トヨタ クラウン アスリート・セダン・マジェスタ・ロイヤルの違いを徹底比較!
更新日:2024.09.09
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初代のトヨペット クラウンがリリースされたのが1955年のこと。それからモデルチェンジを繰り返し、2017年現在もクラウンは14代目として生き残っている、国産自動車の「レジェンド」でもあります。さて、そんなクラウンにも様々なグレードがあり、それぞれ訴求するターゲットが違うようなのです。
「いつかはクラウン」から「CROWN Re BORN」へ
かつて、キャッチコピーとされ現在、ミドル~シニア世代に刷り込まれている「いつかはクラウン」というワード。しかし実際のところ、トヨタとしてもプレミアム感のある世界戦略販売網「レクサス」を立ち上げ、トヨタグループのフラッグシップはレクサスにシフトしているのも事実。
こうなると「いつかは~」というアイデンティティも根底から揺らぎ、一時はクラウンの立ち位置が霞んでしまっていました。しかしトヨタはかの「ピンクのクラウン」で象徴されるように、「CROWN Re BORN」を旗印に現行モデルを投入、若い世代、幅広い世代に訴求するクルマとして再生を狙っています。
それでは、現在展開してるクラウンのグレードはそれぞれどのような層をターゲットにした車なのでしょうか。一つ一つ見ていきましょう。
こうなると「いつかは~」というアイデンティティも根底から揺らぎ、一時はクラウンの立ち位置が霞んでしまっていました。しかしトヨタはかの「ピンクのクラウン」で象徴されるように、「CROWN Re BORN」を旗印に現行モデルを投入、若い世代、幅広い世代に訴求するクルマとして再生を狙っています。
それでは、現在展開してるクラウンのグレードはそれぞれどのような層をターゲットにした車なのでしょうか。一つ一つ見ていきましょう。
若返った「クラウン アスリート」
前述のように、保守的であったクラウンのコンセプトを刷新したのが「クラウン アスリート」です。
315馬力を数える3.5Lモデルがトップグレードとなりますが、2.5L、ハイブリッド、2.0Lダウンサイジングターボという幅広いエンジンラインナップ。価格も396万円~となっています。
なにより豊富なカラーラインナップも秀逸です。クラウンといえばホワイトかダーク系のイメージですが、このアスリートには鮮やかな水色の「天空(ソラ)」、一際目を惹くオレンジの「茜色」など用意されており、かつての保守的かつ古式蒼然としたイメージから脱却すべく取り組んでいます。
これはエクステリアデザインにも顕著に表れており、クラウンのイメージをあしらった迫力あるフロントグリルもその象徴といえるでしょう。
いわば若い世代にも訴求できる「FRスポーツセダン」と提示したのが、クラウン アスリートといえそうです。
315馬力を数える3.5Lモデルがトップグレードとなりますが、2.5L、ハイブリッド、2.0Lダウンサイジングターボという幅広いエンジンラインナップ。価格も396万円~となっています。
なにより豊富なカラーラインナップも秀逸です。クラウンといえばホワイトかダーク系のイメージですが、このアスリートには鮮やかな水色の「天空(ソラ)」、一際目を惹くオレンジの「茜色」など用意されており、かつての保守的かつ古式蒼然としたイメージから脱却すべく取り組んでいます。
これはエクステリアデザインにも顕著に表れており、クラウンのイメージをあしらった迫力あるフロントグリルもその象徴といえるでしょう。
いわば若い世代にも訴求できる「FRスポーツセダン」と提示したのが、クラウン アスリートといえそうです。
重厚感と洗練を増した「クラウン ロイヤル」
クラウン アスリートが「若々しいクラウン」を目指したのに対して、従来の重厚感があり、「いつかはクラウン」という価値観も引き継いでいるグレードが「クラウン ロイヤル」。
アスリートと比べると、選択できるカラーリングも少なくなっており、人気カラーもホワイト、ブラック、シルバーといった落ち着いたものになっています。
