光る個性があるのに…1代限りで販売終了したホンダの名車3選
更新日:2024.09.09
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いいクルマなのにあまり売れなかった、光る個性があるのに世間の評判はイマイチだった…。今回は、市場に投入されたのに、開発が継続されることなく、”1代限り”で終わってしまった、ホンダの名車たちを紹介します。
こだわり抜いたオープンスポーツ「S2000」
1999年4月、ホンダのFR(後輪駆動)車としては、29年ぶりの登場となった、本格スポーツカーの「S2000」がデビューしました。
フロアトンネルをメインフレームとして活用するハイXボーンフレーム構造により、屋根のないオープンボディでありながら、当時のホンダ最強を誇った、インテグラ タイプRに匹敵するボディ剛性を実現しています。
フロント車軸よりも後方に搭載されるエンジンは、2.0L 直列4気筒DOHC。VTEC機構に新設計のローラー同軸ロッカーアームを採用するとともに、中空カムシャフト、高強度材のバルブスプリングなどにより、動弁系のフリクションを低減。
量産用エンジンにもかかわらずレッドゾーンは、9,000rpmから始まる高回転型。NAながらリッターあたり125psとなる、250psの最高出力を達成しながらも、環境性能も抜群に優秀なエンジンでした。
その頃までのオープン2シーターといえば、生産台数の多い乗用車やファミリーカーなどのパーツを流用して価格を抑え、軽量化を図って動力性能を上げる、というのが常識でしたから、ホンダがいかにこだわり抜いてこのクルマをつくったのかがわかります。
しかし2009年に生産終了し、それ以降、ホンダのラインナップからFR車が消滅することになりました。
フロアトンネルをメインフレームとして活用するハイXボーンフレーム構造により、屋根のないオープンボディでありながら、当時のホンダ最強を誇った、インテグラ タイプRに匹敵するボディ剛性を実現しています。
フロント車軸よりも後方に搭載されるエンジンは、2.0L 直列4気筒DOHC。VTEC機構に新設計のローラー同軸ロッカーアームを採用するとともに、中空カムシャフト、高強度材のバルブスプリングなどにより、動弁系のフリクションを低減。
量産用エンジンにもかかわらずレッドゾーンは、9,000rpmから始まる高回転型。NAながらリッターあたり125psとなる、250psの最高出力を達成しながらも、環境性能も抜群に優秀なエンジンでした。
その頃までのオープン2シーターといえば、生産台数の多い乗用車やファミリーカーなどのパーツを流用して価格を抑え、軽量化を図って動力性能を上げる、というのが常識でしたから、ホンダがいかにこだわり抜いてこのクルマをつくったのかがわかります。
しかし2009年に生産終了し、それ以降、ホンダのラインナップからFR車が消滅することになりました。
珍しい3席×2列の6人乗りミニバン「エディックス」
3×2(スリーバイツー)という、珍しいパッケージングで2004年に登場したミニバンが「エディックス」です。7代目シビックをベースにしたエディックスのエンジンは、2.0L 直列4気筒DOHC i-VTECエンジンと1.7L 直列4気筒 VTECエンジンの2種類を最初にラインナップ。ミッションは、2.0Lに5速AT(4WDは4速AT)、1.7Lに4速ATがそれぞれ組み合わせられていました。
全長の4,285mmは、ベース車のシビックと同じであるのに対して、車幅は1,795mmと広く、その広さを生かした操縦安定性やしなやかな走りも特徴のひとつですが、エディックスの特徴といえば、なんといっても珍しい3席×2列のシート配置です。
シートはすべて独立しており、くわえて前後の中央席を大きくオフセットさせることを可能にして、すべての乗員が快適なポジションとなるようデザインされています。270mmというスライド量を持つフロントのセンターシートをめいっぱい下げれば、センター部が1.5列目となるユニークなV字レイアウトも選択できました。
