トヨタ 新型クラウン(クロスオーバー)は先進的な運転支援機能が充実【プロ徹底解説】
更新日:2024.09.09
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トヨタ・ブランドのフラッグシップとなるクラウン(クロスオーバー)が、2022年秋に発売開始となっています。その新型クラウン(クロスオーバー)に備わっている安全機能には、どのようなものがあるのか。また、最新の運転支援システムの内容もあわせて解説します。
文・鈴木 ケンイチ/写真・PBKK
文・鈴木 ケンイチ/写真・PBKK
- Chapter
- 新型クラウン(クロスオーバー)はすべてのグレードで「サポカーS<ワイド>」を実現
- 新型クラウン(クロスオーバー)ならではの最新機能
- トヨタ・セーフティ・センスの代表的な機能
- プリクラッシュセーフティ(歩行者[昼夜]・自転車運転者[昼夜]・自動二輪車[昼]検知機能付衝突回避タイプ)
- 緊急時操舵支援(アクティブ操舵機能付)
- フロントクロストラフィックアラート(FCTA)
- ロードサインアシスト(RSA)
- 赤信号の告知機能
- プロアクティブドライビングアシスト(PDA)
- 発進遅れ告知機能(TMN)
- レーダークルーズコントロール
- レーントレーシングアシスト(LTA)
- レーンチェンジアシスト(LCA)
- アダプティブハイビームシステム(AHS)
- ドライバー異常時対応システム
- 新型クラウン(クロスオーバー)のその他の安全機能
- ブランドスポットモニター(BSM)
- パーキングサポートブレーキ(前後方静止物)/パーキングサポートブレーキ(周囲静止物)
- パーキングサポートブレーキ(後方接近車両)/パーキングサポートブレーキ(後方歩行者)
- ドライブレコーダー
新型クラウン(クロスオーバー)はすべてのグレードで「サポカーS<ワイド>」を実現
新型クラウン(クロスオーバー)は、トヨタ・ブランドのフラッグシップということで、安全機能面は最新かつ最も充実した内容となっています。政府が定めるセーフティ・サポートカー制度では、最も高い安全性能を示す「サポカーS<ワイド>」に該当します。
その安全性能の中心的な存在となるのが、トヨタ・セーフティ・センスです。単眼カメラとミリ波レーダーを基本として、数多くのドライバーをサポートする機能を実現しています。
新型クラウン(クロスオーバー)ならではの最新機能
新型クラウン(クロスオーバー)には、トヨタの最新の先進運転支援機能が採用されています。それが「トヨタ チームメイト[アドバンスト ドライブ(渋滞時支援)]」と「トヨタ チームメイト[アドバンスト パーク]」です。
「トヨタ チームメイト[アドバンスト ドライブ(渋滞時支援)]」は、高速道路・自動車専用道路での運転を支援する機能です。渋滞(0~約40㎞/hの走行)での走行で、ドライバーは前を向いているなどの一定の条件をクリアすると、ステアリングから手を離した状態で、車線内を維持しながら先行車を停止・発信を伴いながら追従します。渋滞時のドライバーの負担を大きく軽減する機能です。
「トヨタ チームメイト[アドバンスト ドライブ(渋滞時支援)]」は、高速道路・自動車専用道路での運転を支援する機能です。渋滞(0~約40㎞/hの走行)での走行で、ドライバーは前を向いているなどの一定の条件をクリアすると、ステアリングから手を離した状態で、車線内を維持しながら先行車を停止・発信を伴いながら追従します。渋滞時のドライバーの負担を大きく軽減する機能です。
「トヨタ チームメイト[アドバンスト パーク]」は、スイッチを押すだけで、ステアリング/アクセル/ブレーキ/シフト操作をシステムがすべて行ってくれるというもの。並列駐車に縦列駐車、区画線のない駐車(メモリ機能)も可能とします。さらにスマートフォンの専用アプリを使うことで、車外から遠隔操作による駐車・出庫も可能となります。狭い場所での乗り降りに使うと、非常に便利です。
トヨタ・セーフティ・センスの代表的な機能
プリクラッシュセーフティ(歩行者[昼夜]・自転車運転者[昼夜]・自動二輪車[昼]検知機能付衝突回避タイプ)
