4WD車の場合、タイヤチェーンは前輪後輪どちらに巻けばいいの?

チェーン

冬場のドライブは、思わぬところでチェーン規制に遭うことがあります。チェーンを装着するタイヤは、FFならフロント、FRならリアと、その車両の駆動輪につけます。では4WDでチェーンを2本(1組)しか携行していない場合は、前後どちらに装着すれば良いのでしょうか?

文・赤井福

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基本的な考え方は駆動輪
基本の駆動方式がわからないときには?
4輪すべてに取り付けるのは間違い!

基本的な考え方は駆動輪

タイヤチェーンは、”雪道や凍結路面でスリップを防ぐための器具”ですから、駆動輪に装着することが大前提となります。では4WDの場合は、4輪にチェーンを装着すれば良いのでしょうか?

パートタイム4WDでもフルタイム4WDでも、構造の基本となっている駆動輪にチェーンを装着します。4WDなのに、どうして前後どちらかで良いのか、その理由には駆動力配分という考え方が関わってきます。

現在販売されているクルマの多くは、燃費を稼ぐため、タイヤのスリップが発生しない状況では、フロント9割、リア1割というように、主だって使う駆動輪が決まっており、スリップが発生すると少ないほうにトルクを逃がす構造になっています。

したがってFFベースのクルマであれば、普段、駆動力の大きいフロント側、FRベースならリア側に、タイヤチェーンを装着すればOKです。

ちなみに、ハイブリッド車で多いモーター駆動の4WDの場合には、基本的にFFベースで後輪をモーター駆動させるケースが多いので、前輪側にチェーンを装着しましょう。

基本の駆動方式がわからないときには?

雪道のために4WD車に乗っている方のなかには、そのクルマの基本がFFなのかFRなのかを、知らずに購入している方もいらっしゃいます。

もしも自身のクルマがFFがベースなのかFRがベースなのかわからない場合、2WDと4WDが用意されているクルマなら、まず2WDグレードの駆動輪が基本の駆動輪になります。

2WDと4WDで基本構造の違ったクルマもまれにありますが、通常は2WDグレードの駆動輪を知ることで解決できます。それでもわからないというときには、クルマの取扱説明書を確認するか、ディーラーへ確認するようにしましょう。

取扱説明書にはタイヤチェーンに関する項目が必ずあります。そこにはチェーンをかけるタイヤ位置やジャッキアップポイント、ジャッキの使い方など、細かく説明されています。雪山に行く前には、取扱説明書を事前に確認し、いざというときに困らないようにしましょう。

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