新型ジムニーの内装・インパネを徹底解説!ライトクロカン4WDの最先端メカニカルデザインとは!?【JB64型】

3代目JB23型が乗用車ライクでSUV的なデザインアプローチをしていたのに対して、新型ジムニーのJB64型は2代目ジムニーに先祖返りしたようなインパネ(内装)の意匠を採用しています。

文/写真・山崎 友貴

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2代目ジムニーの内装をレトロフューチャーしたデザイン
先代よりも“ジムニーらしさ”が増えた内装
操作・情報の視認性の良さとも抜群な内装

2代目ジムニーの内装をレトロフューチャーしたデザイン

3代目JB23型が乗用車ライクでSUV的なデザインアプローチをしていたのに対して、現行のJB64型は2代目ジムニーに先祖返りしたようなインパネの意匠を採用しています。

そのデザインはJA11などを彷彿とさせるもので、イマドキの車両としては珍しいスクエアなメーターなフード、直線基調のダッシュボード、オフロードで役立つ助手席のアシストグリップなど、80〜90年代のクロスカントリー4WDを思い出させてくれます。

かつてのクロカン4WDを見たことがないという若年層には、とても新鮮なデザインに映るのではないでしょうか。

メーターフードは現代的な雰囲気とレトロ感を融合させるため、表面をヘアライン処理。スピードメーターとタコメーターは完全にアナログ針のものを採用し、数字や目盛りのグラフィックを赤で統一しているのも、2代目ジムニーを思い出させます。

車内インターフェイスのコアとなるメーター部は、単なる懐古主義に終わらせてはいません。メーターセンターに「マルチインフォメーションディスプレイ」という液晶モニターを設置し、平均燃費や走行時間といった情報を表示します。

車内のレトロ感を演出しているのは、センターコンソール部の送風吹き出し口やステアリングホイール、エアコンの操作部の意匠も同様です。

こうしたパーツはイグニスやスイフトといったスズキの他モデルからの流用で、コストを抑えながらも上手にコーディネートしたデザイナーの手腕の高さを感じさせます。

面白いのはダッシュボードの樹脂パネル。こうした樹脂部分は、ともすると安っぽくなりがちですが、2タイプの表面処理、つまり別々のシボを使ったパーツを組み合わせることで、より立体感のある質感に繋がっています。

こうした表面処理の違うパネルは、太陽光の反射防止にも繋がっており、ステアリングから手が離せないような悪路を走行する前提のジムニーならではの配慮と言えます。また、こうした質感のコントロールが、おしゃれさや高級感を醸し出しているとも言えます。

ちなみにアシストグリップの中央部にある突起は、持ちやすさのため…ではなく、ここに物を差し込まないための設計です。タブレットや地図などを入れてしまうと、助手席エアバッグが展開した時に危険かつ、効果的な展開ができないからという理由があるのです。

山崎 友貴|やまざき ともたか

四輪駆動車専門誌、RV誌編集部を経て、フリーエディターに。RVやキャンピングカー、アウトドア誌などで執筆中。趣味は登山、クライミング、山城探訪。小さいクルマが大好物。

山崎 友貴|やまざき ともたか
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先代よりも“ジムニーらしさ”が増えた内装をご紹介!