行動を行う衝突被害軽減ブレーキをはじめ、車逸脱警報、ハイビームアシスト、誤発進抑制機能、ふらつき警報機能に加えて、標識認識機能や先行発進お知らせ機能などを装備し、サポカーSワイドに対応しています。

なぜ今、ジムニーを中古で買うべきなのか?

現行型ジムニーは新車で購入しようとしても、納車まで1年以上という長期間待たなければなりません。しかし、中古車であれば好みの仕様があればすぐに手に入れることができ、乗ることが可能です。今乗りたいと思っているのに手元にくるのは1年後では熱が冷めてしまいますよね。品薄な現行型ジムニーの中古車の価格帯は約179万〜約250万円となっています。ジムニーはフルモデルチェンジをしてもなかなか値落ちをしないモデルとして知られています。

先代ジムニーもフルモデルチェンジを行ったものの、期待通りには値落ちしていませんが、流通台数が豊富なので、探しやすいという点は覚えておきたいです。  欲しい!と思ったときが乗りたい時なので、新車では納車まで長期に及ぶ現行型ジムニーは中古車で手に入れて、すぐに乗るのが賢い選択と言えるでしょう。

動画でもどうぞ!!大人気で1年以上納車待ち!!スズキ 新型ジムニー (JB64) MTを河西啓介が徹底解説〜試乗してわかった!いいとこ・悪いとこ〜【解説編】

2018年7月に20年ぶりにフルモデルチェンジを果たした、スズキ ジムニー。 新型となってJB64という型式のこの新しいジムニーはどんなところに良さがあるのでしょうか?CARPRIMEのMCを務める河西啓介が試乗しました。

動画でもどうぞ!【JB64ジムニー】納車1年待ちはくだらないジムニー!伝統のラダーフレームの乗り心地はどう?試乗チェック!

2018年7月に20年ぶりにフルモデルチェンジを果たした、スズキ ジムニー。新型となってJB64という型式のこの新しいジムニーはどんなところに良さがあるのでしょうか?CARPRIMEのMCを務める河西啓介が試乗しました。

萩原 文博|はぎはら ふみひろ

1970年生まれ。10代後半で走り屋デビューし、大学在学中に中古車情報誌の編集部にアルバイトとして加入。1995年より編集部員として編集作業に本格的に携わる。中古車の流通、販売店に精通し、「中古車相場師」として活動。2006年からフリーランスの編集者となり、中古車だけでなく、現在は日本で最も多くの広報車両を借り出して取材を行い、新車でもユーザー視点のバイヤーズガイドを中心に、人気車種の動向や流行りの装備の価値評価などを加味した、総合的に買いのクルマ・グレードの紹介をモットーとしている。

萩原 文博|はぎはら ふみひろ