クラウンのロゴはどう変わった?昔の思い出がよみがえる歴代王冠マークはありますか?
更新日:2024.09.09
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日本を代表するセダンの1台であるトヨタ クラウン。そのフロントグリルには、つねに「王冠」が輝いています。初代が発売された1955年から現在まで、半世紀以上もの長い間、変わらずに使用されている王冠マークですが、時代やスタイリングの変更に合わせて、そのデザインも変化しています。その変遷をみていきましょう。
文・赤井福
文・赤井福
クラウンのロゴ|初代はまさに高級車の王冠マーク
王冠をモチーフとしたフロントエンブレムを初めて採用したのは、初代モデルの後期型でした。それまでも王冠マークは使われていたのですが、配置されていたのはグローブボックス部分。フロントグリルのエンブレムは、TOYOTAのTを図案化したものでした。
グローブボックスに装備した理由は、アメリカ車を意識したグリルデザインのため、デザインの邪魔となると考えられていたからのようです。
その王冠マークは、気品と風格にあふれたもので、カラーはゴールド(モデルによってはシルバーもあったようです)を基本に、ワインレッドをあしらったものでした。
グローブボックスに装備した理由は、アメリカ車を意識したグリルデザインのため、デザインの邪魔となると考えられていたからのようです。
その王冠マークは、気品と風格にあふれたもので、カラーはゴールド(モデルによってはシルバーもあったようです)を基本に、ワインレッドをあしらったものでした。
クラウンのロゴ|2代目〜5代目は「王冠」モチーフが変わった
1962年に登場した2代目で、王冠マークは近代的なデザインに変化します。
2本の土台の上に、Uを上下反転させた山を3つかぶせ、中央の山の上に十字を配置したデザインは、やや縦長なことが特長。この変化は、クラウン自体の変革を象徴するものでもあり、ゴールドのカラーが基本でした。
このデザインは、色調の変化はあるものの5代目まで継承されます。
2本の土台の上に、Uを上下反転させた山を3つかぶせ、中央の山の上に十字を配置したデザインは、やや縦長なことが特長。この変化は、クラウン自体の変革を象徴するものでもあり、ゴールドのカラーが基本でした。
このデザインは、色調の変化はあるものの5代目まで継承されます。
クラウンのロゴ|6代目以降には王冠エンブレムに変化
1979年に登場した6代目クラウンは、フェンダーミラーがドアミラーに変わり、クルマのデザインはよりスタイリッシュになりました。同時にエンブレムは縦長から、3つの山が扇形に広がった正方形に近い柔らかな印象となりました。この6代目までは、土台の上に王冠マークが載った紋章のようなデザインでした。
7代目クラウンからは、土台がなくなり、王冠マークそのものがエンブレムとなります。ここから11代目までは、大きくスタイルを変えることなく採用され続けます。
7代目クラウンからは、土台がなくなり、王冠マークそのものがエンブレムとなります。ここから11代目までは、大きくスタイルを変えることなく採用され続けます。
クラウンのロゴ|12代目からは立体的なデザインに
2003年の12代目、180系登場を期に、王冠のデザインは大きく変わります。通称ゼロクラウンと銘打ったことからもわかるように、180系は大きな変革を行ったモデルです。
それに合わせるように、フロントの王冠マークもブラッシュアップが図られ、エッヂの効いた立体的デザインになりました。
13代目の200系では、衝突安全性要件を高めるためフロントにレーダークルーズやプリクラッシュセーフティシステムが搭載されるようになりました。もちろんエンブレムも例外ではなく、フラットなパネルに王冠を描いたものに変わりました。
14代目の210系は、ハイブリッドとガソリンモデルの違いを明確化するため、ハイブリッドモデルには、トヨタハイブリッドのモチーフカラーであるシナジーブルーを配色し、大きなフロントグリルに負けないように、王冠のエンブレムも大きくなりました。
全体をスポーティなイメージとし、さらなる若返りを図った現行型では、スタイリングにあわせるように王冠デザインは抽象的かつシャープなものに変化しました。
それに合わせるように、フロントの王冠マークもブラッシュアップが図られ、エッヂの効いた立体的デザインになりました。
13代目の200系では、衝突安全性要件を高めるためフロントにレーダークルーズやプリクラッシュセーフティシステムが搭載されるようになりました。もちろんエンブレムも例外ではなく、フラットなパネルに王冠を描いたものに変わりました。
14代目の210系は、ハイブリッドとガソリンモデルの違いを明確化するため、ハイブリッドモデルには、トヨタハイブリッドのモチーフカラーであるシナジーブルーを配色し、大きなフロントグリルに負けないように、王冠のエンブレムも大きくなりました。
全体をスポーティなイメージとし、さらなる若返りを図った現行型では、スタイリングにあわせるように王冠デザインは抽象的かつシャープなものに変化しました。
気品あふれる王冠デザインは、クラウンの高級感により磨きをかけてくれる存在であり、いまも昔も変わらない象徴でもあります。これからもクラウンらしさを無くさずに、最高の国産車として進化を続けていって欲しいものです。
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文・赤井福
大学卒業後、金融業に従事。その後、6年間レクサスの営業マンとして自動車販売の現場に従事する。若者のクルマ離れを危惧し、ライターとしてクルマの楽しさを伝え、ネット上での情報発信を行っている。
文・赤井福
大学卒業後、金融業に従事。その後、6年間レクサスの営業マンとして自動車販売の現場に従事する。若者のクルマ離れを危惧し、ライターとしてクルマの楽しさを伝え、ネット上での情報発信を行っている。