【スタッドレス徹底検証試乗】ネクセンタイヤの「WINGUARD ice2」をミニバンに装着!!アイス路面や積雪路面でも安心安全かテストしてみた

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ネクセンタイヤ

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モータージャーナリストの岡本幸一郎さんが、ネクセンタイヤジャパンの最新スタッドレスタイヤ「WINGUARD ice2(ウィンガードアイスツー)」を装着し、豊富な積雪量を誇る福島県・裏磐梯で走行テストを実施しました。

WINGUARD ice2は、日本特有のアイス路面でのグリップ性能にもこだわって開発したスタッドレスタイヤということですが、果たして本当に安心・安全に走行できるのでしょうか?

さらに、WINGUARD ice2は3つの新たな技術が採用されているそうで、日本の道路環境でどのくらいの実力を発揮できたのか、忖度なしで検証してみました!

ロケ当日は、昼間にかけて気温が上がり、融けた雪が氷やシャーベット状になったりウェットに変化したり、さまざまな路面に遭遇。ドライ、アイス、スノー路面含めて実際に走行した検証結果をまとめていますので、ぜひ最後までご覧ください。

文:岡本 幸一郎 / 写真:宮越 孝政 / 編集:CarMe編集部
Chapter
ミシュランやファルケンから技術を教わっていた!?ネクセンタイヤとは
ネクセンタイヤのスタッドレス最新作「WINGUARD ice2」の実力を試してみよう
「WINGUARD ice2」の注目すべきポイントは?
不安定な路面でも安心した走行を可能
装着すれば必ず満足できるクオリティ
日本の冬道に適している
3つの新技術で「効く、止まる、曲がる」とは?
アドバンスド・ソフトコンパウンド
3Dサイプ
非対称トレッドパターン
高速道路のドライ路面での印象は?レーンチェンジでの剛性感は?
スノー路面でもしっかり前進。予想を裏切らない縦横のグリップバランス
ブレーキングテストで全開走行!ガンガン走れて動きが素直
アイス路面でのグリップはどうだ?
ウェット路面での印象は?
どんな路面を走ってもハンドリングのよさが、印象的
まさに、「SMART CHOICE(スマートチョイス)」の理念を象徴
岡本 幸一郎さん & 伊藤 梓さんによるWINGUARD ice2 試乗動画

ミシュランやファルケンから技術を教わっていた!?ネクセンタイヤとは

日本でも2000年代より輸入されており2017年からは日本法人による販売が始まっているので、「ネクセンタイヤ」という名称をすでにご存じの人も大勢いることだろう。
設立は1942年と、すでに80年の歴史を持ち、韓国内で初めて自動車用タイヤの生産を手がけたほか、87年からはフランスのミシュラン社と技術提携し、メイドインコリアのミシュランタイヤを製造していた時期もある。これがいかに誇れる話であるかは、想像にかたくない。

さらに、91年には日本のオーツタイヤ(現ファルケン)と技術提携した。かくしてミシュランから優れたタイヤ作りを、ファルケンから効率的なタイヤ作りを学んだ同社は、2000 年にいよいよネクセンタイヤというブランドを生み出し、社名も変更。

現在にいたるまで、アメリカや中国、ヨーロッパなどに現地法人を設立し、成長を遂げてきた。2017 年にはいよいよネクセンタイヤジャパンも始動した。

ネクセンタイヤのスタッドレス最新作「WINGUARD ice2」の実力を試してみよう

今回は、そんなネクセンタイヤが送り出した最新のスタッドレスタイヤWINGUARD ice2に着目し、トヨタ ノアに装着して実力をチェック。福島県の裏磐梯を目指し、いろいろなシチュエーションを走って性能を確かめてきた。

「WINGUARD ice2」の注目すべきポイントは?

ネクセンタイヤのWINGUARD ice2は、日本のユーザーにとっても注目すべきポイントがいくつかある。

不安定な路面でも安心した走行を可能

ネクセンタイヤは、すでにVW、アウディ、ポルシェ、FCA(現ステランティス)などのヨーロッパの自動車メーカーに新車装着用タイヤとして認められており、スタッドレスタイヤでもその高い技術力を生かした製品が多く、不安定な路面も安心した走行を可能にしてくれる。

装着すれば必ず満足できるクオリティ

過去(2016年)には、JDパワー社の顧客満足度調査(北米で新車装着タイヤの 2 年目の評価)で、すべての日本ブランドを抑えて、実に2年連続で4 番手につけた。これまた相当に誇れる実績のひとつ。一方、中国でもマスマーケットカー(小柄な車種のカテゴリー)の分野では、なんとミシュランをも抜いたこともあるほどだ。装着すれば必ず満足してもらえることを約束できるだけのクオリティを備えていると、ネクセンタイヤ関係者も自信を持っている。

日本の冬道に適している

タイヤを製造する機械には大別して出自が北米系とヨーロッパ系があり、ヨーロッパ系のほうがシリカを多く配合できるという強みがある。シリカを配合すると抵抗が低減できたり、低温特性やウェット性能を高めることができる点で有利なのはご存じのとおり。

ただし、日本の冬道は世界で最も厳しい条件がそろうといわれている。日本のタイヤメーカーも本当はもっとシリカを配合したいところだが、実は工場の作りが北米系となっているためそれができず、ポリマー等を活用してシリカに頼らないタイヤ作りをしてきた。

それに対してネクセンはミシュランとの関係が深かったことから出自がヨーロッパ系なので、工場もシリカを多く配合させることができる設備が整っている。ゆえにWINGUARD ice2は、実は日本の冬道にかなり向いていることが期待できるわけだ。

3つの新技術で「効く、止まる、曲がる」とは?

