日産 5代目 セレナe-POWERハイウェイスターを徹底試乗!進化したのはエクステリアだけではない
更新日:2024.09.09
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今回は2018年のミニバン販売台数ナンバー1達成、そしてRJCテクノロジーオブザイヤー2019も獲得し、売れ行き絶好調なワンボックスミニバン5代目 日産 セレナのe-POWER ハイウェイスターをご紹介します。
営業利益9割減や、社長はじめ役員の不正など、何かと話題の日産ですが、その稼ぎ頭であるセレナがマイナーチェンジでどう変わったのか、元日産自動車エンジニアの筆者が、古巣の日産に忖度一切なしでお届けします。
文・吉川 賢一/写真・鈴木 祐子
営業利益9割減や、社長はじめ役員の不正など、何かと話題の日産ですが、その稼ぎ頭であるセレナがマイナーチェンジでどう変わったのか、元日産自動車エンジニアの筆者が、古巣の日産に忖度一切なしでお届けします。
文・吉川 賢一/写真・鈴木 祐子
今回の試乗車!【日産 セレナe-POWERハイウェイスターV (2WD)】
セレナe-POWERハイウェイスターはどこが進化した?
今回のマイナーチェンジのトピックは、360度セーフティアシストシステムを全車標準で装備した点です。
アダプティブLEDヘッドライトシステム・ハイビームアシスト・インテリジェントエマージェンシーブレーキ・標識検知機能・踏み間違い衝突防止アシスト・インテリジェントLI(車線逸脱防止支援システム)+LDW(車線逸脱警報)・インテリジェントBSI(後側方衝突防止支援システム)+BSW(後側方車両検知警報)・RCTA(後退時車両検知警報)など、書ききれないほどに、安全装備に気を使った模様。
なお、アラウンドビューモニターはメーカーオプションでの設定です。また、セレナの「売り」のひとつであるプロパイロットも、改良版へとアップデートされました。
アダプティブLEDヘッドライトシステム・ハイビームアシスト・インテリジェントエマージェンシーブレーキ・標識検知機能・踏み間違い衝突防止アシスト・インテリジェントLI(車線逸脱防止支援システム)+LDW(車線逸脱警報)・インテリジェントBSI(後側方衝突防止支援システム)+BSW(後側方車両検知警報)・RCTA(後退時車両検知警報)など、書ききれないほどに、安全装備に気を使った模様。
なお、アラウンドビューモニターはメーカーオプションでの設定です。また、セレナの「売り」のひとつであるプロパイロットも、改良版へとアップデートされました。
セレナe-POWERハイウェイスターの車両はどうなっている?
セレナ・ハイウェイスターのボディサイズは4,770×1,740×1,865(全長×全幅×全高[mm])、車両重量は1,670kg、最小回転半径は5.7mです。
注意すべき点は、標準仕様のセレナの場合、5ナンバーサイズの1,695mmの車幅となり、また15インチタイヤ(195/65R15)を装着した場合は、最小回転半径が5.5mへと小さくなります。この20cmの差は、狭い駐車場での取り回しやすさに効いてきます。
ハイウェイスターに設定されている16インチタイヤ(195/60R16)では、回転半径が大きくなってしまう点は注意が必要です。
ハイウェイスターに設定されている16インチタイヤ(195/60R16)では、回転半径が大きくなってしまう点は注意が必要です。
試乗したのは、e-POWERの中間モデルとなる、「セレナe-POWER ハイウェイスターV」(車両本体318万1000円)です。
特別塗装色(マルーンレッド75,600円)、16インチアルミ(27,000円)、セーフティパッケージB(21万8160円)、リアヒーターダクト-寒冷地-前席ヒーターシート(83,160円)と、車両本体価格で383万円を突破。
さらにディーラーオプションで10インチナビレコお得パック(36万1328円)、後方ドライブレコーダー(4万9032円)、フロントプロテクター(6万8432円)、フロントバンパーイルミネーション(5万4972円)、カーペット(6万4584円)など、豪華装備を目指すと443万7788円にまで上がります。
特に、10インチナビゲーション画面の見やすさは格別ではありますが、いくらなんでも高すぎます。消費者としては、スマホがあればナビが使用できるApple Car Playやアンドロイドオート対応のモニターのほうがよっぽどいいような気がします。
特に、10インチナビゲーション画面の見やすさは格別ではありますが、いくらなんでも高すぎます。消費者としては、スマホがあればナビが使用できるApple Car Playやアンドロイドオート対応のモニターのほうがよっぽどいいような気がします。
しかし、競合車となるトヨタ ヴォクシーは、同装備の「HYBRID ZS」で車両価格328万6440円、ホンダ ステップワゴンは同装備の「SPADA HYBRID G Honda SENSING」で車両価格335万160円。ベース車両の価格としては、廉価なe-POWERシステムを搭載したセレナが、依然としてお買い得だと言えます。
セレナe-POWERハイウェイスターのエンジンスペックやトランスミッションは?
