トヨタ クラウンとカムリを比較|あなたはどっちを選ぶ?
更新日:2024.09.09
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今や世界No.1レベルの自動車メーカーとして君臨するトヨタ自動車が、ここ最近の好調の理由として挙げられるのは何といってもハイブリットシステムにあります。初代プリウスが「21世紀に間に合いました」のフレーズでデビューして以来、コンパクトカーからSUVまで、あらゆるジャンルにハイブリットの技術は導入されてきました。
省燃費で環境に良いという技術は、もはやその枠だけには収まらず、特にセダンというジャンルにおいては静粛性や加速性と言った高級志向の性能を支える重要な役割も果たします。国産高級セダンにハイブリットという要素を求めた時に、トヨタが誇るモデルとして外せない「クラウン」と「カムリ」。異なるテイストながらも高いレベルで実現されたハイブリットセダンはどちらを選べば良いのかでしょうか?
省燃費で環境に良いという技術は、もはやその枠だけには収まらず、特にセダンというジャンルにおいては静粛性や加速性と言った高級志向の性能を支える重要な役割も果たします。国産高級セダンにハイブリットという要素を求めた時に、トヨタが誇るモデルとして外せない「クラウン」と「カムリ」。異なるテイストながらも高いレベルで実現されたハイブリットセダンはどちらを選べば良いのかでしょうか?
トヨタのハイブリットシステムの特徴
エンジンとモーターを組み合わせるハイブリット・システムには、ホンダ、日産が採用する「パラレル式」とトヨタが採用する「シリーズ・パラレル式」に大きく分けられます。
パラレルは主にエンジンをメインの動力に据えながら必要に応じてモーターがアシストする方式で、電気のパワーを上乗せしている分「電気ターボ」とも取れる様な方式です。
対してシリーズ・パラレル式は発進の時などはモーターをメインにしています。エンジンの様に出力を回転に頼らず低速から力強いモーターの特性を生かしています。この点に注目してトヨタの2車種を詳しく見てみましょう。
パラレルは主にエンジンをメインの動力に据えながら必要に応じてモーターがアシストする方式で、電気のパワーを上乗せしている分「電気ターボ」とも取れる様な方式です。
対してシリーズ・パラレル式は発進の時などはモーターをメインにしています。エンジンの様に出力を回転に頼らず低速から力強いモーターの特性を生かしています。この点に注目してトヨタの2車種を詳しく見てみましょう。
トヨタ カムリハイブリットの評価
トヨタ販売店でもカローラチャンネルで扱われているためか、ちょっとだけ年配の方に寄った評価が多いかもしれません。しかし、よくその車体を見てみると4.9mに迫る全長や1.82mという全幅から非常にゆとりのあるボディサイズの車だという事がわかります。現行モデルはデザインもスタイリッシュになり、国内ではハイブリット専用モデルとしたこともありグッとその存在感が増しました。
FFサルーンとしては非常に大柄な車体は室内も広く、そのFFレイアウトのメリットを十分に生かしているとも思います。FF+ハイブリットというフロントヘビーな感じは否めないため、ハイペースで飛ばしてくると若干のバタつきを感じますが、この車のキャラクターから快適な室内を演出するためにできるだけジェントルにドライブする事が走行フィーリング的にも合っているでしょうね。
このような使い方をしたときに低速でアシストするシリーズ・パラレル式のメリットは、静粛性や乗り心地の面で優位性を発揮するはずです。家族や恋人を優しくエスコートするスタイリッシュ・サルーンとしてカムリは注目すべき1台と言えます。
FFサルーンとしては非常に大柄な車体は室内も広く、そのFFレイアウトのメリットを十分に生かしているとも思います。FF+ハイブリットというフロントヘビーな感じは否めないため、ハイペースで飛ばしてくると若干のバタつきを感じますが、この車のキャラクターから快適な室内を演出するためにできるだけジェントルにドライブする事が走行フィーリング的にも合っているでしょうね。
このような使い方をしたときに低速でアシストするシリーズ・パラレル式のメリットは、静粛性や乗り心地の面で優位性を発揮するはずです。家族や恋人を優しくエスコートするスタイリッシュ・サルーンとしてカムリは注目すべき1台と言えます。
トヨタ クラウンハイブリットの評価
ゼロクラウンのデビュー以降、「クラウン」の価値はめまぐるしい変化を遂げました。筆者が特に感じるのは走行性能です。旧来のクラウンはフワフワと柔らかい乗り心地が印象的で後部座席が快適な車だったのではないでしょうか?
しかし、最近のクラウンはブレーキングでも不用意に車体が沈まず降られず、それでいてアクセルを踏み込むとロックアップの良いATのせいか、スポーツ―カーばりに加速してくれます。個人的には、こういった性格の車種にハイブリットを組み合わせるならパラレル方式で常にエンジンをアシストし、きびきび走る様な車に仕上げるのも悪くないと感じます。
「クラウン」というキャラクター上、乗り心地や過去モデルのイメージを全て捨て去る事は難しいかもしれません。しかし、せめてアスリートなどにはその車体の仕上がりの高さをより磨き上げるシステムの組み合わせがあっても良かったのではと思います。
しかし、最近のクラウンはブレーキングでも不用意に車体が沈まず降られず、それでいてアクセルを踏み込むとロックアップの良いATのせいか、スポーツ―カーばりに加速してくれます。個人的には、こういった性格の車種にハイブリットを組み合わせるならパラレル方式で常にエンジンをアシストし、きびきび走る様な車に仕上げるのも悪くないと感じます。
「クラウン」というキャラクター上、乗り心地や過去モデルのイメージを全て捨て去る事は難しいかもしれません。しかし、せめてアスリートなどにはその車体の仕上がりの高さをより磨き上げるシステムの組み合わせがあっても良かったのではと思います。
クラウンとカムリ、あなたならどちらを選ぶ?
世界と戦うための車種開発に加え、他社を突き放すハイブリットシステムを搭載する事でカムリとクラウンは自らの過去のアイデンティティを大きく変えてきました。昔の事を知っている人ならカムリがこんなにスタイリッシュでしかもラグジュアリーな車になるなんてきっと想像できなかったでしょう。
そしてクラウンがこんなに若々しく俊足な車になるとは、久しぶりの乗り換えを検討するユーザーはきっと驚くはずです。
同車格でハイブリットを搭載しながらも全く違う仕上げとなった2台は、明確に目的をすみ分けた車種となりました。悩ましい車選びになるかもしれませんが、ぜひお乗り換えを検討の際には実際の試乗を踏まえてご自分の目的に合った選択をしてください。カムリとクラウンならどちらを選ぶべきなのか、きっと車自身が教えてくれるでしょう。
そしてクラウンがこんなに若々しく俊足な車になるとは、久しぶりの乗り換えを検討するユーザーはきっと驚くはずです。
同車格でハイブリットを搭載しながらも全く違う仕上げとなった2台は、明確に目的をすみ分けた車種となりました。悩ましい車選びになるかもしれませんが、ぜひお乗り換えを検討の際には実際の試乗を踏まえてご自分の目的に合った選択をしてください。カムリとクラウンならどちらを選ぶべきなのか、きっと車自身が教えてくれるでしょう。