WINGUARD ice2は、スノー、アイス、ドライと、日本のさまざまな冬の路面に対応し、なかでもアイス性能を重視したノルディックタイプ(ソフトコンパウンド使用)のスタッドレスタイヤである。

「効く、止まる、曲がる」というコンセプトが掲げられていて、3つの新技術「アドバンスド・ソフトコンパウンド」「3Dサイプ」「非対称トレッドパターン」を採用する。

アドバンスド・ソフトコンパウンド

「アドバンスド・ソフトコンパウンド」は、低温域にゴムの柔軟性を損なわず、高温域ではゴムの剛性を保つ新開発のソフトコンパウンドで、アイスやスノー路面でのブレーキング性能を向上させている。

3Dサイプ

また、「3Dサイプ」は、タイヤ表面に入れられている細かい溝のサイプを、タイヤの接地面に対して垂直方向にジグザグした形で入れたことで、サイプ同士が噛み合い、タイヤの接地面を構成するブロックの倒れ込みを防ぎ、ブロック剛性と接地面を確保してくれる。

非対称トレッドパターン

さらに、「非対称トレッドパターン」は、イン側とアウト側であえてパターンを非対称にすることで、アイス、スノー路面でのトラクション性能を高くしている。イン側は雪上でトラクション性能を発揮する横溝を多く採用しており、アウト側は剛性の高い大きなブロックを採用することでコーナリング性能とグリップ力を高めている。

高速道路のドライ路面での印象は?レーンチェンジでの剛性感は?

以上のことを踏まえて、今回は従来型のノアのガソリン2WD車(走行5000km台の新しめの個体)に 195/65R15 91Tサイズを装着。なお、スピードレンジはQ(160km/h)ではなく、T(190km/h)である。都内から福島県・裏磐梯まで往復約600kmを走行した。
まずは、ドライ路面における印象だが、十分な剛性が確保されているのでフラつきも気にならず、なんら不安なく走れる。

最近のスタッドレスタイヤはドライ路面もあまり苦手としないものが増えているが、WINGUARD ice2もまさしくそうだ。切り始めたときに微舵の応答がしっかり感じられるところもポイントで、無駄な挙動が出にくいので修正舵をあまり必要としない。ゆえに高速道路を長距離走っても疲れが小さくて済む。

スノー路面でもしっかり前進。予想を裏切らない縦横のグリップバランス

福島県の会津若松市内に入りスノー路面に遭遇する。ロケをした当日の気温が2℃と比較的暖かく、凍っていた路面はとけ始めているという難しいコンディションだった。

また、磐梯方面は標高が高いところでは雪がかなり積もっていて、ところどころ凍っていた。
いざ走ってみると、雪上での走りは期待どおりよかった。縦方向のグリップが十分にあるので、2WDにもかかわらずしっかりと前に進んでいく。わざと強めにアクセルを踏んでトラクションコントロールが作動しても、空転する時間が短く、早期にグリップは回復する。
ブレーキングでも同様に、ABSが作動する間隔が短い印象を受けるのは、それだけグリップしているから。

ブロックやケースの剛性と横方向のグリップが十分に確保されているので、ステアリングを切ってから応答するまでのタイムラグも小さく、動きが素直で一定していて、予想を裏切られることもない。

ブレーキングテストで全開走行!ガンガン走れて動きが素直

ブレーキングテストを実施するため、福島県北塩原村にあるグランデコ スノーリゾートの駐車場にクローズドコースを用意してもらった。全開で走らせてみたところ、予想外にガンガン走れることにビックリした!
横滑り防止装置のオンとオフで比較しても、その差が小さく感じられたのは、やはり動きが素直で掴みやすいからだろう。予想通りに動いてくれるので不安なく攻めていけて、2WDのノアなのにけっこう楽しめてしまった。

アイス路面でのグリップはどうだ?

アイス路面でのグリップも十分だ。今回は他社製品と直接比較したわけではないが、これだけグリップしてくれれば不安はない。絶対的な路面ミューが低くても、素直な性格は変わらず。

スノーとアイスでは豹変し、スノーはよかったのにアイスがぜんぜんダメというスタッドレスタイヤもたまに見受けられるのだが、そんなこともない。あくまでドライ~スノーの延長上にある印象だ。

ウェット路面での印象は?

続いて、ウェット路面での走行を確かめられる場所はないかと散策していたら、スキー場を降りた辺りにちょうどインプレするのにもってこいの場所があった!
融雪装置から出た水がたまっていて、周辺がシャーベット状になっていたので走ってみたところ、水はけのよさを実感。この中央から放射状に描かれたグルーブが効率的に水や雪を排出しているからに違いない。

どんな路面を走ってもハンドリングのよさが、印象的

冬性能の高さを確認した上で、帰路はドライ路面での走りのよさをあらためて感じながら東京へと向かったのだが、冬道をあれだけ走れて、ドライでもこれだけ走れることに、あらためて感心した。どんな路面を走ってもハンドリングのよさが印象的だった。

まさに、「SMART CHOICE(スマートチョイス)」の理念を象徴

WINGUARD ice2は、まさしくネクセンタイヤが掲げる「SMART CHOICE(スマートチョイス)」の理念を象徴しているスタッドレスタイヤ。

価格はめっぽうリーズナブルというのがありがたく、スタッドレスタイヤの中でも十分な性能を身につけていて、日本特有の冬の路面(アイス、スノー、ウェット、ドライ等)でも、安心安全に走行できるハイレベルなスタッドレスタイヤであることに間違い無いだろう。

これからやってくる冬に備えて、こうした賢明な選択肢があることを、お見知りおきいただけるとよいと思う。

岡本 幸一郎さん & 伊藤 梓さんによるWINGUARD ice2 試乗動画

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