またフロントセンターシートのシートバックを倒せば、トレイ一体型の大型アームレストとしても使える設計とするなど、乗車人数やチャイルドシート装着の有無、荷物の積載量などに応じて、乗員同士の親密感やゆとりを自由に作り出せることが特徴のひとつでした。
しかし、当時のミニバン市場は3列シートの7人乗りモデルが人気で、エディックスは2009年に販売終了。後継車の開発はありませんでした。
全長の4,285mmは、ベース車のシビックと同じであるのに対して、車幅は1,795mmと広く、その広さを生かした操縦安定性やしなやかな走りも特徴のひとつですが、エディックスの特徴といえば、なんといっても珍しい3席×2列のシート配置です。
シートはすべて独立しており、くわえて前後の中央席を大きくオフセットさせることを可能にして、すべての乗員が快適なポジションとなるようデザインされています。270mmというスライド量を持つフロントのセンターシートをめいっぱい下げれば、センター部が1.5列目となるユニークなV字レイアウトも選択できました。
またフロントセンターシートのシートバックを倒せば、トレイ一体型の大型アームレストとしても使える設計とするなど、乗車人数やチャイルドシート装着の有無、荷物の積載量などに応じて、乗員同士の親密感やゆとりを自由に作り出せることが特徴のひとつでした。
しかし、当時のミニバン市場は3列シートの7人乗りモデルが人気で、エディックスは2009年に販売終了。後継車の開発はありませんでした。
"恋愛仕様"のクルマ「S-MX」
乗用車感覚のミニバンとして大ヒットしたオデッセイに続くクリエイティブ・ムーバー シリーズとして、1996年に誕生した若者向けのコンパクトミニバンが「S-MX」です。初代ステップワゴンの全長を切り詰めてファミリーユースのイメージを払拭し、大胆なエクステリアを採用しています。
メーカー純正品としてエアロパーツやアクセサリーパーツが多数用意されていたり、ローダウンモデルがラインナップされるなど、ターゲットがかなり絞り込まれたモデルと言えました。S-MXのテレビCMでは、「恋愛仕様」というキャッチコピーが付けられていたほど。
メーカー純正品としてエアロパーツやアクセサリーパーツが多数用意されていたり、ローダウンモデルがラインナップされるなど、ターゲットがかなり絞り込まれたモデルと言えました。S-MXのテレビCMでは、「恋愛仕様」というキャッチコピーが付けられていたほど。
S-MXの特徴は、乗車定員4名の前後ベンチシート。前席のヘッドレストを外すことで、前席座面から後席シートバックまでをつなげたフルフラットシートを作ることも可能だったこと。後席をたためば、1,220mmの奥行きを持ったラゲッジスペースを確保することもできました。
ドアは運転席側に1枚、助手席側が2枚という左右非対称デザインで、全長4mを切る短いボディながら、ボクシーで個性的なスタイルを持っていました。コンパクトでありながら、エンジンは2.0L 直列4気筒DOHCを搭載していますので動力性能にも余裕がありました。
モデルライフ中、マイナーチェンジは4回行われ、1999年のMCでは5人乗りを追加しますが、2002年には生産を終了しました。
ドアは運転席側に1枚、助手席側が2枚という左右非対称デザインで、全長4mを切る短いボディながら、ボクシーで個性的なスタイルを持っていました。コンパクトでありながら、エンジンは2.0L 直列4気筒DOHCを搭載していますので動力性能にも余裕がありました。
モデルライフ中、マイナーチェンジは4回行われ、1999年のMCでは5人乗りを追加しますが、2002年には生産を終了しました。
他にも、ビートやエレメント、ロゴ、モビリオなど、ホンダはなぜか1代で消えたモデルが多いですが、それぞれに特徴があり、発売当時は大きな話題になったホンダのクルマたち。
今後も、それぞれの時代に合わせた、個性的なクルマがたくさん誕生することでしょう。
今後も、それぞれの時代に合わせた、個性的なクルマがたくさん誕生することでしょう。