ガソリンはこまめに入れる?満タン派?燃費と節約に効く正しいガソリンの入れ方【2025版】

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皆さんはガソリンを給油するとき、毎回満タンにしますか?それとも必要な分だけこまめに入れる派でしょうか?「少しずつ給油した方が燃費が良くなってお得」という声もありますが、果たしてそれは本当でしょうか。2025年現在の最新情報をもとに、ガソリンはこまめに入れるのと満タンにするのとどちらが燃費向上や節約に効果的か検証し、正しい給油方法を解説します。
Chapter
ガソリンは減ってから入れるべき?早めに給油すべき理由
タンクの重さは燃費に影響する?重量と燃費の関係
こまめに給油するメリット・デメリットは?
メリット
デメリット
満タン給油のメリット・デメリットは?
メリット
デメリット
燃費を良くするためのコツ・豆知識
結論:賢いガソリンの入れ方は「満タン+早めの給油」

ガソリンは減ってから入れるべき?早めに給油すべき理由

「ガソリンはできるだけ使い切ってから入れた方が無駄がない」と考える人もいます。しかし、常にギリギリまで減らしてから給油するのはおすすめできません。燃料計のEランプ(給油ランプ)が点灯する頃には残り燃料はごくわずか(4~10L程度)で、車種によりますがそこから走行できるのは50~100km程度と言われます。渋滞や急な予定変更でガソリンスタンドに辿り着けないリスクを考えると、警告灯点灯前に余裕をもって入れる方が安心です。

また、燃料が極端に少ない状態で走行を続けるとガス欠(燃料切れ)のリスクが高まります。特に坂道やカーブで燃料が偏ると一時的に供給不足となり、エンジンが息継ぎしてしまうことがあります。実際、警告灯点灯後に急な上り坂でガス欠のような症状になり、車に大きな負担がかかった例も報告されています。このような無用なトラブルを避けるためにも、常に燃料に余裕を持って給油する習慣が大切です。

さらに、燃料タンク内のガソリンは燃料ポンプの冷却と潤滑の役割も果たしています。ガソリンが少ない状態が続くとポンプが充分に冷却されず、空気を吸い込んで過熱・損耗しやすくなります。燃料ポンプの寿命を縮めないためにも、常にある程度のガソリン量を保って走行する方が望ましいでしょう。以上の理由から、「ガソリンは減ってから入れるべき」というよりも、減りすぎる前に早めに給油するのがおすすめです。
ガソリンはギリギリまで減らしてから給油した方が良いのでしょうか?実は早めの給油がおすすめです。燃料計の警告灯が点く前、残量が約1/4~1/3程度になったら給油しましょう。

タンクの重さは燃費に影響する?重量と燃費の関係

「ガソリンを満タンにすると車が重くなるので燃費が悪くなる」という話を耳にしたことがある方も多いでしょう。確かに燃費は車両重量に左右され、ガソリン自体にも重さがあります。ガソリンの重さはおよそ1リットルあたり0.72~0.76kg程度です。例えば容量50Lのタンクを満タンにすればガソリンだけで約37kg、半分の25Lなら約18.5kgとなり、その差は約18kg前後になります。

では、この重量差が燃費にどの程度影響するのでしょうか?環境省のエコドライブ推進委員会のデータによれば、100kgの荷物で燃費が約3%悪化するとされています。単純計算では、18kg程度の重量増加による燃費悪化は1%にも満たない微々たるものです。実際、40Lタンクの車で20L分(約15kg)軽くした場合の燃費改善量は0.15km/L程度と算出されています。仮に満タンで燃費15km/Lの車が15.1km/Lになる程度で、わずか0.5%前後の差しかありません。走行可能距離に換算しても、20L使い切ってわずか3km多く走れる程度です。年間の燃料代節約額にして1,000円にも満たないレベルで、誤差範囲と言ってよいでしょう。

さらに、この程度の差は日々の運転環境の変化で簡単に相殺されてしまいます。市街地走行での渋滞やエアコン使用による燃費への影響は数パーセント以上にもなり、満タンと半分程度の重量差による燃費影響はそれらに埋もれるほど小さいのです。車1台に乗員が1人増えた程度の重量変化と考えれば、その効果がいかにわずかかわかります。結論として、タンク内のガソリン重量が燃費に与える影響は確かに存在しますが、実用上は無視できるほど小さいものです。

こまめに給油するメリット・デメリットは?

では、少量ずつ頻繁に給油する「こまめ給油」にはどんな利点と欠点があるか整理してみましょう。

メリット

  • 車両重量の軽減による燃費向上
前述の通り、ガソリンを少なめに保つことで車重が減り燃費がわずかに向上します。ただしその効果はごくわずかで、走行状況によっては体感できないレベルです。

  • ガソリン代の調整がしやすい
給油量を抑えることで1回あたりの支出を少額にでき、その時の懐事情に合わせやすいという心理的メリットがあります。また、ガソリン価格の変動局面では「今は最小限に入れて、安くなったときに満タンにする」といった調整が可能です。

デメリット

  • 給油の手間と時間・燃料ロス
給油回数が増える分、ガソリンスタンドに立ち寄る手間も増えます。スタンドが遠い場合、その往復で燃料を消費しては本末転倒です。実際「半分ずつ入れると給油回数が増え、時間と燃料の無駄になるだけ」という指摘もあります。

  • ガス欠のリスク増大
常に燃料が少ない状態で走るということは、自らガス欠のリスクを高めているようなものです。いざという時に燃料不足で動けなくなる危険性が高まり、精神的な不安も増えます。

  • 燃料ポンプへの負担
燃料が少ないとポンプがガソリンではなく空気を吸いやすくなり、ポンプの冷却や潤滑が不足して部品寿命を縮める可能性があります。こまめ給油派の中には常にタンク内ガソリンが少ない状態を繰り返す人もいるため、結果的に車への負担が増える恐れがあります。

満タン給油のメリット・デメリットは?