上級グレードのHybridロイヤルサルーンは577万円~となっており、エクステリア、とくにグリルまわりもアスリートと明確に差別化が図られ、高級車としての佇まいを醸しています。スポーツ性よりも「静粛性」「上質感」「安全性能」を打ち出しており、ターゲットとしてはミドル~シニア層、という位置づけで展開していますね。
アスリートと比べると、選択できるカラーリングも少なくなっており、人気カラーもホワイト、ブラック、シルバーといった落ち着いたものになっています。
上級グレードのHybridロイヤルサルーンは577万円~となっており、エクステリア、とくにグリルまわりもアスリートと明確に差別化が図られ、高級車としての佇まいを醸しています。スポーツ性よりも「静粛性」「上質感」「安全性能」を打ち出しており、ターゲットとしてはミドル~シニア層、という位置づけで展開していますね。
やはり、いつかはクラウン…というべき「クラウン マジェスタ」
クラウンの最上級グレードが「クラウン マジェスタ」です。まずパワーユニットは2.5Lハイブリッド、3.5Lハイブリッドの2つのみ。最上級グレードの特別仕様車、「マジェスタ“Fバージョン・J-FRONTIER”」は714万円~と高級車然とした設定になっており、リアパワーシートをはじめ、後部座席の「おもてなし装備」はほぼ満たしているといえましょう。
また、3.5L V6エンジン+ハイブリッドはシステム出力343馬力を発揮し、先代4.6L V8エンジンと同等の出力はおろか、燃費はJC08モード18.2km/Lと、先代の倍の数字となっています。
パワー、上質感、そして環境性能をすべて向上させたのが現在のクラウン マジェスタ。このグレードもやはりシニア富裕層、あるいは法人向けのモデルといえるでしょうね。
また、3.5L V6エンジン+ハイブリッドはシステム出力343馬力を発揮し、先代4.6L V8エンジンと同等の出力はおろか、燃費はJC08モード18.2km/Lと、先代の倍の数字となっています。
パワー、上質感、そして環境性能をすべて向上させたのが現在のクラウン マジェスタ。このグレードもやはりシニア富裕層、あるいは法人向けのモデルといえるでしょうね。
ノスタルジーを感じさせる「クラウン セダン」
クラウンの名を冠するモデルでも少々立ち位置が異なるのが「クラウン セダン(コンフォート)」でしょう。見ておわかりのように、一般ユーザー向けのモデルではなく、法人使用(タクシー、教習車など)で生産されているモデルといって過言ではありません。
実際のところ、現在のクラウンとは造りも少し離れており、X80型マークIIのプラットフォームを使用したモデル。そういう意味では現在のクラウンとは「別物」といって差支えないでしょうね。
現在ではガソリンエンジン仕様は生産されておらず、LPGガスを燃料とするモデルのみ、となっています。ちなみに排気量は2.0L、最高出力は113馬力。
正直、スペック的にも現代のモデルでは厳しいものがありますが、しかしそこは「根強いニーズ」があるからこそのラインナップといえましょう。私たちも日頃一番お世話になっているクラウンですしね。
象徴的存在としてトヨタを牽引してきた「クラウン」、現在でもこれだけ多彩なグレードで展開し、新たな世代を取り込もうとする努力をトヨタも見せています。これから先もこのレガシーといえる「クラウン」の金看板を守ろうという企業の姿勢が見えるラインナップですね。
実際のところ、現在のクラウンとは造りも少し離れており、X80型マークIIのプラットフォームを使用したモデル。そういう意味では現在のクラウンとは「別物」といって差支えないでしょうね。
現在ではガソリンエンジン仕様は生産されておらず、LPGガスを燃料とするモデルのみ、となっています。ちなみに排気量は2.0L、最高出力は113馬力。
正直、スペック的にも現代のモデルでは厳しいものがありますが、しかしそこは「根強いニーズ」があるからこそのラインナップといえましょう。私たちも日頃一番お世話になっているクラウンですしね。
象徴的存在としてトヨタを牽引してきた「クラウン」、現在でもこれだけ多彩なグレードで展開し、新たな世代を取り込もうとする努力をトヨタも見せています。これから先もこのレガシーといえる「クラウン」の金看板を守ろうという企業の姿勢が見えるラインナップですね。