時速358㎞!!センチュリーのV12エンジンを搭載したスープラって?

JZA80 スープラ

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センチュリーに搭載されている国産唯一のV12エンジンに換装し、パワー&トルクは943ps/102.3kgmを発生。そこから導き出される最高速度は、なんと358km/h!!まさにモンスターと呼ぶにふさわしいスープラを紹介しましょう。
Chapter
ベースはJZA80スープラ
イタリアのナルドサーキットで最高速358km/hを達成
エンジンはどうなっている?
足回りと外装は?
作った会社はトップシークレット
オーナーのスモーキー永田氏の世界を舞台にしたクレイジーさが凄い

ベースはJZA80スープラ

トヨタ スープラにセンチュリーの(1GZ)エンジンを搭載したV12 スープラを製作したのは、千葉県のトップシークレットというチューナーです。

エンジンをフロントミッドシップに搭載し、ラジエターはトラクションを効率よくかけるためリアに移設、さらにボディは超高速域でも安定感を提供するオリジナルのワイドボディキットが奢られています。

イタリアのナルドサーキットで最高速358km/hを達成

TS80 12V nardoと名付けられたこのスープラは、イタリアのナルドサーキット・テストコースでの最高速アタックのために作られたものです。

目標とした速度は、400km/hですが、ナンバーを取得し、公道を走れる状態の車両で、その領域に入るのは無謀と判断され「ナンバーを取得しているストリートマシンでの最速記録」にターゲットを変更。その仕様では未踏の領域と言われる350km/hオーバーを狙い、見事に358km/hをマークしました。

エンジンはどうなっている?

フロントのV12エンジンは、2代目センチュリー(GZG50系)のエンジン(1GZ)をセミドライサンプ&ツインターボ化。搭載は、バルクヘッドの加工など、細部に手が加えられたうえで可能になったようです。

また、1GZエンジンをチューニングするショップなどは皆無で、アフターマーケットのチューニングパーツも存在しませんでした。そこでピストンにエスコート社製の5A-G用、コンロッドにB18C用を流用しています。

燃焼室とポートを研磨、ハイブーストに対応させるためメタルガスケットをワンオフ製作し、圧縮比は8.8に設定。ターボチャージャーはHKS製GT-RSタービンを片バンクに1基づつ装着。ブースト圧は1.2kg/cm2とされ、そこから最高出力943ps、最大トルク102.3kg(2008年オートサロン出展時)を発生しています。


足回りと外装は?

サスペンションは、アラゴスタ単筒式ベースのトップシークレットオリジナル「スーパーダンパー」と、スウィフト製のスプリングの組み合わせ。スイッチ操作で車高を調整することができるエアサスも装着されています。

足まわりのアームはすべてイケヤフォーミュラ製に変更。ブレーキ系統はGReddy製で、フロント6ポット。リア4ポット。ホイールはレイズのRE30に、BS ポテンザ RE050を組み合わせています。

外装は、近未来的なフォルムをまとった、トップシークレットのスープラ用フルエアロキット SUPER G-FORCE EVOLUTION。金色に光り輝くボディカラーとあいまって、イメージは激変!スープラが備える優れた空力も強化されています。ヘッドライトはIPF社製のワンオフ品です。

作った会社はトップシークレット

製作したのは、千葉県にあるトップシークレット。おもに最高速チューンを得意とするチューニングカーショップです。

車両改造だけではなくモータースポーツ参戦にも積極的で、2004年には全日本プロドリフト選手権(D1グランプリ)でシリーズタイトルを獲得。

2006年には製作したフェアレディZが、映画『ワイルドスピードX3 TOKYO DRIFT』で使用。V35GT-Rは、ドイツアウトバーンにて341km/h、2013年にはイタリアのナルド サーキットで、377.246km/hを記録しています。

オーナーのスモーキー永田氏の世界を舞台にしたクレイジーさが凄い

V12スープラの製作者でありトップシークレットのオーナーでもあるスモーキー永田こと永田和彦氏は、このV12スープラ以外にもさまざまな最高速仕様のクルマを作ってきました。

湾岸高速仕様が主体ですが、タイムアタックの場は日本にとどまらず、イタリア、イギリスなど海外のサーキットでも果敢な挑戦を続けています。

ちなみに、過去に何度かスピード違反等で海外の警察に捕まっているとのことですが、イギリスで速度違反した際の速度は340km/h(ロガーデータでは317km/h)とイギリスのデイリー・ミラー紙に発表されました。イギリスの走り屋の間では英雄扱いとなり、この速度記録は逮捕されたスピード違反記録世界一?とも言われています。

ベースにスープラを選んだのは、永田氏のこだわりだったそうです。日本人離れしたクレイジーさが凄いのですが、スープラへの愛と最高速への執念を感じますね。

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