日産 セレナ(C27型)のインテリアとラゲッジ【プロ徹底解説】

日産 セレナ e-POWER ハイウェイスターV(C27)

クラストップの広い室内空間を実現している現行型セレナ。

インテリア(内装)は乗員すべてが快適に移動できるだけでなく、開放感を味わえるような工夫がなされています。

さらに装備も充実し、利便性も高くなっているセレナのインテリアとラゲッジ(荷室)について、プロによる解説です。

文・写真/萩原 文博

Chapter
開放感のあるフロントデザイン
疲れの少ないゼログラビティシートを採用
ミニバンにとって重要な後席の居住性は
室内スペースを確保しながらラゲッジもクラストップレベル

開放感のあるフロントデザイン

現行型セレナのインテリアは、空間的な広がりを感じさせる横方向の流れをテーマとするダッシュボードデザインを採用。センターコンソールからサイドへと広がりを感じさせるものとなっています。

インテリアカラーにはハイコントラストなコーディネーションを用いることで、開放感にモダンな印象をプラスしています。そのインテリアには、明るく居心地の良いリラックスコージーと、都会的でカジュアルなアーバンカジュアルが用意されています。

運転席については、薄型化されたメーターをインストルメントパネル前方に配置、パノラミックな開放感を実現。そのいっぽうで大型の液晶ディスプレイから計器類を逆L字型に配置することでコックピット感を演出し、ドライビングプレジャーをより感じられるレイアウトとされました。

そのドライバーのアイポイントは1,410mmと高く、開放感とともに運転席から優れた視界も確保しています。

また高級車なみの品質を実現するため、熟練の職人が質感の高い合成皮革にステッチを施し、一枚一枚ていねいに手巻きしたインパネは、所有する喜びを高めてくれるでしょう。

疲れの少ないゼログラビティシートを採用

フロントのシートにはロングドライブでも疲れにくい、中折れ(スパイナルサポート)形状の背もたれパッドを採用したゼログラビティシートを装備。胸郭と骨盤を積極的に支えることで背骨の負担を軽減しています。

クラストップレベルの1,545mmという室内幅は、シートに座ったときの左右のゆったり感が違います。

助手席前のアッパーボックス内にはUSB電源ソケットを設置するなど利便性も向上。オプションで人間が温かいと感じやすい部位を温める前席クイックコンフォートヒーター付シートを設定しました。

ミニバンにとって重要な後席の居住性は

2列目の膝まわりは、784mmを確保。2列目シートスライド幅が長くなったことで、旧型よりも広くなっています。

さらに超ロングスライド+横スライドを使えば、690mmものスライドが可能で、膝まわりは驚きの900mmまで拡大します

3列目のシートは、長さ480mm、厚み65mmのクッションでしっかりとした居住性を確保しました。そのうえで座面高を先代モデルに比べ20mm、サードシートスライド装着車では30mmもアップしました。

前後のスライド量は120mmで、2列目+3列目シートの膝まわりは、ゆとりたっぷりの合計1,268mmという数値となっています。

この高いアイポイントと、1、2列目シートの穴開きタイプのヘッドレスト、さらに2列目のシートベルトをシート内蔵とした設計により、前席に劣らない開放感と、長時間移動の疲労軽減を実現しています。

室内スペースを確保しながらラゲッジもクラストップレベル

現行型セレナのラゲッジスペースは、3列目を使用した状態でも荷室高1,483mm×荷室幅1,255mm×奥行き450mmと、高さ、長さともにクラストップレベルです

床下には大容量のラゲッジアンダーボックスが用意され、濡れた物や汚れたモノの収納に重宝します。

また、バックドア全体と上部のガラス面だけという2つの開き方が可能なデュアルバックドアを採用。駐車した場所が狭い時には、ハーフバックドアを開けてモノの出し入れができるので非常に重宝します

アイポイントを高めに設定し、身長などに関わらず良好な視界を得られるように設計された運転席に、ゆとりの広さと開放感を意識して設計された後部シート。さらに狭いところでの荷物の出し入れを容易にするデュアルバックドアなど、使う人のために設計された現行型セレナ。

この使い勝手の良さが、ミニバンセールスナンバーワンに輝いたひとつの理由です。

萩原 文博|はぎはら ふみひろ

1970年生まれ。10代後半で走り屋デビューし、大学在学中に中古車情報誌の編集部にアルバイトとして加入。1995年より編集部員として編集作業に本格的に携わる。中古車の流通、販売店に精通し、「中古車相場師」として活動。2006年からフリーランスの編集者となり、中古車だけでなく、現在は日本で最も多くの広報車両を借り出して取材を行い、新車でもユーザー視点のバイヤーズガイドを中心に、人気車種の動向や流行りの装備の価値評価などを加味した、総合的に買いのクルマ・グレードの紹介をモットーとしている。

萩原 文博
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