16年ぶりに復活!トヨタスープラの歴史を振り返る

1978年から2002年までの24年間、トヨタのフラッグシップスポーツモデルとして君臨したスープラは、多くの人が憧れるクルマでした。2018年3月に開催されたジュネーブモーターショーでは、「GR スープラ・レーシング・コンセプト」が公開され、16年ぶりにいよいよ復活します。今回は、これまでスープラが歩んできた歴史を振り返っていきます。

文・わんわんエンジニア

Chapter
スープラの歴史
前期(初代&2代目)スープラ
後期(3代目&4代目)スープラ
5代目スープラは?

スープラの歴史

トヨタ スープラ

初代スープラ(日本ではセリカXX)は、北米市場に向けのグランドツーリングカー(GT)として企画されました。

しかしモデルチェンジを重ねるにつれ、国内のグループAレースやWRC(世界ラリー選手権)で実績を積みながら、本格的なスポーツカーへと変貌。全日本GT選手権でも他を圧倒する強さを誇り、”THE SPORTS OF TOYOTA”のキャッチフレーズで認知されるようになりました。

前期(初代&2代目)スープラ

初代スープラは、当時北米で人気だった日産 フェアレディZの対抗馬として1978年にデビューしました。

日本市場ではセリカの上級モデルとして発売された「セリカXX」は、当時のセリカ リフトバックをベースにホイールベースと全長を延長。さらにフェアレディZを意識した2.0Lと2.6Lの直列6気筒エンジンを搭載していました。

この初代スープラは、GTカーにカテゴライズされ、「高級感あるスペシャルティカー」として、国内外で人気を博しました。

トヨタ スープラ 2代目

1981年には2代目へと進化し、初代と同様に北米では「スープラ」、国内は「セリカXX」の名で販売されました。

80年代のトヨタを代表するイメージリーダーとして欧州車に対抗しうるように開発された高級パーソナルクーペ「ソアラ」との棲み分けのため、スープラは高級感のあるGTカーから、ややスポーツ路線に変更されました。

後期(3代目&4代目)スープラ

トヨタ スープラ 初代

3代目は1986年に発売。日本市場での名称を「スープラ」と変更しました。

キャッチコピーの"TOYOTA 3000GT"は、往年の名車2000GTを意識したもので、高出力高性能な3.0L 直6 DOHCターボまたは2.0L 直6 DOHCツインターボを搭載。足回りは、4輪ダブルウィッシュボーンサスペンションが採用されるなど、「セリカ」との関係を断ち切り、本格的なGTカーを目指したモデルでした。

トヨタ スープラ

1993年発売の4代目は、GTカーから完全にスポーツカーへとシフトしました。リアルスポーツカーとして、エンジンは3.0L 直6DOHCと、そのツインターボ仕様が搭載されました。さらに、当時の最新技術であった電子制御スロットルや6速MT、アクティブスポイラーなども採用されました。

しかし、排出ガス規制に対応できず、惜しまれながら2002年に生産終了となりました。

5代目スープラは?

GR Supra Racing Concept

2018年3月のジュネーブモーターショーで、「GR スープラ・レーシング・コンセプト」が登場。2018年中にも市販モデルが発売されるとの情報が流れました。街中で覆面の新型スープラが目撃されたという情報が飛び交っていることから、近く発売されることは確かなようです。

正式に発表されたわけではありませんので、具体的な仕様は定かではありませんが、エンジンは、3.0L 直6ターボ、トランスミッションはDCTではないかと言われています。どういった性格のクルマとして登場するのか、非常に楽しみです。

80~90年代に、トヨタ最高峰のスポーツモデルとして君臨していたスープラ。当時から、街中でその姿を見ると思わず振り返って見てしまうくらい、圧倒的な存在感がありました。多くのファンは、いまかいまかと復活を待ちわびているのではないでしょうか。

どんな技術が採用されて、どのようなスポーツカーとして登場してくるのか、想像するだけでワクワクしてきますね。

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文・わんわんエンジニア
某自動車メーカーで30年以上、エンジンの研究開発に携わってきた経験を持ち、古いエンジンはもちろん最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。EVや燃料電池が普及する一方で、ガソリンエンジンの熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きなクルマで、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ること。