トヨタ クラウンの歴史を初代から15代目まで振り返る

トヨタ クラウン RS 黒田明

2018年に登場した、15代目となるトヨタ クラウン。トヨタのラインアップの中でも長い歴史を誇るクラウンですが、15代目となるクラウンには走りやスタイリングなどにこだわることはもちろん、コネクティッドカーとしての要素も取り入れ、トヨタの一役を担う上で重要なクルマとして登場しました。

クラウンは新しい時代のクルマとしてどんな進化が遂げられているのでしょうか。今回は、トヨタ クラウンの歴史をひも解いていきます。

文・鈴木 ケンイチ/写真・黒田 明

本格乗用車から日本を代表する高級車へ

成功した初代から7年後の1962年に第2世代のクラウンが誕生します。モダンになった2代目モデルには日本乗用車としては初のV8エンジンを搭載したクラウンエイトを追加し、高級路線へ歩み始めます。

1967年の3代目モデルも高級感を強調し、“白いクラウン”というキャッチフレーズでオーナーカーの色合いを強めました。また、このモデルには2ドアハードトップを追加し、プレステージスペシャリティの先駆けとなります。

そして、1971年には「くじら」の愛称でおなじみの4代目モデルが登場。水平基調ではなく、なだらかな曲面で構成されたスピンドルシェイプ(紡錘型)のボディが採用されていたのです。もちろん、当時としては非常に斬新なデザインでした。

大きく変わった5代目クラウン

1974年に登場した5代目は一転、ボクシーなスタイルとなり、優雅さと高級感が強調されていました。世界初のオーバードライブ付き4速ATを採用するなど、挑戦的な技術も盛んに採用され、好調なセールスも記録されています。

1979年に登場した6代目モデルは、先代の路線を踏襲した端正なスタイルで人気を維持。1980年には当時としては最新技術となるターボエンジン車を追加しています。

今も伝わる「いつかはクラウン」という名キャッチフレーズで世に送り出されたのが、1983年誕生の7代目モデルです。エッジの効いた直線基調のエクステリアは、スタイリッシュさと高級感が絶妙にバランスされており、高級パーソナルセダンの象徴として、さらに人気を高めました。

そして1987年にはスタイリッシュさをさらに磨き込んだ8代目が登場。好景気のバブル期の中、1990年に累計販売台数300万台を突破します。

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レクサスとは異なる独自路線を歩み~9代目クラウンの登場~

鈴木 ケンイチ

モータージャーナリスト。新車紹介から人物取材、メカニカルなレポートまで幅広く対応。最近は新技術や環境関係に注目。年間3~4回の海外モーターショー取材を実施。レース経験あり。毎月1回のSA/PAの食べ歩き取材を10年ほど継続中。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 自動車技術会会員 環境社会検定試験(ECO検定)

鈴木 ケンイチ