かつて存在したオープン仕様のジムニー…姿を消した理由は?

スズキ ジムニー SJ40 (1982)

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ジープというと、フロントウインドウを残し、幌でキャビンをソフトトップで包んだイメージがあります。日本における硬派な4WD、ジムニーにも、1990年代のJA12までソフトトップモデルがラインナップされていましたが、JB23以降のモデルでは姿を消してしまいました。その理由とは?
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消えたジムニー「幌」モデル
なければ作る!「幌」を求めるジムニー乗り!
SUVのカブリオレも登場、ジムニーの幌にも影響アリ!?

消えたジムニー「幌」モデル

かつてのジムニーには、幌モデルがラインナップされていました。しかし、軽自動車規格の改正にともないモデルチェンジとなった1998年の3代目JB23から、幌モデルが消滅し、3ドアワゴンのみのグレード展開となりました。

これにはさまざまな理由が考えられます。まず、”幌モデルのニーズが減った"ことでしょう。他のオープンモデルにも言えることですが、梅雨のある日本では、気候的にオープンがあまり受け入れられません。加えて、すべからく経年による雨漏りが発生することも、幌製トップの弱点です。

もう一点は、安全基準の強化です。もともとジムニーは屋根のないモデルでしたし、それを継承していくかたちで発展を続けてきました。しかし軽自動車の規格改正、安全性の担保も重要視されるようになり、クローズドボディのみの設定になったといえます。また同時に、コスト削減にも繋がっていると考えます。

そして、クローズドボディとして設計された車体をオープン化する場合、ボディ補強など、コスト増加・重量増加が発生します。ジムニーの性質を考えると、こうしたネガをおしてまで幌モデルを投入するメリットが少ない、と判断したものと考えられます。

また、エアコン等の車内装備も充実してきた背景もあるでしょうね。

しかし、ジムニーの幌モデルには根強い人気があるようなのです…。

なければ作る!「幌」を求めるジムニー乗り!

2017年現在、ジムニーの現行モデルには、幌型の仕様がラインナップされていません。しかし、「なければ作ってしまえばいい」ということで、JB型ジムニーを幌化するカスタムを行っているショップがありあます。

また、自分でボディをカットしたり、ボディを載せ換えたりというワイルドな方がいるのは、ジムニーオーナーの特徴かもしれません。そのなかには、構造変更して車検も取っている車両もあるようで、オーナーの情熱が伝わってきますね。

ワイルドといえば、横転した際に損傷したボディをリペアするついでに、幌化してしまう方もいるようで、これもジムニーならではといえそうです。また海外仕様(ヨーロッパ等)には、JB型になってからもソフトトップモデルのラインナップがあったようです。

SUVのカブリオレも登場、ジムニーの幌にも影響アリ!?

方向性は違いますが、レンジローバー イヴォークにカブリオレが設定されましたよね。このSUVカブリオレが市場で受け入れられれば、日本メーカーも投入する可能性が少しは出てくるでしょう。

また、そもそもセカンドカーとしてのニーズが高いのが、カブリオレやオープンカーですから、ジムニーの幌モデル復活の可能性も決してゼロではないでしょう。

遊びゴコロやマーケットを考えると、同じスズキのハスラーにカブリオレモデルを追加するのも、面白いかもしれませんね。

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