【JB64】新型ジムニーこだわりのボディカラーバリエーションなどの色について徹底解説!~ハイビジとロービジ~

2019 ジムニー 山崎

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ボディカラーは、そのモデルのイメージを決める大切な要素です。新型ジムニーは、カラーにも非常にこだわっており、本格オフロード4WDらしい雰囲気を身に纏うと共に、斬新なイメージを定着させました。

文/写真・山崎 友貴

山崎 友貴|やまざき ともたか

四輪駆動車専門誌、RV誌編集部を経て、フリーエディターに。RVやキャンピングカー、アウトドア誌などで執筆中。趣味は登山、クライミング、山城探訪。小さいクルマが大好物。

山崎 友貴
Chapter
ハイビジとロービジという2つの色(カラー)の性能
人気色はやはり控えめのカラー
内装の色(カラー)はブラックのみで、グレードでデザインが決まる

ハイビジとロービジという2つの色(カラー)の性能

ジムニーのボディカラーは2トーンが3色、モノトーンが9色、そして特別注文色が1色となっています。このカラーラインナップは、他のモデルと比較しても特に多いと言えるでしょう。

カタログにも記載されていますが、新型ジムニーのカラーには、ふたつの方向性が設定されています。それは「目立つ性能」を追求したハイビジリティカラーと「隠れる性能」を追求したロービジリティカラーです。

ハイビジリティカラー(以下、ハイビジ)は、日本やヨーロッパの森林組合やハンターへのリサーチで生まれたといいます。森で彼らが着用するウェアが、他の人からの視認性を考慮した明るい色であることに着想を得ています。

それがジムニーの「キネティックイエロー」となっているわけです。この色は蛍光色になっており、より目立つ黄色にするために緑味のあるカラーになっています。

ですので、日中に見ると蛍光グリーンのように見える時があります。これは赤味がかったイエローよりも視認性が高いという理由からです。

もう一方の方向性、ロービジリティカラー(以下、ロービジ)は、ハンターがひとりで森に入った時、迷彩などの目立たない色のものを着ることにヒントを得ています。

「ジャングルグリーン」が代表的なカラーです。低視認性を追求した結果、中明度の色彩が採用されました。イエロー・グリーンともソリッドカラーにすることで、ハイビジとロービジの性能を実現していると言います。

また新型から、「シフォンアイボリーメタリック」と「ミディアムグレー」というアースカラーが採用されたのも注目されました。どちらのカラーも、都市部、郊外のシチュエーションを問わずマッチする色で、若年層ユーザーを中心に人気のあるカラーです。

「ピュアホワイトパール」「スペリアホワイト」「ブルーイッシュブラックパール」「シルキーシルバーメタリック」「ブリスクブルーメタリック」は、旧型でも同系色が設定されていました。いずれもコンサバティブなカラーですが、チョイスして間違いのない鉄板カラーと言えるでしょう。

ちなみに受注生産の特別色として「ブラックトップ2トーン」が設定されています。これは、キネティックイエロー×ブラック2トーンルーフのカラーに加えて、ボンネットがブラックになったものです。

前後バンパーは無塗装樹脂のブラックを採用し、ドアミラーもブラックのみ。メッキパーツはエンブレムのみです。グレードによって、細部の色の違いは2箇所。

まず、ホイールがXLとXGはガンメタのスチール製ホイールとなります。また、XGはドアノブがブラックとなり、他のグレードはボディ同色に塗られています。

人気色はやはり控えめのカラー

多様なカラーバリエーションの新型ジムニーだけに、どの色をチョイスすればいいのか悩ましいところ。そんな時は人気カラーを参考にするのも手です。

2019年4月から9月までに登録されたジムニーの人気色を見てみると…
1位「ジャングルグリーン」
2位「シフォンアイボリーメタリック(2トーンを含む)」
3位「ブルーイッシュブラックパール」

となっています。
今回のイメージカラーであるキネティックイエローは番外になっていますが、メーカーがプッシュするもう1色のジャングルグリーンはユーザーから支持を得ているようです。

2位のシフォンアイボリーメタリックはオススメの色です。こうしたラギッドなイメージの車には珍しいカラーですが、かつてメルセデスのゲレンデヴァーゲンにも設定されていた色であり、上品で街にも自然にもスッと溶け込みます。
ちなみに「ミディアムグレー」もいい色です。ジムニーのメカニカルでヘビーデューティーな感じとピッタリで、長く飽きが来ない色なのではないでしょうか。
ブラックは、新型ジムニーのヘビーデューティーなイメージを強調する色です。おそらくリセールバリューという点でも、間違いがないのではないでしょうか。

ただ、ブラックは非常にデリケートな色で、どうしても小傷が付きやすいという弱点があります。特に今回のブラックはマイカが入っているため、美しい反面、塗装が若干弱いようです。

人気ベスト3に入っていませんが、リセールバリューで考えれば…
「シルキーシルバーメタリック」
「ピュアホワイトパール」「スペリアホワイト」の3色も値落ちが少ないでしょう。

冒険する、という意味では地味な色ですが、ベーシックなカラーほど中古車市場で安定した値が付きます。

内装の色(カラー)はブラックのみで、グレードでデザインが決まる

インテリアは、今回の新型ではすべてブラックに統一されています。これは、無駄な色や余計な加飾を廃して、運転に集中できる環境を…という開発者の狙いがあるからです。またブラックは、どんなボディカラーとも相性がいいという理由もあります。

※ 後部座席とドアの内張はボディカラーに合わせて変わります。
シートトリムは基本的に、ブラックと2トーンのカラーリングを採用しています。カタログでは分かりづらいですが、XCとXLはグレーの部分にキネティックイエローが差し色として使われています。XGはブラックのボーダーラインがあしらわれており、違った雰囲気を醸し出しています。

なお、オプションで革調シートカバーや、大胆なタイヤパターンのシートカバー、オールブラックの防水カバーが用意されています。ノーマルシートのトリムに満足できない人は、こうしたオプションで雰囲気を変えてみてはいかがでしょうか。
おそらく新型ジムニーのユーザーは長く乗るという人が多いと思いますが、売却する時のことを考えて色選びするのも、賢い車選びの要素となります。もちろん、好きな色の車に乗って日々を楽しむことが、一番幸せなジムニーライフと言えます。
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