では満タン派の場合はどうでしょうか。満タン給油することの長所と短所を挙げてみます。

メリット

  • 給油回数が減り時間と燃料を節約
満タンにしておけば頻繁にスタンドに行く必要がなくなり、その分ムダな走行を減らせます。遠方にしかスタンドがない地域でも安心です。

  • ガス欠の心配が少なく安心
常にタンクに十分な燃料があれば、うっかり燃料切れになるリスクは大幅に減ります。長距離ドライブや災害時の避難でも安心感が違います。

  • 車や機器への負担軽減
ガソリンがたっぷりあれば燃料ポンプが常に燃料に浸かり冷却されるため、ポンプへの負担が軽減します。また燃料不足によるエンジンへの悪影響も避けられ、車両全体に優しい運用と言えます。

  • 非常時の備えになる
満タン給油は“走る備蓄”です。災害で一時的にスタンドが営業停止になった場合や、大雪で車内に長時間閉じ込められた場合でも、燃料が満タンに近ければ暖房や移動手段を確保できます。常に満タンにしておけば突然の事態にも対応しやすくなります。

  • 万一の事故時にも安全面で有利
意外かもしれませんが、タンク内に空気が多い(ガソリンが少ない)状態の方がガソリン蒸気と空気が混ざりやすく、引火時に爆発しやすいとされています。満タンならタンク内に余分な空間が少ないため爆発の危険性が下がります。安全面でも満タンの方が良い場合があるのです。

デメリット

  • 車両重量の増加によるわずかな燃費悪化
ガソリン満タン時と半分時を比べると車重が数十kg増えるため、その分燃費はわずかに悪くなります。ただし前述のように悪化幅は0.3~0.5%程度とごくわずかです。

  • 給油時の出費が一度に大きい
満タン給油では毎回それなりの金額を支払うことになります。総走行距離あたりの燃料代は満タン派でもこまめ派でも変わりませんが、「一度に1万円近く払うのは心理的に負担」という人もいるでしょう。

  • ガソリン価格変動の影響を受けやすい
満タンに入れた直後に価格が下がった場合、「もっと安く入れられたのに…」と感じることもあります(もっとも逆に値上がり局面では早めの満タンが奏功することもあります)。価格変動を細かく読むことは難しいため、大きなデメリットにはなりにくいでしょう。
こうして見ると、満タン給油のデメリットはごく小さい燃費悪化くらいで、大きな欠点はありません。トータルで考えれば、安全・安心や手間の少なさなどメリットの方がはるかに上回っています。

燃費を良くするためのコツ・豆知識

燃費をなるべく良くしたいと考えるなら、給油量を気にするより運転の仕方や車両管理に目を向ける方が効果的です。以下に燃費改善に役立つポイントや豆知識をまとめます。

  • タイヤの空気圧を適正に保つ
空気圧が不足すると転がり抵抗が増えて燃費が悪化します。最低月1回はタイヤの空気圧をチェックし、指定空気圧を維持しましょう。

  • 不要な荷物を降ろして軽量化
ゴルフバッグや工具など使わない荷物を積みっぱなしにせず、車両をできるだけ軽く保ちます。余計な重量を減らすほど燃費向上に繋がります。

  • 発進・加速は穏やかに
アクセルをぐっと踏み込む急加速は燃料消費が増えます。ゆるやかな発進と加速を心がけ、先の信号を見て早めにアクセルオフするなど丁寧な運転をしましょう。急ブレーキや無駄なアイドリングも避けると効果的です。

  • エアコンの使用を工夫する
エアコンはエンジンの負荷になるため、必要な時だけ使い、過度な冷やし過ぎを控えます。夏場はサンシェードで車内温度上昇を抑えるなどしてエアコン頼りを減らすと燃費改善につながります。

  • 定期的な車両メンテナンス
エンジンオイルやエアフィルターの交換など、車両を良好なコンディションに保つことで燃費ロスを防げます。特に古い車は適切なメンテで燃費が大きく変わることもあります。
このように日頃の工夫で燃費を改善する余地は大いにあります。こまめ給油による重量減より、これら基本的な対策の方が節約効果ははるかに大きいと言えるでしょう。

結論:賢いガソリンの入れ方は「満タン+早めの給油」

ガソリンをこまめに入れても燃費向上の効果はごくわずかで、せいぜい0.5%前後にとどまり、日常の運転環境の変化で簡単にかき消されてしまいます。むしろ給油回数が増えることで時間や手間がかかり、ガス欠のリスクや燃料ポンプへの負担も大きくなるため、こまめ給油のメリットはほとんどありません。

そのため、燃費や節約を考えるなら、基本は毎回「満タン給油」を行うのが最も賢い選択です。満タンにしても燃費への影響は誤差範囲にすぎず、安心感と利便性の方がはるかに勝ります。さらに、燃料が残り1/4程度になった時点で早めに給油することで、ガス欠や車両トラブルを防ぐことができ、車の寿命を延ばすことにもつながります。

また、燃料代をさらに節約したい場合には、ガソリンスタンドの会員割引やポイントサービスを活用したり、価格が下がりやすい週末を狙って給油したりするなど、給油タイミングを工夫するのも効果的です。

満タン派・こまめ給油派それぞれの特徴を理解しつつ、安全でお得なカーライフを送ってくださいね。🚗💨
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