スカイラインやクラウンなど10代以上続く超ロングモデルな国産車6選

トヨタ クラウン 2018

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時代に合わせて1世代限りで消滅してしまう車種も増えている中、モデルチェンジを重ねて何世代にもわたって続く「ロングモデル」も少なくありません。

しかし、10代以上になる超がつくほどのロングモデルとなると、数えるほどしかないものです。

文・木谷 宗義

木谷 宗義|きたに むねよし

車メディアとSNSの編集者。編集者として企業メディアやSNSのコンテンツ制作を手がける、自身もライターとして年間約100本の記事を執筆する。自動車の歴史から機能解説、ドライブデートまでその幅は広いが、その主軸はひとりの自動車ユーザーとして「役に立つこと」。1981年、神奈川県生まれ。

木谷 宗義
Chapter
トヨタ カローラ(11代)
トヨタ カムリ(10代)
日産 スカイライン(13代)
ダイハツ ハイゼット(10代)
スズキ キャリイ(11代)
トヨタ クラウン(15代)

トヨタ カローラ(11代)

初代「カローラ」は1966年、「パブリカ」と「コロナ」の中間に位置する大衆車として登場。

ボディが異なる海外向けモデルや2018年に登場したハッチバックの「カローラ スポーツ」もありますが、セダンの系譜で見ると現行の「カローラ アクシオ」がカローラの名を持つクルマとしては、11代目に当たります。

しかし、現行カローラ アクシオも今年で7年目。フルモデルチェンジの足音も聞こえてきており、12代目の登場もそう遠くなさそうです。

トヨタ カムリ(10代)

トヨタのラージサイズセダン「カムリ」は、セリカの派生モデルとして「セリカ カムリ」を名乗っていたモデルから数えると、2017年に登場した現行モデルでちょうど10代目。

日本国内ではずっと5ナンバーサイズを守り続けていたカローラとは異なり、カムリは早くからグローバル化。今ではクラウンを超えるサイズを持つまでに。アメリカでベストセラーとなるなど、ワールドワイドに活躍するモデルとなっています。

日産 スカイライン(13代)

トヨタのセダンにロングモデルがあるなら、日産にだってあります。かつてスポーツセダンの代名詞として君臨し、今はプレミアムセダンとしてインフィニティのバッチをつける「スカイライン」です。

初代(ALSI型)の登場は1957年。スポーツ性が高められたりラグジュアリーテイストになったりと、時代に応じて性格の修正は行われたものの、走りを売りにしたFR(後輪駆動)セダンという軸は、今も昔も変わらず。現行モデルで13代目となっています。

ダイハツ ハイゼット(10代)

ここでちょっと意外なクルマを取り上げてみましょう。ダイハツの軽トラック/ワンボックスの「ハイゼット」です。1960年に初代ハイゼット トラック(バンは1961年に追加)が登場してから、およそ60年。現在、販売されているモデルで10代目となります。

初代モデルこそ、フロントにエンジンを積むボンネットタイプでしたが、2代目から現在と同じキャブオーバータイプに。クルマ好きの琴線に触れるクルマではないかもしれませんが、日本になくてはならない存在となっています。

スズキ キャリイ(11代)

ダイハツ ハイゼットがロングモデルなら、スズキの軽トラック「キャリイ」だって負けていません。当初「スズ ライトキャリイ」の名で発売されたキャリイは、ハイゼットより1年遅い1961年登場ながら、現行モデルで11代目。

ハイゼットより1世代多いのは、ボンネットタイプの2世代目が発売した直後にキャブオーバータイプの3代目が登場し、しばらく併売されていたため。4代目は、なんとカーデザインの巨匠、ジョルジェット・ジウジアーロ氏によるデザインでした。

トヨタ クラウン(15代)

最後に紹介するのはやっぱりこのクルマ、「クラウン」です。設計・開発のすべてを日本国内で行った初の“純国産車”としてクラウンが登場したのは、1955年のこと。

以来、一度もその名が途絶えることはなく、2018年に登場した現行モデルでなんと15代目!60年以上の歴史があるとは言え、15代というのは驚きますよね。

なぜ、こんなにも世代を重ねてきたのかというと、歴代モデルのほとんどが4年でモデルチェンジを実施してきたから。

これだけたくさんのモデルがあっても、15代を数えるクルマは国内ではクラウンだけなのです!
4年に一度、モデルチェンジをするとしても、10代を数えるにはおよそ40年の歳月が必要です。

販売台数の上ではN-BOXやノート、ヴォクシーの方が上かもしれませんが、どれも各メーカーにとってはなくてはならない大切なモデル。

時代が変化しても変わらずに続いてきたこれらのクルマは、これからもきっとモデルチェンジを重ねていくことでしょう。

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