バブル期の車で今でも人気といったらこの5台

1980年代後半のバブル期、クルマは憧れでありステータスであり、ときにはモテるためのアイテムでもありました。そんな時代ですから、生まれたクルマもユニークなものが多く、今も根強い人気を誇るモデルが数多くあります。今回はそんなバブルの一翼を担い、今も人気の高いクルマたちをピックアップしてみましょう。

文・木谷宗義

Chapter
日産 シルビア(S13型)
日産 レパード(F31型)
日産スカイラインGT-R
トヨタ スープラ
ユーノス ロードスター

日産 シルビア(S13型)

日産 シルビア S13

1988年にデビューした5代目「シルビア」は、それまでのスポーティ路線から少し変わって「デートカー」としての性格を強めたものに。

シンブルでスタイリッシュなエクステリアと、FRならではのスポーティな走りにより、女性からも支持を集め、歴代シルビアの中でもっとも多くの販売台数を誇りました。その後、S13型シルビアはサーキット走行やドリフト走行に適したクルマとして、新たなニーズを獲得。最近になって、さらにヒストリックカーとしての価値が生まれ、その魅力が見直されてきました。

日産 レパード(F31型)

日産 レパード F31

S13型シルビアより2年速い、1986年に登場した2代目「レパード」は、当時の日産のフラッグシップクーペ。

初代にあった4ドアは廃止され2ドアクーペのみとなったのは、ライバルであるトヨタ・ソアラを意識してのこと。販売面ではソアラに及ばなかったものの、このクルマの人気はドラマの劇中車として活躍したことで大きく高まります。

舘ひろしさん、柴田恭兵さんが出演した刑事ドラマ『あぶない刑事』です。あぶない刑事ファンにも支えられて人気はずっと続き、高値で取引されていることからも人気が伺えます。

日産スカイラインGT-R

R32スカイライン

今や日本を代表するスーパーカーのひとつとなった日産GT-R。

電子制御4WDとターボを組み合わせた走り礎を築いたのが、8代目スカイラインにラインナップされた「スカイラインGT-R(BNR32型)」です。名機と呼ばれるRB26DETT型、2.6L直列6気筒ターボエンジンは、当時最強の280psを発揮。「全日本ツーリングカー選手権(JTC)」では、全戦全勝という記録を打ち立てました。

R33、R34とGT-Rがモデルチェンジしたあとも、R32型の人気は高く、海外のファンからのニーズもあり、今ももっとも愛されているGT-Rのひとつとなっています。

トヨタ スープラ

それまでの「セリカXX」という名前から、北米仕様と統一した名称となったトヨタ「スープラ(A70型)」が登場したのは、1986年。

アメリカンなスタイルの上級スポーツカーとして、当時の若者たちの憧れとなりました。シルビアと同じくモータースポーツ車両としてのニーズを経たのち、近年になってヒストリックカーとしてその価値が見直されています。GRスープラの登場もあり、さらに注目度が高まることは間違いないでしょう。

ユーノス ロードスター

ユーノス ロードスター

バブル期に登場し、今も人気を誇るクルマといったら、このクルマは外せません。

現在のマツダ・ロードスターの初代モデルにあたるユーノス「ロードスター(NA型)」です。ロードスターがデビューした1989年当時は、世界を見渡してもオープン2シータースポーツのラインナップはほとんどない時代。

そんな中でロードスターは登場するや世界中で大ヒットし、オープン2シーターというジャンルを確固たるものにしました。歴代ロードスターの中でもスタイリングがユニークであることや、ヒストリックカーとしての価値も生まれてきていること、さらにマツダがレストアプログラムを発表したことから、注目度はますます高まってきています。

今回、ピックアップしたクルマはどれも最近、雑誌などでよく見かけるものばかりでしょう。

それは、およそ30年の歳月が経ち、ヒストリックカーとして見直されるようになってきたからです。しかし、ほとんど絶滅してしまった車種も少なくないことを考えると、今回とりあげた5車種が、いかにずっと大切にされてきたかがわかるはずです。