パワートレインは、お馴染みの「e-POWER」と、マイルドハイブリッド「S-HYBRID」の2種類を用意。1.2Lのガソリンエンジンで発電を行い駆動用モーターで走行するe-POWERは、他メーカーのハイブリッドとは一線を画す力強さと滑らかさを実現します。またS-HYBRIDにはエクストロニックCVTを搭載し、こちらも滑らかな発進加速を行います。
e-POWERの燃費はJC08モード燃費で26.2km/Lを達成。ただし最重量のe-POWERハイウェイスターGでは23.4km/Lに低下します。S-HYBRIDでは、JC08モード燃費で16.6km/L。ガソリン消費量から検討しても、セレナはe-POWER一択といえるでしょう。
セレナe-POWERハイウェイスターのグレード構成は?
「e-POWER」「S-HYBRID」共に、ベースグレードとハイウェイスターを設定。上から「G」、「XV」、「X」となっている。4WDは「S-HYBRID」しか用意されていない点に注意が必要です。最量販となるのは、e-POWERの中間グレード「XV」、もしくはハイウェイスター「V」の見込みです。
主要グレードの価格は以下となります。(消費税8%計算)
1.2リットル直列3気筒ガソリンエンジン+駆動モーター(HR12DE-EM57)
セレナe-POWER・ハイウェイスター(2WD) G/V/-【365万7960円/343万5480円/323万3520円】
セレナe-POWER(2WD) G/XV/X【341万0640円/316万7640円/294万3000円】
セレナAUTECH(2019年秋発売予定)
2.0リットル直列4気筒ガソリンエンジン(MR20DD)
セレナ ハイウェイスター(2WD) G/V/-【316万8720円/293万2200円/270万8640円】
セレナ G/XV/X【300万5640円/268万7040円/252万9360円】
1.2リットル直列3気筒ガソリンエンジン+駆動モーター(HR12DE-EM57)
セレナe-POWER・ハイウェイスター(2WD) G/V/-【365万7960円/343万5480円/323万3520円】
セレナe-POWER(2WD) G/XV/X【341万0640円/316万7640円/294万3000円】
セレナAUTECH(2019年秋発売予定)
2.0リットル直列4気筒ガソリンエンジン(MR20DD)
セレナ ハイウェイスター(2WD) G/V/-【316万8720円/293万2200円/270万8640円】
セレナ G/XV/X【300万5640円/268万7040円/252万9360円】
これまで控えめだったセレナのフロントフェイスも、ついにライバルミニバンと戦えるほどにド派手なフロントフェイスとなりました。しかし、それ以上にセーフティアシストシステムの全車標準化もポイントが高い点です。
セレナe-POWERハイウェイスターの中古価格はどれくらい?
日産 セレナ e-POWER ハイウェイスターV を土屋圭市とRIZINガール 相沢菜々子が徹底解説!セレナe-POWERは土屋圭市にどう映る?NISSAN SERENA【試乗レビュー・車両レビュー】
そんなe-POWERハイウェイスター(2WD)の希望小売価格は税込み329万3400円となっており、中古市場価格はおおよそ支払総額240万~360万円の間となっています。
比較的新しいモデルなので、年式が新しく走行距離も浅く、希望小売価格とほぼ変わらないものや、それなりに使い込んで価格が下がっているものまで、その価格帯は広いと言えます。次回は、セレナの内外装や室内の使い勝手について、レポートしていきます。
比較的新しいモデルなので、年式が新しく走行距離も浅く、希望小売価格とほぼ変わらないものや、それなりに使い込んで価格が下がっているものまで、その価格帯は広いと言えます。次回は、セレナの内外装や室内の使い勝手について、レポートしていきます。