新型ジムニーの内装・インパネを徹底解説!ライトクロカン4WDの最先端メカニカルデザインとは!?【JB64型】

2019 JB64ジムニー 山崎

3代目JB23型が乗用車ライクでSUV的なデザインアプローチをしていたのに対して、新型ジムニーのJB64型は2代目ジムニーに先祖返りしたようなインパネ(内装)の意匠を採用しています。

文/写真・山崎 友貴

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2代目ジムニーの内装をレトロフューチャーしたデザイン
先代よりも“ジムニーらしさ”が増えた内装
操作・情報の視認性の良さとも抜群な内装

2代目ジムニーの内装をレトロフューチャーしたデザイン

3代目JB23型が乗用車ライクでSUV的なデザインアプローチをしていたのに対して、現行のJB64型は2代目ジムニーに先祖返りしたようなインパネの意匠を採用しています。

そのデザインはJA11などを彷彿とさせるもので、イマドキの車両としては珍しいスクエアなメーターなフード、直線基調のダッシュボード、オフロードで役立つ助手席のアシストグリップなど、80〜90年代のクロスカントリー4WDを思い出させてくれます。

かつてのクロカン4WDを見たことがないという若年層には、とても新鮮なデザインに映るのではないでしょうか。

メーターフードは現代的な雰囲気とレトロ感を融合させるため、表面をヘアライン処理。スピードメーターとタコメーターは完全にアナログ針のものを採用し、数字や目盛りのグラフィックを赤で統一しているのも、2代目ジムニーを思い出させます。

車内インターフェイスのコアとなるメーター部は、単なる懐古主義に終わらせてはいません。メーターセンターに「マルチインフォメーションディスプレイ」という液晶モニターを設置し、平均燃費や走行時間といった情報を表示します。

車内のレトロ感を演出しているのは、センターコンソール部の送風吹き出し口やステアリングホイール、エアコンの操作部の意匠も同様です。

こうしたパーツはイグニスやスイフトといったスズキの他モデルからの流用で、コストを抑えながらも上手にコーディネートしたデザイナーの手腕の高さを感じさせます。

面白いのはダッシュボードの樹脂パネル。こうした樹脂部分は、ともすると安っぽくなりがちですが、2タイプの表面処理、つまり別々のシボを使ったパーツを組み合わせることで、より立体感のある質感に繋がっています。

こうした表面処理の違うパネルは、太陽光の反射防止にも繋がっており、ステアリングから手が離せないような悪路を走行する前提のジムニーならではの配慮と言えます。また、こうした質感のコントロールが、おしゃれさや高級感を醸し出しているとも言えます。

ちなみにアシストグリップの中央部にある突起は、持ちやすさのため…ではなく、ここに物を差し込まないための設計です。タブレットや地図などを入れてしまうと、助手席エアバッグが展開した時に危険かつ、効果的な展開ができないからという理由があるのです。

先代よりも“ジムニーらしさ”が増えた内装

前述の通り、先代のJB23ジムニーが登場した1998年というのは、ライトクロカンやSUVの黎明期であり、本格クロカン4WDは時代遅れという感覚がユーザーに芽生え始めた頃でした。

そのためJA12/22の頃になるとジムニーもオフロード色の払拭を徐々に始め、JB23になる時には、外観もさることながらメーター類の意匠も乗用車のようなものになりました。3代目ジムニーは、モデルサイクルの中で1型から10型まであります。

その内、5型と10型でインパネのデザイン変更を行っているため、全部で3種類のデザインのインパネが存在しています。

基本的なダッシュボードの形状などは変わっていませんが、メーターやスイッチ類などを細かく変えていきました。しかし、現代的なSUVに近づけようとしすぎたのか、10型ではもはやジムニー色が皆無となり、その迷走ぶりが浮き彫りとなりました。

しかし、現行モデルは原点回帰というコンセプトに則ったデザインがなされたため、往年のクロカン4WDファンが見れば、どこを取っても“それらしさ”を感じ取れるものに生まれ変わっています。

昨今ではジープ ラングラーやメルセデスベンツ Gクラスがモデルチェンジやマイナーチェンジを果たしています。

そうしたクロカン4WDが液晶パネルメーターを採用しているのに対して、ジムニーはメカニカル感の溢れるアナログメーターにしたことは、多くのユーザーの好感度を上げたと言えるのではないでしょうか。

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操作・情報の視認性の良さとも抜群な内装

山崎 友貴|やまざき ともたか

四輪駆動車専門誌、RV誌編集部を経て、フリーエディターに。RVやキャンピングカー、アウトドア誌などで執筆中。趣味は登山、クライミング、山城探訪。小さいクルマが大好物。

山崎 友貴