スズキの惜しくも1代限りで生産終了となった車5選!

スズキ キザシ

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織機メーカーを前身に持ち、現在はオートバイと小型車を中心に展開するスズキ。日本の軽自動車メーカーのなかでもオリジナル色の強いスズキには、これまで面白い車両が多くありました。ここでは、1代で終わったスズキの名(迷)車を5台、紹介しましょう。
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惜しくも1代限りで生産終了となった車①|ツイン
惜しくも1代限りで生産終了となった車②|スプラッシュ
惜しくも1代限りで生産終了となった車③|キザシ
惜しくも1代限りで生産終了となった車④|カプチーノ
惜しくも1代限りで生産終了となった車⑤|キャラ

惜しくも1代限りで生産終了となった車①|ツイン

「ツイン」は、2003年にスズキが発売を開始した2人乗りの軽自動車です。

全長2,735mm×全幅1,475mm×全高1,450mmというコンパクトサイズの車両重量は、ガソリンのMT車で570㎏!ハイブリッド車でも600kgという超軽量級。エンジンは、自然吸気の直列3気筒DOHCと、それに5kWのモーターをプラスしたハイブリッドの2タイプ。乗車定員は、名前の通り2名でした。

ガソリンのAグレードの車両本体価格は、49万円。価格は安かったけれども人気がそれほど出なかったため2005年に生産終了となっています。現在なら、さながらシティーコミューターとして販売すれば、それなりに需要がありそうにも思えますが、当時、2名乗車の軽自動車は人気が出ませんでした。

惜しくも1代限りで生産終了となった車②|スプラッシュ

「スプラッシュ」は、2008年から2014年まで、製造・販売が行われたスズキのコンパクトトールワゴン車です。海外で販売されていたワゴンR+の後継車種として、欧州市場に投入。数ヶ月遅れて国内販売が開始されました。

エンジンラインナップは、1.0L 3気筒ガソリンエンジン、1.2L 4気筒ガソリンエンジン、そして1.3L 直噴ディーゼルエンジンの3つ。プラットフォームは、2代目スイフトと共用し、ボディサイズは全長3,715mm×全幅1,680mm×全高1,590mmでした。

ハンガリーにあるマジャールスズキ社が製造を行い、そこから日本国内に輸入・国内販売されていたモデルで、その後のエスクード、SX-4 S-CROSS、バレーノ(スズキ インディア)といった海外生産車販売の足がかりとなりました。

惜しくも1代限りで生産終了となった車③|キザシ

高級4ドアセダン市場を見据えて開発されたモデルが「キザシ」です。2009年から2015年まで製造・販売が行われました。

全長4,650mm×全幅1,820mm×全高1,480mmのボディに、2,700㎜のホイールベースを持つボディは、欧州のDセグメントに属し、VW パサート、BMW 3シリーズ、メルセデス Cクラスなどがライバル。

エンジンは、エスクードに搭載されていたオールアルミの2.4L 直列4気筒を改良。駆動方式は前輪駆動と四輪駆動モデルの2種類から選択可能となっていました。

スズキのフラッグシップとして期待されたキザシは、日本、北米および欧米市場で販売されましたが、思わしい結果を残すことはできませんでした。2013年に警察署に納入され、覆面パトカーとして活躍しています。

惜しくも1代限りで生産終了となった車④|カプチーノ

「カプチーノ」は、660cc旧規格の軽自動車を代表するスポーツモデルです。

フロントにアルトワークスと同じF6A型DOHC3気筒12バルブターボエンジンを縦置きに搭載し、後輪を駆動するフロントエンジン・リアドライブの珍しいFR軽自動車です。

サスペンションは前後ともにダブルウィッシュボーン(軽自動車で前後ダブルウィッシュボーンサスを採用した初めての車両)、車両重量700㎏、馬力は軽自動車規制いっぱいの64PS/6,500rpmでした。

スズキの本気度がよくわかります。サーキットでもいまだに現役の車両です。

惜しくも1代限りで生産終了となった車⑤|キャラ

キャラは1993年に発売されたミドシップの軽自動車です。マツダ AZ-1のOEMですが、搭載されているエンジンは、スズキのF6A 3気筒DOHCターボで、スズキとマツダの共同制作的なイメージがありました。

2,235mmという短いホイールベースのミドに搭載されたエンジンの最高出力は、軽自動車の自主規制いっぱいの64PS/6,500rpm。さらにガルウイングドアで、重心が高く、ハンドリングは神経質なものだったようです。

キャラの寿命は短く、1995年にわずか531台で販売を終了。中古市場では、高値で取引されています。


キャラクターが強すぎて、時には万人受けしないこともあるスズキ。スズキとは、2輪のスズキを表すネーミングですが、そんな独自性の強いクルマ作りは、4輪でも発揮されているようです。

車両のデザインや形状、そしてそのネーミングセンスなどなど、それがスズキの魅力でもあるのです。

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