自車の前にある車両や歩行者(昼夜)、自転車運転者(昼夜)、自動二輪(昼)をミリ波レーダーと単眼カメラで検知し、衝突の可能性があれば警報を発し、それでも危険が差し迫った場合、ブレーキを作動させます。
緊急時操舵支援(アクティブ操舵機能付)
歩行者や他車両との衝突の可能性が高いとき、自車走行車線内に回避する十分なスペースがあれば、システムが弱いブレーキを作動させながら、回避のための操舵を行います。
フロントクロストラフィックアラート(FCTA)
交差点に進入するとき、左右から接近する車両を検知したら、ブザーと表示で注意を促します。出会いがしらの衝突事故を回避する機能です。
ロードサインアシスト(RSA)
道路脇にある「最高速度」「はみ出し通行禁止」「一時停止」「転回禁止」の道路標示をマルチインフォメーションディスプレイに表示。道路標示の見落としを減らします。
赤信号の告知機能
赤信号を見落として、交差点に進入しようというときに、ディスプレイの表示やブザーにより注意をうながします。
プロアクティブドライビングアシスト(PDA)
歩行者や自転車運転者、駐車車両、先行車両などに近づきすぎた場合や、システムがステアリング・ブレーキを操作して、危険を回避します。また、前方のカーブに対して自車の速度が速すぎるとシステムが判断したときも、ドライバーのアクセルOFFに応じて、緩やかに減速します。
発進遅れ告知機能(TMN)
交差点で先頭に停まったときに信号が赤から青に変わったときや、信号停止時に先行車が発進したときに、「うっかり出遅れ」をブザーとディスプレイ表示で知らせてくれます。
レーダークルーズコントロール
設定した速度以下で先行車に車間距離を保ちながら追従する機能です。高速道路を走行中に、遅い先行車を追い抜こうというときはウインカー操作を行うと、予備加速等をサポートします。
レーントレーシングアシスト(LTA)
高速道路を走行中に、自車の走行レーンの中央を走るためのステアリング操作を支援します。
レーンチェンジアシスト(LCA)
高速道路や自動車専用道路でレーントレーシングアシスト(LTA)が作動中に、ウインカー操作を行うと、レーンチェンジのための操舵を支援し、レーンチェンジ終了後に方向指示灯を自動消灯させます。
アダプティブハイビームシステム(AHS)
LEDの配光範囲を制御して、先行車や対向車が眩しくないように調整します。ハイビームでの走行頻度をより高める機能です。
ドライバー異常時対応システム
レーントレーシングアシスト(LTA)やアドバンストドライブ(渋滞時支援)を使用中に、ドライバーの異常を検知した場合、音と緩減速でドライバーに操作をうながし、同時にハザード/ホーン/ストップランプで車外に異常を知らせて、自車車線内に減速して停車します。停車後は、ドアを解錠し、ヘルプネットに自動接続して救命要請を行います。
新型クラウン(クロスオーバー)のその他の安全機能
ブランドスポットモニター(BSM)
自車の斜め後方の車両や、そこに急接近する車両を検知し、ドアミラー内のインジケータを点灯させます。その状態でウインカーを操作すると、インジケーターの表示が点滅することで注意喚起します。
パーキングサポートブレーキ(前後方静止物)/パーキングサポートブレーキ(周囲静止物)
自車の周囲の静止物を検知して、衝突しそうになるとディスプレイの表示とブザーで知らせ、さらに距離が縮まるとブレーキを作動させます。
パーキングサポートブレーキ(後方接近車両)/パーキングサポートブレーキ(後方歩行者)
後方から接近する車両や歩行者を検知し、ディスプレイの表示と音で警告し、衝突の危険が高まるとブレーキを作動させます。
ドライブレコーダー
車載カメラの映像を内蔵メモリに録画する機能です。別途にドライブカメラを後付けする必要がありません。
新型クラウン(クロスオーバー)は、トヨタの最新モデルであり、なおかつフラッグシップということで、安全に関する機能は、非常に豊富にそろっています。一部、オプションになっているグレードもあるので、車を購入時には、それらの装備の有無を確認するようにしましょう。